ワールドトリガー ~ー三つの毒に侵された吸血鬼ー~   作:lOOSPH

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何の力も持たぬ少年は

たとえかなわぬとわかっても
人々を守るために立ち向かい

その少年の行動が二人の少年の心を
動かしていくのであった・・・・・・・・


・もしも、向かっていくのならば

四年半前

 

そこはまさに地獄であった

 

突如出現した怪物たちに次々と人々が殺されていき、人々は逃げ惑う

 

そこに一人の少年が身を隠していた、そしてそのそばには

 

「ユウ・・

 

 私、怖いよ・・

 

 どうなっちゃうの・・」

 

一人の少女がいた

 

「大丈夫、僕がそばにいるから・・」

 

「・・・うん・・」

 

少年の言葉に少女は安心したように答える

 

そして二人は急いでその場を離れていく

 

すると

 

「あ、ユウ!

 

 大丈夫か!?」

 

「父さん!」

 

少年の父親が現れる

 

「急いでいこう、向こうで見たことのない人たちが戦っている、今なら・・」

 

だが父親の言葉はそこで終わった、なぜなら

 

「がはっ!」

 

「父さん・・」

 

「ええっ!?」

 

父親の体から出てきたのは大きなブレードであった

 

「ユウ・・

 

 逃げ・・ろ・・」

 

「父さああああん!!」

 

と少年の意識はそこで止まった

 

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

 

「がはっ!

 

 はあ・・、はあ・・」

 

飛び起きるユウ

 

「どうかしたかユウ?」

 

そこに話しかけてきたの遊真であった

 

「うん・・、夢で昔のことをね・・」

 

「そういえばユウには友達がいたんだよな・・」

 

遊真が切り出してきた

 

「うん・・、会いたいな、元気にしてるかな・・」

 

「きっと会える、さて・・・、支度をしようぜ」

 

と部屋を出ていく遊真

 

「うん・・」

 

とユウも部屋を出て

二人で登校の準備をするのであった

 

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

 

翌日の昼

 

屋上で昼食を食べている三人

 

「いいか空閑、昨日のことは誰にもしゃべるな

 警戒区域で近界民(ネイバー)に襲われたことも

 

 空閑が近界民(ネイバー)だっていうことも

 ユウが近界民(ネイバー)にさらわれた人間だっていうのもだ

 

 あとはできるだけ目立つな、誰かを傷つけるな、トリガーは絶対に使うな」

 

「中々窮屈な暮らしですな・・・」

 

「でも修君の言うことももっともだよ

 

 下手に目立ってボーダーに目をつけられたら、いろいろと大変だしね」

 

修に賛同するユウ

 

「ふむ、ユウやオサムがそういうなら、その通りにしてみるか」

 

するとそこに不良が現れて周りの人間にカツアゲを働こうとする

 

「あいつら・・・!」

 

修が注意しようとするがそれをユウが止める

 

「ここは僕に任せて・・」

 

「おい、何を・・・」

 

とユウは不良たちの前に立つ

 

すると

 

「「「ひぃ!?」」」

 

ユウを見ておびえる様子を見せる三人の不良

 

「お、おい空閑・・・

 

 ユウは何をしたんだ?」

 

「ユウにしかできないこと」

 

そして三人はそのまま周りの人とともに屋上を後にするのであった・・・・・・・・

 

・・・・・・・・--------・・・・・・・・

 

「ねえねえ、空閑君や有谷家君がいた国ってどんなとこ?

 

 なんていう国?」

 

とクラスメートに話しかけられる遊真とユウ

 

「うーん、国の名前言ってもわかんないと思うよ」

 

遊真が言う

 

「なんかすげーマイナーな国みたいだぞ

 

 空閑、野球もテニスもサッカーも知らなかったし」

 

「サッカー知らないってっどんだけだよ!」

 

「少なくともヨーロッパ圏じゃないよな」

 

「じゃあさその国って何が流行ってたの?

 

 趣味とか音楽とかスポーツとか」

 

「ふーむ・・・

 

 戦争?」

 

「戦争・・・!?」

 

周りがそれを聞いて驚愕すると

 

ポカッ!

 

「痛ッ!」

 

「そういう風なこと言わないの!」

 

と小突いたユウであった

 

「でも戦争っていうなら、三門市(ここ)だってある意味戦争中だよな」

 

「あーそうかも

 空閑君に有谷家君

 

 近界民(ネイバー)って知ってる?」

 

それを聞いてドキリと反応する修

 

「うーん、あんまり知らない」

 

「・・・・・・」

 

冷や汗たらたらの修であった

 

「四年半くらい前にね、街中に黒い穴が開いて

 近界民(ネイバー)ってやつらが攻め込んできたの

 

 たった二日で東三門あたりは壊滅状態

 

 犠牲者1200人以上

 400人以上が今も行方不明」

 

「なんと・・・!」

 

「そんなにいたんだ・・」

 

それを聞いて二人は驚いた

 

「もーあの時は超怖かった!」

 

「俺ん家もぶっ壊された

 家族は家開けてて助かったけど」

 

「あたしの家も・・・・、三雲君は?」

 

「いや、僕は小学校は蓮乃辺だったから・・・」

 

と修は答える

 

「あっ、そっか隣町か」

 

「まあそんなわけで

 今も三門市は近界民(ネイバー)と戦争中ってわけよ」

 

「でもその割にはみんな平穏そうだよね」

 

ユウが聞いた

 

「そりゃボーダーがいるからな!

 

 ボーダーは近界民(ネイバー)技術(テクノロジー)、’トリガー‘を解析してそれを武器に戦う特別防衛組織なのだ!」

 

「また始まった・・・」

 

うんざりするもう一人の男子生徒

 

「ほら、あそこに基地が見えるだろ?

 

 あの基地ができるまでは三門市の

 あちこちで近界民(ネイバー)が湧いていたんだけど

 

 今はあの基地にある誘導装置が

 近界民(ネイバー)が出てくる場所を基地の周りにだけに限定してんだ

 

 だから街は安全、俺らも安心

 

 あー俺もボーダーに入りてーなー

 どうやったら入れるんだろうなー」

 

「お前この前入隊試験、落ちたじゃねえか・・・」

 

「ふむ?

 

 ボーダーに入りたいならオサムに言えb・・・」

 

「おい空閑、話があるちょっと来い!」

 

と遊真を連れて出ていく修であった

 

「なんだ?」

 

「二人だけの秘密の話ってやつだよ・・」

 

ユウが言った

 

「ところで聞いた?

 

 ここ最近町で出ている噂・・・・」

 

「ああ、知ってる知ってる

 

 隣のクラスの子が被害にあったって・・・・」

 

すると二人の女子生徒が話を始める

 

「二人とも、何の話をしているの?」

 

「うん、実はね

 夜になって一人で歩いていると

 突然何かに襲われるっていう事件が多発しているの」

 

「それって確かあれだろ?

 

 フードに覆われた何かに襲われてるいってあの?」

 

「被害者は首筋に二つの穴の

 ような傷がついてるっていう・・・

 

 まるで吸血鬼だよな」

 

それを聞いてハッとするユウは

 

「その話、詳しく教えてくれない!?」

 

クラスメートに話しかけんとしたその時

 

サイレンが大きく鳴り響く

 

ー緊急警報、緊急警報

 

 (ゲート)が市街地に発生します

 

 市民の皆様は直ちに避難してください、繰り返します

 

 市民の皆様は直ちに避難してくださいー

 

そこには黒い穴が開き

中から二体のトリオン兵が現れる

 

「警戒区域の外に近界民(ネイバー)が・・・!?

 

 どうなってるんだよ!?」

 

「モールモッド、それも二体・・」

 

モールモッドの出現により

周りがパニックになる

 

その中で修はモールモッドのもとに行く

 

「どうする気だ?

 

 オサム・・・」

 

近界民(ネイバー)を食い止める

 

 トリガー、起動!!」

 

と遊真の言葉を無視し

修は換装し向かっていく

 

「うーむ・・・

 

 大丈夫か・・・?」

 

不安そうに見つめる遊真

 

一方

 

「話と全く違う・・

 

 一体どうなって・・」

 

すると彼の目の前にモールモッドが現れる

 

「修君にはトリガーを使うなって言われてるけど・・、しょうがない・・」

 

と言われて剣を手にするユウ

 

「修君、ごめん・・

 

 トリガー起動!」

 

と剣を抜いた

 

「剣よ、僕のトリオンを食らえ!」

 

するとユウの剣の柄から棘が生えユウの手をつらぬく

 

すると剣が赤く染まる

 

モールモッドはブレードを展開しユウに向かってふるうが

 

「そおらあ!」

 

ブレードをいともたやすく切り裂いた

 

「活きがいいな・・

 

 どこの国のモールモッドなんだろう?

 

 まあ、どうでもいいけどね!」

 

ともう一振り食らわせてモールモッドを真っ二つにするのであった

 

「あと一体・・

 

 ってあれ?」

 

見るともう一体は既にやられていたのであった

 

『ユーマがオサムのトリガーで対処した、もう大丈夫だ』

 

「レプリカ!?

 

 どうして?」

 

『オサムにいろいろと説明をしていた、それよりも合流しよう・・・・

 

 複数のトリオン反応が近づいている』

 

「たぶんボーダーだね・・

 

 よし、だったら急ごう!」

 

とユウは急いで修と遊真の元にいくのであった

 

そして外に出てきたのは

 

遊真に肩を持たせている修とユウであった

 

三人に駆け寄る生徒や教職員たち

 

「三人とも大丈夫!?

 

 けがはない!?」

 

「はい・・・」

 

「三雲君!!

 

 助けてくれてありがとう!!

 

「ていうかボーダー隊員だったのか!?

 

 いいなあー!!」

 

周りに褒められていく修

しかしその様子に心を痛める修であった

 

とそこに現れる三人の人影

 

「これは・・・

 

 もう終わっている・・・!?」

 

すると周りがこの人物たちを見て騒ぎ始める

 

「(あれが噂の嵐山隊か・・)」

 

と三人の人物をまじまじと見つめる

 

「うん・・?」

 

そして一人の隊員に目をやる

 

「嵐山隊、現着しました」

 

と報告をする少女であった

 

「藍ちゃん!?」

 

と思わず声を出してしまうユウ

 

「え・・?」

 

木虎は自分の名前を呼ばれて、そのほうを見る

 

「あ、やば・・」

 

と慌ててフードで顔を隠すが

 

「ちょっと待って・・

 

 そこのあなた!」

 

遅かったようで、木虎はユウに近づく

 

「失礼だけど・・

 

 顔を見せてくれる?」

 

ユウはそう言われて観念するように、フードから少し顔を見せる

 

「え・・」

 

その顔を見て

木虎は驚愕する

 

「久しぶりだね・・」

 

「あ・・、ああ・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユウ!?」

 

「そうだよ・・、藍ちゃん・・」

 

二人は互いに名前をつぶやくのであった

 

果たして二人の関係とは・・・・・・・・

 

 




虎だ

虎だ

お前は虎になるのだ・・・・・・・・













次回、奴らが現れる・・・・・・・・

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