ロザリオとバンパイア ~刃の音撃戦士~   作:オンドゥルッフ

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 う~~ん加筆していくとどんどん刃の台詞が刑事コロンボ臭くなってきた。まあ、気にせずどうぞッ!


第七の巻「小学生の頃の思い出ってふとした切欠で思い出す物である:後編」

 月音君達に説教した翌日、僕は九曜さんと手合せしていた。もちろん僕は輝、九曜さんは最強フォームでの試合…と言ってもお互いの技をぶつけるだけといったものだが、

 

 九曜「朧…火炎車!!」

 

 九曜さんは朧・火炎車を放ち、僕は同時に飛び上がり、足に光の力を込めて

 

 刃鬼輝「光撃蹴!!」

 

 と蹴ると火炎車は消えた。

 

 九曜「全く、こうもあっさり消されるとは…自信がなくなりますよ。」

 

 刃鬼輝「いや、九曜さんの炎も最初と比べると強くなっていますよ…収束率を上げたのかい?」

 

 九曜「ええ、その通りですが、しかし刃さんの攻撃は肉体と言う芯に力を纏わせているのに私は炎だけなので比べるとやはり何か足りないのですよ。」

 

 僕達が少し考えると僕はあることを思いついた。

 

 刃鬼輝「ねえ、朧火炎車の回転って目標に向かって平行の回転ですよね?」

 

 九曜「ええ、そうですが・・・」

 

 刃鬼輝「それを垂直の回転に変えるのはできる?」

 

 九曜「もちろんできますが…何故?」

 

 刃鬼輝「薄くてペラッペラッの紙だって目標に対して垂直かつ素早く退くと切れるからそういう風にいして、炎を一つのリング状にして投げてみてくれない?」

 

 九曜さんは頷くと炎を収束してリング状にすると僕に投げた。僕は鉄パイプを取り出し、バットのスイングの要領で振ると、

 

 スパンッ!!

 

 と綺麗に切れた。しかも…

 

 刃鬼輝「戻ってきたああアアアアアアアアア!」

 

 九曜「試しにやったらコントロールできた……」

 

 僕は走り烈光を取り出し閃光剣を生成して斬ろうとしたが、炎の輪は急に角度を変え、斬れたのは

 

 刃鬼輝「斬れたぁ!!(0目0;) 」

 

 烈光の方だった。炎は消えると九曜さんは

 

 九曜「すいませんでしたぁ!!修繕費はこちらで出しますので・・」

 

 と言ってきたが僕は頭の変身を解除して

 

 刃「いや、これの材料に予備があるから大丈夫だしこの木の部分は屋久杉だから買うとしたら高いよ?」

 

 九曜「凄いのですね…よく取れましたね。」

 

 刃「形式的には力を借りているだけね…しかも霊木のだからこのまま捨てるのも気が引けるから家具の修繕に使うんだよね…後、お守り作ったりするね。今度作ってあげようか?御利益は結構いいから」

 

 九曜「ありがとうございます!それとさっきの技の名前はどうしますか?」

 

 刃「う~ん、八つ裂きの火炎車は?」

 

 九曜「すこし著作権にひっかかりそうな名前ですね…烈・火炎車はいかがでしょうか?」

 

 刃「うんいいかもね。それじゃあ時間ですから…着替えますか!」

 

 九曜「はい!」

 

 こうして僕たちは更衣室で着替えるが…

 

 九曜「しかし刃さん、意外ですよね…」

 

 刃「ん?何が?」

 

 僕が着替えを取り出そうとしたとき九曜さんが言った。

 

 九曜「下着…白の褌なんですね。」

 

 刃「まあ、僕も小さいころはパンツだったけど鬼の姿だと全員褌だから慣れるために一年間やってたんだけど褌の方が気に入っちゃってね…前ブリーフだったし、九曜さんも履いてみる?」

 

 九曜「いえ…私はトランクス派ですので…」

 

 刃「そうか、急ぎましょうか。」

 

 九曜「はい…それと螢糸がすいません」

 

 刃「気にするな、兄さん優しいから大丈夫のはずだよ…それにこの前持田さんにフラれたし」

 

 九曜「ええ!?」

 

 僕達は兄さんの貞操を案じながら制服に着替え、教室に向かった。

 

 ~放課後(飛ばし過ぎ?気にしたら負け!)~

 

 僕と月音君と萌香さんは猫目先生に呼び出され職員室に向かった。内容は…

 

 猫目「白雪さんを連れてきてほしいのよ~」

 

 月音「え~!なんで俺たちなんですか!?」

 

 猫目「白雪さんは一学期をほとんど休んじゃっているからね~これ以上休まれるとこまるのよ~、だから月音君とモカさん、今から白雪さんトコにいってあのコを無理やりにでも連れてきてほしいの」

 

 刃「なるほど、つまり先生、僕は最終手段でクロロホルムを吸わせて無理やり連れてくるときに白雪を担ぐ役ですね。わかります。「違うわよ~」え?」

 

 僕は肩を抱いて震えている二人を無視していると先生は電話の受話器を渡した。僕は電話に出た。電話主は明日夢兄さんだった。

 

 明日夢〔あ、ジンキ君!〕

 

 刃「今は刃ですがどうかしたのですか?」

 

 明日夢〔昨日の彼女がついてくるんだけど…病院内まで…〕

 

 刃「後で、保護者(九曜さん)を向かわせますから…それと最近好きな人とかいますか?」

 

 明日夢〔いや、全然〕

 

 刃「なら食われても問題ないね…ちゃんと保護者は向かわせますから頑張ってくださいね。」

 

 明日夢〔早めに頼むよ!〕

 

 僕が電話を切ると男の先生が来た。

 

 男「あの~ちょっといいですか?猫目先生…すいませんがその白雪の事でお話が―…」

 

 猫目「あら、小壺先生どうかしたのですか?」

 

 小壺「まだ聞いてないのですか?全く大変ですよ。昨日の夜うちのサッカー部の者を二人半殺しにしたそうですねェ」

 

 月音君は驚いていたが、僕は小壺先生の顔を見たが言っていることは信用できなかった。

 

 小壺「かわいそうに…血祭りにされたあげく氷漬けにされたそうで…二人とも重傷だ発見が遅ければ死んでいた所だ。」

 

 と淡々と言い少しして席を離れた猫目先生と討論をしていると数学の籠目李々子(かごめりりこ)先制が来た。

 

 籠目「ちょっと月音君、萌香さん貴方達また何かやらかしたの?」

 

 月・萌「「李々子先生!」」

 

 籠目先生は月音君にずいぃと近寄り

 

 籠目「いけない子ね、悪戯が過ぎるといつか痛い目にあいますようちの教師はみんな私のように甘くはないのよ。」

 

 僕はそれを聞きながら胸ポケットから公安関係と書かれた手帳から籠目先生のページを見て、

 

 刃「で、その自称甘い籠目先生は今までに自慢の体を使い、洗脳をした生徒の数は男子10人、そっちの気があった女子は5人を超え、そのうちの半分は重度の洗脳により解けた後のテストの点数がガタ落ち、そしてこの間月音君を洗脳、覚醒した萌香さんにより成敗されたと書いてありますねえ~」

 

 籠目「う!君も…あぁ!!」

 

 と先生は文句を言おうと僕の顔を見ると後ろに下がり自分の席に戻るとなぜか色紙とペンを持ってきた。

 

 籠目「ごめん!これにサイン書いてくれるかしら?」

 

 と目を輝かせながら言ったのでもしやと思い

 

 刃「はいはい…もしかしてファンクラブに入っているのですか?」

 

 籠目「そうなの!で、今度先生に付き合ってくれないかしら?」

 

 月・萌「「ええ!?」」

 

 刃「すいませんが洗脳されそうなので遠慮します。それに自分には思い人がいますので…」

 

 月・萌「「えええええええ!?」」

 

 刃「いかんいかん、訂正すると今は彼女だったね。」

 

 月・萌「「えええええええええええええ!」」

 

 刃「2人とも驚き過ぎだって…で、籠目先生」

 

 籠目「李々子でいいわよ~。」

 

 刃「だが断る「いけず~」すいませんがあの小壺先生に何かしらの噂はありませんか?」

 

 籠目「あるわよしかも、わ・る・いのが、小壺先生は女性に手が早い事で有名だし、結構シツコイ人でね一度狙った生徒は絶対許さないタイプ…確か一学期にも一人“彼の手で停学にされた生徒”がいるわ。絶対彼を敵にまわしちゃ駄目ですからね」

 

 刃「ありがとうございます…では自分は明日夢兄さんの方に行かなくてはいけないのでこれで失礼します。」

 

 僕は急いで職員室を出た…そして九曜さんの教室に行き、

 

 刃「九曜先輩はいますか?」

 

 九曜「刃さんどうかしましたか?」

 

 僕は九曜さんのところへ行き

 

 刃「公安のメンバーは集めれるかい?」

 

 九曜「いつでも可能ですが、何をするのですか?」

 

 九曜さんはそういうと僕は

 

 刃「新・公安の初めての正義のお仕事だよ…守るのは不器用な女の子で敵は悪い噂持ちの変態教師さ。」

 

 九曜「ふむ、それは中々面白そうですね。」

 

 刃「ああ、後明日夢兄さん」

 

 九曜「…今度お菓子の詰め合わせ持って謝りにいきますか。」

 

 刃「僕も行くよ……」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 明日夢「ハア、ハア、ハア…」

 

 今日僕は非番で部屋にいたんだけど、昨日のあの子が追っかけてきたので外から出て逃げている。僕は神社の陰に隠れた。ヒビキさんの元を離れた今でも体を鍛えて甲斐があったよ。

 

 明日夢「なんで助けただけなのにあんなに追っかけられなければいけないんだよ…」

 

 僕はそうつぶやくと

 

 ??「話した内容がヒビキさん関係だからかな?」

 

 ??「本当にすいません…」

 

 明日夢「うおおおお!?!?」

 

 後ろから声が聞こえ、振り向くと刃君と昨日の人がいた。

 

 刃「兄さん…どうやらまだ食われてはないようですね。」

 

 九曜「すいません、うちの螢糸が先生にご迷惑をおかけして自分は九曜と申しましてこれは謝罪の黍団子です。」

 

 明日夢「あ、どうも…あ、これ立花のだ。」

 

 刃「懐かしいでしょう?実は兄さんが食べてた黍団子の半分は僕が作ってたのです。それと兄さんにお願いがありまして…」

 

 明日夢「何?なんでもいいk「み~つけましたよ明日夢さん!」げっ!?」

 

 僕がその声の方を向くとあの子が立っていた。

 

 螢糸「見つけましたよ明日夢さんわたs「この馬鹿者がああああ!」ブベッ!?」

 

 彼女が言い終わる前に九曜さんが右ストレートを浴びせた。

 

 九曜「螢糸!お前が明日夢先生に惚れたのはわかったがストーキングしてどうする!?そんなことでは明日夢先生に嫌われるぞっ!!」

 

 螢糸「ガーーンッ!!…orz」

 

 そして向こうでお説教をやっていると刃君が

 

 刃「今日病院の方にサッカー部の少年二人が搬送されませんでしたか?」

 

 明日夢「うん、それなら僕も聞いたよ。かなりの重傷だって」

 

 刃「実はその二人のけがの種類を聞きたいのです。ひょっとしたら誰かの濡れ衣で一人の女の子が退学…下手をすれば変態教師の手籠めにされるかもしれないんだ。」

 

 明日夢「え?それは言えないよ!僕も電話で聞いたぐらいでけがの種類までは知らないし!」

 

 すると僕のピッチに着信がかかり出ると先輩医者の由地豊先生からだった。僕はすぐに出た。

 

 明日夢「はい、安達です。どうかしたのですか由地先生?」

 

 豊〔豊でいいよ、それより安達君生きているかい?〕

 

 明日夢「いや、死んでたらこうして会話できませんよ!それよりも豊先生今朝入院した男の子達の事なんですけど…」

 

 豊〔あ、もしかしてそこに松坂刃君っていう少年がいるの?〕

 

 明日夢「はい、います!」

 

 豊〔実は院長からさその少年に彼らの事を話すように言われてね。で、まず傷の種類の事なんだけど、ほとんどが殴られた怪我で切り傷もあるがその傷のまわりに凍ったような痕跡はなくしかも何か太いものに巻きつけられた痕跡があったんだよ。はっきり言うけどこれは女の子ができる代物ではないね。〕

 

 僕はそのことを刃君に伝えると

 

 刃「では、最後に確認しておきたいことがあります…その人たちを発見した人の名前は小壺じゃないですか?」

 

 僕はそれを豊先生に言うと

 

 豊〔お、よく知っているね~その通りだよ。〕

 

 僕はそれを刃君に言うと

 

 刃「やはりね・・・兄さん自分は急ぐのでこれで失礼!!九曜さんは螢糸さんの説教をよろしく!!」

 

 九曜「はい!!」

 

 刃君は回れ右をして走り去った。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 白雪「あんまりだよつくね…お前にだけには私の事を…わかってほしかったのに…」

 

 私はそういい後その場を後にして去った。

 

 月音「あっ、白雪さん待って…」

 

 彼の言葉を無視して私は走った。

 

 そしていつもの崖のところへ行こうとすると白い鳥が私の肩にとまった。しかしその鳥は全部人口の物でできていた。

 

 鳥「ピィ!!」

 

 その鳥はまるで私を誘うように飛んで、私もそれについていくといつもの崖に来た。

 

 そして崖の端には一人の男の子がいて鳥はその男の肩にとまると

 

 男「おっ光鷲ごくろうさん…さてと白雪さん、僕は貴方に聞きたいことが一つありましてね…」

 

 男はそういいながら立ち上がり、こっちに振り向いた。

 

 白雪「あなたはっ…」

 

 刃「名前を言ってませんでしたね僕は松坂刃と言います。白雪さん貴方の無実を証明しにきました。でも、そのためには貴方の証言がいるのですよ。構いませんか?」

 

 白雪「私は氷漬けにしただけですぐに元に戻した。」

 

 そういうと彼は

 

 刃「はい、結構ですよ。それだけを聞けたら満足です。これで裁判になったとしても貴方の無罪が勝ち取れますよ。」

 

 白雪「え?」

 

 私が驚いていると彼はつづけた。

 

 刃「月音君があなたに何か言って、あなたの一言に驚いていたかもしれませんが、それはとある教師の証言と矛盾していたからです。決してあなたが嘘をついたからで驚いたわけではありません。さて、ではあなたが犯人ではないとしますと、そこで別の人、容疑者Bが出てきます…しかし私はそのまだ容疑者を知っていてその人はこの場に来ています…そうですよねそこの木の陰に隠れてい方?」

 

 私は後ろを振り向くと木の陰から小壺先生が来た。

 

 小壺「ほう、気づいていたのか…生徒にしてはできるんだな。」

 

 刃「御生憎、僕は殺気には機敏でね…さて実は小壺先生、あなた二も聞きたいことがありまして…まずなぜここにいて白雪さんをどうするつもりなのですかな?」

 

 小壺「おいおい、その言い方だと先生を信じてないのか?それに俺が来たのはついさっき職員全員で白雪を探すことにしてたまたまここに来たんだ。」

 

 刃「おっかしいですね~教員方は今職員会議をしているはずなんですが…それにあなたのその眼まるでこれから悪い事をする人みたいだ。」

 

 小壺「おいおいなんで犯人扱いなんだ?第一証拠は?」

 

 刃は私をかばうように立つと

 

 刃「まず、貴方の言動ですね…自分の部の部員が半殺しにしたにしては落ちすぎている。半殺しですよ?猫目先生だってもっと慌てる。まずはこれが一つ、それに貴方にはよくない噂が立っていまして女の噂は嘘が多いが男の噂は本当の事が多いですから…それに入院した男の子の怪我がおかしいのですよ。」

 

 小壺「何がおかしい?その子だって氷を固まらせて打ち付ければできるぞ、」

 

 刃「ふむ、どうやら先生は怪我の種類はわかるそうだが、でも大切なことをお忘れですね。彼女は雪女で、爪を展開できるそうですねじゃあなんで氷の跡や切り傷がないのでしょうか?しかもあの大怪我を作る為には凍らせて身動きをとれないようにしたらできない…先生、貴方はもう少しうまいごまかし方を覚えるべきでしたね。」

 

 そういうと小坪先生の顔は歪み、つくね達も来た。

 

 月音「みぞれちゃん!!公安の人たちに聞いて君が犯人じゃないことはわかったよ!!」

 

 すると小壺先生の姿は変わり、背中から八本の足が出ると同時に刃君はポケットから何かを取り出し、

 

 刃「白雪さん少し離れていてね…君に僕の力では火傷しちゃうかもしれないから。」

 

 取り出した何かは音叉へとなり、指でそれをはじいた。それを額へ持っていくときに

 

 刃「さて、小壺先生、僕は闘う前に名乗りをすることにしたんですよ。」

 

 刃はそう言うと一歩前に出ると体を光りが包み、

 

 刃「神の器の一つ、刃(やいば)!それを使う鬼の刃鬼!!彼女をを護る為!!アナタを斬る!そして括目せよ!これがその刃の輝きよお!!」

 

 というとさらに光は大きくなり、天を突いた。

 

 刃鬼「はああああああああああああ…」

 

 光は大きくふくらみ、

 

 刃鬼輝「ハアッ!刃鬼輝!!」

 

 刃が変身すると小壺先生は蛸のような姿になり、刃君に職種を伸ばすと刃は躱して、職種を掴み、

 

 刃鬼輝「皆ふせろよおおおお!今回はいつもより多く回しまあああああす!」

 

 小壺先生をハンマー投げのように振り回すと

 

 刃鬼輝「どっせえええええい!!」

 

 地面に叩きつけたが…

 

 小壺「くそっ…ガキのくせに力は強いのか!」

 

 刃鬼輝「軟体動物に効果は薄いか…なら!」

 

 刃はさっきの音叉を剣にすると小壺先生に近づこうとするが八本の足で近づけない。

 

 月音「くそおおおお!」

 

 月音も背後から小壺先生にしがみついたが、

 

 小壺「うっとおしい!」

 

 と払われ首を絞めた。

 

 ゴキッ!

 

 首の骨が折れる音が聞こえるとあの女(モカ)に投げた。

 

 その時、ガシッと聞こえ

 

 刃鬼輝「先生…覚悟するんだな…僕の友を傷つけた罰を受けな!!!」

 

 すると白い大きな太鼓ができて、剣を構えた。細身の剣に光が宿り大きく太くなった。刃はそれを八相に構えると

 

 刃鬼輝「音撃刃‥‥烈閃光剣!セイヤアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 と叫び斬ると爆発が起きたが、小壺はヨロヨロと起き上がった。刃君は小壺に背を向け

 

 刃鬼輝「月音君…トドメはよろしく。」

 

 小壺ははっ?と言いながら後ろを向くと月音の拳が顔面に入り、ぶっ飛び海に落ちた。

 

 目がない刃の顔に光が包むと目と鼻のついている顔が出てきて、私に近づき

 

 ポンッ…なでなで

 

 刃「大丈夫かい?それでこれから学校に戻ってきてくれると嬉しいけど…まあそれは、君の気持ち次第だ。それじゃ」

 

 そういうと刃は走り去った…そして思い出した。彼は小学校の頃、化け物と言われた私を守ってくれて

 

 刃「少なくとも男が数人がかりでか弱い女の子をいじめるのは許せませんな。」

 

 と言いながら私の頭を撫でたことは覚えている。そして私は別れ際に

 

 みぞれ「17歳になったら迎えに行く。」

 

 と言って

 

 刃「覚えていたらね…それに僕に彼女ができてたらどうする?」

 

 と彼は笑いながら言い、去ったが私はあの時から決めていた…たとえ彼女がいても私の彼氏、いや旦那様にすると…

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 え~刃です。あの後小壺先生は公安に連行され、僕は家に帰りました。そして音撃鼓はぱっかりと割れ、次が来るまで弦で行動しないといけないな~と思っているが、問題はそこじゃない。その翌日の朝の事である。

 

 刃「おはよ~~~~~月音君三途の川をどのくらい渡りかけてた?」

 

 月音「朝一番でその話はどうかと思うよ!!」

 

 萌香「あははははは、さすが刃君」

 

 すると髪を切った白雪さんが来て、

 

 白雪「おはよう…」

 

 刃「おお、白雪さんおはよう髪を切ったのかい?似合うね~」

 

 すると白雪さんは

 

 白雪「みぞれでいいよ。私とお前の仲じゃないか。それに忘れたのか?」

 

 といいながら髪を綺麗にまとめると…夢の女の子と全くおんなじ髪型になった。

 

 その時僕の頭に電流が走った。

 

 刃「ああ!もしかして小学校のあの時の女の子みぞれさんだったの!」

 

 僕がそう言うとみぞれさんは頷き

 

 みぞれ「そうだ思い出してくれたのかうれしいよ。さあ、私の旦那になれ!」

 

 月・萌「「ええええ!?」」

 

 刃「あ~すまんが、先約が入っているから無理だぞ。」

 

 みぞれ「構わない…ライバルがいるのなら奪うだけだ!」

 

 と抱き着いてきた‥‥マジで?マジか?(みぞれの目を見る)マジだ!?ショウタイム!?

 

 刃「ちょっと勘弁してくれないか?」

 

 みぞれ「嫌だ!やっと見つけたんだお前を離さないからな」

 

 と言って抱きしめる力が強くなった…助けて明日夢兄さん!九曜さん!

 

 九曜「無理ですって私は螢糸を止めるので精一杯なんですから」

 

 明日夢「僕も無理だよ…ヒビキさんに聞いたら?」

 

 おおう神よ見放すとは情けない!

 

 女神『諦めろ、わしとて恋路を邪魔されて馬に蹴られたくないわ。』

 

 神様、いきなり心を読むな!




 今回の猛士報告

 え~瑠妃さんにライバルができました。しかも小学生に助けた女の子

 ヒビキ「ええ!?!?」

 イブキ「ウソッ!?猛士初だよ!!両手に花って!!」

 ザンキ「嘘だろ・・・おいジンキがモテ期到来!?」

 エイキ「ああ、あの子か・・・ガクッ」

 アマキ「エイキサーーーーン!!」

 キョウキ「俺とあいつとでは何が違うんだ・・・」

 日菜佳「ででででで、でもこういう時はどうしたらいいんですか!?」

 香須美「ちょっと!私に聞かないでよ!!父さん!!」

 父さん「どうやったらいいんだ!?・・・そうだ過去のデータベースで・・・」

 トドロキ「駄目だ!!おやっさんも混乱しているッス!そうだ小暮さんなら!!」

 イブキ「そそそそ、そうだ!!小暮さんなら何とかなるかもしれない!!」

 みどり「駄目よ!さっき青い巨星の2リットルを一気飲みしてぶっ倒れたのよ!!」

 全員「「「「「「ええええええええええ!?!?!?」」」」」」

 本日の金言「ジンキ、ごめん無理!!自分でなんとかしろ!!」

 ジンキ「ウソダドンドコドーン!!(○W○;)」

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