緋の運命裂くは仮想の剣   作:トロンザム

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リロード3 動きだす終止線

 

sideキンジ

 

…憂鬱だ。

 

現在地は、電車の中、簡単な変装をして、ある人物を尾行していた。

 

ちなみに尾行しているのは俺だけではなく、アリアと理子もいるという状態だ。

 

…なに?状況が分からない?なら説明しよう。

 

始まりは今朝、理子が俺の部屋に突撃してきたところから始まる。

 

 

 

〜〜〜

 

「おっは〜!あれ、キリくんは?」

 

「いきなり何しに来た爆弾魔」

 

「おーキーくんちょうど良かった。キリくんは?」

 

「知らんっと、そういえば昨日から見てないな。キリトがどうかしたのか?」

 

「いや〜いくつか聴きたいことと伝えておきたいことがあってね〜」

 

「? メールじゃダメなのか?」

 

「聴きたいことはただ反応見たいから別にいいんだけどね〜」

 

「はっきりいえ。なんだ伝えておきたいことって?」

 

「…イー・ウーナンバー2、『絶壁』について」

 

「理子あんた何か知ってるの!?」

 

「いきなり出てくるなアリア!心臓に悪い!」

 

「知ってるもなにも、ね〜」

 

「教えなさいよ!!」

 

「う〜ん…キリくん、アスナんと合流出来たらねん」

 

〜〜〜

 

 

 

…ここで終わったらどれだけ幸せだったか……

 

不幸にもこの話には続きがある。

 

 

 

〜〜〜

 

「お、き、キリくんはっけ〜ん!」

 

「あ、アスナもいるな」

 

「…ねぇ、真ん中にいるどう見ても小学生くらいの女の子については触れない方がいいのかしら」

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

「…」チャッ←集音器

 

「…ずいぶんと準備がいいな」

 

「そりゃワタクシは怪盗ですから」

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

「…で、どうだった」

 

「ずいぶん顔色悪く見えるけど」

 

「…後を尾けよう」

 

「「なんでいきなりそうなる(のよ)!!」」

 

「だってあれくらいの女の子に自分たちのことパパとママって呼ばせてるんだよ!?犯罪の匂いしかしないよ!?」

 

「…尾行に賛成。でもバレないように変装していくべきだと思うわ」

 

「さすがアリアん話が分かる!」

 

「行くわよバカキンジ!」

 

「うわなにするやめ」

 

〜〜〜

 

 

 

で、今にいたる。

 

ぶっちゃければ気になることには気になるが、帰ってきたタイミングで〆ればいいだけだと思うんだがなぁ…

 

『目標は駅に降りたわ。理子、何か聞き取れる?』

 

『う〜ん、雑音がひどいね〜。カフェあたりに入ってくれれば1発なんだけどね〜』

 

ちなみに今は理子が持ってた小型インカムで会話している。なんでもこの間の盗聴以来徹底することにしたそうだ。

 

『とにかく、追うわよ!』

 

『う〜っらじゃ!』

 

「…へいへい」

 

 

 

「ていうか今更だけどあいつら私服だな」

 

『みたところ帯銃もしてないみたいだね〜』

 

『…それでも剣は持つのね』

 

なんというか、さすがSAO生還者、他人とのズレ方の向きが違う。

 

「…まあ元攻略組トップクラスだしな」

 

『『黒の二刀流』キリトに『閃光』アスナ、ね』

 

『むしろあのままでも完全武装のりこりんたちと戦っても瞬殺されそうな気が…』

 

「…死亡フラグ立ってないか?」

 

『大丈夫だ、問題ない(ドヤァ)』

 

『『「…」』』

 

完全にスベったな。

 

『…ちょっと距離、開けましょうか』

 

『りこりん賛成大賛s』

 

「…理子?」

 

『みぎゃぁぁぁぁ!?』

 

『ギ二アァァァァ!?』

 

「おい!?どうした!?アリア!理子!」

 

ガシッ

 

ん?誰かに、上着の裾を、捕まれ…

 

見れば、さっきまで2人の間にいた黒髪の女の子が─

 

「さて、なにやってたか全部吐いてもらおうか」

 

後ろからかかる声には、どこか、大切な時間を邪魔されて怒り狂った鬼親父のような気配がある、気がした。

 

「き、キリト、話せば分かr「ちょっと来ましょうね」─oh…」

 

鬼、追加ァ…!

後フラグ回収早ァ!

 

「ウ…ウギャァアァァアァァア!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「─それならそうと早く言え!」

 

「問答無用で叩きのめしたのは何処のどいつ─だったんでしょうねハイ」

 

キリト、お前目がマジになってるぞ。

 

ちなみに理子とアリアは、要領がいいのか運がいいのかノーダメージで、ボコられたのは俺1人である。解せぬ。

 

 

 

それはともかく。

 

 

 

あの女の子は、やっぱりというか─

 

「ユイと言います。キンジさん、アリアさん、パパがお世話になりました!」

 

「えっと、あの、その…」

 

「むしろこっちの方が世話になってる気が…」

 

実質キリトがいなかったら、アリア+白雪時々理子の相手は俺1人でやる羽目にあって、多分というか絶対胃に穴が開いてただろうし、それ以前に確実に生活破綻していた自信がある。

 

「うう、眩し過ぎて直視出来ない」

 

「あー、なんかりこりん、浄化されて消えそう…」

 

「最初に犯罪の匂いがどーとか言ってたのはどの口だよ。というかキリト、どうするんだ?」

 

「どうするって?」

 

「ユイをだよ。『娘です』ったって誰も信じないだろうし信じたら信じたで大問題になるぞ」

 

「兄妹ってことでインターンの小学生で通す。口裏合わせよろしく」

 

「へいへいっと」

 

いつの間にか、女性陣は別行動をとっていた。

 

…今「ユイさまマジ天使けっこ「リニアー!」あべし!」といったコントは聞こえなかったことにする。なにやってんだ理子は。

 

 

 

「ちなみに何処の学科に入れるんだ?」

 

東京武偵校には、普通の学校の教科の他にも、武偵校特有な学科があり、聞いた話では武偵校ごとに違うものもあるらしい。

 

それはともかく。

 

その学科は勿論、武偵の学科で…

 

 

 

強襲科<アサルト>

 

狙撃科<スナイプ>

 

諜報科<レザド>

 

尋問科<ダギュラ>

 

装備科<アムド>

 

車輌科<ロジ>

 

探偵科<インケスタ>

 

鑑識科<レピア>

 

通信科<コネクト>

 

情報科<インフォルマ>

 

衛生科<メディカ>

 

救護科<アンビュラス>

 

後入学時点(1部例外あり)でそもそも選択肢の中に入るかが決まる超能力を使うSSRと、ハニートラップを使うCVR、カウントに入るか分からんが教務科<マスターズ>がある。

 

 

 

「通信科か情報科に入れるつもりだ。まだ伝えてないけど、オレたちが紅明館に潜入してた時に盗聴、教務科とかのハックしたのユイみたいだしな」

 

「…すでに軽くバケモノだったか」

 

 

 

後理子、「弟子にしてくだs「ニュートロン!」ぎゃぷす!」ってなんだ。つかなんだ今のソードスキル。いつ発動したんだ?

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

「そういえば理子、『絶壁』についてどうとか言ってなかったか?後平然と部屋までついてくるな」

 

「「あ」」

 

「アリア、理子、お前らな…」

 

「ご、ごめ〜ん、忘れてたよ〜」

 

やれやれって感じだな。

 

「それで、『絶壁』ってなによ?」

 

「ん〜とね、簡単に言うと『絶壁』はガード力チートなの」

 

「それだけでイー・ウーナンバー2になれるのか?」

 

「…ソードスキル、か?」

 

「さっすがキリくん大当たり!」

 

「「…」」

 

「キリくんとアスナんにはもう予想がついたみたいだね」

 

「…ヒースクリフ、茅場か…」

 

 

 

ヒースクリフ。

 

SAO、アインクラッドで攻略組最強ギルド、血盟騎士団<KoB>の団長、ガード能力大幅強化と盾で攻撃することが可能なユニークスキル、『神聖剣』を持ち、「HPゲージがイエローゾーンに落ちたことがない」と、当時名実共に最強のプレイヤーだと思われていたらしい。

 

その正体は、プログラマーにしてゲームマスター、第100層のラスボス、茅場晶彦だった。

 

 

 

「ガード硬すぎて、誰も盾を破れなかったから『絶壁』。ウワサだとナンバー1との対決も千日手で引き分けだったみたいだしね〜」

 

「「「「…」」」」

 

まさしくリアルチートか。正直、かなりキツいだろう。

 

 

 

「それでも!私はソイツを斃さなきゃいけないわ!でなきゃママの冤罪ははれない!」

 

「…それもそうだな」

 

「出てきたらまたいつぞやみたいに叩っ斬ってやるよ」

 

「う〜!キリくん死に急ぎ〜」

 

「なんでそうなんだよ」

 

 

 

こんな具合に、『日常』は過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side??

 

何処か、広く、暗い部屋に彼らはいた。

 

「もうすぐだ…もうすぐ『緋弾』の継承が完了する…」

 

コッ

 

 

 

「それほどまでに凄まじいものなのかね、その緋々色金は?」

 

コッ

 

 

 

「僕の『条理予知』、『緋弾』、物理学者の君には確かに少々突飛な物かもしれないね。チェック」

 

コッ

 

 

 

「…私が物理学を学んだのはフルダイブ技術のためだけだ。むしろ、そんな物が現実にあるなら、とても強い興味がある」

 

コッ

 

 

 

「…晶彦君。彼らは、『序曲』の後、生き残れると思うかね?彼らだけならともかく、『彼ら』もいるのに」

 

コッ

 

 

 

「おそらく大丈夫だろう。『教授』、君の『条理予知』も完璧ではないのだからね。チェックメイト」

 

コッ

 

 

 

「…そのようだね」

 

 




あー…
早く極東戦線編に入りたい…
あの辺の話はアイデアが溢れ出てるのにココ編とか何書けばいいんだろ…
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