ロザリオとバンパイア ~刃の音撃戦士~   作:オンドゥルッフ

2 / 43
 第1話ですよ~~


第一の巻「妖怪じゃなくて、陽海学園に入るの!?:前編」

 物語は一軒の甘味処「立花」の地下室で始まる・・・・・・・・。

 

 ??「あんまりだぁ…ウワァァァァァァァァン!あんまりだぁぁぁぁぁ!!!」

 

 パソコンの前で叫んでいる少年の名は松坂刃(まつざかやいば)、そうこの少年(15だから青年か)が転生した青年である。彼は最初何の関係もない家に生まれたが、山に行ったときに親を目の前で魔化魍に殺され、その時退治しに来た音撃戦士に関わり前世の記憶が戻り、立花で暮らす事になった。

 

 とりあえず彼が何故パソコンの前で叫んでいるかと言うと・・・高校受験の受付に間に合わなかったのだ・・・まわりにいる人はそんな刃を

 

 日菜佳「まあ、しょうがないですよ。刃君は最年少の鬼ですから~~」

 

 勢地郎(以下おやっさん)「まあ、刃君も人間だからね・・・まあ過ぎた事を気にしてもしょうがないよ・・・。」

 

 香須実「でも、まさか締め切りの日を一週間も間違えるなんてね~」

 

 あきら「2日3日は分かるけど・・・まさか一週間とは・・・」

 

 京介「まあ、刃は昨日まで出かけていたからな~どっちにしろ無理だな。」

 

 と励まして(?)いると一階から二人の男性が降りてきた。

 

--------------------------------------------------------

 

 僕は降りてきたほうを見るとそこにいたのは

 

 響鬼「よっ!」

 

 威吹鬼「今戻ってきました。」

 

 日菜佳「響鬼さん!!」

 

 香須美「伊吹鬼君もおかえりなさい。」

 

 実はこの世界では大蛇は魔化魍の方しかいなくて関東七鬼の皆さんで倒せたが、響鬼さん、威吹鬼さん、轟鬼さん、斬鬼さん(この世界では生きているのですよ!!)は大怪我をしていてつい最近までは代わりとして、僕とあきらの姉御と京介の兄貴が出来るだけ開いた大きな穴を出来るだけふさいでいたのである・・・特に響鬼さんの穴が大きすぎましたね。最近は魔化魍の数が少なくなってきていたからなんとかもちこたえたけど、

 

 京介「温泉はどうでした?」

 

 響鬼「よかったね~って刃はなぜ落ち込んでいるんだ?」

 

 日菜佳「実はですね・・・・」

 

 日菜佳さんが事情を説明すると、

 

 響鬼「ちょうどよかった!刃、」

 

 刃「はい、なんでしょうか?」

 

 響鬼「この学園はどうだろうか?締め切りがまだ大丈夫だし、試験も無く簡単な書類検査だけだって、」

 

 僕が響鬼さんから一枚のチラシを受け取るとそこには

 

 「陽海学園新入生募集」

 

 と書かれてあった。僕は一瞬固まったが

 

 刃「へえ・・・響鬼さんコレは誰から?」

 

 響鬼「いや~実は俺の友達にその学園の理事長をやっている人がいてね。この前湯治をしていた先の旅館でばったり会ってね、少年のことを話したらこれを貰ったというわけなんだよ「この学園は普通ですか?」・・・なんだ俺のこと信じないのか?「いや、そうじゃなくてですね」酷いな~泣くよ?」

 

 威吹鬼「いやいや、響鬼さん僕もあの人には会いましたが、あの人は怪しすぎますよ!」

 

 と僕はあの理事長の顔を思い浮かべる…うん怪しいの一言しか思い浮かばない

 

 威吹鬼さんの一言に霞のようにしか思い出せない陽海学園の理事長の顔を思い出してみるが・・・うん、怪しすぎる・・・え?なんか口調が変わっている?それは後で説明するとして僕は響鬼さんの方を見ると、

 

 響鬼「いや~少年すまんその学園な実は生徒が全員妖怪なんだよ。」

 

 香須実「はあ~やっぱり裏があったんですか。」

 

 日菜佳「へ~妖怪の学校ですか~・・・と言う事はお化けにゃあ学校も~試験も何にも無いという歌は嘘になるのですかね~。」

 

 皆が話しているとあきらの姉御がふと疑問に思っているを言った。

 

 あきら「でも、そうなると普通なら人間である刃が行っていいのでしょうか?」

 

 京介「あ、確かに!!妖怪だけの学園に鬼である前に人である刃が行くのはやばくじゃないですか!!」

 

 京介の兄貴がそう言った・・・確かに原作では月音がうっかり入学したが、やばくね?ちょーやばくね?と思っているとおやっさんが

 

 おやっさん「あ~その点なら問題ないよ僕もあの理事長とは仲がいいんだ。あの人は結構ここのきび団子が好きだしそれに僕達のことをよく知っているし、普通ならそのチラシは渡さないでしょ?きっとなにか特別なことがあるんだよ。」

 

 マジですかおやっさん!!と心の中で思っていると突然電話がかかってきて、香須美さんが出た。

 

 香須実「はい、立花です・・・はい、はい・・・お父さん電話「相手は?」陽海学園の理事長さんだそうです。」

 

 陽海学園の理事長と言う言葉に皆が電話の方に注目し、おやっさんは電話を取った。

 

 おやっさん「はい今代わりました…どうもお久しぶりです。…はい、ええ今皆でそのことで話していたところです…」

 

 どうもおやっさんの話が長くなりそうだなと思っていると響鬼さんが僕の横に来て、

 

 響鬼「刃、お前が分かりやすく教えてくれたおかげで俺もメールが打てたよ。」

 

 京介「ええ!?「京介、声が大きいぞ」すいません・・でも、凄くないですか?」

 

 威吹鬼「ええ、僕も旅館の部屋で響鬼さんがメール打っていたところを見たら驚きましたよ。しかもそのメールの相手が弾鬼さんでしたから・・・返信が「嘘だ!!」の一言で、僕が携帯のカメラでその場面を撮ってやっと信じてもらえたから・・・」

 

 刃「でしょうね・・・あ、電話終わったようですね。」

 

 僕達はおやっさんの方を向くと

 

 おやっさん「うん、話していてどうして刃を陽海学園に入れようとしたのかわかったよ。」

 

 日菜佳「もしかして、鬼を調べたいとか?」

 

 刃「もしくは人体実験・・いや、鬼の状態だったら鬼体実験?・・駄目だ、言葉がおかしくて日本語が成立していない。」

 

 香須実「違うに決まっているでしょ!!でなんでなの?」

 

 おやっさん「いや、実は最近妖怪が魔化魍に勘違いされる事が多くなっているだろ?」

 

 刃「はあ、確かに斬鬼さんから聞いたことはありますね。眼鏡をかけた化け猫と会って助けたって・・・」

 

 おやっさん「そう、でね被害者には学園の元生徒がいて、過去に何度か注意したけど言う事を聞かず逆に挑んでいく生徒が多くて、陽海学園としても生徒達に魔化魍の事を詳しく教えたいが、専門の知識を持つ教師がいないと言う事で最初は響鬼君に頼もうとしたけど」

 

 響鬼「俺が断ったから刃に白羽の矢が立ったと言う訳か・・・すまんな刃」

 

 あきら「でもと言う事は刃は教師としていくのですか?」

 

 刃「いや、姉御それは無いでしょう・・・こんな締め切り日を一週間も間違える馬鹿を教師として雇いますか普通「刃君の自虐を無視するけどどうやら情報提供してもらう代わりに学費とか制服代とかを無料にしてもらい、人間である事も隠してもらえるみたいだよ」・・・ねえおやっさん「なんだい?」制服代タダ=僕が鬼となる事があるっていうことですよね?」

 

 あきら「確かに・・・まあ妖怪の学園だからしょうがないよね?」

 

 日菜佳「しょうがないじゃないでしょうかね~~?」

 

 京介「刃、諦めろ。」

 

 香須実「刃君は特異体質だけどそれじゃあ補えないかもね~その事を考えると制服代タダはいいかもね」

 

 威吹鬼「御免、フォローできない・・・」

 

 響鬼「俺達が復帰したから刃は高校生活をエンジョイしてきたら?」

 

 ああ、周りに味方がいない・・・まあ、中卒じゃあこのご時世生きていけないから僕はその学園に行く事を了承した。・・・血の涙を流しながら

 

 それから約一ヶ月間、僕は書類を書いたり、入学準備をしたり、僕専用の弦を作って貰うようお願いしたり、僕用の音撃棒の木の所を予備を含めて貰いに屋久島に行ったりと忙しかった。(威吹鬼さんが音撃管も出来るようになってくれと言われたが無理だった。)

 

 そうして一ヶ月が経った・・・立花の前では立花親子、響鬼さん、今の僕の親であり鼓の師匠でもある鋭鬼さんが来てくれた。(威吹鬼さん、あきらの姉御に京介の兄貴は今日は仕事でこれなかった。)

 

 刃「では、いってきます!!」

 

 香須実「健康には気をつけてね。」

 

 日菜佳「彼女ができたら報告してくださいね~色々教えてあげちゃいますから。」

 

 おやっさん「向こうでも、猛士通信はできるから、見てくれるといいね。」

 

 鋭鬼「陽海学園に刃はなにかようk「はい!!わかりました。」・・・ちょっと!!」

 

 刃「鋭鬼さん・・・言うと思っていたので、あえて無視してみました。「ちょっと酷くない!?」・・気にしないで下さい。」

 

 刃は少し同情めいた目を鋭鬼にむけて言ったが、実はその場にいたたちばなの全員(響鬼除く)が同じ視線をおくっていたのだ。

 

 響鬼「まあまあ、少年の新たな門出なんだから、そんな顔するなよ。」

 

 と、響鬼さんはたちばなの面々に向かって言った。

 

 香須実「それもそうよね。じゃあ響鬼くんは何か刃君に言う事はあるの?」

 

 一番初めに気を取り直した香須実は響鬼に言う事はないか聞いてみた。すると響鬼は

 

 響鬼「まあ、向こうの理事長はいい人そうだったから、大丈夫でしょう。あと、向こう行っても鍛錬を忘れるなよ。」

 

 刃「はい、響鬼さんも簡単にやられたら駄目ですよ。」善樹は響鬼に言い、

 

 響鬼「分かっていますよ。僕も少年も、」

 

 と響鬼は言いかけて、刃は響鬼に合わせるように言った

 

 刃・響鬼「「結構、鍛えてますから。」」

 

 刃と響鬼はそういった後、軽く笑い、刃は

 

 刃「そろそろ行かないとバスに遅れるので、では!!」

 

 と刃は左手を顔の横あたりでシュ、と敬礼みたいにして待たせている車へと行き、乗り込んだ。

 

 指定のバス停まではたちばなから少し遠いので、先輩鬼の轟鬼の愛車「雷神」に乗っていくことになっているのだ。

 

 そして、刃を乗せた雷神は走り出し、最初の角を曲がり、見えなくなったときに集まっていた皆の後ろの方から、缶コーヒーを持った轟鬼がきた。

 

 轟鬼「しまった、おいていかれたッス!!自分も刃君に今までのお礼とか言いたかったのに残念ッス!!」

 

 おやっさん「あれ?轟鬼君なんでここに?」

 

 轟鬼「いや、実は斬鬼さんからコーヒー買って来いって言われていったんですけどああ、そうだ皆さんに言う事があるッス!!」

 

 皆が轟鬼の話を聞くと皆は

 

 全員「えええええええええええ!!!???」

 

 立花のみんなの叫びが春の空に響いた。

 

 ~一方車の中~

 

 刃「あれ?斬鬼の旦那だけですか?」

 

 斬鬼「ああ、そうだが・・・いい加減その旦那っていうのはやめてくれないか?俺はまだ独身だぞ?」

 

 刃「すいません・・・で、何故斬鬼さんだけしかいないのですか?」

 

 斬鬼「轟鬼には悪かったが、お前には3つ程俺から伝えておかなくてはいけなくてな。」

 

 刃「ん?3つですか?・・・え~と音撃弦のことだけじゃないのですか?」

 

 斬鬼「一つはそうだが・・・お前、鬼としての名前がまだ無いだろ?」

 

 刃「ああ、確かに僕は鋭鬼さんの下で修行した事もありますが、弟子とはいえない関係でしたからね。」

 

 斬鬼「確かにボケとツッコミが成立してたから漫才コンビとかにしか見えなかったからな・・・というわけで俺がお前の鬼としてのコードネームを考えたわけだ。」

 

 刃「オオッ!!なんて素晴らしい事なんだ!!」

 

 斬鬼「そういえば、鋭鬼はお前に名前は付けようとしなかったのか?」

 

 と斬鬼は聞き、刃は頭を掻きながら、

 

 刃「まあ~、つけてくれたといったらつけてくれましたが、あまりにも・・・・・・」

 

 とはっきり言わなくなったので斬鬼は不思議に思い、

 

 斬鬼「なんてつけたんだ?」

 

 刃「……鈍鬼」

 

 斬鬼「は?・・・・・なんていった?」

 

 刃「鈍鬼です。理由は鋭鬼と対になるからだそうです。」

 

 斬鬼「ひどいな…まあ、安心しろ…それよりはマシだから。」

 

 刃「はい?…マシってどういうことですか?」

 

 斬鬼の一言に驚いた刃は自分の耳を疑った。

 

 斬鬼「お前って結構戦い方が世紀末覇王みたいだから難しかったんだよ。」

 

 刃「左様ですか、では何になったんですか?後、僕はコレが素ですからね!!」

 

 刃が斬鬼に聞こうとしたら、車は目的地に着いた。

 

 そこは住宅街の中にポツンとあるバス停であった。時間はバスが来る30分前である。

 

 斬鬼「おっと、目的地に着いたようだが刃、お前の鬼としての名前はこの紙に書いてあるが、今は見るな。」

 

 と斬鬼は車を降りた刃に小さい紙を渡した。そして斬鬼の一言に刃は首をかしげた。

 

 刃「なぜですか?」

 

 斬鬼「簡単なことだ。もう既に猛士に登録してるからだ。「ええ!!」あきらめろ鈍鬼よりはマシだから。あともう一つのこと、音撃弦のことだが、俺のを使え。」

 

 刃「え・・・・ええええええ!!どういうことですか!?英語で言うなら What do you mean ですよ!!」

 

 刃は斬鬼の一言に驚いた。それもそのはず、斬鬼は猛士の中でもトップクラスの鬼である。その鬼の武器を使うということはかなり信頼されているという事でもあると刃は思っている。

 

 斬鬼「まあ理由は二つある。一つ目は、お前は俺のを使いこなせるほどの腕がある。弦での戦闘方法が俺に似ているところもあるが、二つ目は、俺の傷は治っているが鬼になれるかどうかも分からない。そういう時にすぐに動けるやつがいることが必要だからな。」

 

 刃「斬鬼さん・・・今これが車の中じゃなかったら抱きついてましたよ。「男に抱きつかれる趣味は無いぞ」・・・ジョークですってそんな事をしたら雷電斬震くらいますよね。」

 

 そうしているとバスが来て僕は雷神から降りた。斬鬼さんはトランクを開けて

 

 斬鬼「おっ、バスがきたか。刃、受け取れ。」

 

 と荷物を担いだ刃に斬鬼は自分が使っていた音撃弦「烈斬」と音撃震「斬撤」を入れた袋を渡した。

 

  刃「斬鬼さんありがとうございます。では、いってきます。シュッ!」

 

 斬鬼さんから武器を貰った刃は肩にバッグをかけ、右肩に音撃弦を入れた袋を持ち、左手でシュッと敬礼みたいにして陽海学園行きのバスに乗り込んだ。  

 

----------------------------------------------------------------------------------

 

 バスが動きだし、見えなくなると斬鬼は独り言のように呟いた。

 

 斬鬼「刃、本当はもう一つ理由があったんだけど・・・言えないよな・・・。」

 

 そう、刃に烈斬を渡したのはもう一つ理由があったのだそれを言わなかったのは理由が・・・

 

 斬鬼「みどりさんが裁鬼(さばき)や弾鬼(だんき)の武器修理で刃のを忘れていたとは・・・いえないな・・・。」

 

 みどり(フルネームは滝沢みどり)とは猛士のなかで武器開発担当の一人である。

 

 余談だが、このとき裁鬼はヤマアラシにやられた際、また武器が壊れてみどりに怒られたそうだ。

 

----------------------------------------------------------------------------------

 

 バスに乗った刃はあたりを見回して思ったのは、

 

 刃「誰もいねえ・・・・・・。ナゼ?」

 

 と呟くと前の運転席から声が聞こえてきた。そこには

 

 運転手「ヒヒヒヒヒ、やあ猛士の少年、始めまして」

 

 葉巻をくわえた妙な運転手がいたが、刃はなにか覇気?(妖気かな?)みたいなものを感じたが、さすがに挨拶をされては返さなくてはいけないと思い、

 

 刃「ああこれはどうも初めまして、しかしなぜ他の人がいないのでしょうか?」

 

 一番前の座席に座ると運転手に尋ねた。すると運転手は

 

 運転手「これからもう一人の所へいくんだよ。いまついたがね、ヒヒヒヒヒ」

 

 するとバスは一つのバス停の前に止まり、バスに言っては悪いが、いかにも平凡そうで、刃と同年代の少年が入ってきた。

 

 彼はバスの中間の席に座り窓の外を見つめていた。刃はすぐには離しかけずに、少し様子を観察することにした。こうやってするのは刃がいつもする行動で、あいまいにだが相手がいい人かどうか判断することができる。

 

 刃「何もかも人並み、でも・・・まさか高校受験に落っこちるなんてなぁ」

 

 少年は独り言(刃の所まで丸聞こえだったが)を呟いていたが刃は心の中で

 

 刃「こっちは高校受験も受けれなかったんだぞ~!!(泣)」

 

 と叫び、そうこうしているとバスはトンネルの中へと入っていく。

 

 するとバスの運転手は窓の外を見ていた少年に、

 

 運転手「・・・あんたも・・・陽海学園に入学する生徒かい?」

 

 声の調子からするとわざとちょっかいをかけるのだなと思ったが、刃はこれで彼の事が少しは分かるかもしれないと思い、黙っていた。

 

 平凡な少年「あ、はい。」

 

 少年は素直に答えた。会話は続いていく。刃はその少年の方へ顔を向ける。

 

 運転手「ヒヒ、だったら覚悟しておくことだ・・・「は!!?」ヒヒヒこの長~いトンネルを抜けるとすぐに学校だ。陽海学園は恐ろしい学校だぞ~~~~!!」

 

 その時の少年の顔の変化を見て刃は思った。

 

 (あれ?こいつもしかして僕と同じ人間じゃないのか。まあいまさら引き返せないがな!!・・・念のため名前聞いておくか・・・)

 

 刃は驚き顔の少年に向かって尋ねてみた。

 

 刃「あ~失礼、僕の名前は松坂刃と言う、君の名前は?」

 

 月音「あ、僕は青野月音(あおのつくね)って言うんだけど・・・・さっきの運転手の話は本当?」

 

 少年は青野月音(以下月音)と言うらしい。彼の質問に刃は落ち着かせようと、

 

 刃「勉強とかの意味ではないか?何もお化けや幽霊の類が出るわけではないのだから。落ち着いていこうじゃないか(本当は妖怪だらけだけどwwww)、月音君。同級生になるからお友達になろうじゃないか。」

 

 月音「月音でいいよ。刃君は「到着だぞ~~ヒヒヒ」っと後は降りて話そうか。」

 

 「ああ」と返事をした後、バスを降りようとしたら運転手に止められた。

 

 運転手「ああギターの少年は降りるところが違うから少年とは一旦ここでお別れだよ。」

 

 刃「そうですか。では同じクラスになるといいな。」

 

 と、刃は降りた月音に言った。

 

 月音「あ、ああ、そうだね。」

 

 外の景色に半ば困惑気味ではあったが、月音は刃の言葉に反応して返事をした。

 

 刃「あぁ、じゃあ、またな。」

 

 会話が終わるとバスは扉を閉じ動き始めた。動き始めた後座席に座った刃は運転手に尋ねた。

 

 刃「なあ運転手さん、「ヒヒ、なんだね?」・・・彼は普通の人間じゃないか?あと、これからどこへ行くのでしょうか?」

 

 運転手「そうかもしれないね~今から理事長の所へいくのだよ。」

 

 バスの運転手は怪しげなオーラを出しながら答えた。少しするとバスは止まり、黒服の人達が入ってきて僕の周りを取り囲んだ。刃はただ

 

 刃「なんでさ・・・・」

 

 と呟くくらいしかできなかった。一応変身しなくてもジョイヤーとはできるけど……


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。