ロザリオとバンパイア ~刃の音撃戦士~   作:オンドゥルッフ

16 / 43
忘れてた番外編「輝、そして猛士の嵐とクスハドリンクが舞う大宴会:後編」

 瑠妃「ん?・・・私は・・?」

 

 私が目を覚ますと目の前にジンキさんの顔があった。

 

 ジンキ「おっ、目が覚めたか?」

 

 瑠妃「私は・・・あ!すいません!!」

 

 私は酔っていたとはいえあんなことしてしまった・・・・これは嫌われてもしょうがないですよね。

 

 瑠妃「ジンキさん、あんなことをして、ごめんなさい!!」

 

 私はジンキさんから離れて謝ると

 

 ジンキ「いや、こっちこそすまない。瑠妃さんにつらい思いをさせて・・・・」

 

 と言って謝った。続けてジンキさんは月を眺めながら

 

 ジンキ「僕は今まで恋愛なんてできないと思っていたんだ。まあ、この仕事に命の保証なんてほかの仕事よりないからね。でもこうして瑠妃さんが僕のそばに立ってくれているでも・・瑠妃さんの方こそ僕のこと嫌いになっちゃった?」

 

 瑠妃「そんなことはありません!!私だってジンキさんがいてくれたおかげで毎日が楽しいし、今までこうしたことがないので嬉しいです!!それなのにジンキさんのことを嫌いになる要素さえありません!!」

 

 私はそういい、大声で言ったことにはっとして口を押えたが、ジンキさんは私に微笑み

 

 ジンキ「そうか・・・・それを聞いて安心したよ。・・・よし、瑠妃さんちょっと耳を貸して」

 

 私はなんだろうと思い右耳を近づけると耳ではなくほほに何かが当たるのを感じた。私は少しの間固まったがはっとしてジンキさんの顔を見ると真っ赤にしながら

 

 ジンキ「す、すまないが・・・今はこれで勘弁してくれないか?接吻はまだ恥ずかしくてできない!」

 

 私は真っ赤にして土下座のジンキさんに近づき、

 

 瑠妃「ジンキさん、顔を上げてください・・・」

 

 ジンキさんは顔を上げたとき、額にキスをした。すると・・・ジンキさんは

 

 ジンキ「わが生涯・・・一片の悔いなし!!」

 

 と言って気絶するとその時部屋にザンキさん、ヒビキさん、トドロキさんの三人が入ってくると

 

 ヒビキ「ちょ!?ジンキ!?」

 

 ザンキ「まさか・・・ここまで初心とは・・・」

 

 トドロキ「いや、そんな感想を言う前にジンキ君起こしましょうよ!!」

 

 すると庭の方から

 

 チョウキ「蝶のように舞!」

 

 ミツキ「蜂のように刺し!」

 

 クロキ「蟷螂のように喰らう!」

 

 チ・ミ・ク「「「我等!蟲鬼組!いざ!まかり通る!」」」

 

 クロキさんたちが来て

 

 クロキ「ここは俺たちに任せてもらおう!!」

 

 と言って庭に引きずり出すとミツキさんは水が入ったバケツを持ち

 

 ミツキ「すいません!!」

 

 ガラッ・・・バシャ!!

 

 まずミツキさんが氷水をぶっかけ、

 

 チョウキ「目を覚ませええ!!」

 

 バシバシバシバシバシ!!

 

 次にチョウキさんが往復ビンタを食らわせて

 

 クロキ「もういっちょおお!!」

 

 とどめと言わんばかりにクロキさんが消火栓から引っ張り出したホースで水をジンキさんにあてると

 

 ジンキ「冷たくて痛アアアアアアアアイ!!」

 

 といって起き上がった。

 

 蟲鬼組「「「よし!!」」」

 

 トドロキ「えええええ!?いいんですかそれで!?」

 

 クロキ「いいんだよ!!」

 

 ジ・ザ「「グリーンだよ!!HAHAHAHAHA!!」」

 

 ジンキさんたちが笑っているとおやっさんと小暮さんが入ってきた。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 おやっさんが少しのつまみと小暮さんがお酒を持って入ってくると

 

 おやっさん「お、まだ大丈夫のようだね」

 

 小暮「全く・・・よってたかってキスをさせようなどと・・・全く持ってなさけない!!」

 

 ザンキ「やけに早かったですね・・・まだ一時間ぐらいしかたってませんよ。」

 

 ザンキさんは時計を見ながら言うと僕たちは驚いたすると小暮さんは空の2リットルのペットボトルを

 

 小暮「あまり時間をかけるのもなんだからあのドリンクの原液を一人一杯ずつ飲ませた。」

 

 おやっさん「そういえばクロキ君たちには名乗りがあったんだね。」

 

 クロキ「ええ、一応ジンキにもありますよ。」

 

 ミツキ「ク、クロキさん!?何を!?」

 

 チョウキ「小暮さんの前でそれを言うのは・・・」

 

 小暮「よし、ジンキそれを見せてみろ!!」

 

 ジンキ「は、はい!!」

 

 僕は立ち上がって息を吸い込むと

 

 ジンキ「神の器の一つ、刃(やいば)!それを使う鬼の刃鬼!!人を護る為!!アナタ達を斬る!」

 

 僕は言い終わり、恐る恐る小暮さんを見た。小暮さんは少し考えて

 

 小暮「ふむ、「人」のところを「愛する者」にした方がいいのじゃないか?」

 

 蟲鬼・ジ「「「「批判するどころかまさかのアドバイス!?」」」」

 

 小暮「かっこいい名乗りは男の浪漫だろ?」

 

 僕たちは驚いていると瑠妃さんがおやっさんい話しかけていた。

 

 瑠妃「小暮さんはいつもは厳しいのですか?」

 

 おやっさん「というより鬼の皆は小暮さんに苦手意識があったけどジンキ君は厳しいとわかって修行をお願いしたからうれしいかったんだよ。」

 

 ヒビキ「へ~そういえばジンキ「はい?」小暮さんに輝を見せたら?ある意味小暮さんのおかげでなれたんだから」

 

 ジンキ「そうですね!では・・・」

 

 僕は音角と音弦を鳴らし額に持って行った。そして

 

 刃鬼輝「ハア!!」

 

 変身すると小暮さんとおやっさんは

 

 小暮「ほう、なかなかの力だ。」

 

 おやっさん「綺麗だねえ・・・今も光っているけど」

 

 僕は自分の体を見るとうっすらとだけど光っていた。すると響鬼さんが紅になって

 

 響鬼紅「よし、刃鬼俺と模擬戦をしよう。」

 

 刃鬼輝「いや、なんで!?」

 

 小暮「私も響鬼と刃鬼力に差があるのかどうか知りたいからなやってくれ。」

 

 おやっさん「ここは幸い旅館の人たちは全員猛士で、山の中だから安心してね。」

 

 クロキ「頑張れよー刃鬼」

 

 ザンキ「ルールは簡単先に参ったといったほうが勝ちちなみに音撃棒はそれぞれ片方ずつのみ使用が可能だ。」

 

 僕と響鬼さんは庭の真ん中に立ち、

 

 おやっさん「では・・・はじめ!!」

 

 おやっさんがそういうと僕は響鬼さんに接近し

 

 刃鬼輝「はっ!!ふん!!」

 

 拳を繰り出すが響鬼さんはそれをかわし僕の腕をつかんで

 

 響鬼紅「よっと!!」

 

 僕を投げ飛ばすが僕は体をひねり着地して響鬼さんをむくと響鬼さんは音撃棒を取り出し力を込めた

 

 響鬼紅「ハアアアアアア・・・・」

 

 すると火炎剣を生成する僕も少し遅れて剣を作るが白い炎ではなくまさに光の剣ができた。僕はそれに驚いていると

 

 響鬼紅「よそ見をするな!!」

 

 響鬼さんは剣を振りかぶった僕はそれを剣で受け止めて、つばぜり合いが起こるが次第に僕が押し始め、周りのみんなは

 

 クロキ「うそっ!?響鬼さんを押している!?」

 

 チョウキ「さすがバケガニを持ち上げた男・・・」

 

 ザンキ「力だけなら上のようだ・・・だが、」

 

 響鬼紅「闘いは力だけじゃ勝てない!!」

 

 刃鬼輝「うわっ!?」

 

 響鬼さんは火炎剣をなくすことで僕の剣は空を切り、力に慣れてない僕は体のバランスを大きく崩し

 

 響鬼紅「てりゃ!!」

 

 僕の腹に膝蹴りを食らわせさらに顔面に拳を食らわせた。急いで立ち上がると

 

 響鬼紅「おりゃ!」

 

 飛び蹴りが来て僕は腕でガードするが飛ばされた僕は木にぶつかり

 

 刃鬼「ぐふっ!?」

 

 輝から通常に戻り、喉元に火炎剣を突き付けられた。

 

 おやっさん「勝負あったね・・・響鬼君の勝ち」

 

 クロキ「ああ~まだ慣れてないか。」

 

 ミツキ「やっぱり強いのですね響鬼さんって」

 

 ザンキ「まあ、関東では最強の鬼だからな」

 

 すると顔の変身を解除したヒビキさんは真面目な顔で

 

 ヒビキ「いや、俺もジンキとの鍔迫り合いの時あれは本気でいったけど押されたんだ。」

 

 トドロキ「ということは輝はヒビキさんより強いことですか?」

 

 小暮「違うな・・・おそらくは腕力に特化した姿と言えばいいだろう。」

 

 小暮さんはそう言うとおやっさんは

 

 おやっさん「おそらく輝ならバケガニの甲殻も拳で壊せるかもしれないけど・・・問題は」

 

 チョウキ「脚力と・・・防御力ですね・・」

 

 チョウキさんの一言におやっさんがうなづくと瑠妃さんは不思議そうな顔で

 

 瑠妃「え~っとなぜ力が強いと速さと防御力に問題があるですか?」

 

 ザンキ「力が強いとどうしても十分な勢いで放つのに足を踏んばってやらないと自分の力に体のバランスを崩し、下手をすれば普通の姿でやった方が威力が高いかもしれん」

 

 小暮「それにヒビキのように経験があるものならまだしも、刃鬼は未熟なところが多く固い甲殻を持つものに対して闘うとなると懐に入って攻撃する間に攻撃を食らうことを考えなければいけない。また複数相手ならほかの鬼よりも多対一が得意な刃鬼でも辛いものがあるな。」

 

 ジンキ「実戦経験は鍛えるばかりではどうしようもありませんね・・・公安の皆さんの力も鬼の力を使ったら意味がないですね。」

 

 瑠妃「そうですね・・・私でもこればっかりは・・・」

 

 僕たちは考えていると

 

 ヒビキ「あ、でも陽海学園の理事長なら何とかなるかも!」

 

 というとすぐそばの陰から

 

 理事長「呼んだかね?」

 

 クロキ「あぁ!」

 

 ジンキ「いいっ!?」

 

 ミツキ「うう!?」

 

 瑠妃「え!?」

 

 トドロキ「おおおう!?」

 

 と理事長が出てきた。すると理事長は

 

 理事長「修行がしたいのかねジンキ君?それも今までとは違ったものを」

 

 ヒビキ「天明さん、修行方法あるんですか?」

 

 理事長「あることはあるが・・・果たしてできるかどうかわからない。それに命の保証はないよそれでもやるかい?」

 

 理事長は僕に向かって言った・・・確かに今までやってきた修行は小暮さんには申し訳ないが“人間”の修行、僕はこれから相手するのは魔化魍だけでなく下手をすれば魔化魍より強い相手が来るかもしれないその時に僕は友を、家族を、愛する者を守れるかどうかわからない。だから!!

 

 ジンキ「お願いします!!輝を使いこなせるように!!」

 

 理事長「そうかい・・なら学園に戻りひと段落したら始めよう・・・それではまた学園で」

 

 理事長はそう言いながら木のそばに行き、消えた。すると小暮さんが僕の肩に手を置くと

 

 小暮「ジンキ、お前がそう言ったから私は何もしないだが!!もしあっちの修行の途中で弱音を吐いてみろ、私がお前に活を入れるからな!!」

 

 クロキ「俺も時々遊びに行くからな!!」

 

 ミツキ「僕も刃鬼さんに負けないように頑張りますよ!」

 

 ジンキ「皆さん・・ありがとうございます!!」

 

 ヒビキ「もし、逃げ出そうとすれば鬼神覚声使うからな♪」

 

 ジンキ「それだけは勘弁してください!!」

 

 ヒビキ「ハハハハハ・・・」

 

 ザンキ「フッ・・・」

 

 小暮「ククククク・・・」

 

 瑠妃「フフフフ・・・」

 

 クロキ「アハハッハッハッハッハッハ!!!」

 

 ジンキ「皆ひどいですよ!!・・・ククク」

 

 僕たちは笑い終えると

 

 おやっさん「それじゃあみんなお風呂に入って寝ますか。」

 

 全員「「「「「「「「はいっ!!」」」」」」」」

 

 ~ジンキと瑠妃の部屋~

 

 ジンキ「瑠妃さんごめんね勝手なことを言って・・・」

 

 瑠妃「構いませんよ・・・私はジンキさんのそばにいることを決めましたからどこまでもついていきますよ。」

 

 ジンキ「そうですか・・・さて寝ますか。」

 

 僕が布団をかぶろうとした時、瑠妃さんが

 

 瑠妃「ジンキさん、ちょっとお願いがありまして構いませんか?」

 

 ジンキ「・・・内容によるかも、」

 

 瑠妃「いえ、ただ今まではジンキさんの背中に私が抱きついただけでしたけど・・・その向き合って寝ませんか!?」

 

 僕はその一言に固まると瑠妃さんは

 

 瑠妃「だ、駄目ですか!?やはりなにか問題でも!?(涙目+上目使い)」

 

 ジンキ「いや、その・・・問題はあることはあるけど・・・・別に大きな問題とかそういうのじゃなく、ただ・・・」

 

 瑠妃「じゃあ、構いませんね!(笑顔)」

 

 と太陽よりまぶしい笑顔を向けられ、僕も言い訳をしようと頭をフル回転させるが思い浮かばず、

 

 ジンキ「ハ、ハイ・・・」

 

 その日の晩僕たちは向い合せでしかも瑠妃さんは抱きついてきたので腰だけを引いて僕は寝た。だけど寝不足にはならなかった・・・なんでだろ?慣れたのか?※緊張の糸がマッハで切れたからです。

 




 ※今回は猛士報告は無しで、そのかわりちょっとした小話をどうぞ

 ジンキと瑠妃が寝てから二人の部屋の前に影が三つ

 日菜佳「よ~し・・・あの二人の寝顔を撮って、ジンキ君の部屋に飾ろうっと」

 香須美「ちょっとなにやっているのよ!!」

 日菜佳「姉さん、いいじゃないですか、二人の記念を収めても」

 イブキ「そういえばジンキ君って小学生のころ女の子を助けて大きくなったら迎えに行くといわれたことがありましたよね?」

 香須美「そんなこともあったね~そういえばその時いじめていた男子を関節技で撃退したとも聞いたわ。」

 イブキ「あ、今ディスクアニマルの情報ですと向いあわせで寝ているそうです。」

 日菜佳「よし、突撃「待ちなさい」・・はい?」

 日菜佳が扉を開けようとすると後ろから声がして後ろを向くと小暮さん、おやっさん、斬鬼さんが立っていた。

 小暮「さて・・・お前たちはさっきのでは懲りてないようだな・・・」

 おやっさん「香須美、日菜佳今度は手加減しないからね?」

 斬鬼「イブキ・・・覚悟はできているだろうな?」

 三人「「「ひいいいいいいい!!」」」

 おやっさん「さあ、君たちの罪を数えなさい。」

 小暮「絶望がお前たちのゴールだ!!」

 斬鬼「音撃斬「雷電斬震」!!」

 日・香「「ごめんなさぁぁぁぁい!」」

 イブキ「ギャァァァァァ!?!?」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。