ネコの手も狩りたい【完結】   作:puc119

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第58話~オールラウンダー~

 

 

「それじゃ、今日も頑張っていこっか!」

「うニャ!」

「おー」

 

 場所は原生林。メインターゲットはガララアジャラ。

 さて、今日のご主人はストライカースタイルなわけですが……大丈夫かなぁ。いや、別にストライカースタイルが悪いって思っているわけじゃないんだ。ただ、ハンマーといえばやっぱりホームランなのかなって俺は思っているから、そのホームランを出すことができないストライカーはどうも……

 

「えと、今回は溜め攻撃をメインに使えばいいんだよね?」

「うニャ。それで良いと思うニャ」

 

 ストライカーならMPFも縦3より、スタンプ連打の方が高いと思う。

 パーティーでスタンプ連打はオススメしないけれど、俺と白ネコはブメネコだし、スタンプに巻き込まれることもないはず。

 

「ご主人さんは後ろ脚をお願い」

「はい! 了解です」

 

 とことこと3人でガララのいるエリア5を目指しながら、簡単な作戦会議。後ろ脚怯みからの大ダウンは美味しいです。まぁ、今回は相手が相手だし、ゴリ押しでどうとでもなると思うけど。

 因みにだけど、俺と白ネコの武器はゴアとシャガルの武器に戻しました。やっぱりネコなら一式が良いよね。

 

 

 そして、エリア5に到着。

 メインターゲットを発見。

 

「……むぅ、ちっちゃくない」

 

 いやだから、別に最小じゃなくても良いと思うんだけど……以前も言ったけど、最小マラソンはやりたくないです。二つ名モンスとかどうすれば良いんだ。

 

 さてさて、それじゃ頑張っていきましょうか。

 ネコの姿じゃ緊急回避ができないから、咆哮は全部ガードすることに。俺も防音の術が欲しかったです。

 チラとご主人を見ると、見事に耳を塞いでいた。そんなご主人をガララが見逃すわけもなく、いきなり囲まれてしまってます。

 まぁ、流石に即乙はないだろうし、俺はサポゲを稼がせてもらうとしよう。

 

 

 

 

 何度もいうように、ガララはそんなに強いモンスターじゃない。他のモンスターにはない動きが多いし、獰猛化個体の強さはちょっとおかしいけれど、初見は誰もいないし今回は通常個体。

 

「ん~……よいしょ」

 

 ご主人のスタンプがガララの後ろ脚に当たり破壊。ナイスです。

 

「ご主人、頭を狙うニャ!」

「了、解、ですっ!」

 

 お願いします。ガララさんはスタン耐性が低いし、1回なら直ぐに取れると思うよ。それにストライカースタイルならブシドーじゃできなかったカチ上げが使える。スタンだけならストライカーが一番早く取れるかもしれない。

 そして、最初はかなり不安だったけれど、ご主人の動きも悪くない。カチ上げを出そうとしたのに溜めすぎたのか、グルグル回っている姿が何度か見えたくらい。初見じゃないモンスターが相手の時のご主人はすごく頼もしいです。

 防音の術がある白ネコさんはストレスフリーで戦えているし、今回は俺もそれなりに手数を稼げている。前回のガノはかなり苦労したけど、アレがちょっと特別だったってことなのかな。

 

 HR5で戦うモンスターはご主人も戦ったことのあるモンスターばかりなはず。苦労しそうなモンスターは……ヴォルガノスとかになるのかな。エリアルスタイルで行けばあっさり倒せそうだけど。

 

「スタン取ったよ!」

「ぐぅれいと」

 

 よしよし、とりあえずこのガララは倒すことができそうだ。てか、俺が使わなかっただけでストライカースタイルって強いかもしれない。スタンプメインで立ち回るのだし、少なくともソロならかなり良さそうだ。

 さて、これでガララを倒すことができれば、俺と白ネコの武器を強化することもできる。それで防具は……どうしよう。確か、ガララのネコ装備ってターバンを巻いて立派なヒゲも付く防具だったよね? うーん……正直、好みじゃありません。少なくとも、白ネコさんは嫌がると思う。

 

 ま、それはコイツを倒してからまた考えるとしよう。

 

 

 咆哮はちゃんとガードし、もし囲まれてしまっても緊急撤退を使って脱出。そんなことを少し意識するだけで、ネコならかなり楽に戦える。体が大きいからサポゲのチャージにも困らないし、時間はかかったとしても、やっぱり苦労する相手じゃないみたいです。

 

「よっし! 討伐完了!」

 

 そんなわけで特に危ないこともなくクエストクリア。

 

「お疲れ様ニャ」

「お疲れ様」

 

 ……前々から思っていたけど、ご主人ってすごく器用だよね。

 メイン武器は片手剣なはずなのに、今じゃ普通にハンマーを使いこなしている。しかも、ストライカースタイルは今日初めて使ったというのに……むぅ、これが才能か。

 才能があるといえばあの相棒だけど、あの相棒だって操虫棍以外は全く使えなかったりする。試しにハンマーを使わせてみた時なんて……まぁ、そんな話は良いや。とにかく、ご主人はかなり器用だ。それも今まで会ったことのないタイプって感じ。

 

「ご主人、ストライカースタイルはどうだったニャ?」

「ん~……よく分かんないけど、戦いやすかったと思うよ」

 

 サクサクと剥ぎ取りをしながらご主人と雑談。

 マジかー。それなら俺もストライカーを使っておけば良かった。集中抜刀会心でもつければかなり良いかもしれない。

 

「……ご主人さんって器用だよね」

 

 ぽそりと聞こえた白ネコの言葉。

 ああ、やっぱり君もそう思うよね。俺も丁度そう思っていました。

 

「え゛? い、いや、そんなことはないと思うけど……」

 

 この世界のハンターは基本的にひとつの武器しか使わない。聞いた話によると、スタイルだってほとんど変えないらしい。そうだというのに、このご主人は武器やスタイルを変えても普通に戦えている。俺や白ネコにとってそれは、別に驚くことじゃないけれど、この世界じゃきっと違うはず。

 まぁ、自力でSBなんて思いつくハンターが普通のはずはないんだけどさ。流石は元主人公。

 

「ううん。普通は慣れてないスタイルをそんなに上手く使えないもの」

 

 だよなぁ。

 俺もブシドースタイルに慣れるのにかなり時間がかかった。この白ネコさんだって色々なスタイルを試してみたものの、上手く使えないってことで最終的にはギルドスタイルに落ち着いちゃっていたし。

 

「えー……でも私、上手く戦えてないよ?」

 

 いや、充分すぎるくらい戦えているんだけど……

 確かに、ものすごく上手いというわけではないし、まだ失敗も目立つ。けれども、初めて使ったのにも関わらずアレだけ動くことができれば充分。

 そのことはもっと自信を持っても良いと思う。

 

「アレだけ動けていれば、なんの文句もないニャ。だからご主人はもっと自信を持って良いニャ」

「……うん、私もそう思う」

「そう、なのかなぁ」

 

 うん、そうだと思う。ぶっちゃけ、ちょっと嫉妬してしまうくらいには上手い。少なくとも俺じゃ初めて使うスタイルでこのご主人ほど上手く立ち回ることなんてできないわけですし。

 もしかしたらだけど、このご主人ならどんな武器で、どんなスタイルでも上手く戦えるかもしれない。もし余裕があったら今度はガンナーとかもやってもらおうかな。

 

 

 

 そんな感じで、出発前はかなり不安に思っていたクエストも内容は文句なしで終わった。

 相棒だったり弓ちゃんや妹さんみたく、かなり上手いハンターを見てきたせいで、少しばかり霞んでしまっていたけれど、やはりこのご主人は上手いハンターだ。

 とはいえ、これからご主人はどのスタイルで戦うんだろうね? 何度もいうように俺はストライカーを使ったことがないせいで、ストライカーとどのモンスターの相性が良いのか分からない。まぁ、今の段階なら苦労することもないだろうし、好きなスタイルで戦えば良いと思っているけど。

 

 そして、ガララを倒したことで俺たちの武器も強化できる。麻痺は美味しいし、物理火力も上がるんじゃないかな? これでご主人がエリアルスタイルを使えば麻痺乗りスタンループも夢じゃない。

 ご主人の新しい防具はHR6となってからで大丈夫だろうし、其処までは一気に進ませてもらおう。

 

 

「ネコさんネコさん、次はどうしよっか?」

 

 龍歴院へ戻り、いつものように打ち上げ。

 

 次かぁ、次はどうしようかなぁ。今やらなきゃいけないのは俺と白ネコの防具作りに、ご主人の武器作り。そうなると……

 

「ナルガクルガのクエストがあればそれで良いと思うニャ」

 

 それくらいしか思いつかない。

 なんだかナルガとばかり戦っている気もするけれど、ナルガは戦っていて楽しい相手だし、文句はない。それにやっぱりナルガハンマーは強いんです。期待値的にはティガハンマーの方が少しだけ上だけど、個人的に見た目はナルガハンマーの方が好き。

 

「了解です! 白ネコさんは何か行きたいクエストってある?」

「私は特にない、かな。だからナルガで良いと思う」

 

 うむ、どうやら次はナルガで決まりっぽいですね。

 これでナルガを倒せば、俺たちも上位ナルガ武器を作ることもできるし、かなり美味しい。

 

「……そうなると、ご主人さんはどのスタイルで行くの?」

「あー……どうしよっかなぁ。えと、前回ナルガクルガと戦ったときはエリアルスタイルだったし、次は……うん、じゃあギルドスタイルにするね!」

 

 ……ギルドで行くんだ。それは予想外。

 いや、でも此処で縄跳びを覚えてくれれば、今後がかなり楽になるのだし、悪い選択ではないのかな? まぁ、そんな直ぐに覚えられるようなものでもないけど。

 

 とはいえ、俺のやることは何も変わらない。サクっと倒してしまいましょうか。

 

 

 

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