事の始まりから2日目の日曜日。カズキはと言うと、布団の中でスヤスヤグゥグゥと眠っていたのであった。
目覚ましは、持ち主に目覚めてもらうためにけたたましく鳴り始めるのだった。
カズキ視点in
目覚まし「マブシー!マブシー!」
う~ん・・・・・・・・あと三時間・・・。
目覚まし「メッガッマブシー!メッガッマブシー!」
うるさいなぁ・・・・・あと五分だってばぁ。
目覚まし「メェエェエェエェガァァァアァアアァァハゲシイイイィィィィイィ!!!!!メェエェエェエェガァァァアァアアァァハゲシイイイィィィィイィ!!!!!」
声がでけぇよぉ・・・。
黒猫「ニャアァァァァァン!!!!(起きろオオオオ)」ジャンプ!!
クルクルドボォ!! ⬅空中で捻りを加えた回転をしつつ、腹にダイブ
カズキ「がっはぁ!!!?」
なっ何事ぉ!!?俺の腹が大爆発したのか!!!?
黒猫「うーにゃッ!!にゃんッ!!にゃんッ!!にゃああ!!」飛んではダイブ飛んではダイブ(四回)
ゲフゥッ!!?ゴフゥ!??ガホッ!!?グエッ。
カズキ「やめ・・・・・止めれ・・・止めてくれ!腹の上でジャンピングするのは止めろォ!!!トランポリンじゃないんだぞ!!」
黒猫「にゃんにゃにゃー!!(はよ起きろーー!!)」
朝早く、飼い猫が腹、飛んでいる。助けてケロー!!!
グエエエェッ!!!?
カズキ視点out
三視点in
カズキはゆっくりと階段を降りてくる。 死んだような顔をしながら。
カズキ「・・・。」
正確には、不機嫌と言ったところだろう。日曜日の何もすることがない、何もやることはない。もう、何も怖くない。そんな休日に、彼は唐突に起こされる。自分の飼い猫である、黒くてつやつやした毛並みが美しい猫。名前は「黒歌」。ずっと昔に(正確には、カズキが小学生の年齢の時に)拾った猫。母であるシェムハザにダメ元で「飼って良い?」と上目遣い+涙目のコンボがシェムハザの心を無慈悲にも貫いたのだ!それによりシェムハザは根負けし、自分が餌やりをする事を条件に飼うことを許されたのだ。カズキは今でもキチンと黒歌に餌をやり、ブラッシングをして庭で遊ばせたり洗ってあげたりしている。
三視点out
カズキ視点in
あー・・・。どうしよっか。今の俺ってなんなんだろ。
確かあの妙なやつに襲われたときと眠っていた時に出てきた白いヤツ。身体中傷だらけだったなぁ。死にたくない一心であんなすがたになったしなぁ。人間じゃないのかな?それじゃあ父さんと母さんはなんなんだ?
母さんは確か・・・昔に冗談半分で
カズキ「おかーさん!このよに「だてんし」っているのー?」
何て聞いたんだっけ。そしたら母さん
母「居るわよ?おかーさんが堕天使なんだから!」
と自信満々に言ってたな。あれってマジなのかなぁ。
ッてなわけで聞いてみよ。⬅何が「てなわけで」だ。
母さん発見。
カズキ「母さん。」
母「どうしたの?庭の地面から土竜でも出てきた?」
何をどう考えたら土竜になるのかわからないけど、ここは思いきって聞いてしまおう!
カズキ「母さんってさ、堕天使なんだっけ?」
母「そうよ?堕天使の中でも高位の「シェムハザ」がお母さんの名前よ。」
・・・これが冗談だったら、どんなに良かったんだろうか。「シェムハザ」って(´゚д゚`)エェーしかもさらりと(´゚д゚`)エェーあたかもそれくらい常識みたいに(´゚д゚`)エェー
母「カズキ?どうしたの?具合でも悪い?」
カズキ「あっ!?いやいや!大丈夫大丈夫。」
母「本当に?」
カズキ「大丈夫だ。問題ない。」
内心テンパって「大丈夫じゃない。大問題だ。」よ。
母「ちなみにお母さんのお友達のおばさんも「アザゼル」って名前の堕天使よ。カズ君の名付け親。」
おばさーーーーーーーーん!!!!?あんたもかーーーーー!!!
俺は心の中で絶叫絶唱大爆唱してしまったのは仕方がないと思う。絶対に。
カズキ「実は聞いてほしいことがあって。」
母「何?」
カズキ「俺って、化け物?」
母「え?」
今、居間。
俺は今、居間におる。母さんに聞きたいことがあったからさ。おれ自身はなんなのか。母さんは堕天使。じゃあ父さんは?
カズキ「母さん。俺って何なの?母さんは堕天使。この前に化け物に襲われたときに変なのが目覚めてその化け物を俺は殺した。」
そして自分の右腕を見た。完全に別の腕だったからだ。
母「・・・カズ君、これはもう、知った方が・・・いえ、しらなければいけないようね。長老様を呼んでもらって良いかしら。」
カズキ「・・・いいよ。」
池から連れてきました。長老。母さんは爺ちゃんと婆ちゃんを連れてきた。
カズキ「何で爺ちゃんと婆ちゃんを連れてきたの?」
祖母「それはね、あんたの出生に関わる事だからさ。あたしも長老も。実際はこの家に居る動物達もなんだがね。」
カズキ「それはどういう?」
祖父「それは、お前の先祖の女性が皆「人間じゃない」からさ。」
カズキ「えっ!?」
祖母「あたしは、妖怪。鬼と呼ばれた種族。名前は「星熊童子」。」
鬼の四天王の一角が居るんですけど。しかも俺の祖母なんですけど!!!?
祖父「長老様も先祖の女性だぞ。」
ファッ!?
母「カズ君の家系はね、代々「人間ではない女性」と結婚してきたの。」
え?家って男しか生まれなかったわけ?
母「あなたの姿。それは長老様の血が流れている事の証明なのよ。」
長老「その通り。私の血が、お主には流れておる。故に私に近い姿を取るのじゃ。他にも色んな妖怪や精霊の力や特徴を持っておる。受け入れるのじゃ。その力を。じゃがの、それは提案。カズキよ。お主が選ぶのじゃ。私たちが無理矢理選ぶ事はせぬ。お主が拒否するもよい。受け入れるのもよい。どうする?カズキ。お主次第なのじゃ。」
カズキ「俺は・・・」
俺は・・・・いや、俺のやる事は既に決まっている。
続く
青年は己と向き合う。それは新たなる力。暴走を孕んだ危険な賭け。
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