飛鳥SIDE
「いや~、いい水着が見つかってよかったな」
「そうだね~」
今日は土曜日、私たちは今度海に行くのに着る水着を買いに来ました。
「ねえ、みんな、一つ提案があるんだけど」
「何だ、飛鳥」
「……何を考えているんだ」
「うん……今度海に行く時、イッセー君も誘わない?」
「「「っ!」」」
私の提案にかつ姉、柳生ちゃん、雲雀ちゃんははっとした。……えっ? 雲雀ちゃんも?
「そ、そうだな……(イッセーにアピールするチャンス!)」
「い、いいんじゃないか……(くっ、もっと慎重に選べばよかった)」
「ヒバリもいいと思う……(子供っぽいって言われないかな?)」
「私はみなさんがいいとおっしゃるなら」
……決まりだね。私も、自分の水着姿をイッセー君に見せたかったし。
携帯を取り出して、イッセー君に連絡をしようとしたら、イッセー君を見かけた。どうしてここにいるんだろう?
気になって声をかけようとしたがかけられなかった。イッセー君の両脇には蒼い髪の女の子と赤い髪の女の子、さらに黒髪のきれいな女の子。白い髪の小さい女の子がいた。
「ええええっ!」
「なっ、どうしたんだ飛鳥!?」
私がいきなり大声を出して驚いたかつ姉が心配してくれた。
「う、うん、イッセー君が……ってあれ?」
私はイッセー君がいたところを指差したが、すでにイッセー君はいなかった。
「あれ?」
「ほんとにどうしたんだ」
「う、うん……実はイッセー君が女の子四人つれて買い物をしてるところを見たの」
「「「何!?」」」
斑鳩さん以外のみんなが私の指さした方を見た。
「な、何だ。誰もいないじゃないか」
「見間違いじゃないの飛鳥ちゃん」
「そ、そうだ。イッセーがもてるなどあり得ないんじゃないのか?」
みんな、否定的だ。だけど、私はあることを告げた。
「そんなことないと思うよ。みんな、イッセー君のことが好きになっちゃったでしょ?」
「「「うっ……」」」
「それに、私とイッセー君にはイリナちゃんって幼なじみがいるんだけど、私とイリナちゃんはイッセー君を取り合ってたんです。あと、毎年イッセー君はバレンタインに大量のチョコをもらっていました」
「「「何!?」」」
私の言葉に驚くかつ姉、柳生ちゃん、雲雀ちゃん。
「たぶん、イッセー君は転校先の学校でもモテてるんです!」
「そ、それは大変だ!」
「な、何としても見つけ出さないと!」
「行こうぜ飛鳥!」
私たち(斑鳩さんを除く)はイッセー君を捜しに走り出した。
一閃SidE
「あ、危ねえ……」
飛鳥達、半蔵学院のメンバーに見つかりそうになり、気配を消した。
「どうしたのにゃイッセー?」
「いや、何でもない」
今日は閃鬼隊のメンバーと買い物にきている。何でも、水着と服を買いたいそうで。
「水無月、皐月」
「「何ですか一閃様」」
「何で、俺の腕にしがみついているんだ?」
そう、何故か水無月と皐月が俺の腕にしがみついて離れない。
「「こうしたいからです」」
「……さいですか」
さっきからこんな調子です。
「白音はいいのかにゃ?」
「……あとで膝の上に座るからいいです」
「じゃあ、背中をもらうにゃ」
……白音、黒歌勝手に決めるな。
「で、次はどこに行く?」
正直に言うと、飛鳥に見つかる前に移動したい。
「じゃあ、次は服を……」
ドカアアアアアアン!
「「「「「つ!」」」」」
そんなとき、デパートのどこかで爆発音が聞こえた。
「……いったい何なんだ」
俺が不振を感じていると、カラスの紋章が入ったクグツが現れた。俺はそれを刀で一閃した。
「これは烏女子学園のクグツ……」
「何が目的何でしょう……」
「一つ言えることは……」
「「「「一閃(様)(兄様)とのデートの邪魔した罪、万死に値する!!!!!」」」」
……何か知らないけど、怒っている。
「まあ、俺もむかついてるけどな。……行くぞ!」
「「「「はいっ!」」」」
「「「「「忍、転身!」」」」」
俺たち五人は素早く転身した。俺はいつも通りの格好になり、仮面を装着。白音は露出の少ない白い和服。黒歌は露出の多い黒い和服。水無月と皐月はセーラー服。
「一閃、忍びの道を究めるために舞い踊る!」
「黒歌、忍びの道を究めるために舞い踊るにゃ」
「白音……忍びの道を究めるために舞い踊ります」
「水無月、忍びの道を究めるために舞い踊ります」
「皐月、忍びの道を究めるために舞い踊ります」
オレ達は別れて、クグツを撃破しに向かった。
飛鳥SIDE
「な、何が起きてるの?」
爆発音が聞こえたと思ったら、クグツが現れた。
「何だか分からないけど、とりあえず倒しに行くぞ!」
「ええ!」
私たちは私一人、かつ姉と斑鳩さん、柳生ちゃんと雲雀ちゃんの三手に別れた。
葛城SIDE
これはどういうことだ?
あたいと斑鳩の二人で、クグツの反応がした場所に行ってみたが、すでにクグツは倒されていた。
「はあ~、弱すぎにゃ」
「……あっけないです」
そこには黒髪の女の子、白い髪の女の子がいた。
「あ、あなたたちは何者なんですか?」
「私は黒歌にゃ」
「……白音です。私たちは一閃様直属部隊、一閃閃鬼隊です」
……一閃閃鬼隊?
「……こんな所で時間を無駄に出来ません。一閃兄様の所に向かいましょう」
「そうだにゃ」
そう言い残すと、二人の姿は消えた。
柳生SIDE
「貴様達は何者だ」
雲雀とともにクグツの反応があった場所に行ってみると、そこには忍びが二人いるだけだった。
「私の名は水無月」
「私の名は皐月、一閃閃鬼隊のメンバーです」
「……一閃閃鬼隊? 何だそれは」
「……あなたにそれを説明している余裕はありません。行こう、皐月」
そういって、消える二人。……残りのクグツは……飛鳥のほうか。
飛鳥SiDE
「うおおおおおっ!」
私が広場に着くと、そこには仮面を付けた悪忍、一閃君がいた。一閃君は一人で何十というクグツを倒していた。
「すごい……」
私が一閃君に見とれていると……
「うう、ママ、パパ、どこ?」
物陰から小さな男の子が現れた。たぶん、一人だけ逃げ遅れたんだろう。
クグツは男の子に気がつき、刀を男の子に向けた。
「ひっ!」
男の子は恐怖で動けなかった。クグツは構わず、刀を振りおろす。
「あ、危ない!」
「やめろおおおおおっ!」
私が助けようと動く前に一閃君が男の子とクグツの間に入り、クグツの刀が一閃君の背中を切り裂いた。
「ぐっ、くそおお!」
痛みに顔をゆがめた一閃君は、痛みをこらえてクグツを破壊した。
「一閃様! だいじょうぶですか!?」
「皐月……ちょうどいいところにきた」
「動かないでください! 今、手当をします!」
突然、赤い髪の女の子が現れて けがの手当を使用としたけど、一閃君はそれをとめた。
「皐月、この子を安全なところに連れて行け」
「しかし……」
「いいから連れて行け! 俺は大丈夫だ」
「……分かりました」
そう言って、皐月という名前の女の子は男の子を連れて行こうとした。すると、男の子……。
「ねえ、お兄ちゃんはハリケンジャーみたいなニンジャなの?」
こんなことを聞いてきた。何で、こんな小さな子がハリケンジャーを知っているんだろう?
「ああ、そうだよ。俺は伝説の後継者だ! だから、安心して逃げてくれ」
「うん!」
一閃君は男の子を安心させ、避難させると、体に怒りのオーラを纏わせた。
「……テメエらは怒らせてはいけないやつを怒らせた。一般人に手を出したその罪、死をもって償え!」
一閃君が刀を掲げると、青龍が現れ、クグツを一掃した。
「ぐっ」
一閃君は辛そうな顔をして膝をついた。
「一閃君!」
「飛鳥?」
我慢できず、飛び出した。
「大丈夫? 今、手当をするから……」
「っ! さわるな!」
「きゃっ!」
手当をしようとしたがその手は一閃君にはじかれた。
「……お前のその綺麗な手を俺の汚れた血で汚すわけにはいかない」
一閃君はふらふらと立ち上がり、どこかに消えていった。
「一閃君……」
数日後、デートの邪魔をされたことや一閃を傷つけたことに切れた閃鬼隊のメンバーとぶちぎれた一閃に、烏女子学園は壊滅させられた。
一閃SIDE
「……やりすぎではないのかね、一閃」
「すいません。でも、反省はしていません」
俺は道元様に呼び出されていた。先日の烏女子学園の件だ。
「まあ、いい。もう戻りなさい」
「はっ!」
俺は自分の部屋に戻ろうと部屋を出た。そして、帰る途中、用事を思い出して、道元様の部屋に戻ることに……そこで……
「……オロチを復活させるには全校生徒を生け贄に捧げる必要があるか」
! 何の話だ!
俺は驚き、話を聞き続けることにした。
「だが、一閃は残しておきたいものだ。彼は私が見つけ、母親を殺して奪ったのだからね」
俺は驚いた。こいつが……道元が母さんを!
「オロチを復活させ、一閃の力を利用し、私は王となる」
……何だか分からないけど、みんなを殺して何かをさせるつもりだ。……そんなことはさせない!
今回は、閃鬼隊とのデート回でした。ニンジャでヒーローというとハリケンジャーが思い浮かぶんですよね。
真実を知った一閃はどうするんでしょうか。次回は一閃と半蔵様と対面します。
……ふと思ったのですが、とあるの結標淡希と両備って似てません?