ワールドトリガー ~ー三つの毒に侵された吸血鬼ー~   作:lOOSPH

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鈴が鳴るとき、那須の国ある殺生石の封印が解かれる

放たれるは虎の威を借る物なり・・・・・・・・






B級ランク戦 第二回戦 鈴鳴第一(来馬隊)、那須隊 2-1

鷹司隊 作戦室

 

「準備はいいわね、ステージの選択権は那須隊にあるから、気を引き締めてかからないとね・・」

 

「場所に関してはどこでも問題はありません、エースである那須先輩がうまく動かせる障害物の多いエリアを選ぶ確率がある、そこはもうすでに把握済みです・・後の問題はそれを受けた鈴鳴第一が、どのように動くかですけど・・」

 

オペレーター兼隊長の鷹司真夜と隊員兼アタッカーのユウが密談をしている、そして

 

「よし、トリガーの装備は整えたわね、もうすぐ試合開始よ、なるべくあなたの力で思う存分暴れてきちゃいなさい」

 

「う、うん・・」

 

そして転送が始まっていく・・・・・・・・

 

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

 

転送完了、エリアに飛ばされたユウ

 

「よっと」

 

エリアを把握し周りを見渡すユウ

 

「まずは敵の動きを知っておきたいな・・真夜さん?」

 

『鈴鳴も那須隊も合流を優先してる、転送位置が良かったみたいね・・どうする?、まずはどっちから?』

 

「うーん・・そうだな・・じゃあ・・」

 

とユウはバッグワームを装備し、自分のいた建物を降りる

 

一方ほかの隊は動き通り、合流を完了する、すると

 

「っ!」

 

「鋼?」

 

鈴鳴第一のほうで、一つ動きがあった

 

「来馬さん、後ろです!」

 

「‼」

 

するとそこに飛び出してきた相手に村上は弧月で止めた、その相手は

 

「いきなりこっちに来るとはな・・」

 

ユウであった

 

「鈴鳴第一、来馬隊、アタッカー・・ボーダーのアタッカーランキングにおいて第四位の実力者・・いいね、噂通りの動き」

 

ユウはそう言って村上が剣で押した瞬間に後ろに飛んで大きく距離を広げる

 

「せっかくこうして出会ったんだし、一対一でやってみたい気もあったけど・・僕はまずボーダーの中位グループのチームがどれほどのものかも見てみたかったからっていうのもあったからね・・うふふふふふ・・」

 

「なるほど、それでわざわざ俺たちが合流するのを待っていたのか」

 

「まあそういうのは、戦ってみて初めてわかることだもんね!」

 

「鋼!、気を付けて!」

 

とユウはバッグワームを解除し、レイガストを両手に持ちそのまま向かっていく村上も弧月とレイガストを持ち、ユウに挑んでいく

 

「太一は那須隊の動きを見てて、僕たちがユウ君に気を取られているところを狙ってくるかもしれないから!」

 

『了解っす!』

 

と、ユウは村上の攻撃を避けて、障害物を挟んだ向こう側に行った、障害物を切り裂いていきながら互いの剣をぶつけあっていく双方、すると

 

「っ⁉」

 

当然ユウの姿が消える、そして

 

「そおらあ!」

 

村上の左後ろから切りかかっていくユウ、村上は不意を突かれたがどうにか防いだ

 

「なるほど、今のはテレポーターだな」

 

「さすがにこの方法は経験済みみたいだね」

 

その後もユウは村上と攻防を続けていく、逆手に持ったレイガストを鋭く素早くふるい村上に切りかかっていく、村上も防いでいくが両者はにらみ合いだ、互いの得物でつばぜり合いを続けていると

 

「っ⁉」

 

ユウは何かに気づき、村上から離れていく、するとユウに向かって弾丸が放たれたのだ

 

「かわした⁉」

 

放ったのは隊長の来馬だ、そのかわしたユウに向かっていき剣をふるっていく村上

 

「スラスターオン!」

 

とユウは体を横に回転させて、そこにスラスターの勢いを乗せて斬撃を食らわせる、村上はそれに気づき、レイガストの盾で防ぐものの盾を切り裂かれ、肩をやられてしまう

 

「ふう、今のは危なかったな・・」

 

「そうは見えないな」

 

ユウのつぶやきに村上は冷静に返す

 

「すごい・・・あの鋼とここまでやりあってる」

 

これには来馬も驚きを隠せない、そしてそう感じたのは彼だけではない

 

「(まじ⁉、村上先輩とあそこまでやりあうなんて・・・)」

 

遠くでその様子を見ていた太一もである

 

「(でも今だったら意識を向こうに向けてる、だったら今・・・)」

 

と太一はユウに銃口を向ける、するとユウは太一のいるほうを見た

 

「(っ⁉)」

 

これには太一も驚くも引き金を引き、同時にユウは頭の位置をずらして飛んできた狙撃をかわす

 

「(今、こっちを見た・・・⁉)」

 

「太一、急いでそこから離れるんだ!」

 

来馬が通信越しに太一に言う、スナイパーは居場所が知られると不利になるために数発ごとに撃ってのち居場所を変えていくのが普通なのだ

 

「はい!」

 

と急いでその場所を離れる太一であった

 

「ウフフフフフ・・」

 

「(なるほど、こいつは戦いながら周りにも意識を配っているのか)」

 

すると

 

「来たね・・」

 

とユウは左手のレイガストを解除するとシールドをマントを広げるように張る、するとそこにいくつかの弾丸が飛んでくる

 

「那須隊か!」

 

村上も弾丸が飛んできたほうから距離をとる、すると再び弾丸が飛んできた

 

「なるほど、これがリアルタイムバイパーか、いいねそういうのは」

 

「はああああ!!!」

 

そこに短い黒髪の少女が切り込んできた

 

「おっと!」

 

ユウはそれを難なくい防いだ

 

「熊谷先輩だね、那須隊のアタッカーの・・」

 

「どうも初めまして!」

 

と熊谷は弧月を切り返すようにふるう、そしてユウのレイガストを大きく上に飛ばす

 

「玲!」

 

とそこに弾丸が飛ぶ、だがユウは来るのがわかっていたように弾丸を交わして防ぎをして距離を離し、上から降ってきたレイガストをキャッチし向き直る、対峙する三人のアタッカー

 

「もう那須隊が・・・」

 

「来馬さん、太一と一緒にサポートを・・狙うのは・・」

 

「鈴鳴と戦っていた不意をつくつもりだったけど、まさか対応されるなんて・・・」

 

「くまちゃん、どっちを狙う?」

 

「もちろん・・・」

 

「「有谷家夕だ(よ)‼」」

 

と二人のアタッカーが口をそろえていう

 

「一対一対一・・?、ううん、実際は・・」

 

と二人のアタッカーが一斉に動く

 

「一対二か」

 

二人のアタッカーの攻撃をそれぞれのレイガストで止める

 

「スラスターオン!

 

 おら!」

 

と手を合わせてスラスターを起動させて二人を押しだす、だが二人のアタッカーはすぐに体制を立て直し向かっていく、切っては防ぎ切ってはかわしを繰り返していくアタッカーの三人、だがその攻防を他の隊員が見逃すはずがない、そこに狙撃が入る

 

「ふふ、これでそれぞれのスナイパーの位置はわかった・・」

 

とユウは二人のアタッカーと戦いながら狙撃をいなしていく

 

「まずは取れるほうから取っていこうかな・・」

 

とユウはレイガストを順手に持ち替えて、二人のアタッカーに激しく切り込んでいく、二人のアタッカーはそれぞれでユウのレイガストをうまく受けつつ隙を狙っていく、そこに弾丸が飛ぶ

 

「やっぱり思った通りだね」

 

とユウは弾丸をシールドで防いだ

 

「中位グループって言われるだけあって動きは悪くない・・でもまだまだ粗削りだな!」

 

とユウはレイガストを再び逆手にすると

 

「そら!」

 

勢いよく突き出してきた、その先にいたのは熊谷だ

 

「っ!」

 

弧月で突きの狙いをうまくずらしたものの、わずかに首をかすってしまう、さらに突きは続く

 

「(早い、反撃のスキが全く見えない)」

 

「ウフフフフフ・・」

 

そこに村上が攻撃を仕掛けるがユウはレイガストの片方を村上に突き出してきた

 

「(今だ!)」

 

村上が攻撃を仕掛けてきた隙をついて、熊谷は弧月をふるう、だが

 

「知ってる?、虎はね熊を餌の奪い合いで逆に餌にしちゃったんだよ?」

 

「え⁉」

 

となんとユウは村上のほうを向いたまま熊谷のほうにレイガストを突き出す、これにより熊谷の首が貫かれる

 

「(こっちを向かないで攻撃を⁉)」

 

『戦闘体活動限界、緊急脱出(ベイルアウト)

 

と熊谷が落ちた

 

「くまちゃん!」

 

『熊谷先輩が落ちた⁉』

 

「まずは一人食った、次はだれを狩ろうか・・」

 

とユウは舌なめずりしてあたりを見る

 

「これであとは・・あなただね村上先輩、でもその前に・・」

 

とユウは姿を消した

 

「っ⁉」

 

「テレポーター⁉」

 

あたりを見回す、鈴鳴の二人に那須、すると

 

『先輩敵はどこに・・・うわ⁉』

 

と斬撃音とともに光が飛んだ

 

「太一⁉」

 

「狙いはスナイパーか!」

 

「茜ちゃん!、急いで逃げて‼」

 

『はい!』

 

と赤い髪を二つに結んだ少女がその場から離れ始める、だが

 

「遅いな!」

 

「ひぃ⁉」

 

ユウにはとらえられてしまい首を飛ばされた

 

『戦闘体活動限界、緊急脱出(ベイルアウト)

 

これでスナイパーは全滅、そして

 

「こっちか!」

 

と突然現れたユウの攻撃をレイガストで防ぐ

 

「待たせた・・」

 

「ちぃっ」

 

と村上は弧月をふるい、ユウを引き離す

 

「これで煩わしいのは消えた、思いっきりやれるね」

 

「悪いが・・こっちは簡単に勝たせてやらないぞ!」

 

とユウはレイガストを逆手に持って村上に挑んでいく、素早い切込みで村上を圧倒していく

 

「旋空・・」

 

「おっと・・」

 

すると

 

「弧月!」

 

刃を伸ばして攻撃を伸ばす、だがユウはそれをレイガストを地面にさして逆立ちすることでなんと交わした

 

「ウフフフフフ・・やっぱり戦いはこうじゃないとね・・やっぱり楽しいね強い人との戦いは」

 

「俺は別に楽しむつもりはない・・」

 

ユウの言葉に村上は冷たく返す

 

「だったら早く僕を倒すことだね・・出ないと・・」

 

とユウは再びテレポーターを発動させる、とそこに弾丸が飛んできた

 

「外した、やっぱり読まれてる」

 

弾丸を発射したのは那須、すると那須に向かって弾丸が放たれる

 

「悪いけど那須さん、鋼の邪魔はさせないよ!」

 

「っ」

 

と那須に攻撃を仕掛ける来馬

 

「いい隊長さんだ、これでようやく気兼ねなくやれるね」

 

「そうだな」

 

と二人のアタッカーがついに一対一で激突する

 

「来馬さんが敵を引き付けている間に、お前を倒す!」

 

「そうこなくっちゃ」

 

とユウはレイガストを順手にして挑んでいく

 

「でも驚いたな・・僕がデータで見る限りだと、エースのあなたが前に出て、ほかの二人はそのサポートに回るのが主だと思ったからてっきり待機してるものだと思ったけど・・大規模侵攻で一皮むけたのかな?」

 

「さあ、それがどうかしたのか?」

 

「どうもしないよ、僕は嬉しいと思って、だってこのランク戦では敵同士でも近界民(ネイバー)で戦うときは味方同士なんだから、ほかのみんなが強くなってくれるのはとっても嬉しい・・ただそれだけ」

 

「・・・・おかしな奴だな」

 

「でも本当だよ、村上先輩だって入隊して一年余りでアタッカー第四位なんでしょ?、みんなきっと村上先輩みたいな人がいて頼もしいって思ってると思う、僕もそうだから・・」

 

それを聞いて不意に笑みを浮かべる村上

 

「君だって強い、君のことは来馬さんから聞いているよ、人型近界民(ネイバー)と一緒に戦ったんだってね」

 

「ううん、僕は強くなんてない・・僕はただの横着ものだよ・・」

 

と不意に暗い表情になる

 

「なんだか君は俺とよく似ている」

 

「ん?」

 

「俺も自分のこの力に悩んでた、他人の努力を盗んでいるだけなんだってずっと気にしてた、でも俺に剣術を教えてくれた人に激高してくれた、そのときある人が言ってくれたんだ、俺は俺のやり方で強くなってもいいんだよ、ってね」

 

「・・・・・・」

 

すると

 

「・・・・ありがとうございます村上先輩・・ちょっと吹っ切れました」

 

「そうか」

 

そしてユウはレイガストを構える

 

「確かに僕は望んでこの力を得たわけじゃない、でもこの僕の誰かを傷つけるしかできないこの力で僕は・・僕のやるべきことをやります!」

 

「ん」

 

村上も弧月とレイガストの盾をともに構える

 

「では行きましょう、村上先輩!」

 

「ああ、望むところだ!」

 

と双方が構え、そして

 

「スラスターオン!」

 

「旋空弧月!」

 

と二人がぶつかっていく、そして・・・・・・・・

 

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

 

一方来馬は那須を足止めする、村上をユウと戦いやすくするために

 

「(僕が少しでも那須さんを引き付けていればその分、鋼は有谷家君と戦いやすくなる、勝つことはできなくても引き付けていけば・・・)」

 

「(なるほど・・来馬さんは私を攻撃して引き付けるつもりね・・村上先輩とあの彼を戦いやすくするために・・)」

 

二人がそれぞれの心中を語っていると、ユウと村上の戦っている場所から光が上がる

 

「「⁉」」

 

それに気づく二人

 

「今ちゃん・・・‼」

 

「小夜ちゃん・・‼」

 

「「どっちが落ちたの⁉」」

 

とそれぞれのオペレーターに聞いてみた、と同時に

 

ザシュ

 

と何かが切れる音が響く、切られたのは

 

「な・・・⁉」

 

「え・・⁉」

 

そしてそこに現れたのは・・・・・・・・

 

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

 

鷹司隊、作戦室

 

そこではオペレーター兼隊長の真夜が様子を見ていた

 

「・・・・・・・」

 

彼女は表情を見せない、果たして・・・・・・・・

 

 

 




ともに力を持つがゆえに与えられた試練

だが一つ言えることがある

どんな試練も
一人で乗り越えることはできない・・・・・・・・













漆間隊も出せたらな・・・・・・・・

戦闘描写は難しいです、村上君とユウとのやり取りもちょっと自信がないな・・・・・・・・


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