ワールドトリガー ~ー三つの毒に侵された吸血鬼ー~   作:lOOSPH

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雲のもとに空と雨が集い

夕暮れはともにその道を歩んでいく

三人と一人はどのような道を歩んでいくのであろうか

その道を歩む第一歩こそがこの時なのである・・・・・・・・


~ー赤の毒ー・入隊と前兆・-~
さあ、入隊の時だ


1月8日、ボーダー隊員正式入隊日

 

「さあ、いよいよスタートだ」

 

ついに四人運命を決める時が来たのだ

 

「ふー、なんだか緊張してきた・・・」

 

「なんでだよ、オサムはもう入隊してるじゃん」

 

「あんまり煮詰めないようにね修君・・」

 

なぜか妙に緊張している修を落ち着かせる遊真とユウ

 

「よし・・・確認するぞ、C級隊員の空閑と千佳、ユウはB級を目指す」

 

「俺たちがB級に上がったら、ユウを除いた三人で(チーム)を組んでA級を目指す」

 

「A級になったら遠征部隊の選抜試験を受けて・・・」

 

近界民(ネイバー)の世界にさらわれた兄さんと友達を探しに行く!」

 

「・・・よし!、今日がその第一歩だ・・・!」

 

と三人は壇を見つめる、ユウも三人の意気込みを聞いて壇の方に向き直る整列する、と

 

「ボーダー本部長忍田真史だ、君たちの入隊を歓迎する」

 

忍田本部長のスピーチが始まる

 

「君たちは本日C級隊員・・・・つまり訓練生として入隊するが、三門市のそして人類の未来は君たちに掛かっている、日々研鑽し正隊員を目指してほしい

 

 君たちとともに戦える日を待っている」

 

と敬礼する、ユウも周りもそれに合わせ敬礼する、忍田本部長もそれが見えたのか笑みを少しだけ浮かべた

 

「私からは以上だ、この先の説明は嵐山隊に一任する」

 

と嵐山隊の面々が姿を現す

 

「嵐山隊・・・!、本物だ!」

 

「嵐山さん!」

 

わあっ、と騒ぎ出す面々

 

「さっすが人気者だね嵐山隊は・・」

 

とユウはつぶやく、その声の中には自分の大切な友人である木虎のことも言ってくれている声もあるので余計にうれしく思う、すると

 

「あーあー、喜んじゃって・・・・素人は簡単でいいねえ」

 

そんなことをつぶやく少年がいた

 

「ねえねえ、それってどういうこと?」

 

「あ?、なんだお前」

 

「肌白っ!」

 

「無知な人間は踊らされやすいって意味さ、嵐山隊は宣伝用に顔で選ばれた奴らだから実際の実力は大したことのないマスコット(チーム)なんだよ」

 

それを聞いて少し表情が険しくなるユウ

 

「ボーダーの裏事情を知ってる人間にとってはこんなの常識、知らなくてもちゃんと見てれば見抜けるしな」

 

「ふうん・・」

 

じろりと三人を鋭く見つめるユウ、それを見た遊真は

 

「こいつらバカだな、ユウの前で堂々と嵐山隊を悪く言うなんてな・・・」

 

『無知ゆえに踊らされている可能性があるな』

 

そんなやり取りが行われていたが、すぐに次が始まる

 

「さて、これから入隊指導(オリエンテーション)を始めるがまずはポジションごとに分かれてもらう、攻撃手(アタッカー)銃手(ガンナー)を志望するものはここに残り、狙撃手(スナイパー)を志望するものはうちの佐鳥について訓練場に移動してくれ」

 

と二組に分かれることになる

 

「一人で大丈夫か?、千佳」

 

「うん平気」

 

千佳は狙撃手(スナイパー)なので佐鳥の方に行く

 

「改めて、攻撃手(アタッカー)組と銃手(ガンナー)組を担当する嵐山隊の嵐山准だ、まずは入隊おめでとう」

 

と嵐山はふいに遊真と修、ユウの方を見る、遊真は笑顔で手を振り、修とユウは会釈する

 

「忍田本部長もさっき言っていたが君たちは訓練生だ、B級に昇格して正隊員にならなければ防衛任務には就けない、じゃあどうしたら正隊員になれるのかを最初に説明する、まずは各自自分の左腕の甲を見てくれ」

 

と全員が左腕を見る

 

「1000・・・?」

 

「あれれ?僕、3700だけど」

 

「むむぅ、ユウの方が多い・・・なんでだ?」

 

と嵐山隊の説明が続く

 

「君たちが今起動させているトリガーホルダーには各自が選んだ戦闘用トリガーが一つだけ入っている、左手の数字は・・君たちがそのトリガーをどれだけ使いこなしているかを表す数字だ、その数字を4000まで上げることがB級昇格の条件だ」

 

「ほう」

 

つまり遊真はスコーピオンをセットしポイントは1000

 

ユウはレイガストをセットしポイントは3700ということである

 

「ほとんどの人間は1000ポイントからのスタートだが仮入隊の間に高い素質を認められた者はポイントが上乗せされてスタートする、当然その分即戦力としての期待がかかっているからそのつもりで励んでくれ」

 

先ほどの三バカはそれぞれ、ハウンド;2200。弧月;2100、ハウンド;1900となっている

 

「なるほどね・・だからあんなに偉そうだったわけ・・」

 

ジト目でにらみつけるユウであった

 

「ポイントを上げる方法は二つあり一つは週二回の合同訓練でいい結果を残す、もう一つはランク戦でポイントを奪い合うか、まずは訓練から体験してもらおう、ついてきてくれ」

 

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

 

嵐山に連れられて訓練場に案内される面々、すると

 

「ユウ」

 

と声をかけてきたのは

 

「藍ちゃん、しばらく・・」

 

「ごめんなさい、結局最後まで訓練に付き合ってあげられなくって・・」

 

木虎であった

 

「いいのいいの、迅さんのお手伝いに忙しかったんでしょ?藍ちゃんも頑張ったんだし気にしないでよ」

 

「ユウ・・」

 

ユウの言葉に木虎は嬉しそうに笑みを浮かべてうなづいた

 

「おっキトラ久しぶり、俺ボーダーに入ったからよろしくな」

 

「え、ええ・・」

 

「なあユウの方、ポイントが高いみたいだけどどうして?」

 

「上層部の決定よ、学校で現れたTerと市街地に現れた新型トリオン兵での活躍とユウは本部で私たちのもとで訓練をしてたのを見て素質が認められたのよ」

 

「ふむ、そうなのか」

 

と遊真の言葉に応える木虎であった

 

「ところで三雲君はどうしてここに?、もうB級に上がったんでしょ?」

 

「ああ、転属の手続きと空閑とユウの付き添いだよ」

 

「俺、なるべく早くB級に上がりたいんだけどさ、なんかいい方法ある?」

 

「簡単よ訓練で全部満点を取ってランク戦で勝ち続ければいいわ」

 

「なるほど・・深く考える必要がなくていいね」

 

そして

 

「さあ到着だ、まず最初の訓練は・・対近界民(ネイバー)戦闘訓練だ、仮想戦闘モードの部屋の中でボーダーの集積データから再現された近界民(ネイバー)と戦ってもらう」

 

「いきなり戦闘訓練・・・!?」

 

「ほう」

 

いきなりの戦闘訓練にほとんどの面々は動揺する、遊真とユウ、三バカはさほどそう見えないが

 

「私の時もいきなりこれだったわ」

 

「僕の時も・・・」

 

と木虎と三雲がつぶやく

 

「仮入隊の間に体験したものもいると思うが仮想戦闘モードではトリオン切れはないしケガもしないから思いっきり戦ってくれ、今回戦ってもらうのは’初心者(ビギナー)レベル‘の相手・・」

 

と空間に出てきたのはバムスターであった

 

「君たちも見たことのある大型近界民(ネイバー)で訓練用に少し小型化してあって攻撃力はないがその分装甲は分厚いぞ、制限時間は一人5分で早く倒すほど評価点は高くなるから自信のあるものは高得点を狙ってほしい、説明は以上だ!、各部屋始めてくれ!」

 

こうして戦闘訓練が始まった

 

「初めてなら一分切れればいい方ね、あなたの時は何秒かかったの?、三雲君」

 

「いや、僕は・・・」

 

すると歓声が上がる、その視線にいたのは

 

『二号室終了、記録58秒』

 

先ほどポイントが上乗せされているうち一番ポイントが高かった少年が一分を切ったのであった

 

「1分切った!」

 

「すげー・・・」

 

「さすがだな」

 

「ま、こんなもんだろ」

 

だが木虎の反応はいまいちであった

 

「58秒、まあまあね・・」

 

修はそれを見てやや複雑そうに見つめている

 

「ようし、俺の番だな」

 

「あんまり目立たないでね・・」

 

と遊真が入っていく、5号室だ

 

『5号室用意』

 

そして

 

『始め!』

 

一瞬で決まった、その記録は

 

『・・・れ・・・、0.6秒・・・!!?』

 

アナウンスの声も大きく動揺しているのがわかる

 

「よし、どんどん行こう」

 

と出てくる遊真、さっそく目立ってしまうのであった

 

「今ので満点かな?」

 

「いやいやいやそんなわけないだろ」

 

といちゃもんつけてくる三バカリーダー

 

「まぐれだ!、計測機器の故障だ!、もう一回やり直せ!」

 

「ふむ、もう一回?、無理」

 

「なにぃ!?」

 

「だって俺なんかよりももっとすごい奴が今入ったから・・・」

 

すると

 

『6号室、用意』

 

そこにユウが入り、レイガストを構えて姿勢を低くする

 

『開始』

 

とユウもまた一瞬で終わらせた

 

『記録、0,2秒』

 

「「「「「「「「えええええええ!?」」」」」」」

 

これにはまたもその場にいた一同が驚いた、なぜならただ早かったわけではない、なんとバムスターを十字に切り裂き、そのうえ通常よりも固いバムスターをなんといくつにも分けて切り裂いたのだから

 

「あ~あ、ちょっと踏み込みが甘かったか・・」

 

とユウはそんな中でも悔しそうに不満を漏らしたのであった・・・・・・・

 

 




おまけ・・・・・・・・

木虎「嵐山さんはどこかしら、資料を早いところ渡したいんだけど・・あっユウ」

不意に目の前にユウがいた

木虎「(そうだ、嵐山さんのことを聞くついでにユウとおしゃべりをしましょう・・)・・・あ、あのユウ?、何をしてるの?」

ユウ「あ、藍ちゃん!?」

とユウは慌てて何かを隠す

木虎「ユウ?今何を隠したの?」

ユウ「う、ううん何でもないよ?」

木虎「怪しい・・見せなさい、出ないとヘッドロックを食らわせるわよ?」

ユウ「うぐ・・」

とユウは観念して隠していたあるものを見せる、それは

木虎「んな!?」

水着姿の木虎であった

木虎「いやあああ!!、なんでユウがこれを持ってるのよ!」

ユウ「さっき出水先輩と米屋先輩に渡されて、さっきまで遊真と修君とみてたんだけど」

木虎「あの二人はぁ・・」

後で締めようと誓う木虎であった

木虎「ね、ねえユウ・・その、どうだった?」

ユウ「どうって?」

木虎「わ、私の水着姿を見てどう思ったって聞いているのよ!」

と小声で恥ずかしそうに聞く木虎

ユウ「うん、かわいいと思ったよ?」

木虎「か!、かわ・・いて、あわわわ・・」

ユウの感想を聞いて湯気が出そうなまでに顔を真っ赤にする木虎

木虎「・・・おほん!、とにかくこれは没収よ!、ユウが道を踏み外さないためにもね!」

ユウ「あ、でもそれ借りものだし・・」

木虎「とにかく没収!」

ユウ「え~・・」

と木虎は本来の目的を忘れて雑誌を手にユウのもとを離れていくのであった

ユウ「出水先輩になんて言おう・・」

ユウはそんなことをつぶやいていたのであった・・・・・・・・

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

木虎宅

そこでは自分の水着姿を木虎がベッドでうつぶせで見ていた

木虎「ユウに、ユウにかわいいって言われた・・うふふふ・・」

とニマニマしながら見ていたのであった・・・・・・・・













人は決して虎には勝てない、勝てるとするならば、虎に翼がないからである・・・・・・・・
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