忍になりしイッセー   作:汰灘 勇一

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第二十八話「決戦! 蛇女子学園! その一」

一閃SIDE

 

 翌日、予定していた時間通りにかつ姉たちが襲撃してきた。

 

「……焔、一閃、春花、日影、詠、未来。学園内に半蔵学園の生徒が侵入した」

 

「……雲雀を取り返しに来たと言うことか」

 

「そうかもしれん。秘伝忍法書もあるからな。春花は雲雀を見張り、日影、詠、未来、お前らは侵入者を撃退しろ。一閃と焔は見回りを頼む」

 

『御意!』

 

 跪く詠達と共に頭を下げる。……我慢しろ。今日で俺達はあいつとおさらばだ。ごめん、日影さん、詠、未来。埋め合わせは今度するから。

 

 そして、詠達は指定された場所へと向かう。俺はある場所へと向かった。

 

 そこは学園に設置されている爆弾がある場所だ。爆弾がある場所は六カ所。五カ所は閃鬼隊のメンバーで分担して、最後の一カ所、ここは五カ所の爆弾を破壊しないと破壊できないのだ。しかも、そこには魔物がいるらしい。

 

「みんな、頼んだぞ」

 

 

 

「ここですか。水無月は上手くできますかね」

 

 

「へまをしないでくださいよ、皐月」

 

 

「さてと、姉として良いところを見せなきゃにゃ」

 

 

「……黒歌姉様、浮かれないでくださいね」

 

 

 

 ……離れていても分かる。閃鬼隊のみんなの気持ちが。

 

「一閃、忍びの道を究めるために舞い踊る!!」

 

 俺は気合いを入れ、クグツを破壊していく。

 

 

飛鳥SIDE

 

 

「イッセー君、大丈夫かな?」

 

 今、私と焔ちゃんは天守閣へ向かっている。私たちの任務はイッセー君が戦ってる間に道元と戦って倒す。もしくは、イッセー君が戻ってくるまでの時間を稼ぐ。

 

「心配か」

 

「う、うん……」

 

「一閃なら、大丈夫だ。あいつはそう簡単には死なない。それにお前もあいつのことが好きならあいつを信じろ」

 

「そうだね……」

 

 確かにそうだよね。イッセー君は負けない。約束したし……。

 

 ……私は数時間前のやり取りを思い出した。

 

「イッセー君」

 

「何だ飛鳥」

 

 任務へ向かおうとしているイッセー君を私は引き留めた。

 

「この戦いが終わったら、みんなで海に行かない? 焔ちゃん達、蛇女子学園のみんな、私たち、半蔵学院のみんなで」

 

 私は前、話そうとしていた事を話した。

 

「そうだな。行きたいな。だけど、その前に……」

 

「道元を倒すでしょ」

 

「ああ、そうだな……」

 

 そう言うと、イッセー君は遠い眼をした。

 

 そんな彼に私は彼の腕に腕を絡めた。

 

「あ、飛鳥……?」

 

 イッセー君は目を見開いて驚いていた。

 

「お願い、死なないで……私も、焔ちゃんも、雲雀ちゃん……みんな、イッセー君が死んだら悲しいんだよ」

 

 私は彼に願った。イッセー君には死んで欲しくない。だって、私の……みんなの、大事な人だから。

 

「……分かった。俺は死なない。絶対に死なない。みんなと一緒に忍びの道を究めるために」

 

「うん!」

 

 イッセー君は笑顔で私に返してくれた。……イッセー君なら、本当に約束を守ってくれそうだ。

 

 だから、私は彼のために戦おう!

 

葛城SIDE

 

「……くっ」

 

「そ、そんな……」

 

「有り得ないよこんなこと……」

 

 アタイ達は蛇女子学園の内部に侵入した。それと同時に詠、日影と未来に遭遇して、斑鳩、アタイと柳生で戦うことになった。

 

 アタイ達はボロボロになりながらも戦った。日影達も膝をついている。……次の一撃で決める!

 

「絶対にお前らを倒す!」

 

「一閃さんを倒して」

 

「雲雀と飛鳥、それにイッセーを取り戻す!」

 

 アタイ達はそれぞれの武器を相手に向ける。大事な人を取り返すためにも、負けるいかない!

 

「ふふふっ」

 

「はははっ!」

 

 すると、詠達は笑い出す。な、何が可笑しいんだ。

 

「あなた達、一閃さんを殺せるのですか?」

 

「ああ、殺す! 大事な人達を助けるためにも!」

 

 柳生はそう答える。アタイも同じだ。だけど、斑鳩は躊躇している。……斑鳩にとって、大事な人だからな。

 

「あんたらに、一閃は殺せへん」

 

「自分の大事な人を殺すんだもんね」

 

「アタイ達の大切な人? どういうことだ!」

 

 アタイはこいつらの言ってることが分からなかった。

 

「いい、一閃の正体はあんた達が助けようとしている……イッセーよ」

 

「何!?」

 

 い、イッセーが一閃?

 

「そうや。イッセーは任務の時には顔を隠していたんや」

 

 そ、そんな……イッセーが悪忍だなんて。

 

「本当にイッセーが悪忍なのか?」

 

「そうです。あなた達の敵、一閃さんの正体はイッセーさんですよ」

 

「な、何でイッセーが悪忍に……」

 

 アタイは分からなかった。あのイッセーが、アタイ達を助けてくれたイッセーが悪忍だなんて……。

 

 ミルと、斑鳩は体を振るわせ、柳生は絶望的な顔をしている。

 

「あなた達に知る権利はないですわ」

 

「あんたら、ここで死ぬんやから!」

 

「秘伝忍法!ヴァルキューレ!!」

 

「秘伝忍法!ニブルヘルム!」

 

「秘伝忍法!ぶっさし!」

 

 詠は巨大な剣を斑鳩に向けて振り上げる。未来は大量の銃器を柳生に向ける。ナイフを構え、アタイに突進してきた日影。

 

「あんたらが教えてくれないなら、イッセーを倒して聞く!」

 

「「はああっ!」」

 

 アタイと斑鳩、柳生は命がけを発動した。

 

「秘伝忍法!トルネードシュピンデル!」

 

「秘伝忍法!凰火炎閃!」

 

「秘伝忍法!薙払う足!」

 

 アタイ達は秘伝忍法放ち、炎の刃が詠を切り裂き、柳生のイカが未来を薙払い、アタイの蹴りが日影を蹴り飛ばす!

 

「「きゃああっ!」」

 

「ぐっ!」

 

 吹っ飛ばされた三人は水着姿になる。はあ、はあ……何とか勝てたかな。

 

一閃SIDE

 

『一閃! 爆弾破壊したにゃ!』

 

『一閃兄様、こちらもです』

 

『私も破壊しました』

 

『任務、完了しました』

 

 俺は爆弾を破壊し終え、座り込み、連絡を待っていた。連絡が来て、俺は立ち上がり、ある壁に触れた。すると、壁がスライドしてもう一つの部屋が現れた。

 

 このへやに最後の巨大な爆弾がある。

 

「ごくろうさま。みんな、先に飛鳥達を助けに行ってくれ」

 

『了解!』

 

 通信を切り、俺は部屋を空けようとした。だけど、空かなかった。パスワードを入れる必要がありそうだ。どうしたものか……。破壊するか?

 

 そう迷っていたとき、ひとりでにドアが開いた。どういうこだ?

 

『……一閃君』

 

 すると、急に通信が入ってきた。この声は……。

 

「紫?」

 

『ごめんなさい、一閃君が困ってるみたいだから……迷惑だった?』

 

「いや、助かったよ。ありがとう」

 

 俺は紫に礼を言い、部屋に入った。

 

『グオオオォォン!』

 

 部屋にはいると、そこには無数の異形の怪物達が。

 

「爆弾を守る砦か。いいぜ、俺が全て倒してやる!」

 

 俺は刀を構え、怪物達の群に飛び込む。

 

紫SIDE

 

「大丈夫かな一閃君……」

 

 私はお姉ちゃんと一緒に雅緋さんの部屋にいる。

 

「大丈夫さ。あの一閃が負けるところは想像できない。私たちが信じていれば、彼は負けることはない」

 

「そうだね……」

 

 お姉ちゃんに言われて私は祈った。一閃君、死なないで。絶対に!




更新が遅くなってすいません。

やっとここまで来た。あと、もう少し、もう少しで蛇女編が終わります。

蛇女子編が終わったら半蔵学院のニューウェーブキャラの話を書いて、デート話を書いて、雪泉との出会いを書きます
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