今回は主人公の初の弾幕ごっこ?になります。
それでは、ゆっくりしていってね!
「ルーミア!!!!」
俺はルーミアを抱き上げる。幸い切り傷は深くはないようだ。
「(これは俺の責任だ。過程はどうであれ、ルーミアを傷つけてしまったことには代わりはない。)」
「ルーミア、俺の腕の部分すこし齧っていいぞ。」
「…え…?」
「いいからはやく齧れっての、そうすればとりあえずは大丈夫さ。」
「う、うん…そ、それじゃあ…」カプッ
「……っ!」
「おいおい、あのガキ、妖怪に自分の肉食わせてやがるぜ!」
「これは滑稽だな!!」
残ってる人数としては、後3人か…なんとかなるかな…?
冷静に考えようとした時だった…
男の1人が口を開いた。
「ははは!!こいつは傑作だぜ!!自分から死ににきてやがる!」
1人が口を開くと周りも口を開き始める。
「確かにな!こいつはとんだ《バカ》だぜ!」
ーこいつ今バカって言ったか…?ルーミアのことを…俺を庇ってくれたルーミアをバカにして、嘲笑したのか…?
許さない…許すわけにはいかない…
ルーミアをバカにしたこいつらは…こいつらだけは…絶対に殺す…ー
「ルーミア、少しこのままでいてくれ。」
凛は男達へ振り向く。凛は殺気、怒気を抑えることなく放っている。
「あんたら全員……殺す…」
考えろ……気配を感じ取れ…あいつらの【動きに合わせろ】…
そしてあいつらを絶対に潰す。それだけを考えろ…
凛が考えを巡らせていると男達が急に驚き始める。
「お、おい!こ、こいつ眼の色が……!!」
「眼の色なんて今はどうでもいいだろ…はやく来いよ…」
「う、うわぁぁぁ!!」
男の1人が狂気に駆られたかの様に凛に向ってくる。男は水平にナイフで薙ぎ払う。が、凛はそれを軽くかがんで避け、すぐさま男の手を掴み、足払いをかけて転ばせる。
「背中がガラ空きだぜ!」
2人目は背中から襲ってきた。本来であれば背中に突き刺さるであろう男の攻撃を凛は身体を捻って回避し、そのまま遠心力を利用して思い切り男を殴り飛ばす。
「さぁ、これで終わりだ。」
凛が落ちているナイフを拾い男に向かって振りかぶろうとした。しかしその攻撃は思わぬ人物によって止められることとなる。
「だめっ!!」
「そこをどけ、ルーミア」
ルーミアが凛の目の前に立ち塞がったのである。
「俺はそいつを殺さなきゃいけないんだ。だからそこをどいてくれ。」
「だめだよ、これ以上は。」
ルーミアの意思は固く、どくつもりはないようだ。その意思を感じとった凛は、ナイフを放り投げ、
「そうか。」
ただ一言、それだけを返してその場を去った。去った後をルーミアもすぐに追いかける。
「なんで、ついてきてんの?」
「だ、ダメだったかな…?」
「いや、別に」
淡々と返している凛だが、
(上目遣いで言われたら『だめだ』とか言えるわけねぇ……)
内心、物凄く動揺している凛であった。
「あぁ、そうだ、ルーミア。これからどこに行くんだ?」
「あー、あんな騒ぎ起こした直後に人里には行けないものね……ここからなら紅魔館とかが近いと思うのだー」
「そ、そうか。てかお前口調ブレ過ぎじゃねぇか……?」
「失敬なー!私だって言葉遣いくらいちゃんと変えられるのだー!」
「あー、はいはい。そうだねー、まぁそれじゃあその紅魔館とやらに行ってみるか……もし良かったら泊めてもらおう……」
しばらく歩いていくと水色の髪の少女と緑色の髪の少女が道を塞ぐかの様に立ちはだかってきた。
「ここからはアタイの領域だぞー!」
「な、なんだ…急に?」
「わはー!チルノちゃん!」
「チルノ…?それがこの青いやつの名前か?」
「青いやつじゃない!!アタイにはチルノっていう名前があるんだよ!!まぁいいわ!そこのひ弱そうな人間!アタイと弾幕ごっこしなさい!!」
「弾幕ごっこ…?なんだそれ?」
「あ!その説明は私が!あ、私は大妖精です!」
「あ、あぁ、よ、よろしく頼む。」
「まず、弾幕ごっこですが、幻想郷において決め事などをする時に行うのが弾幕ごっこです。妖怪と人間の力量差を埋める為に考案されたスペルカードルールに基づいたもので、相手を殺す為に行う戦いじゃないんです。具体的に言うとですね、避ける事が可能な弾幕を放たなければならないんです。」
「へぇー!なるどな!ありがとう、助かったよ。」
俺が大妖精の説明を聞いている間、チルノとルーミアは楽しそうに遊んでいた。
「というか、ルーミア、お前弾幕ごっこについて知ってたなら俺に教えてくれてもよかったのに…」
「あー!忘れてたのだー!」
「こいつ……次はご飯抜きだな…」(ボソッ)
「!?それはだめー!!!」
「!?!?き、聞こえてたのか!?」
「ご飯抜きは絶対にダメだからね!?」
「あ、あのー。何故ルーミアちゃんとあなたが一緒にご飯食べる流れになっているんですか…?」
「あー、言われてみれば、確かに変かもな。ルーミア、友達も居ることだし、ここで一緒に遊んで帰ってもいいぞ?」
「??りんはどうするの?」
「いや、俺はこのまま紅魔館を訪ねてみるけど…」
「じゃー私もついていく!!」
「無理しないで遊んでもいいんだぞ?わざわざ俺みたいなのについてこなくてもいいと思うが。」
「いいの!!私が行くって言ったら行くの!!」
「凛さん…でしたっけ?えーと、私からもお願いなんですがこれからもルーミアちゃんと仲良くして上げてください!」
「あー、まぁそこんところは心配いらないと思う。まぁ大丈夫だろ」
「そうですか、それは安心です!」
「よし、それじゃあルーミア、そろそろ行くぞー」
「あー!!!あんた逃げるつもりだなー!アタイは逃がさないぞ!ここを通りたければ弾幕ごっこで私を倒すことだなー!」
「はぁ、やってもいいけど、俺そのすぺるかーど?っての持ってないんだけど」
「なにかこう、白いなにも書かれてないカードがありませんか?」
「白い…なにも書かれてない…あぁー、あるかもしれないわ」
「それです!!それに自分のスペルカードを作るんです!」
「わかった。チルノ少し待っててくれないか?」
「ふふん!どんなすごいスペル作ったってサイキョーのアタイには勝てないのよ!」
「あー、はいはい、そうだねー」
こーゆーのは流しておくのに尽きる。
少年作成中〜〜〜〜〜
「よし、1枚出来た!チルノ、使用できるスペルはお互い1枚で
どうだ?」
「いいわよ!それじゃあアタイから仕掛けさせてもらうわ!」
そう言うとチルノは空を飛びながら俺に弾幕を放ってくる……
「……って空飛んでんのかよ!!」
突っ込まずにはいられなかったようだ……
「まぁ、飛べないものは仕方ない、頭脳戦で行くか…」
凛はすぐに後ろにあった木々に身を潜める。チルノが弾幕を放っていってもなかなか凛には当たらない。それに痺れを切らしたチルノが
「あー!もうっ!めんどくさいー!一気にやっちゃうよ!“氷符 アイシクルフォール”!!」
「(きた…!これを避けきれば勝ちが見える…!)」
チルノは氷の弾幕を無闇に撃ってくる。もっと正確に言うならば、目の前の木に隠れている凛には当たらない程度に外れている。
「(もう場所がバレてて他の逃げ道を塞いでるのか…?それともただ命中率が低いだけか…?)」
これが後者であることをこの時の凛がはまだ知る由もなかった。
「……はぁ、はぁ。ど、どこにいるのよ!」
ついにチルノが疲れて地上に降りてきた。
「(……ここだっ!)」
凛はチルノに向かって一気に駆ける。突如現れた凛に驚いたチルノは一瞬反応に遅れてしまった。その隙を凛は見逃す筈もなくそのままチルノの肩に手を置いた。
「これで、俺の勝ちだぜ、チルノ。」
凛がそう言ってチルノの方を見ると誰でもわかるくらいはっきりとおちこんでいた。
「あー、なんだ、今回はちょっと地味な手でやったけど、もう少し弾幕ごっこについてわかってきたら、今度は正々堂々とやろうぜ?」
こんなフォローで大丈夫か?と心配しているとチルノが開き直ったように声を出す。
「ふ、ふん!今回はアタイが手を抜いてあげただけだから!次はアタイだって本気で行くわ!」
「まぁ、何はともあれ一応勝ったんだし、進ませてもらうぜ?」
「あー、好きにしなさい。アタイはただ相手が欲しかっただけなの。」
「……はぁ…」
ーそりゃないぜー 内心凛は呟いていた。
弾幕ごっこなのに弾幕も放たないし、スペルも使わなかったという主人公。その理由は如何に…?
そして次回から紅魔館に突撃!!