ロザリオとバンパイア ~刃の音撃戦士~   作:オンドゥルッフ

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どうもオンドゥッルです。番外編投稿前に一つくだらない話を一つ、私がこのサイトで書いたり読んだりしている時に響鬼さんを広告でよく見かけるのは気のせいでしょうか…はい、それではどうぞ!!

 刃「逃げたな……」

 ヒビキ「く○総け○もよろしく、シュッ!」


番外編「カップルさん、いらっしゃい!:前編」

          番外編「カップルさん、いらっしゃい!:前編」

 

 魔女の丘の事件が終わってはや2週間が経ち、僕も新聞部で今までたまりにたまった人生相談の葉書をジャンル別に分け、ひとつの織り込みチラシみたいにして原稿が終わると猫目先生が入ってきた。

 

 猫目「あ、刃君記事作成終わった?」

 

 月音「刃君なら僕達の何倍ものスピードで書いて終わりましたよ。」

 

 銀影「なんか先輩としての威厳が・・・」

 

 胡夢・紫「「あんたは元からないでしょう(ですぅ)」」

 

 萌香「でも、凄いよね一人で記事を私達より早く作れるし、その上こっちも手伝ってくれたからね。」

 

 刃「まぁ書類作成は良くやったからね。慣れているんだ。」

 

 まぁ先輩方と一緒に出た時、報告書は僕の仕事だったし、特に轟鬼さんは擬音を使うから分かりにくくて変わりに僕が上手くならないと報告にならなかったからね。

 

 ~トドロキさんの報告所例~

 

 俺とジンキ君は海のほうへ行き、ディスクアニマルをいろんな方向にブワーとやると直ぐにあたりを見つけたのでその洞窟に行くとドドーンと言うくらい大きなバケガニがいきなりズドーンと来て、姫と童子がいっせいに来ましたが、俺とジンキ君でババーンとやっつました!!

 

 おやっさん「わかりにくいよ…」

 

 ジンキ「後でわかりやすく訳したものをお持ちします。」

 

 ザンキ「すいません……」

 

 ~~~

 

 

 刃「でそう言えば先生は何か自分に伝えたいことがあるのではないのでしょうか?」

 

 猫目「そうそう、理事長が刃君をお呼びですよ。」

 

 刃「ん?なんだろ?この前のプールの修復作業はやった時にしばらく学園側の仕事は無いって言っていたのに、とりあえず行ってみます。」

 

 猫目「でも、刃君お昼まだでしょう?理事長はお昼食べてからでいいから来てね。と言ってました。」

 

 月音「それじゃあ僕達もお昼にしようか。」

 

 胡夢「賛成~~私もうクタクタ。」

 

 紫「同意見です~」

 

 こうしてお昼を食べる事になったが、その時銀影先輩がとんでもない事を言った。

 

 銀影「なあ、裏のモカちゃんはかなり強いよな。」

 

 月音「それはそうですよ、モカさんはバンパイアですから。」

 

 銀影「んで、刃の鬼の姿も強いよな。」

 

 紫「確かにあの時は何倍も大きい物を止めてましたですぅ。」

 

 銀影「でや、お前らはこの二人、どっちが強いと思う?わいはモカちゃんに一票や」

 

 するとまず萌香さんが、

 

 萌香「私は刃君かな?刃君は実戦経験はもう一人私より上だろうし、色んな術が使えるから勝つのは難しいかな?」

 

 胡夢「私も同じね、あんな無双っぷりを見せられたら流石の裏モカでも辛いんじゃないの?」

 

 刃「僕はその逆の萌香さんだな、先輩の鬼ならまだ分からないけど僕相手じゃあ萌香さんの相手になるかどうかさえ分からないね。」

 

 月音「俺もそう思うよ、モカさんは大抵圧倒的な力の一発で倒すけど刃君は技で倒す感じだから真っ正面から戦うと刃君が負けると思う。」

 

 紫「私は刃君ですぅ、もしかしたら今までの相手に力が刃さんより上の物もいたのでそれの対象方法を知っているかもしれないですぅ。」

 

 意見が三対三に別れたこの状況に嫌な予感がした僕は残りの昼ご飯を流し込んで、

 

 銀影「というわけいっぺんしy「ボクタベオワリマシタカラコレニテシツレイシマス!ユクゾッ!!」あ、逃げた。」

 

 僕は急いでその場を去った。因みに裏萌香さんはというと、

 

 裏萌香(ふむ、それは面白そうだな。こんどロザリオが外れた時挑戦してみるか。)

 

 ~移動中・・・~

 

 僕が理事長室のある建物の前に行くと

 

 ???「ガウッ!!」

 

 僕に少し大きめの動物が飛び込んできた。それは理事長のペットの

 

 刃「おお、トゲゾーじゃん、今日もお前は元気だね~」

 

 トゲゾー「ガウッ♪」

 

 僕はトゲゾーを撫でると喜んでいた。因みにトゲゾーの種族はヤマアラシなので最初理事長から聞いた時は思わず烈斬を構えたのは恥ずかしい思い出です。

 

 僕はトゲゾーと別れて理事長室に入った。

 

 刃「理事長、なにか急用が入ったのですか?」

 

 理事長「いやこの前の事でいくつかあってね、まず君の彼女、橙条(とうじょう) 瑠妃君かな?彼女を“暫くの間”臨時で私の部下にする事にした。」

 

 刃「はあ、ん?暫くの間ってどういうことですか!?」

 

 僕は理事長の“暫くの間”を強調していった事に気付き首を傾げながら訊ねてみた。理事長はただ笑みを作って

 

 理事長「その後は君のもとへ永久就職させればよかろう「ブッ!!」・・・嫌かね?」

 

 刃「いえ・・・ただ理事長もそんな事をおっしゃるのだな~と思いまして、」

 

 理事長「彼女もこんな風にカマをかけたら面白い反応をしてくれたぞ。君たちをいじるのは楽しいね。」

 

 理事長はクククと笑いながら言った・・・この人には一生勝てないとも思った。そして理事長は烈斬を取り出した。

 

 理事長「それとこの烈斬だが、どこか壊れているようだから修理するにもここ(陽海学園)では無理があるだろう、休暇も兼ねて立花に戻りなさい。」

 

 刃「しかし、自分は新聞部の仕事があr「では、携帯の電源を入れてみなさい。」・・・は?」

 

 僕は携帯(特別製で結界の中でも電話が可能)の電源を入れると着信件数が50件もあった。しかも大半が鋭鬼父さんすると響鬼さんからのメールが来た。(曲は響鬼2期opの「始まりの君へ(小暮さんの歌入り)」)一度唾を呑み、メールの内容を確認すると内容は

 

 刃鬼へ、彼女つれてこれなくてもいいから帰って来い!!鋭鬼が大変でそっちに殴りこみに行きそうだから、早めにね?後小暮さんが刃鬼のデータをとりたいってさ。  響鬼

 

 僕は携帯を閉じ、天井を向いて、ため息をつくと

 

 刃「父さん・・・では一週間ほど立花に戻ります。」

 

 理事長「うむ、それとこれを渡そう。」

 

 理事長は引出しを開けて机の上に「臨時給与」と書かれた封筒が置かれた・・・はい?

 

 刃「理事長、これは流石に受け取れませんよ!僕は自分からお願いしたのですよ!?これは無償奉仕です。それなのになんで給与が!?」

 

 僕はそう断ると理事長は椅子に深く掛けなおすと

 

 理事長「君は今までに妖怪同士の喧嘩を防いだり、寮の修理、学生の悩み解消と色んな事をやってくれた私達はそれに大いに助かっている、それに長年の悩みの種公安を改善してくれたのは本当はこんなものでは済ませなかったが君の姿(刃鬼のほう)を公表するわけには行かない・・・だから気持ち程度だが受け取ってくれたまえ。」

 

 そう言い理事長はずいっと封筒を僕の方へ押した。僕は頭を掻いてからそれを受け取った。

 

 刃「わかりました・・・ありがたく受け取らせてもらいます。」

 

 理事長「うむ、これからもよろしく頼むよ。それで彼女にプレゼントでも買ってあげるといい。」

 

 刃「理事長・・・最後の言葉がなければかっこよかったのに・・・・」

 

 理事長「クククク・・・それでは猫目君を呼ぼう。」

 

 僕は猫目先生が来て、僕は理事長室を後にして部屋に戻った。

 

 刃「あ、そう言えば臨時給与ってどれくらいなんだろう数千円くらいで後は手紙があったら十分でしょう・・・開けてみるか。」

 

 僕は何故か少し重めの封筒を開けると中には感謝の言葉が書かれた便箋と諭吉さんが30枚入っていた・・・は?野口さんではなく、諭吉さん!?僕は顔を洗い波紋呼吸方をやってから枚数を数えなおした。諭吉さんは一枚だけで後は野口さん高くて樋口さんであることを信じて数えたが、オール諭吉さんだった。さらに同封されていた便箋の最後には大きな文字で「返金不可」の文字が筆で書かれていた。

 

 刃「はぁ・・・貯金しよう・・・使う気が失せるよ。」

 

 僕は荷造りし、響鬼さんにメールの返信をしてバス停に一人で向かった。(瑠妃さんはまだ検査入院のため明日夢兄さんの陽海学園付属病院にいる・・・明日夢兄さんがいる理由は理事長のスカウトらしい。)

 

 僕は封筒をバッグに詰め、烈斬を持ち部屋を出た。

 

 ~移動中~

 

 そしてバスを待っていると猫目先生が来て、

 

 猫目「あ、刃君お願いがあるのだけど・・・いいかしら?」

 

 刃「あ、はい構いませんがなんでしょう?」

 

 すると猫目先生は魚のシールで封をされている一通の手紙を渡した。僕は

 

 刃「ああ、このラブレターを斬鬼さんに渡せばいいのですか?」

 

 猫目「はい!お願いします!!そのラブレターの中身を見ないで下さいよ!!」

 

 刃「わかりました・・・しかし先生普通ラブレターといわれたら恥ずかしくないですか?」

 

 猫目「何でですか?その通りだから恥ずかしくも何にもありません!!」

 

 と胸を張るいつもは頼りない感じのする先生が今は頼もしく見えた・・・そういえばこの先生ノーブラだったような(先日萌香さんから聞いた。)

 

 するとバスが来て僕はラブレターを烈斬が入った袋のポケットに入れ、バスに乗り込んだ。

 

 運転手「やあ、ジンキ君お疲れだったねえ。」

 

 ジンキ「あ、そうか立花に戻るから僕の名前はジンキにしなくちゃいけないんでしたね・・・ややこしや」

 

 運転手「ヒヒヒ・・・それじゃあ発車するよ。」

 

 僕は一番前の座席に座るとバスが発車した。すると携帯に電話がかかった(曲は響鬼一期edの「少年よ」)。運転手さんに許可を貰い開けると斬鬼さんからだった。僕はでると

 

 ジンキ「もしもし、ジンキです。」

 

 ザンキ〔ああ、俺だ。お前が今から戻ってくるらしいけど一つ噂の確認をしたい事があるんだが今は大丈夫か?〕

 

 ジンキ「はい今はちょうどトンネルを抜けたので大丈夫ですが、どうしたんですか彼女は本当に出来ましたが?」

 

 ザンキ〔お前、何げに自慢したな・・・まあいい、報告書でお前が烈斬を片手で振り回したと書いてあったが本当か?〕

 

 ジンキ「はい、やりましたよ・・・・あ、預かっているのに乱暴に扱ってスイマセンでした!!」

 

 僕はザンキさんがそれで怒っているかと思い、そうザンキさんに謝罪すると

 

 ザンキ〔ああ、別に怒るために電話したんじゃなくてお前、力強いな俺だってアレを片手で振り回すのは出来ないからな。〕

 

 ジンキ「ええ!?そうですか?自分はザンキさんも片手で振り回しているイメージがあったのですが、それがどうかしたのですか?」

 

 ザンキ〔いやそれはない、まあ聞いたのは小暮さんがお前の装甲〔ザンキ!!〕じゃなくて、双剣を作るのに大きさをどうしようか考えていてなお前は音叉剣が使えるから前より長くていいかなとないっていたんだそれの確認の電話だ。〕

 

 ジンキ「はあ、わかりました(装甲?アームドセイバーは響鬼さん以外には使えないはずですけど言い間違えたのでしょう。)。あ、それと猫目先生からラブレター預かっています。」

 

 ザンキ〔そうか・・・それと早く戻って来い。鋭鬼がダジャレを言わずに不貞寝し始めたから仕事に行ってくれなくて・・・〕

 

 ジンキ「重症ですね、なら父さんにその仕事一緒にやろうと言っておいてください。多分物凄い勢いで準備しますから。」

 

 ザンキ〔わかった少し捏造して言っておく「いや、しないで下さいよ!」・・・ジョークだ、じゃあ、切るぞ。〕

 

 ジンキ「はい、失礼します。(ピッ)・・・ふう、なんか瑠妃さん連れて行くの怖くなってきた。」

 

 運転手「大変だねえ君も・・・それと火をお願いしたい。」

 

 ジンキ「わかりました。烈光出すのでチョット待ってください。」

 

 ~バス移動中・・・立花付近のバス停到着~

 

 ジンキ「ありがとうございました。」

 

 運転手「いいよ、私はこれが仕事だからね。ヒヒヒ、」

 

 バスは去っていき僕は立花に向かった。

 

 立花につき、戸を開けると

 

 エイキ「ジンキィイイイイイイイ!!!」

 

 涙と鼻水を流しながら父さんがタックルしてきたので思わず避けてしまった。父さんはアスファルトに顔からスライディングしてきてすぐに立ち上がると

 

 エイキ「何故避ける!!昔は俺が頬ずりしても大丈夫だったのに!?」

 

 父さんが叫ぶと僕は烈斬を見せて

 

 ジンキ「父さん自分から突っ込んで大ケガはしたくないでしょう。まあ、顔少し怪我していますが」

 

 僕はそう言うと父さんはうれしそうな顔で

 

 エイキ「流石は俺の自慢の息子だああああ!!」

 

 と言って抱きついてきた僕はそのままにして扉を閉めて、斬鬼さんに猫目先生のラブレターを、みどりさんに故障した烈斬を渡した。すると店の奥からキョウキの兄貴とアマキの姉御が出てきた。

 

 しかし様子がおかしかった。いつもと比べるとなんか暗くなっていた。すると兄貴が

 

 キョウキ「いいよな・・・お前は彼女が出来て、俺なんか同級生に中学と高校の鬼になる前のイメージが強すぎて友達が中々出来なくて・・・」

 

 なんか地獄の兄弟風に言うと次に姉御が

 

 アマキ「どうせ私なんかヒロイン役のオーディションに落ちて歳の割には落ち着いていたからこの役を「姉御!!それ以上言っちゃ駄目です!!」・・・しかも出会いがないのに」

 

 と言い店の隅でのの字を書いていた。ヒビキさんが僕の肩を手を置くと

 

 ヒビキ「まあ、二人は今はそうっとしておいて、お帰り」

 

 ジンキ「ヒビキさん、只今戻りました。」

 

 イブキ「そういえばジンキ君は音叉剣が使えると聞いたけど、本当かい?」

 

 ジンキ「はい、おやっさんに昔の書物を見せてもらったときに聞いて、魔化魍相手に使えるかもしれないと思い頑張って覚えました。今では変身する前の戦闘方法や清めの音が効かない妖怪相手に使っています。」

 

 少し前に学園でカマイタチ同志の喧嘩を止めるのに使ったこともある(剣で攻撃を斬って峰打ちで静めた。)

 

 みどり「ちょっと研究室で見せてもらえるかしら?」

 

 ジンキ「あ、はい・・・あの小暮さんは?」

 

 僕がそう言うと立花の戸が開き、

 

 スルッ・・・ベチーン!!

 

 エイキ「イタッ!!」

 

 小暮「全く、養子とはいえ、息子に彼女が出来たとはいえその彼女に嫉妬するとは・・・」

 

 小暮さんはエイキ父さんの尻に警策を叩き、その

 

 トドロキ「小暮さん戻ってきたん・・・ア」

 

 ヒビキ「これは面白くなりそうだな、キョウキ、お前も戻らないと叩かれるぞ。」

 

 アマキ「そうよ、キョウキ。」

 

 小暮「アマキ、お前もだ!!エイキ、アマキ、キョウキは街を走って鍛えなおして来い!!」

 

 すると尻を抑えた父さん、アマキの姉御、キョウキの兄貴の順で立花から出て行った。僕も退院してロクに鍛錬が出来なかったのでついでに行こうとすると小暮さんが止めて

 

 小暮「ジンキ、お前は行かなくてもいいだろ!」

 

 ジンキ「いえ、小暮さん実は少し鍛えなおした方がいいかと」

 

 ヒビキ「でも、アスムとクロキから聞いた話ではお前敵の体内に入って音撃したんだから体に相当負荷がかかっているんだろゆっくりしなよ。」

 

 日菜佳「そうですよ~ジンキさんは妖怪と魔化魍を給料無しで相手にしてきたんですよ。ゆっくりしてもいいじゃないですか?」

 

 イブキ「そうだよって・・・今まで給料無しでやっていたの!?」

 

 日菜佳さんの一言に皆(小暮さん、おやっさん、響鬼さん日菜佳姉さんは除く)は唖然としていたが、

 

 ジンキ「はい、だって僕が鬼になったのは労働基準法とか破りそうな歳だったので給料無しで、ほとんど魔化魍とは闘わずに皆さんのサポートと言う形でやってきましたし、オロチの後はエイキ父さんの講座に貯金するように頼みましたから本当に給料無しではありませんよ。」

 

 小暮「今は立派にもらえるが小さい時はジンキに申し訳なかったと思っている。」

 

 ヒビキ「ちなみに小暮さんがジンキ君に優しかったのはこのこともあるんだ。」

 

 おやっさん「そう、小暮さんはジンキ君を孫とも思っているけどね。」

 

 皆「「「「「へ~~~」」」」」

 

 ジンキ「とりあえず・・・自分は研究室に行きますね。」

 

 イブキ「うん、わかったよ僕たちはアマキ達の方を見てみるよ。」

 

 僕は小暮さん、みどりさん、ヒビキさん、ザンキさんと一緒に研究室に向かった。

 

 ~研究室~

 

 研究室でみどりさんは相棒から僕の今までの戦闘データを見ると、

 

 みどり「凄い・・・これがルーキーの実力なの?」

 

 小暮「それはそうだジンキの修行は私がつきっきりでやったからな。しかしまだ力任せな所があるな。」

 

 ジンキ「そうですよ、自分はまだまだ未熟者です。まだ皆さんの足元に立っているのかどうかさえ分かりせん、」

 

 ヒビキ「でも、ジンキって結構色んな敵にも対応できるよね。打撃が効きそうではない奴には鬼爪や弦で対処して、その逆なら音撃棒で闘い」

 

 ザンキ「複数相手なら敵を盾にしたり足場にして闘ったり、重い一撃を使う相手なら受け流して闘う・・・器用だよな。」

 

 ヒビキサンとザンキさんがそう褒めてくれるとみどりさんが瑠妃さんと戦っているときの映像を出すと

 

 みどり「この魔女相手なら、ほら常に動き回って狙いが定まらないようにしている。それとこの子可愛いわね。」

 

 僕は少し照れながら

 

 ジンキ「実はその人が自分の彼女でして、今は検査入院中です。」

 

 ヒ・ザ・み「「「え、ええええええええええええ!?!?」」」

 

 小暮「敵と最初は闘いその後彼女になる・・・B級のRPGみたいではないか。(最近の休暇ではよくFFとかやる人)」

 

 ジンキ「・・・小暮さんの言葉にはあえて突っ込みませんが何故ヒビキさんがここにいるのでしょうか、言っては悪いですが、関係無いはずでは・・・?」

 

 僕がそう言うとヒビキさんは

 

 ヒビキ「いや、ジンキ君は小暮さんのキツイ修行で鬼になったから俺みたいに二段変身できないかなと思ってね。」

 

 ジンキ「それはないでしょう「実はそうとも言い切れないんだ」・・・ウェ?小暮さんそれは一体・・・?」

 

 僕は小暮さんの一言に驚き、訊ねると

 

 小暮「実はお前がはじめて鬼になったのが、私が装甲声刃を作りダンキとショウキを呼んだ時なんだ。その時に装甲声刃が綺麗に磨かれていたからひょっとしたらお前が触ったかもしれないと思ってな・・・心当たりはあるか?」

 

 小暮さんはそう言い周りの人達も僕を見てきて僕は思い出そうとするが

 

 ジンキ「(え~っとあの時は確か相棒の手入れをしていたし灰色の剣は触ったけどアームドセイバーは赤色だから触ってなんていないね)触れた記憶はありませんね。」

 

 僕がそう言うと小暮さんは床に置いてあった烈斬と同じぐらいの長さの箱を机において

 

 小暮「そうか・・すまなかったなそれとこれは新しいお前の剣だ。」

 

 と言い、蓋を開けるとそこには片刃の両手剣が一振りあった。そして柄の近くの刃には

 

 鬼刃刀【雷光】と彫られていた。僕は持ってみると意外と軽く手に馴染んだ。

 

 みどり「どうかしら?君の双剣お手製の双剣の柄を元にして君の手に馴染むようにしたの、」

 

 ザンキ「で、比較的軽くて片手で使える。後、鞘もあるから安心しろ。」

 

 といって出した鞘はどう見ても蛮鬼さんの音撃弦「刀弦響(とうげんきょう)」の片側がないみたいな感じだった。(刀弦響は一人でも共鳴音撃ができるようにできていて、二つの弦が一つになったようなデザインです。)

 

 小暮「因みに鞘に差したままだと音撃弦として使える・・・まあ音撃棒を打撃専用に使ってくれ、」

 

 ジンキ「は、はい・・・明日父さんと行ったときに使ってみるか。「よし、まだいた。」」

 

 すると少しの間部屋から出ていたヒビキさんがアームドセイバーを持って戻ってきた。

 

 ザンキ「ヒビキ、一体それでなにをするんだ?」

 

 ヒビキ「いや、もしかしてジンキも適正があるならこれをもった後に変身したらいいじゃないかなって?駄目だったら駄目だけどひょっとしたら角も同じ長さになるかも、」

 

 小暮「それはいいが・・・また今度にしよう。今は雷光の慣らしをしなくてはな。」

 

 ヒビキ「そうですかそれは残念「皆さ~んご飯ですよ~」お、行くか。ジンキの彼女は来てないからそのことも聞きたいし、」

 

 ジンキ「ヒビキさん、程ほどでお願いしますよ。(瑠妃さんが退院したら何か送ろう♪)」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 私は病院で検査を受けて明日夢先生が検査結果を見て

 

 明日夢「うん、もう大丈夫だね。明日退院しても大丈夫だよ。」

 

 明日夢先生の一言に私は嬉しくなった。

 

 瑠妃「そうですか!先生ありがとう御座います!!」

 

 明日夢「いや、僕は何もしてないよ瑠妃さんの回復力の賜物だよ。そして退院したらやっぱりジンキ君の所へ行くのですか?」

 

 瑠妃「はい!!書かなくてはいけない書類があるので明後日に行こうと思います。」

 

 明日夢「そう、頑張ってね「失礼するよ」あ、御子神さんこんばんわ」

 

 するとこれからお世話になる理事長さんが来て、

 

 理事長「こんばんわ明日夢君、ちょっとばかり盗み聞きさせて貰ったがジンキ君は今人間界の立花という店にいるけど、君は大丈夫かい?」

 

 理事長は私にそう語りかけるが私は彼から借りた音弦を握り締め、

 

 瑠妃「それでも・・・私は行きます!!」

 

 理事長「じゃあ、明日の朝にバスを用意するよ。それとこれは立花に一番近いバス停からの地図だよ。」

 

 瑠妃「ありがとうございます!!・・・刃さん待っていて下さい!!」

 

 ~一方のジンキ~

 

 ジンキ「エッキシュトリィーム!!」

 

 トドロキ「どうしたッスか、ジンキ君?」

 

 ヒビキ「変わったくしゃみだったな~~」

  

 ジンキ「いや、今誰かが僕の事について話していたような気が・・・」

 

 イブキ「誰か王様ゲームすr「「ダブル雷撃蹴!!」」ギャアアアアアアア!!」

 

 ザンキ「結構いいコンビだなあの二人」

 

 おやっさん「もしかして噂の彼女が、近々来るかも」

 

 エイキ「ふっ、追い払ってくれるわ!!」

 

 小暮「エイキ、もう一走りするか?」

 

 エイキ「すいませんでした!!」

 

 ジンキ「瑠妃さんが来てくれるのか…それはそれで嬉しいかもしれませんね。まあないでしょうけどね。」

 

 ザンキ「だな…」

 

 ヒビキ「いやいや、ひょっとしたらフラグで近いうちに来るかもよ?」




 今回でたジンキの武器の鬼刃【雷光】の設定を説明をします。

 鬼刃刀【雷光】:外見は日本刀の鍔なしの柄にS.I.C.の装甲響鬼〈戦国時代ver.〉版の装甲声刃の刃がついた感じです。(鞘は先述のように刀弦響の下側に取り付けるようになっている。)

 小暮さんがジンキのために作った刀、魔化魍魎以外の主に清めの音があまり効かない敵を想定して作った。、鞘に取り付けて音撃弦として使えるが鞘自体は殴るようにしか使えない。双剣を使うジンキが使いやすくするため見た目よりは結構軽いでも頑丈。最初はこれを二振り作る予定だったがジンキが音叉剣を使得る事を聞いて一振りにした。

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