緋の運命裂くは仮想の剣   作:トロンザム

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う「私はっ!帰ってきたぞーーーーー!」
カ「うp主うるさい」ゴスッ
う「そげぶ!」



25 『砂礫』のパトラ

sideキンジ

 

「―ンジっ!キンジッ!!」

 

 

 

う―、あ?

 

 

 

「…理子?」

 

「目が覚めたか、キンジ!」

 

そんな裏口調でどうし―

 

 

 

 

 

 

 

 

「理子!あれからどれくらいたった!?キリトたちは!?」

 

「5分と経ってない!キリトたちも無事だ!」

 

柱の陰ー理子が引っ張って来たのだろう―から見ると、2体のボスモンスターを同時に相手にしている黒と白の背中があった。パトラは、さすがに集中力を使うのか、少し離れたところでキリトとアスナを睨んでいた。

 

 

「キンジ、コボルトロードが倒れたら全速力でアリアの所まで走れ」

 

「―分かった」

 

タイムリミット――あと5分とない。

 

 

 

間に合うのか―!?

 

 

 

 

 

 

 

 

「キリト!アスナ!」

 

それが合図になっていたのか、キリトはグリームズアイの脚を狙って、アスナはコボルトロードの顔にソードスキルを撃ち込んだ。

 

「『スタースプラッシュ』!!」

 

「『ジ・イクシリプス』!!」

 

 

 

ゴッ―ギャゴガガガガガッドッ―

 

 

 

連撃系ソードスキルの斬撃が叩き込まれ、グリームズアイはよろめき、コボルトロードは―

 

 

 

「グル、 オォォオォォォ…」

 

 

 

―砂に還った。

 

 

 

「キンジッ!今だ!!」

 

ダッッ―

 

 

 

柩の元まで全力で走る。

 

後15メートル―

 

 

 

10メートル―

 

 

 

 

 

5メートル―

 

 

 

 

 

 

 

着いたっ!後はこじ開けるだけ―

 

 

 

 

「動くなぁ!トオヤマキンジッ!!」

 

ヒステリックな声に振り返ると―

 

 

 

グリームズアイがいるというのに、3人とも倒れて動かない。

 

よく見れば…体から水蒸気のような煙が上がっていた。

 

「剣を捨てて柩から離れるのぢゃ、遠山。こいつらをミイラにするぞ」

 

「…何…!?」

 

「人体とは、水袋のようなもの。妾はその水を抜き取る術を持っておるでの」

 

「……ッ」

 

3人の体から上がる水蒸気が、より増える。

 

「ま、待てパトラ!」

 

蓋と本体の間にブッ刺した剣から手を離す。

 

「ほほ。大した4人組だったのう。コボルトの王を壊し、悪魔を退け、柩に迫るとは。しかしそれは所詮、人の技。神より力を授かりし妾には、抗えぬのが道理。ピラミッドと共にある妾の力は無限!無限に有限は勝てぬ!お前らがやろうとしたことは、道理に逆らう――無理。無理無理無理、む、り…?」

 

 

 

 

 

 

…ドクン

 

 

 

「『そんなに無理無理いうなよパトラ』」

 

 

 

 

 

 

なっていく、――ヒステリアモードに。

 

 

 

 

 

…ドクンッ

 

 

 

 

 

ーでも、一体この血が集まるのとは別の―

 

 

 

まるで自分の中にもう1人、人が現れるような感覚はなんだ!?

 

 

 

 

…ドクンッ!!

 

 

 

――マァ、イイカ。

 

 

 

「『タイムリミットまで、あと3分27秒ジャスト。呪いを解くためのキスをする分を考えても、2分ちょっとは遊ぶ時間があるかな?』」

 

さっき離した剣を握ると同時に、蓋を跳ね上げる。

 

その剣からなぜかソードスキルとは別の光が出てたが―まあ放置でいいだろ。

 

 

 

右手に剣を、左手にバタフライナイフを握り、パトラに歩みよる。

 

 

 

「く、来るなぁ、遠山…!こいつらを―」

 

「『やらせないよ』」

 

見もせずに空を一閃する。

 

ただそれだけで、キリトたちの体から出ていた水蒸気が止まる。

 

 

 

 

―『呪文破壊(スペルブラスト)』

 

賭けだったが、出来たな。

 

 

 

「!?!? ひっ、わ、妾は…」

 

 

 

―がしゃぁぁん!

 

 

 

背後のガラスが割れる音が聞こえる。

 

 

 

「えっと、これは、どういう状況?」

 

「カナ!」

 

カナが、来たのか。

 

 

 

だが、なぜだろう。

 

 

 

カナが来てくれたのに、この変な感情は。

 

 

 

(『あれ、せっかく本気モードで行こうと思ったのに出番無し?ひどくない?ねぇねぇひどくない?まぁ引っ込むけどさ』)

 

そんなセリフを最後に、頭がフッと軽くなる。

 

 

 

な、何だったんだ今の?

 

それはともかく、アリアを助けないとな。

 

だが、柩に脚をかけた瞬間、

 

「――、!?」

 

 

 

浮遊感。

 

これは…落ちてる!?何処からだ!?

 

―ゴウンッ!!

 

 

 

 

 

「―危なかった…」

 

周りを見渡せば、さっきとは違う部屋みたいだな。

 

周りに大量の砂が落ちてるから、多分落とし穴か何かあったんだろうっと、それよりも今はアリアだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideキリト

 

アリアが入ってる柩ごとキンジが消えた直後、パトラも何処かにいなくなった。

 

「カナ!キンジは何処に…!」

 

「落ち着いて。多分、下に階があるから、そこにいるわ。その前にまずっ!」

 

 

 

ゴウンッ!

 

 

 

グリームズアイの大剣の一撃が一瞬前にいたところに落ちてくる。

 

「ッ!!アスナ!理子!スイッチ!」

 

「分かってる!任せて!」

 

「ラジャッ!」

 

地面に突き刺さってた大剣をソニックリープで真横に吹っ飛ばして退がると同時にアスナと理子が突っ込む。

 

さてと―

 

「それじゃ行きましょう」

 

「分かった。今道を作る」

 

「へ―」

 

 

 

ガツッッッ――

 

 

 

真下に向けてジ・イクシリプスの27連撃。

 

さらにスキルコネクトでスターバースト・ストリーム、16連撃。

 

トドメに重単発突進技、ヴォーバルストライク。

 

ここまでやって下の階に繋がる穴が出来た。

 

「…私は何も言わないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideキンジ

 

アンベリール号の船底からの爆発音が響くなか、パトラと対峙している。

 

 

 

問題は、武器だ。

 

 

 

アリアは言うまでもなく素手、俺はスライドオープンしたベレッタ。

 

パトラは、セミオートのWA2000を構えていた。

 

 

 

「結果的には後ろからしくじったでの。今度は前からぢゃ。その心臓、妾に捧げい!」

 

 

 

ダァンッ!

 

 

 

音速でライフル弾が飛んでくる。

 

狙いは、アリアの左胸。

 

 

 

スプリット―間に合わない。

 

ビリヤード―ベレッタは弾切れ。そもそもあの1発を弾いても2発、3発と撃たれるだろう。

 

だったら―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―弾くと同時に相手の銃を壊す!

 

 

 

俺は、何故かあるインヴィジビレを正面から見た記憶の通りに『左手』を動かし―!

 

 

 

 

 

 

 

―ドドウッ!

 

 

 

―バガンッ!

 

 

 

放たれた弾は、ライフル弾に当たり、真っ直ぐ弾きかえすとその弾は狙撃銃を壊し、返って来た弾はもう1発撃った弾で弾いた。

 

 

 

俺の左手にあるのは、一年の時、短い間使って、それ以来しまいっぱなしだったデザートイーグル.50AE。

 

キリトの二刀流に合わせて、2丁拳銃に手を出した時に使ってた銃だ。

 

 

 

使う事になるとは思ってなかったDEをホルスターに突っ込むと同時に、騒々しい音を立てながらキリトとカナが天井から落ちてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…パトラの真上に。

 

 

 

どぢゃっ!

 

「いつつ、思ったより高かったな…って、パトラ!?」

 

「重い、退くのぢゃ!キリガヤ!」

 

「うるせ!タイホだパトラ!」

 

「無限魔力を持つ妾を捕らえr「さっき理子がピラミッドの角爆破したからもう使えねえぞ」なら気合ぢゃ!」

 

「魔女何処いった!?つかホントに手錠気合で引きちぎるななんかミシミシ言ってる!?」

 

「…お前らはあれか、ギャグ体質か?」

 

「「うるさい!ぶっ飛ばすぞトオヤマ!(キンジ!)」」

 

やれやれ。

 

 

 

 

 

 

 

結局、ホントに腕力だけで手錠を引きちぎったドヤ顔パトラは、アリアが入ってた柩に閉じ込めたマル。

 

ま、これで一件落着だろ。アンベリール号は船底の爆発の影響でゆっくり沈んでるし、救命艇探して日光浴でもしながら武藤たちを待つか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ん?

 

今何か、違和感を感じたような…?

 

 

 

1発も撃たなかったと、かさばるロングマガジンをどうしようか困ってるキリト。

 

アリアを着替えさせてるアスナ。

 

「出せ出せ出さぬか愚か者!」と、柩の中で暴れてるパトラ。の上で相変わらず元気な理子。

 

海の方を向いて『棒立ち』のカナ。

 

 

 

…カナ?

 

 

 

 

 

 

 

 

「逃げなさい…キンジ…」

 

ゆっくりと倒れたカナの胸には―

 

血。

 

ウソだろ…背中から胸にかけて、貫通している!?

 

一体どこから、銃声は!?

 

 

 

 

 

 

 

 

っザアアアァアアァアァァー!!

 

バカでかい水音を立てながら浮かんでくるのはー

 

 

 

潜水艦!?

 

 

 

船首には、『伊・U』の二文字。

 

それぞれ日本とドイツの潜水艦を意味する暗号名だ。

 

つまり、イー・ウーは、潜水艦のことだったのか!?

 

 

 

その艦橋に立っているのは、2人の男。

 

 

 

ひょろ長い、痩せた身体。鷲鼻に、角張った顎。古風なパイプと、ステッキをついた、20歳ぐらいの男。

 

 

 

一房だけ前に垂らした、銀髪のオールバックに、紅い鎧を着、巨大な白い盾を持った男。

 

 

 

アリアとキリトが、ほぼ同時に叫ぶ。

 

 

 

「曾、おじいさま……!?」

 

 

 

「やっと顔だしたか…ヒースクリフ!!」

 




う「恥ずかしながら帰ってまいりました!うp主です!」
カ「テンション高すぎ少しは抑えろ」
う「ウイッス」

・投稿
カ「思ったより早かったね。前回失踪するかもとかいっといて」
う「前々回より早いくらいだからな。うれしい誤算だ」
カ「ま、私としてはさっさと投稿してくれるんなら別にいいんだけどね」
う「ちなみに今回は3話投稿でイー・ウー編完結までいきます」

・今回の話
カ「なにこの中途半端な私の出番」
う「もともとカナウにもイロカネの影響を受けさせるつもりだったんだけど3年も携帯してないよなと思って書き直したらこうなった」
カ「てことは、もともとここじゃ私は出番なかったの?」
う「そうだよ」
カ「」
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