イッセー(一閃)SIDE
「皐月、また腕を上げたな。うまいよ」
「ありがとうございます」
金曜の朝、俺は今、寮の食堂で選抜メンバーと戦鬼隊のメンバーで朝食をとっていた。俺たちは自分たちでご飯を作っている。いつも交替でご飯を作っている。……ちなみに春花さんと日影さんは当番ではない。春花さんが料理すると死人が出るからな……。
「……なあ、一閃」
「うん? なんだ焔?」
味噌汁を飲んでいると、焔が顔を赤くして聞いてきた。どうしたんだろう。
「日曜日は暇か? 暇なら私と買い物に行かないか? 先週は日影の修行と春花の実験に付き合ってたろ? だったら今度は私と……」
確かにそうだが……なんでみんな俺の日程を聞くんだ?
それに何でみんな先を越されたって顔をするんだ!?
「焔ちゃん、言っておくけど別に私は一閃と二人っきりだったわけじゃないわよ」
「……二人っきりにしていると一閃兄さまの貞操が危ないですから」
「「うんうん」」
白音の言葉に同意する皐月と水無月。そう、俺が春花さんの実験に付き合っている時、この三人が見張っていた。
「悪い日曜は飛鳥と買い物に行くんだ」
ドスンッ! ガン! ベギャンッ! バギン!
俺が予定を話すと、日影さんはテーブルにナイフをぶっ刺し、焔は六本の刀を抜いた。詠の大剣も床にたたきつけられているし、白音も拳をたたきつけている。そして、黒歌も長刀を抜いているし、春花さんも攻撃用の試験管を手にしている。皐月と水無月も武器を手にしている。何故!?
「お前……飛鳥とデートに行くのか?」
「いや……デートじゃないと思うんだけど……ってなんでみんなそんなに不機嫌なんだ!?」
「自分で考えろバカ。唐変朴、鈍感、ラッキースケベ」
……焔の言葉にすごい棘があるんだけど。
俺は首をかしげながら食堂を後にした。
「……黒歌、白音、お前たちに頼みごとがある」
「何だにゃ?」
「……内容によってはやりますが」
飛鳥SIDE
約束の日曜日、私は駅前に向かって走っている。
イッセー君とは、十時に駅前に集合と伝えている。一応、五分前につくように寮を出たけど……。
駅前につくとそこにはすでにイッセー君がいた。
「イッセー君! ごめん、まった?」
「いや、大丈夫。俺も今来たところ……」
私が声をかけると、イッセー君は振り返った。すると、イッセー君は驚いていた。
それもそうだ。私の服は胸元が大きく開いていたからだ。この服はかつ姉のアドバイスで着ることになった。
「へ、変かな?」
「へ、変じゃないよ! その……とても似合ってる」
「そう……よかった」
私は安心して笑顔になった。良かった……。
「さてと、そろそろ行こうぜ」
すると、イッセー君は私の手を握りだした。
「いっ、イッセー君!? ど、どうしたの!?」
「いや、人がたくさんいるから離れないようにだよ」
「そ、そうなんだ……」
そうだよね。でも……今はこれでいいかも。
私は頬を赤く染めてイッセー君に寄り添って歩きだした。
イッセーSIDE
……今日は張り切って三十分前から来た。うん、それはどうでもいい。どうでもいいんだ。だけど、今の問題は……飛鳥が露出度の高い服を着ているってことだ!
なぜ!? 飛鳥がこんな服を着るとは思えないんだけど!? 誰の差し金だ! あとでお礼を言わないと。
「っきゃっ!」
「飛鳥!」
すると、飛鳥は石に躓いたのか、転びそうになり俺が支えた。
ムニュッ。
……飛鳥の柔らかい胸が俺の腕にあたってる!!
「? イッセー君? どうしたの?」
心配したのか、飛鳥が俺の顔を覗き込んだ。
「い、いや、何でもないから!」
俺は慌ててごまかした。ば、ばれないよな?
「しししっ赤くなってる♪」
「飛鳥さん、天然なのか狙っているのかわかりませんね」
「…………」
「や、柳生ちゃん。なんでそんなに不機嫌なの?」
そんなイッセーと飛鳥の後を付ける人影が四つあった。葛城、斑鳩、柳生、雲雀だ。
「しっかし、意外だな。斑鳩がついてくるなんて。真っ先に止めるかなと思ってたんだけど」
「わ、私だって興味がありますし、今後の参考に……」
「ふ~ん、柳生は?」
「……オレは何か間違いが起こらないように見張っているだけだ」
「へ、へえ……っと、あいつらまた移動したぜ。追いかけるぞ」
二人を見失わないように追いかける四人。だが、この四人は知らなかった。自分たちも見張られていることを……。
今回はデート回のはずでしたが、長くなりそうなんで二話構成になります。
ええと、突然ですがアンケートです。
この作品のD×Dの内容が終わったらこの作品の外伝を書く予定なのですが、みなさんはどれが読みたいですか?
①忍になりしイッセーVer半蔵学院
②忍になりしイッセーVer死塾月閃女学館
どの内容が読みたいですか?
締切は一ヶ月後の五月十八日です。
ご協力お願いします。