春花SIDE
「ねえ、日影さん。新入生の噂は聞きました?」
「……聞いてない。興味ないし」
私の名前は春花。悪忍を養成する学校、蛇女子学園の中等部の二年生で特進クラスに所属しています。今、私はただ一人のクラスメイト日影さんに話しかけた。だけど、日影さんは普段通り無表情で、興味なさそうだった。
「なんでも、優秀な方がいて三人ほど特進クラスに入るそうですよ」
「へ~」
「しかも、その一人は男性だそうですよ」
「は?」
これは流石に予想外だったのか、日影さんは目を丸くしていた。
「うちらの学校は女子校のはず……」
「何でも、オーナーの養子だそうですよ」
「成る程な……」
そんな話をしていると、鈴音先生が入ってきた。
「授業を始める前に、新入生を紹介する。焔、詠、一閃。入れ」
「「「御意!」」」
鈴音先生が呼ぶと、蛇女の制服を着たポニーテイルの女の子とお嬢様っぽい金髪の女の子と学ランを着た男子が入ってきた。
「焔、詠、一閃、この二人は君たちの先輩で春花、日影だ」
「焔だ。よろしく」
「詠です。どうか、よろしくお願いします」
「一閃です。春花先輩、日影先輩。どうかご指導よろしくお願いします!」
二人は表情を変えずに言ってるが、男の方、一閃は笑顔で明るかった。
「このクラスは選抜メンバーに次ぐ実力を持っているやつしか入れない。精進して選抜メンバーに入れるように」
「「「「はっ!」」」」
「分かったよ鈴姉」
鈴姉? いったい、一閃とはどんな関係なの?
「鈴音先生、ちょっといいですか」
「何だ焔」
「女子しか入れないはずの蛇女に何で男子がいるんですか? そんなこと聞いていませんよ」
すると、焔さんが鈴音先生に難癖を付け始めた。
「それは……」
「それは俺の忍の才能を道元様が買ってくださったんですよ」
何か言おうとした鈴音先生を遮った一閃は、笑顔のまま焔さんの肩に手を置いた。
焔さんは不快そうな顔をして一閃を投げ飛ばした。
「いてて……いきなり投げ飛ばすなんてひどくないか? 焔さん」
「……こんなに弱いのに才能がある? ふざけるな。こんなださいアクセサリーを付けて」
焔さんの手にはメッキの剥がれたペンダントが。
「そ、それは!」
「こんなもの」
焔さんはそれを握りつぶそうとしたが、
「やめろ!」
「ぐっ!」
すると、今度は一閃が焔さんを投げ飛ばした。
そして、一閃はペンダントを取り返していた。
「……き、貴様!」
「悪いけど、これは大切な物なんだ」
「先生! 戦う許可を!」
「……まあ、いいでしょう」
「忍結界!」
一閃の仕打ちに怒った焔さんは、鈴音先生に許可をもらい、忍結界を展開した。それに巻き込まれる私たち。なぜ?
「忍転身!」
「仕方ない、忍転身!」
焔さんが忍転身を行うと、持っていた刀の他に、六本の刀が現れた。対する一閃は、一本の刀に黒いロングコート……ソード・アート・オンラインのキリトのような格好をしている。
「こっちから行くぞ! 秘伝忍法! 裂きがけ!」
いきなり、焔さんは秘伝忍法を発動した。……もう、秘伝忍法が使えるのね。それなりに実力があるみたいね。
焔さんが放つ六本の刀の斬撃に一閃は切り刻まれると思ったが、一閃は刀一本で防いでいた。
「なっ!?」
「次はこっちの番です。秘伝忍法! 四獣一閃、青龍!」
今度は一閃の秘伝忍法が発動した。一閃が叫ぶと一閃の刀から、青い龍が水をまといながら現れ、焔さんに向かっていった。焔さんは六本の刀で防ごうとしたけど、刀は砕かれ、青い龍は焔さんに直撃した。焔さんの服は粉砕され、ほぼ裸だった。
「ぐっ、貴様……」
そう言い残して焔さんは気絶してしまった。それと同時に、忍結界が解かれた。
「……入学早々派手にやってくれたな」
鈴音先生は頭を抱えていた。
ふふ、面白いわね彼は。彼を私のお人形にしたら面白そうね。
そう、私は考えてしまった。
今回は蛇女四人登場と言うことでしたが……こんな感じでよかったのかな?
ええと次回は、蛇女の仲間と打ち解ける一閃。そんな一閃になかなか心を開かない焔に一閃は……。
あと、二、三話ぐらいで半蔵メンバーが出てくる予定です。
誰か閃乱カグラ少女達の真影がどんな感じで終わったか知っている人はいますか?
アニメしか見ていないので分からないんです……。