ワールドトリガー ~ー三つの毒に侵された吸血鬼ー~   作:lOOSPH

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一つ勝利をつかんだ二つのルーキー

次の戦いでは
果たしてどのような戦いを見せてくれるのか

二人の部隊はそれぞれ牙を研いで
次に備えるのであった・・・・・・・・


もしも、次戦うのならば

「ユウすごいじゃない!、四つどもえの戦いを一人で制するなんて」

 

「う、うんありがとう」

 

ロビーで偶然出会った木虎にランク戦の勝利をお祝いされる

 

「とは言え、次に戦うのはB級中位グループ・・部隊ごとの戦術があってちゃんと戦いになっているわ、いくらユウが強くてもなめてかかれる相手じゃない、ユウは戦闘経験こそあれどボーダーのトリガーによる戦い方はとても浅いから、もし突かれるならそこね」

 

「そっか・・」

 

「それで?、次に戦う相手の情報、知りたい?」

 

「ううん、僕と真夜さんで調べてみる、過去のログがあるしそこを調べてみれば大体の戦術はわかると思うし」

 

「ふふ、だったらいいわ、次の試合も頑張ってね」

 

と笑みを浮かべて去っていく木虎であった

 

「次の相手はB級9位鈴鳴第一、14位那須隊か・・」

 

と作戦室に戻っていくユウであった・・・・・・・・

 

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

 

ランク戦、B級の部隊はそれぞれ上位、中位、下位のグループに分かれている

 

現在の部隊は22部隊いるので、実質下位のみが一人多い八つの部隊、残る上位と中位は七部隊ずつとなり、このグループ内においてそれぞれ三つどもえか四つどもえで交戦する、いかにポイントを手に入れるか、各部隊他の隊員を倒せば一点、最後まで生き残った隊員がいればその隊にボーナスとして生存点二点があてられる、こうしてポイントを稼ぎつつ上のグループを目指していくのだ、そしてB級一位と二位にはA級昇格への挑戦権がもらえるのである、ちなみに前のシーズンで上位だった隊にはその順位において初期ボーナスがつくことも補足しておく

 

「さすがはユウ君だな、下位グループとは言え四つどもえの試合を一人で制するとは」

 

「ええ、向こうでの戦闘経験もあるんでしょう、見事な戦いでした」

 

本部長室にて先のユウの戦い方を見ている忍田本部長とその補佐の沢村響子

 

「それにしても一つ気になるのは・・・どうしてユウ君は試合に勝ったのに悲しそうな顔をしているんでしょう」

 

「うん?」

 

沢村に言われ、彼の顔を見てみる、確かにその表情からは達成感は見えない

 

「・・・もしかしたら恥じているのかもしれないな」

 

「え?」

 

「ユウ君は向こうの世界で死にかけ、Terの力を与えられることで蘇生した・・・・でも逆を言えば彼の強さは自分の力で得た力じゃない、だから申し訳ないのかもしれない、鍛錬を重ねて今の強さを得ているほかの隊員に」

 

「っ!」

 

沢村はそれを聞いて、はっとした表情を見せる

 

「でもユウ君だって鍛錬を怠っているわけじゃない、嵐山隊から戦い方をしっかりと学んでいた、いつの日か彼の努力が報われる時が来ることを祈るしかない」

 

「そうですね」

 

と二人はユウの悲しげな表情をじっと見つめていた・・・・・・・・

 

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

 

鈴鳴支部

 

「次の対戦相手は那須隊と鷹司隊、鷹司隊はオペレーター一人と、アタッカー一人だけで今シーズンで初めてデビューした隊よ」

 

「確か前の試合で一人で四つどもえの戦いを制した彼か」

 

おかっぱ頭の少女と細目でおでこを出した少年がログを見ている

 

「あれ?この子・・・」

 

「ああ!、確か一緒に人型近界民(ネイバー)と戦った!」

 

と残る小鹿のような印象を受ける男性と帽子をかぶった少年がいう

 

「二人とも彼のことしってるの?」

 

「うん、大規模侵攻のとき一緒に人型近界民(ネイバー)と戦かったんだ、その近界民(ネイバー)を倒したのは彼じゃなかったけどその後でてきた(ブラック)トリガーをたった一人で倒したって」

 

「たった一人で・・⁉だとすると一人だけとはいえ油断できませんね」

 

「うん、もしかしたら鋼君でも勝つのは難しいかもしれないわね」

 

「そうだね、那須隊もそうだけど彼のほうにも気を付けたほうがいいかもしれない、連携して迎え撃ったほうがいいかもしれない」

 

とB級9位、鈴鳴第一(来馬隊)の四人はミーティングを続けていく・・・・・・・・

 

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

 

那須亭

 

「次は鈴鳴もいるのか・・・鈴鳴には負けが続いてるし、やっぱり村上先輩を崩さないとだめかも」

 

「でも確か次は新しい隊も入ってる、鷹司隊・・真夜さんがオペレーターと隊長を務めてる隊だよね、隊員はアタッカー一人・・でも下位グループを一人で三部隊全員落とした上に個人では米屋君に9-1で勝ってる・・」

 

と短い黒髪を前分けにした少女とベッドに入っている色の薄いボブの体の弱そうな少女が画面を見ている

 

『・・あれ?、この子・・・』

 

ボイスチャット越しの少女がユウの顔を見て、つぶやく

 

「小夜ちゃん・・?」

 

『・・あ、いえ、なんでもありません』

 

「今のところトリガーで使っているのがわかってるのはレイガスト、それを両手に持って逆手に持ったスタイル、それに茶野隊の襲撃時に突然現れたことも考えるとたぶんカメレオンもセットしてる、姿を隠しての奇襲も考えると不意を突いてくる可能性もある」

 

「そうね・・しっかりイメージしておくわ・・」

 

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

 

「鈴鳴第一も那須隊もともに遠距離、中距離、近距離が一人ずつか・・修君たちと似てるね・・」

 

「でも経験はけた違いよ、鈴鳴第一のエースの村上君はボーダーNO,4アタッカーだし、那須隊の那須さんもリアルタイムでバイパーを引ける一人だしね」

 

「そういえば僕も試しにバイパー使ってみたことあるけど、難しかったな・・」

 

作戦室で話し込む二人

 

「やっぱりここは確実に一人ずつ取っていこう・・」

 

「勝てる見込みはあるの?」

 

「さあ・・でも崩す方法は見つかった、そこをついていけばあるいは」

 

「そう・・じゃあ水曜のお昼、任せるからね、私はしばらく整理とかしてるから」

 

「はい」

 

と作戦室を出るユウであった・・・・・・・・

 

 

 




虎は次に挑む敵にそなえ

牙を研いでいく

その牙は決して
敵にあらがうことを許さない

虎は野に放たれる・・・・・・・・
















漆間隊、今何してるんだろ・・・・・・・・


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