忍になりしイッセー   作:汰灘 勇一

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第二十三話「これが蛇女子学園の日常②」

一閃SIDE

 

 俺は新聞部の取材を受けている。何でも俺のことを載せたいらしい。

 

「新聞部の鳴瀬です。本日はよろしくお願いします」

 

「よろしく」

 

「では一つ目の質問。好きなタイプの女性は?」

 

 ……いきなりすごいこと聞くな。

 

「ええと、家庭的な女性かな? 二人で料理を創ってみたいかな」

 

「では好きな食べ物は?」

 

「う~ん、色々あって困るな。創った人の思いがこもってたらそれでいいかな?」

 

「そうですか、これはみなさんから多くの質問があるのですが。一閃さんは一日をどう過ごしているのですか?」

 

 俺が何をしているか? それは……。

 

朝の六時

 

「ふあああ、よく寝た」

 

「師匠覚悟! ぎゃふっ!」

 

 起床&奇襲&撃墜。

 

 朝起きてそうそう、総司の襲撃を受ける。……いい加減あきらめろよ。

 

「さてと、着替えるか」

 

「まだだ! がふっ!」

 

 六時十分。着替える。何故か総司が鼻血を出して倒れる。

 

 その後、早朝トレーニングを行い、朝食をとり、八時十分ぐらいに学校に着くように部屋を出る。

 

「師匠覚悟ふっ!」

 

 また総司が襲いかかってきたが撃墜。

 

 授業が始まり、なんとなく過ごす。休み時間に総司が毎回襲いかかってくるがふつうに撃墜。

 

 十二時半ごろ弁当を食べて午後は後輩の指導を行う。

 

「芭蕉、千歳、息吹、少し秘伝忍法の威力が落ちている。もう少し、ペース配分を考えろ」

 

「はい!」

 

「仰せのままに」

 

「分かりました」

 

「師匠覚悟! ぎゃふっ!」

 

 ……修行中も隙あらば襲いかかってくる総司。

 

「……そろそろあきらめたらどうじゃ総司」

 

「諦めない、いつか師匠を超える!」

 

 ……その気持ちは大事だと思うが、学習しろよ。

 

 その後、汗を流すため、お風呂に入る。

 

「はあ~一日の疲れがとれていくな~」

 

『待て、春花、黒歌!』

 

『や、やばいにゃ見つかったにゃ!』

 

『逃げるのよ! 捕まったら大変なことに!』

 

 ……なにか鈴姉と黒歌と春花さんの声が聞こえたが聞かなかったことにしておこう。

 

「師匠覚悟!」

 

「TPOを考えろ! このバカ弟子!!」

 

「ぎゃふっ!」

 

 風呂場でも襲いかかってきた総司に風呂桶を投げつける。風呂桶にあたった総司は風呂の中に落ちる。

 

 風呂を出た後は夕食をとり、就寝時間までは宿題をやり、後輩たちの訓練メニューを考えたり、本を読んだりして過ごした。

 

「さてと、そろそろ寝るか」

 

「師匠……がふっ!」

 

 23時、就寝&永眠?

 

「大体こんな感じだな。普通だろ?」

 

「「「「いやいや、全然普通じゃないから!」」」」

 

「えっ?」

 

 新聞部の子と、風紀委員の仕事の手伝いをしてくれてる芭蕉、息吹、千歳にも突っ込まれた。

 

「そんなに頻繁に総司は襲いかかってきたんですか!?」

 

「そうだけど」

 

「……よく飽きないですね」

 

「……これだから総司は女の子扱いしてくれないんじゃないでしょうか?」

 

「後で姉さまと春花さんにO☆HA☆NA☆SIしなくてはいけませんね」

 

 ……なにやらカオスなことになってるな。

 

「と、とりあえず、インタビューはここまで! ありがとうございました!」

 

 そんなこんなでインタビューは終わった。

 

おまけ 総司の女子力アップ作戦①

 

 私は毎日の日課である師匠への早朝奇襲をしにいくため、師匠の部屋に行ってみると……ベットの上には師匠のほかに、白音、芭蕉、芦屋、千歳、息吹、皐月、水無月、雲雀の一年生メンバーが寝ていた。

 

「なんじゃこりゃあああっ!」

 

「……うるせえぞ総司……って大変なことになってるな」

 

 師匠は周りを見てそうつぶやいた。

 

「師匠、これはどういうことですか!?」

 

「たぶん、夜中に侵入したんだろうな」

 

「な、なんでそのまま何もしないんですか! 私の時は……」

 

「いや、だってお前、たいてい来るとき殺気出してくるから。自分の命に危険がなかったら俺は何もしないし」

 

「っ!」

 

 た、確かに普段の行いが悪いかもしれない。だけど……。

 

「し、師匠の馬鹿ー!」

 

 私は泣きながら部屋を出て行った。

 

 

「どうしよう。このままだと私はただの戦闘狂としか見てもらえない。どうしたら女として見てくれるのだ!」

 

『はいは~い、本日もやってきました。ヘビラジのお時間です。司会は私、春花と』

 

『未来です!』

 

『最初のお便り、私を女の子として見てくれない人がいます。どうしたらいいでしょうか。そうね。普段はやらないことをやればいいんじゃないかしら』

 

 普段やらないこと? ……あれをやってみるか?

 

 

一閃SIDE

 

「……もう、朝か……」

 

 今日はとてつもなく眠い。一日中寝ていたいが今日は下級生への特別講師を任されている。起きないと……。

 

 モニュン。

 

「あん……♥」

 

 ……ちょっと待て何んか柔らかいものがあるぞ。そして、今の声はなんだ?

 

 掛け布団をはがすとそこには全裸の総司が……

 

「なんじゃこりゃあああああっ!」

 

 なんで!? なんで総司がいるの!? しかも全裸!? 何が起きたの!? なんかしちゃったの!?

 

「ううん、どうしたんだ師匠。そんなにあわてて」

 

「どうしたんだ? じゃねえよ! おまえは何してるんだよ!」

 

 すると、総司は顔を赤くしてもじもじと恥ずかしそうにする。

 

「何って師匠は昨日、私をあんなに求めてきたじゃないか。口では言えないあんなことやこんなことを……」

 

「ノオオオオオオッ!」

 

 何してんの俺!? 全然記憶ないんですけど! って教え子に手を出すなよ!

 

「師匠……ちゃんと責任、取ってくれるよな?」

 

「うわああああっ!」

 

 俺は罪悪感に耐えられず、壁に頭を打ち付ける。

 

「し、師匠!? 何してるんですか!?」

 

「どうしたんだこの騒ぎは……って一閃、どうしたんだ!?」

 

 その後、俺は数人がかりで止められて気絶した。

 

 

 

「で、なんでこうなった」

 

 私は鈴音先生に呼び出されて正座をしている。その周りには殺気をまとったみんなが……。

 

「し、師匠に女の子のように扱ってほしくて……普段やらないことをやれば師匠も気づくかなって……」

 

「……それにしてもやりすぎだろ? 一閃は変な誤解をして寝込んでるぞ」

 

 ただ裸で添い寝しただけなのに、からかいすぎて師匠は寝込んでしまった。そのせいで特別授業は中止になった……。




今回はカサブタさんのリクエストで一閃の日常を書きました。総司のはふと思いついて書きました。総司の女子力アップ作戦は好評だったら続けるかも。

次回は春花が一閃に惚れたきっかけについて書きます。

遅れたけど、総司、総選挙第一位、おめでとう。
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