新キャラ登場です
sideキンジ
昔、どこかでこんな言葉を聞いた気がする
『人生、避けているものほど、探していないものほどよく遭遇する』
…まぁぶっちゃけると
「物欲センサーマジコロス‼︎」
と魂の叫びをあげていたキリトのセリフをカッコよく言い換えただけなのだが
話を戻そう
俺は今、ファミレス(この間とは違う店)にいる
…なぜか女を連れて
「え、えっと、ごめんね?」
「…そう思うんなら早く食ってくれ」
時は昼前に遡る
先日のジャンヌとの戦いで撃ちまくった9ミリパラを(.45ACPや5.7ミリタンブリング弾をパシられないよう)コッソリ買いに行くべく金を多めに持って出かけたら、いきなりフードかぶった人が地面のど真ん中でぶっ倒れているのだ
…俺としてはものすごく嫌な予感がするのだが渋々声をかける
「おい、大丈夫か?」
「…た」
「は?」
「お腹空いた…」
い、行き倒れかよ
しかも女
「腹減ったって、あんた金は?」
「あるけど全部ドルなんです…」
今時珍しいまでの間抜けっぷりだな
「…すいません、すぐに返しますから、何か、お恵みを下さい…」
ぐぅ〜
…聞いてるこっちが腹減ってきた
「ドルでいいからすぐに返せ。いいな?あとフード取れ。アヤしいヤツになってるぞ」
「はい…!」
ぱぁぁぁっと効果音が付きそうなくらい喜んでいるその顔は―
(ウッ―)
反則なまでにカワイかった
アリアも可愛い系だがそれとはまた違う
肩に届くか届かないかくらいの灰色の髪
少し前髪がかかって、さらにメガネをかけているのに、よく目立つぱっちりとした目。瞳の色はかみと同じ灰色。
身長は160ちょいくらいだろうか
日本人にしては白い肌
…親戚に外国人でもいるのだろうか?
ジロジロ見てしまったのに気がついたのか
「あ、えっと、たしか、クオーターでアメリカ人の血があったはず、です」
…最近外国人が親戚にいる人多くないか?アリアといい理子といい。たしか蘭豹もそうだったはずだし
「きゅう…」
バタンっ
「お、おいおい」
そーいやこいつ、腹空かしてるんだっけ
あそこのファミレスでいいか
と駆け込んだところで、冒頭へもどる
「ありがとうございました!」
「いいって」
俺の財布の中身が1部外国紙幣に変わっただけだしな
「そ、そういえば、名前はなんて言うんですか?」
ん?顔が少し赤い?気のせいか
「遠山キンジ、あそこの生徒だ」
武偵高を目で見つつ言ってやると
「あ、あそこって、どこですか?」
「はい?…武偵高のことだが…」
「『武偵』⁉︎す、すみません、すみません‼︎」
ん?どうした?顔色が青と白の間を行ったり来たりしている
「すいません!ごめんなさい!悪気は無かったんです!あんな《ギルド》になるなんて!だからせめて殺さないでぇ‼︎」
ど、土下座…しかも区切りごとにコンクリの地面と衝突してるし
「いやお前何やったんだよ」
「…い、言えません」
それに
「《ギルド》でそこまで謝るか?」
「ち、ちょっとワケありでして…」
ーこいつ、もしかして…SAO生還者?
…考えすぎか
「…何やらかしたか黙っててやるから話してくれないか?」
「…ムリです」
あー
「…何しにこんな所へ来たんだ?」
「…ある人を、探して」
「…誰かは?」
「…言えません」
うー
「…あんた、名前は?」
「…名前も、言えません」
「…何でまた名前まで」
「私が、ここにいるのに気づかれたら、殺されるかもしれないから…」
「こ、殺されるって…だれに」
「私に、恨みを持つ人たちに。特に『アイツ』は…!」
「お、おい」
すごく、震えている。何かに怯えているのは間違いないだろう
「『アイツ』って誰だよ?」
「あ、あぁ、こ、来ないで、許して、」
「おい、大丈夫か⁉︎」
いくら何でも異常だ
「おい、誰なんだアイツって⁉︎」
「くっ、」
く?
「『黒の剣士』…」
は…
「はぁ⁉︎⁉︎」
何、キリ、へ⁉︎
『黒の剣士』っつったらキリトのことだよな⁉︎ナンデェェェェエ⁉︎
取り敢えず相談すべくマッハでアリアに電話をかける
「もしもし⁉︎」
『キンジ?どうした、そんなに切羽詰まった声出して』
あ、間違えてご本人サマにかけちった
まぁキリト=黒の剣士ってワケじゃねぇし大丈夫だろっ
「ちょっと来てくれ!場所は――だ!」
『へ?お、おう』
ピッ
「おい、取り敢えず一旦落ち着け」
「は、はいぃ」
なんてやってたら
「おーい、キンジー」
「お、キリト!こっちだ!」
「き、キリト‥⁉︎ピギャャャァァァ⁉︎⁇」
あ、逃げた
「おーい、おーい、どこ行ったー?」
「来ていきなり迷子探しとはねぇ」
「…ホントにアイツには覚えがないんだな」
「まったく。それにオレを狙ってるんならともかく狙ったことなんて…アレ?」
「よし、脅迫及び殺人未遂の容疑で逮捕する、俺の単位となれキリト」
「まだ何も言ってねぇ‼︎」
「で、実際のところはどうなんだ?」
「オレンジギルドをいくつか脅して牢獄エリアに押し込んだくらいだ」
「監禁罪追加だな」
「おい!」
「冗談!冗談だから!銃こっちに向けんな!」
「単位不足のお前が言うとジョークに聞こえないからマジでやめろ」
ひでぇ
「二手に分かれて探そう。オレはこっちを探すからキンジは向こうを頼む。見つけたら直ぐ見つけなくても1時間後に電話してくれ」
「分かった」
10分後、俺はキリトと別れたのを深く後悔するハメになった
グサッ
「なっ、う―」
ナイフで手の甲を切られた
「何しやがれ、る…」
力が入らない
―毒か―
人を殺したり動きを止めたりすることが出来る毒はかなりの種類がある
―それこそかすっただけで即死するようなモノも
「ワン、ダウン〜」
気配は、2つ
「これが、遠山、か?」
片方は身長の低い頭陀袋をかぶった、毒付きであろうナイフを握った男
もう片方は頭蓋骨のマスクをかぶった赤髪長身の男
そして
「Well well. 初めまして、と言うべきかァ?」
目深くフードをかぶった、分厚い包丁のようなナイフを持った男
(コイツ―)
気配に、目視して始めて気がつけた
強い
コイツらは、もしかしたらヒステリアモードの俺よりも強い
「ヘッド、どうする〜コイツ」
「アジトに、連れてく、か、それとも、…」
「Wait.ブラッキーの野郎がすぐそばにいる。長居は無用だ。それに―」
ギャリリッ
「―It's show time だ」
「PoH‼︎何でテメェがここにいやがる‼︎」
やっぱり、『ラフィン・コフィン』‼︎―――
「ザザ、ジョニー、先引っ込んでろ。『黒の剣士』サマはオレと踊りたいそうだからな」
「逃がすかっ―‼︎」
「Watch out キリト!ハハハ!」
キリトが、突き、切り、さらには撃つが、PoHはそれを全て最小限の動きで躱す
アレだと、先にキリトの息が、きれる―
ゴシャッ
「ガッ、ハッ―」
「キリト‼︎」
PoHが、包丁でキリトの鳩尾を殴った
たったそれだけで、倒れる
「Hey ブラッキー、 ずいぶんと鈍った腕だなオイ」
「る、せぇ…」
まずい
俺は動けない、キリトは倒された
アリアや白雪――だめだ、返り討ちにあう
このままじゃ―
「Good bye、また、会おう」
「「え⁉︎」」
ま、また会おう⁇
って
「き、消えた…」
あれが、レッドギルド、なのか
痺れが何とかとれた頃
ピリリ ピリリ
「ん?電話?」
ピッ
「もしもし?」
『あ、あの、さっきはすいませんでした!』
「ああ、さっきの。大丈夫だ。それよりそっちは無事か?」
『? はい、無事です!』
「なら良かった。ところで、どうして俺の電話番号が?」
『え、き、禁則事項ですっ』
何だそりゃ
「…せめて名前だけでも教えてくれ。さっき言ってた『殺されるかもしれない』って件はどうにかできるかもしれない」
『…はい、私の名前は、有希。赤羊 有希(せきよう ゆき)です。あ、秘密にしてください!』
「分かった、じゃあな」
ピッ
その頃
「よかった、のか?」
「ん?何がだ?」
「あいつら、を、連れて、来なくて、だ」
「ヘッドにとっちゃ『教授』だって余裕だろーによー」
「Don't worry.まだチャンスはある。
確実なチャンス――極東戦線が、な」
その影は、宣言する
「It will be show time.」
赤羊 有希はこれからもちょくちょく登場させるつもりです。
外見は『長門○希ちゃんの消○』シリーズの眼鏡付き長門をイメージしてもらえればと思います