ワールドトリガー ~ー三つの毒に侵された吸血鬼ー~   作:lOOSPH

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少女はやがて
一人の少年を

兄を通じて出会い

さらにその一人の少年を通じて二人の少年と出会った

運命に導かれるように・・・・・・・・


~ー紫の毒ー・Terの恐怖、少年の苦悩・-~
さあ、調べよう


旧弓手町駅

 

「・・・ところで、なんでお前たちが一緒にいたんだ?」

 

「えっと・・、待ち合わせの橋の下で知り合って・・」

 

「自転車に押してもらって川に落ちた」

 

「さっぱりわからん」

 

「えっと、僕と遊真が修君との

 待ち合わせ場所で待っているだけなのは暇だったから

 遊真の自転車の練習に付き合ってあげていたんだ・・

 

 そこで千佳ちゃんに会っていろいろあって現在に至るってわけ・・」

 

「・・・まあ、大体わかった・・・?

 

 まあいい、ひとまずはお互いを紹介しておこう

 

 こっちは雨取千佳、うちの学校の二年生で僕がお世話になった先輩の妹だ」

 

「・・・・よろしく」

 

「こいつは空閑遊真、最近うちのクラスに転校してきた

 

 外国育ちで日本についてはまだよくしらない」

 

「どもども」

 

「えっ、修君と同級生!?、じゃあ年上!?

 

 ごめんなさい、私てっきり年下だと・・」

 

「いいよ別に年の差なんて・・・」

 

千佳と遊真に互いのことを紹介していく修

 

「で、こっちは・・・」

 

「学校で近界民(ネイバー)と戦った人だよね・・」

 

「有谷家夕、ユウでいいよ」

 

とユウのことも紹介していく

千佳もあの時のことを見ていたようで彼の顔は知っていた

 

「二人はええっと・・・

 

 近界民(ネイバー)について詳しいんだ

 

 千佳が近界民(ネイバー)に狙われる理由も知ってるかもしれない」

 

「そっか、遊真君もユウ君もボーダーの人なんだ」

 

「う・・・、まあ大体そんなもんだ」

 

「そんなもんのようです」

 

そして本題に入る

 

「・・・・近界民(ネイバー)に狙われる理由は

 トリオン以外に思い浮かばないけどな」

 

「トリオン・・・!?

 

 トリオンが何か関係あるのか・・・!?」

 

「関係あるも何も

 こっちの世界に来る近界民(ネイバー)は、大体トリオンが目的だよ

 

 奴らはこっちの世界にトリオン兵を送り込んで

 トリオン能力が高い奴は生け捕りに、逆に低い奴はトリオン器官だけ取っていく

 

 そうやって集めた兵隊とトリオンを向こうの戦争で使うわけだ」

 

「な・・・!!

 

 なんでわざわざこっちの人間を・・・!?」

 

「そりゃこっちの世界のほうが人間がたくさんいるからだろうなぁ

 

 それに捕まえて戦わせるにしろ、トリオンを集めるにしろ、違う世界のほうがいろいろと気楽だしな」

 

「それが・・・、近界民(ネイバー)がこっちの世界に攻めてくる理由!?」

 

「僕も遊真も全部の国を知ってるわけじゃないから絶対とは言えないけど大体そんなもの

 

 どっちにしても、近界民(ネイバー)的にはトリオンの強い人間のほうがほしいだろうから

 

 千佳ちゃんがしつこく狙われてるなら

 それだけトリオン能力が高いってことかもしれない」

 

遊真とユウの説明を受けて近界民(ネイバー)の目的を知った修

 

「トリオン能力?、・・・・って?」

 

近界民(ネイバー)の武器を使うための特殊な力のことだ」

 

「だったらユウに聞いてみるといい

 そういうのはユウだったらわかるだろ?」

 

遊真の言葉に修と千佳はユウを見る

 

「うーん、確かにわかるけど

 口だけじゃたぶん伝わらないと思うし

 

 レプリカに頼んで測ってもらえば?

 

 ね?、レプリカ」

 

すると遊真の指輪からレプリカが出てくる

 

『そうだな、そうすればはっきりする』

 

「わっ」

 

レプリカが出てきたことにびっくりしてしまう千佳

 

『初めましてチカ、私はレプリカ、ユーマのお目付け役だ』

 

「は、初めまして」

 

するとレプリカから何かが出てくる

 

『この測定索でトリオン能力が測れる』

 

「どうぞご利用ください」

 

と千佳に進める

 

「う、うん・・、でもちょっと怖いな・・」

 

すると

 

「レプリカ、先に僕が測っていいか?」

 

修が先に測定索を持つ

 

『了解だ』

 

と測定を始めるレプリカ

 

そして

 

『計測完了』

 

とそこに出てきたのは小さいキューブ

 

『この立方体(キューブ)はオサムのトリオン能力を視覚化したものだ

 

 立方体(キューブ)の大小がトリオン能力のレベルを表している』

 

「このサイズはどのくらいのレベルなんだ?」

 

「弱い!、その一言に尽きるね」

 

「・・・・・・」

 

ユウにはっきり言われて、少しショックを受ける修であった

 

「・・・千佳、お前も測ってもらえ、大丈夫だから」

 

「・・・・うん、修君がそういうなら・・」

 

と千佳も測ってもらう

 

『少々時間がかかりそうだ、楽にしていてくれ』

 

「うん」

 

としばらく見守っている三人

 

「オサムとチカって付き合ってんの?」

 

「!?、ばっ・・・」

 

「どうなのどうなの~?」

 

「ち、違う!

 

 全然そんなんじゃない!!」

 

「なんだそうなのか」

 

「つまんない・・」

 

遊真とユウの質問に

赤面しながら否定する修

 

「千佳はお世話になった先輩の妹で・・・

 

 それで知り合ったってだけで・・・」

 

「ふーん、まあいいけど」

 

「思ったんだけどさ、そんなにはっきりと近界民(ネイバー)に狙われているなら

 

 ボーダーに言って助けてもらえればいいと思うんだけれど」

 

ユウは聞いた・・・・・・

 

「・・・それは・・・

 

 ・・・千佳は、ほかの人間を巻き込みたくないんだ

 

 他人を巻き込むくらいなら

 一人で近界民(ネイバー)から逃げ続ける

 

 そういうわけわかんない奴なんだ」

 

「ふうん・・・

 

 ・・あれ?

 

 俺やユウは巻き込まれてもいいの?」

 

「ユウはともかく、空閑は近界民(ネイバー)だし巻き込んだのは僕だからいいんだ」

 

修の言葉になるほどとうなずく二人

 

「なるほどね、でも千佳ちゃんってよく一人で逃げられるよね、トリガーもないのに」

 

「それなんだけど、あいつは自分を狙う近界民(ネイバー)の居所がわかるらしいんだ

 

 今まで半信半疑だったけど、迅さんの話を聞いて思ったんだ、もしかしたそれって・・・」

 

「あ、サイドエフェクト」

 

「・・・たぶん」

 

「そうなんだ

 

 それで修君は千佳ちゃんを助けたくってボーダーに入ったんだ・・」

 

「別にあいつだけを助けたいわけじゃない・・・、僕はただ・・・」

 

「オサムってつまんない嘘つくね

 

 ごまかす必要なんてないだろ、誰かを助けたいってのは立派な理由じゃん」

 

遊真が言う

 

「・・・そんな立派な理由じゃない、僕がボーダーに入ろうと思ったのは

 

 何もできない自分に腹が立ったからだ、あの時だって・・・」

 

「?、あの時って?」

 

ユウが聞いたすると修は小さい声で話し始める

 

「実は彼女のお兄さんに聞いた話なんだけど

 

 実は千佳がボーダーに狙われ始めたころ

 千佳の周りで妙な事件が出るようになったらしいんだ」

 

「妙な事件?」

 

「当時は近界民(ネイバー)やボーダーの存在が公になっていなかったから

 千佳の助ける言葉に本気で聞こうとする人間はいないだけで収まってた

 

 でもだからって千佳に友達がいなかったわけじゃなかった

 

 そんな千佳の言葉を本気で受け止めてくれる子もわずかにいたんだ・・・」

 

「だったらその子たちに相談したらいいんじゃ」

 

「今はいない・・・

 

 千佳にかかわった子の大半が

 謎の死を遂げた、中には行方不明になった子もいた

 

 それ以来当時の千佳は周りから悪魔の子と呼ばれていじめられるようになったんだ」

 

「そうだったんだ・・」

 

「僕はその話を聞いて千佳を苦しみから少しでも解放してやりたいと思った、だから・・・」

 

「ボーダーに入ったんだね・・」

 

「・・・・・・」

 

すると

 

『計測完了だ』

 

計測が完了し

そこにはなんと巨大な立方体(キューブ)が浮かんでいた

 

「・・・!?」

 

「うおお・・・」

 

「おっきい・・

 

 修君なんかとは比べ物にならないよ・・」

 

『尋常ではないな

 

 これほどのトリオン器官はあまり記憶にない

 

 素晴らしい素質だ』

 

感心するレプリカ

 

「すげーな、近界民(ネイバー)に狙われるわけだ」

 

「感心している場合じゃない!

 

 千佳が狙われる理由は分かった

 問題はそれをどう解決するかだ!」

 

「現実的な方法ならボーダーに保護を求めてもらえればいいんだけど・・」

 

「でも千佳はそれは嫌なんだろ?」

 

「・・・・うん、あんまりほかの人に迷惑かけたくないし

 

 今までも一人で逃げてこられたから、これからもたぶん大丈夫だよ」

 

千佳はそういうと

 

「千佳ちゃん、はっきり言わせてもらうね・・

 

 それは今までが運が良かったからだよ・・」

 

ユウがはっきりと物申す

 

「え・・?」

 

「君がここまでの素質があることはわかってた

 でもそれは近界民(ネイバー)だけじゃない・・

 

 奴らにも狙われる可能性が高いってことだよ!」

 

「奴ら・・・?」

 

『そうだな、奴らはトリオン量の多い人間を好んで襲う・・・・

 

 学校の件を考えても、奴らがチカを狙ってくる可能性は十分にあるだろう』

 

「そうなったら仮にボーダーに保護をうけてもらっても・・・どうしたユウ?」

 

「ごめん、話はあとで・・」

 

とユウは急に後ろのほうを向く

 

「そこにいるのはわかってるんだ!

 

 出てきたらどう!?」

 

と声をかけるユウ

 

すると

 

「ほう、まさか気づかれるとはな」

 

柱の陰から二人の少年が現れる

 

「だがすでに現場は抑えた

 

 ボーダーの管理下にないトリガー

 

 近界民(ネイバー)との接触を確認、処理を開始する」

 

と二人の少年はトリガーホルダーを出すと

 

「「トリガー、起動!!」」

 

トリオン体に換装するの

 

「まったく、面倒ごとが多すぎる・・」

 

ユウ静かにつぶやくのであった・・・・・・・・

 

 




少年は姉を失い

狂気に取りつかれた

それはやがて
彼を一つの運命へと

いざなうのであった・・・・・・・・
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