一閃SIDE
翌日、予定していた時間通りにかつ姉たちが襲撃してきた。
「……焔、一閃、春花、日影、詠、未来。学園内に半蔵学園の生徒が侵入した」
「……雲雀を取り返しに来たと言うことか」
「そうかもしれん。秘伝忍法書もあるからな。春花は雲雀を見張り、日影、詠、未来、お前らは侵入者を撃退しろ。一閃と焔は見回りを頼む」
『御意!』
跪く詠達と共に頭を下げる。……我慢しろ。今日で俺達はあいつとおさらばだ。ごめん、日影さん、詠、未来。埋め合わせは今度するから。
そして、詠達は指定された場所へと向かう。俺はある場所へと向かった。
そこは学園に設置されている爆弾がある場所だ。爆弾がある場所は六カ所。五カ所は閃鬼隊のメンバーで分担して、最後の一カ所、ここは五カ所の爆弾を破壊しないと破壊できないのだ。しかも、そこには魔物がいるらしい。
「みんな、頼んだぞ」
「ここですか。水無月は上手くできますかね」
「へまをしないでくださいよ、皐月」
「さてと、姉として良いところを見せなきゃにゃ」
「……黒歌姉様、浮かれないでくださいね」
……離れていても分かる。閃鬼隊のみんなの気持ちが。
「一閃、忍びの道を究めるために舞い踊る!!」
俺は気合いを入れ、クグツを破壊していく。
飛鳥SIDE
「イッセー君、大丈夫かな?」
今、私と焔ちゃんは天守閣へ向かっている。私たちの任務はイッセー君が戦ってる間に道元と戦って倒す。もしくは、イッセー君が戻ってくるまでの時間を稼ぐ。
「心配か」
「う、うん……」
「一閃なら、大丈夫だ。あいつはそう簡単には死なない。それにお前もあいつのことが好きならあいつを信じろ」
「そうだね……」
確かにそうだよね。イッセー君は負けない。約束したし……。
……私は数時間前のやり取りを思い出した。
「イッセー君」
「何だ飛鳥」
任務へ向かおうとしているイッセー君を私は引き留めた。
「この戦いが終わったら、みんなで海に行かない? 焔ちゃん達、蛇女子学園のみんな、私たち、半蔵学院のみんなで」
私は前、話そうとしていた事を話した。
「そうだな。行きたいな。だけど、その前に……」
「道元を倒すでしょ」
「ああ、そうだな……」
そう言うと、イッセー君は遠い眼をした。
そんな彼に私は彼の腕に腕を絡めた。
「あ、飛鳥……?」
イッセー君は目を見開いて驚いていた。
「お願い、死なないで……私も、焔ちゃんも、雲雀ちゃん……みんな、イッセー君が死んだら悲しいんだよ」
私は彼に願った。イッセー君には死んで欲しくない。だって、私の……みんなの、大事な人だから。
「……分かった。俺は死なない。絶対に死なない。みんなと一緒に忍びの道を究めるために」
「うん!」
イッセー君は笑顔で私に返してくれた。……イッセー君なら、本当に約束を守ってくれそうだ。
だから、私は彼のために戦おう!
葛城SIDE
「……くっ」
「そ、そんな……」
「有り得ないよこんなこと……」
アタイ達は蛇女子学園の内部に侵入した。それと同時に詠、日影と未来に遭遇して、斑鳩、アタイと柳生で戦うことになった。
アタイ達はボロボロになりながらも戦った。日影達も膝をついている。……次の一撃で決める!
「絶対にお前らを倒す!」
「一閃さんを倒して」
「雲雀と飛鳥、それにイッセーを取り戻す!」
アタイ達はそれぞれの武器を相手に向ける。大事な人を取り返すためにも、負けるいかない!
「ふふふっ」
「はははっ!」
すると、詠達は笑い出す。な、何が可笑しいんだ。
「あなた達、一閃さんを殺せるのですか?」
「ああ、殺す! 大事な人達を助けるためにも!」
柳生はそう答える。アタイも同じだ。だけど、斑鳩は躊躇している。……斑鳩にとって、大事な人だからな。
「あんたらに、一閃は殺せへん」
「自分の大事な人を殺すんだもんね」
「アタイ達の大切な人? どういうことだ!」
アタイはこいつらの言ってることが分からなかった。
「いい、一閃の正体はあんた達が助けようとしている……イッセーよ」
「何!?」
い、イッセーが一閃?
「そうや。イッセーは任務の時には顔を隠していたんや」
そ、そんな……イッセーが悪忍だなんて。
「本当にイッセーが悪忍なのか?」
「そうです。あなた達の敵、一閃さんの正体はイッセーさんですよ」
「な、何でイッセーが悪忍に……」
アタイは分からなかった。あのイッセーが、アタイ達を助けてくれたイッセーが悪忍だなんて……。
ミルと、斑鳩は体を振るわせ、柳生は絶望的な顔をしている。
「あなた達に知る権利はないですわ」
「あんたら、ここで死ぬんやから!」
「秘伝忍法!ヴァルキューレ!!」
「秘伝忍法!ニブルヘルム!」
「秘伝忍法!ぶっさし!」
詠は巨大な剣を斑鳩に向けて振り上げる。未来は大量の銃器を柳生に向ける。ナイフを構え、アタイに突進してきた日影。
「あんたらが教えてくれないなら、イッセーを倒して聞く!」
「「はああっ!」」
アタイと斑鳩、柳生は命がけを発動した。
「秘伝忍法!トルネードシュピンデル!」
「秘伝忍法!凰火炎閃!」
「秘伝忍法!薙払う足!」
アタイ達は秘伝忍法放ち、炎の刃が詠を切り裂き、柳生のイカが未来を薙払い、アタイの蹴りが日影を蹴り飛ばす!
「「きゃああっ!」」
「ぐっ!」
吹っ飛ばされた三人は水着姿になる。はあ、はあ……何とか勝てたかな。
一閃SIDE
『一閃! 爆弾破壊したにゃ!』
『一閃兄様、こちらもです』
『私も破壊しました』
『任務、完了しました』
俺は爆弾を破壊し終え、座り込み、連絡を待っていた。連絡が来て、俺は立ち上がり、ある壁に触れた。すると、壁がスライドしてもう一つの部屋が現れた。
このへやに最後の巨大な爆弾がある。
「ごくろうさま。みんな、先に飛鳥達を助けに行ってくれ」
『了解!』
通信を切り、俺は部屋を空けようとした。だけど、空かなかった。パスワードを入れる必要がありそうだ。どうしたものか……。破壊するか?
そう迷っていたとき、ひとりでにドアが開いた。どういうこだ?
『……一閃君』
すると、急に通信が入ってきた。この声は……。
「紫?」
『ごめんなさい、一閃君が困ってるみたいだから……迷惑だった?』
「いや、助かったよ。ありがとう」
俺は紫に礼を言い、部屋に入った。
『グオオオォォン!』
部屋にはいると、そこには無数の異形の怪物達が。
「爆弾を守る砦か。いいぜ、俺が全て倒してやる!」
俺は刀を構え、怪物達の群に飛び込む。
紫SIDE
「大丈夫かな一閃君……」
私はお姉ちゃんと一緒に雅緋さんの部屋にいる。
「大丈夫さ。あの一閃が負けるところは想像できない。私たちが信じていれば、彼は負けることはない」
「そうだね……」
お姉ちゃんに言われて私は祈った。一閃君、死なないで。絶対に!
更新が遅くなってすいません。
やっとここまで来た。あと、もう少し、もう少しで蛇女編が終わります。
蛇女子編が終わったら半蔵学院のニューウェーブキャラの話を書いて、デート話を書いて、雪泉との出会いを書きます