緋の運命裂くは仮想の剣   作:トロンザム

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ハイジャック、スタート!!


8 武偵殺し

sideキリト

 

アリアの事情を知った翌日

 

あまり授業に身が入らず過ごしてると唐突にアリアからメールが来た

 

(何だ一体?)

 

見れば

 

《今日ロンドンに帰ることになったわ

 

ありがとう

 

 

 

                   さようなら》

 

(ざっけんな!)

 

武偵殺しは捕まってない

 

…これじゃまるで

 

 

 

ピリリ ピリリ

 

「もしもし!」

 

『キリト!?今何処だ!?』

 

「急にどうした?」

 

『とにかく羽田空港まで来てくれ!急いで!』

 

「もしかしてアリアか!?」

 

『よく分かったな!来れるか!?』

 

「こっちもちょうどアリアに言わなきゃいけないことができたんだ!」

 

『?』

 

「《ありがとう さようなら》は禁句だってな!」

 

『ッとにかく急ぐぞ!』

 

「あぁ、1時的にだけど『黒金コンビ』復活だ‼︎」

 

 

 

羽田空港でキンジと合流、そこでやっと話が聞けた

 

『可能性事件』のこと

 

金一さんの事件は、もしかしたら武偵殺しの仕業だったかもしれないこと

 

(やっと見つけた仇だ!絶対にぶちのめしてやる‼︎)

 

 

 

sideキンジ

 

ボーディングブリッジを突っ切ると、もうANA600便・ボーイング737-350のハッチが閉まり始めていた

 

まずい、間に合わなi

 

「オッラアァァ!」

 

「なっ‥」

 

キリトが剣をぶん投げて、ハッチと壁の間に投げ込んだ

 

「アリかよそれ‥」

 

「間に合えばいいんだよ!」

 

なんつーデタラメだ

 

 

 

機内に駆け込んだところにいた小柄なキャビンアテンダントに武偵徽章を突き付けつつ(キリトは挟まれた剣を抜くのに手こずっていた)

 

「─武偵だ!離陸を中止しろ!」

 

「お、お客様!?失礼ですが、どういう─」

 

「説明しているヒマはない!とにかく、この飛行機を止めるんだ!」

 

機長室に走って行ったキャビンアテンダントを追い掛けたいところだが、体力が‥

 

「キリト」

 

「なんだうわ‼︎」

 

ガキン! ゴス!

 

やっと抜けたのか剣を手に持って転んでいた

 

「大丈夫か?」

 

「ああ、ててて‥動き始めてる!?」

 

「なっ!?」

 

まずい…!?

 

「あの‥だ、ダメでしたぁ。き、規則で、このフェーズでは管制塔からの命令でしか離陸を止めることはできないって、機長が…」

 

「ば、バッカヤロウ…!」

 

「う、撃たないでください!ていうかあなた、本当に武偵なんですか?『止めろだなんて、どこからも連絡もらってないぞ!』って、機長に怒鳴られちゃいましたよぉ」

 

「クソッ」

 

どうする…!?

 

「キンジ、まずはアリアと合流しよう」

 

 

 

シートベルト着用サインが消えたあと、キャビンアテンダントの案内でアリアのいる席まで着いたが…今改めてアイツが貴族なんだと思った

 

「…スイートクラスって、いくらしたっけ」

 

「確か20万くらいだったはずだ」

 

「「…」」

 

「まず入るか」

 

「そうだな」

 

「それであんた達は何でこんなところにいるのよ」

 

「「アリア!?」」

 

「いつまで入り口に突っ立ってるのよ、ホラさっさと入る!」

 

…合流できたってことでいいのか?

 

 

 

「…何でついてきたのよ」

 

「言い忘れてたことがあったからな」

 

「?キンジこれどういうことよ?」

 

「俺に聞くな」

 

ホントは知ってるけど

 

「アリア、前に『無理 疲れた 面倒臭い』って言うの禁止だって言ってたろ、だからオレからも1つ禁止したい言葉があってな」

 

「いいからさっさと言いなさいよ」

 

「『ありがとう さようなら』だ」

 

「?」

 

…あれはキリトの過去を知ってないと分からないだろうな

 

「さてとキンジ、ここからは別行動だ」

 

「何でだよ」

 

「『武偵殺し』は爆弾魔だ。キンジの推理だと狙われているのはアリアだ。だからキンジとアリアは一緒にここにいろ。オレは爆弾を探す」

 

「ダメだ、危険過ぎる」

 

「大丈夫だ。オレは強いからな」

 

「…」

 

 

 

ガラッ─

 

 

 

─行ってしまった

 

アイツは、何を考えているんだ…?

 

 

 

sideキリト

 

─さてと

 

ゆっくりとコックピットに向かいつつこれまでの状況をまとめる

 

相手は爆弾魔

 

3件ずつのペースで事件の規模が大きくなり、3回前のシージャックでは金一さんを仕留めていた

 

そして今回予想出来るのはハイジャックで狙いはアリア

 

もしハイジャックが起こるとしたらまず制圧するのは─

 

ゴトトッ

 

(ビンゴ!)

 

一気に距離を詰め、コックピットの扉を開けると─

 

「なっ、り、理子…?」

 

「!?」

 

─動かなくなっている機長副機長を抱えた理子がいた

 

「っ!」

 

ガンガンッ

 

(チッ─)

 

拳銃 ─ワルサーP99─ を撃ちやがった!

 

(まずい、パニックになる!)

 

コックピットから逃げていった理子を追いかける、が

 

「ガス缶!?」

 

すぐにコックピットに引っ込むハメになった

 

─頼むから出て来るなよ、キンジ、アリア

 

 

 

sideキンジ

 

ありえない

 

そんな考えしか今の俺の頭の中にない

 

「─アリアのカドラは本物じゃない、お前はまだ知らない。この力のことを─!」

 

理子の髪が、メデューサみたいに、動いて─その先には、ナイフ

 

「ッ!?」

 

「逃がさない‼︎」

 

アリアは理子の腕を両脇で抱えていたが、逆に捕まえられている

 

ナイフが、アリアの首に向かって─

 

「だから部屋にいろっつったろ‼︎」

 

ガキンッ

 

「キリト!?」

 

アイツが剣でナイフを切った

 

「おーららら♪」

 

このタイミングでまた、飛行機が揺れる

 

「っそのくらい─」

 

「くふふ〜、でもこれなら?」

 

グラッ

 

また揺れた、しかも、何度も

 

ガガンッ

 

響く銃声

 

1発はキリトに、もう1発は俺に─

 

まずい、今の揺れでバランスが崩れた

 

よけられない

 

 

 

「─ッキンジ‼︎」

 

ブンッ キンッ

 

「「「はぁ!?」」」

 

…キリト

 

お前ホントにデタラメだな

 

ブン投げた剣で弾丸弾くヤツがいるか‼︎

 

「あ、はは!あはは!でもこれで─

 

 

 

 

 

        

 

 

 

 

           バッドエンドのお時間ですよ」

 

「何でそうな─ キリト?」

 

「…悪い、キン、カヒュ、後、任せ、」

 

首の、喉のど真ん中に、穴が─

 

「キリト‼︎!?」

 

クソッ、どうすればいい!?どうしたら─

 




『赤い鼻のトナカイ』はホントーに名作でした…
。+゚(゚´Д`゚)゚+。

キリトに死亡フラグが立ったどころか絶賛死にかけてますがどうするのか!?
次回、『黒の剣士』

キリト「大丈夫なんだよな?」
いや、キリトヌッコロしてPoHを主人公ってのもいいかなーなんて…あ、ちょ、何す、ウギャャャヤャャャ!
キリト「次回もよろしく!」
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