ワールドトリガー ~ー三つの毒に侵された吸血鬼ー~ 作:lOOSPH
唯一味方になってくれた友人と
兄がいた
だが二人とも失ってしまった
だが彼女は希望の光を見つめる・・・・・・・・
神社
そこにやってきたのは
「おお~、いい感じのところだな」
「そうかな」
遊真と千佳、ユウの三人であった
「人が来ないし場所もちょうどいいから、時々隠れ家に使わせてもらっているの」
「ほほう、渋いね」
「それよりおなかすいた
買ってきたハンバーガー食べて待ってようよ」
「うん」
と三人はハンバーガーを食べ始める
「遊真君って・・
本当に
「ほうだよ
あ、でも俺はこの街を襲ってるやつらとはカンケーないよ」
「うん・・、・・・・あのね、遊真君に訊きたいことがあるんだけれど・・」
「ふむ?」
千佳が遊真に訊いた
「
それって・・どんなふうに使われるの?」
「ふーむ、それは
さらわれた国によるかな」
「国・・!?」
「そう、あっちの世界にもたくさんの国があって
それぞれの国でスタイルが違うんだよ
こっちの世界に来てる
同じに見えて別々の国の
だからさらわれていった国の状況・・・、戦争に勝ってるか負けてるか
兵隊を鍛える余裕があるかないか、司令官ができるやつかだめなやつか、いろんな状況で話は変わってくるけど
トリオン能力が高い人間は向こうでも貴重だから、ほとんどの場合は戦力として結構大事にされてると思うよ」
チカとか超大事にされるかもと付け加える
「じゃ・・じゃあ、さらわれた人が向こうで生きてるってことも・・」
「普通にあると思うよ」
「そっか・・、そうなんだ・・」
と何やら安心しきった表情を見せる千佳
「千佳ちゃん?
ひょっとしてだれか知り合いがさらわれたの?」
「・・・・ううん違うの、ちょっと気になっただけ」
するつユウはクスリと笑みを浮かべた
「な、なんで笑うの」
「だって、すっごくわかりやすいウソついたから・・」
「だな、しかしこっちだけにしゃべらせてそっちは秘密かー
まあいいや後でオサムに訊こう」
「ええ!?、わあごめん待って待って!」
と慌てる千佳
「えっとね・・・、本当はそうなの
小学校の時に仲良くしてくれた友達と、私の・・・・兄さん」
「お兄さん・・」
ユウは少し悲しそうに見つめる
「二人がさらわれたのは私のせいなの
二人とも、私が相談なんかして巻き込んだから・・」
「それでほかの人には頼りたくないって言ってたんだね、ボーダーにも」
「うん・・、だって、迷惑かけるだけだから・・」
「でも気持ちはわからんでもないなー
俺も今回オサムとチカを巻き込んだし・・・
俺と一緒にいたせいで
オサムの出世をふいにしたかもしれん、だとしたらもうしわけない」
「それはたぶん大丈夫だよ、修くんはたぶんそんなこと気にしてない
自分の意志でやったことだ、お前が気にすることじゃない・・・・っていうよ多分」
「「確かに・・」」
千佳の言葉に賛同する二人
「修君はさっきも
自分じゃなくって遊真君の心配してたよ」
「あいつは他人の心配と自分の心配のバランスがおかしいからな
そもそも俺を心配する理由なんかないのに」
「え、でも、ボーダーの人が遊真君を狙ってくるんでしょ?」
「ボーダーが何人で来ようと
本気でやれば俺とレプリカが負けるような相手はいないよ
・・いや、一人だけいるな、迅さんが」
「あのおでこにサングラスの人・・?」
「そう、迅さんはたぶん相当強い
勝てるかどうかはやってみなきゃわかんないな」
「じゃああの人が追手になったら・・!」
「まあ多分そうはならないし
来たとしてもユウには勝てないよ」
「え?」
千佳はユウの方を見る
「ユウは特別だからな」
「・・・・・・」
とユウは口に含んだハンバーガーを飲み込んで笑みを浮かべる
それを見て、妙に安心する千佳であった
「そういえば、遊真君はどうしてこっちの世界にきたの?」
「親父が死んだから」
遊真がそういうと
「えっ
ご・・・・ごめん」
「いいよそんな別に
ちっちゃいころから、親父と二人であちこちの国を回ってて
確か11の時に親父が死んだ、そのあとでユウに出会った
俺は親父の知り合いに会うためにこっちの世界に来たんだ」
「そうなんだ・・」
するとユウは急に立ちあがる
「どうしたユウ?」
「来た・・」
「来たって・・さっきの!?」
「ううん、僕の大切な友達・・」
と神社に上がってくる音が聞こえてそこに現れたのは
「ユウ!」
一人の少女であった
「久しぶり藍ちゃん!」
「木虎?
どうしてここに?」
「僕がさっきメールで教えたからね~・・」
「教えたからね~、じゃないわよ!
聞いたわよ!三輪隊と交戦して
しかもTerが現れたそうじゃない!!
というよりあなたのトリガーはまだこっちで
預かってるはずなのに・・」
「ごめん藍ちゃん、実は剣は二本持ってたんだ」
「まったくもう・・」
「心配かけちゃったみたいだね、ごめん藍ちゃん」
「いいわよ、無事みたいだしね
でももう無茶をしないでね」
「ありがと、藍ちゃん」
と木虎の頭をなでるユウ
それを気持ちよさそうに受ける木虎
すると電話が入る
「あ、修君からだ
もう終わったみたい・・」
「お、じゃあ行くか
チカとキトラはどうする?」
「じゃあ私も行く」
「私も行くわ」
と木虎と千佳も二人についていく
そして木虎は遊真を見つめていた
「(まさかこいつが
でもおかげでユウがこっちに戻ってこられた理由もわかったわ、それに・・
もしかしたら私が知りたいこともわかるかもしれない・・)」
と心境を語るのであった・・・・・・・・
・・・・・・・・--------・・・・・・・・
「おっ、来た来た
オサムと迅さん」
「おーい」
と四人は修と迅と合流する
「オサム偉い人に叱られた?」
「いや・・・まあ叱られたけど、処分はひとまず保留になった」
「ひとまずは安心・・・・ってわけでもなさそうだね」
「おそらくボーダーは彼のトリガーを狙ってくると思うわ
彼のトリガーはそれほどの力を持つんだもの」
遊真、修、ユウ、木虎がそれぞれ語る
「・・・これからどうすればいいですか迅さん」
「うーん、そうだな
いろいろ考えたけどこういう場合は、やっぱシンプルな方法が一番だな」
「シンプルな・・」
「やり方・・・?」
ユウと遊真はともに首をかしげる
「うん、遊真お前も・・・・
ボーダーに入んない?」
「「「・・・!?」」」
「俺が・・・!?」
「うん、ユウはもう本部長にスカウトを進められてる
遊真がボーダーに入ればユウもボーダーに入隊させられる
Terっていう脅威に対する対抗策を練るためにはユウの力が必要だ」
「・・・・・・」
すると
「ユウ?
あの時も行ったけど
無理して受ける必要はない
でも決めるのはあなた自身よ・・」
「藍ちゃん・・」
「それにこれから行くのは本部じゃない
うちの支部だ、うちの隊員はの世界に行ったことが
あるやつが多いからお前が向こう出身でも騒いだりしないぞ
まずは二人ともお試しで来てみてくれるか?」
「僕はいいけど・・・・遊真は?」
「ふむ・・・、オサムとチカが一緒ならいいよ」
「「!!」」
それを聞いて反応する二人
「よし、決まりだな
それでは行こう
われらが玉狛支部にまで」
と迅に連れられて、玉狛支部まで向かうのであった・・・・・・・・
二人の少年が
向かうのは
これからの運命を
決する場所なり
ここで二人の少年は
何を得るのであろうか・・・・・・・・