新学期から一週間経って僕と公安は入学式の準備をしていると3年生になった九曜さんが来た。
九曜「刃さん…そろそろ休んではいかがでしょうか?」
刃「ん?いきなりどうしたのだ九曜さん?」
九曜さんは申し訳なさそうな顔をして
九曜「その…刃さん昨日の特別講習でモンスタードリアンを食べて食中毒になったそうじゃないですか!!いまもいつもの元気が感じませんよ!!」
刃「ふっ…月音君と明日夢兄さんより鍛えているから問題ない…痛たた…」
九曜「いやいや今も入院中の月音さんとただの人間である明日夢さんを比べる対象してはだめですよ!!しかも刃さんの先輩の財津原先生もダウンしているのですよ!!」
~因みにその時の様子~
刃「こ、これが…?」
瑠妃「はい、絶対数が少なく、取れる数も貴重なモンスタードリアンです!!」
刃「なんかウジュルウジュルとSAN値が下がりそうな音と匂いがしているのですが…」
みぞれ「気にするな…これを食べながら愛を語り合おう」
刃「すまないがこれを食べながら話せる愛は無い!!」
瑠妃「いいからいいから?」
ザンキ「おい、お前らこれ俺たちが生で食えるものじゃ「財津原先生もどうぞだにゃ~~ん♪」猫目先生、後で魚料理上げるからそ、それを押し付けないでくれ!!」
刃「ええい!…南無三!!」
ザンキ「クソッ!!」
刃「は、腹がああああああああ!?!?!?」
ザンキ「だ、だれか…119……グフッ」
~食虫毒一名から三名に増加~
刃「へ、変身して鬼の力を使えば…なんとか」
九曜「瑠妃さんから聞いた話では鬼の力は外傷に対して効果はあるそうですが、食中毒には効かないそうじゃないですか!!後少しですから休んでください!!」
刃「そ、それならと、トイレに行かせていただくよ。」
九曜「トイレから戻ったら瑠妃さんに膝枕でもしてもらってください!!あと少しで戻るそうなので」
刃「そ、そうかならイチャイチャさせてもらうよ。」
九曜「いや、休んでください!!「ジョークだよ」顔がゲッソリしているのにジョーク言えるんですね。」
モヒ安A「自分の体に異常が起きても彼女とイチャイチャすると」
モヒ安B「一見本当にやってしまいそうなジョークを笑顔で言える!!」
モヒ安C「そこに痺れもしないし憧れもしない!!」
モヒ安D「とりあえず休んでください!!」
刃「うわ~ん皆がヒドゥ~イ!」
モヒ安all「「「「プルプルしながら言わないでください!!」」」」
僕はこの後トイレに駆け込んで用を済ませた後、体育館の隅の方で瑠妃さんに膝枕をしてもらって休んでいると紙袋を加えたトゲゾーと水筒をぶら下げた光鷲と黒色鴉が来た。トゲゾーはトテトテと歩いて僕の前に来ると紙袋を床に置いて、
トゲゾー「ガウッ!」
と吠え?紙袋を頭で僕の方へ押した。
刃「ん?トゲゾー、これは僕にか?」
トゲゾー「ガウッ!(頷く)」
僕はトゲゾーが持ってきた袋を開けると中には水薬と
「即効性で食中毒用の薬 by理事長」
と書かれた手紙があった。
刃「マジでか!?・・・飲んでみるか。」
ゴクッ・・・・ピキシュイーン!!(モンハン風に)
刃「治ったああああああああああああああ!!」
九曜「嘘!?」
モヒ安E「マジですか!?」
モヒ安F「治るの早っ!!」
螢糸「でも、終わってしまったので仕事ありませんよ?」
刃「ありゃ、そう?まあいいや、トゲゾーありがとうな♪」
僕はトゲゾーを持ち上げ、撫でてやった。トゲゾーは嬉しそうにして降ろすとどこかへ去って行った。
瑠妃「トゲゾー賢いですね。」
刃「まあね、僕の事は臭いで判断しているみたい・・・さてと瑠妃さん、僕は軽くお腹が減ったから食堂に行ってくるよ。じゃ皆さんお先に」
瑠妃「あ、はいお疲れ様でした。」
九曜「お疲れ様でした。」
モヒ安A「ヒャッハー!!」
モヒ安B「乙なんだぜ!!」
僕は講堂から出て食堂へ向かうと僕と同じ薬を飲んだのか回復していたザンキさんと月音君が野菜人並みの量を食べていて、調理場の方を見ると調理師の人たちが燃え尽きていた。
刃「…帰るか」
僕が部屋に戻るとみぞれさんがいつものごとく不法侵入してカレーを作ってくれていて、ありがたく全部(大きめのズンドウ鍋一つ分)頂いた。カレーは初めてとは思えない位美味しくできていた(空腹だったから美味しく感じたわけじゃないからな!!!)。このことをみぞれさんに言うと、みぞれさんは喜んで帰って行った。
~翌朝~
朝目が覚めて鍛錬を終えシャワーを浴び終えると携帯に連絡があって、校門前に新入生が固まっていて、入学式が始めれないそうで僕は雷光・改を担いで急いでその場所へ行き、また雷光・改を落としかけた・・・なぜなら
1年女子A「お姉さま~~」
1年女子B「柔らかい胸~~」
1年女子C「やっぱり2年生は大きい~~」
1年女子D「紫お姉さまも小さくてかわいい~~」
胡夢さんと紫ちゃんの周りに新入生が体をクネクネさせながら集まっていたのだ。僕はとりあえず紫ちゃんの方へ行き、
刃「紫ちゃん・・・これはどういうことなんだ?ここはいつから聖母様がガン見している学園になったんだ?」
紫「あ、刃さん!実は新入生の間で私とくるむさん、みぞれさんにモカさんが噂になっていたそうで私達に会うために入学してきた子もいるそうです。」
刃「で、紫ちゃんと胡夢さんは新入生に捕まり、胡夢さんは悪乗りしていると・・・」
紫「そうですぅ~それと刃さんも噂になっていますよ・・・男女両方で」
紫ちゃんの一声でハッと後ろを振り向くと、
1年女子E「その制服から見える鍛えられたボディー・・・」
1年男子A「そして担いでいる白いギターに公安総監督と書かれた腕章(九曜さんから貰った。)・・・」
1年男子B[さらに腕についている鬼の顔が彫られたリストバンド・・・」
1年女子F「間違いない・・・彼はこの陽海学園最強の名前を冠する・・・」
1年一同「「「「「松坂刃お兄様(兄貴)だ!!!」」」」」
刃「ウェエエエエエエエエエエエエエエエ!?!?ナンディゾンナハナシガヒロマッテイルノディスカ!?(○W○;)シカモキノウマケタノニ!?」
多くの1年が僕に押し寄せてくる中、僕は雷光を近くにいた月音君に
刃「月音君パス!!」
月音「え?うわっコレ重い!?」
月音君は雷光・改を受け取ると紫ちゃんは
紫「刃さんはどうするのですか!?」
刃「このまま新入生を講堂に誘導するからザンキ先生によろしく言っておいてくれ!!」
僕はそのまま走って講堂まで誘導して公安をフル動員して止めた。何とか食い止め入学式は始まったが、公安の生徒30名以上が重軽傷を負った。それが終わり教室へ向かうと
刃「なんで月音君は頭から血を出しているの!!」
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俺達は休み時間にモカさんから妹さんの事を刃君には教室であった事を話すと刃君は頭に手を当てながら
刃「つまりは萌香さんとその朱染(しゅぜん) 心愛(ここあ)という女の子の関係は姉妹で封印する前まで同じ家に住んでいて、毎日ト〇と〇ェリーも顔負けの姉妹喧嘩をしていて萌香さんが勝ち、ある時萌香さんが家を出て、力を封印しているから闘うことが出来なくて逃げているけど必ずその後を追いかけて喧嘩をしてくると・・・そしてさっきはコミちゃん(小宮砕蔵の事)の机を持って暴れだし、萌香さんをかばおうとした月音君の頭にクリーンヒットというわけか、」
胡夢「…じゃああのコはただ姉妹喧嘩に勝ちたいだけ?今度はこの学園に入学してきたの?」
紫「清々しい程の粘着体質ですぅ」
皆が呆れていると刃君は
刃「妖力の封印は自分で解けないことは言ってあるのですよね?」
萌香「言ったよ何度も…でも駄目なの。襲い掛かってればいつか私も覚醒して応戦すると信じているみたいで…」
モカさんがそういうとみぞれちゃんは片方の手の変化を解除しながら、
みぞれ「面倒な奴だな…氷漬けにして埋めようか?」
萌香「やめてよ!あれでも一応妹なんだから!!」
萌香さんがそういうと刃君は手をポンと叩いて
刃「じゃあ、鬼火で軽く燃やすか音撃斬で心を清めちゃうか?」
萌香「それもダメ!!」
刃「じゃあ、ヒビキさんに応援要請を・・・鬼神覚醒でトラウマを・・・」
萌香「もっと駄目だよ!!こんな事で先輩呼んじゃダメでしょ!!」
刃「別にいいじゃん!トラウマを植え付けるのは嘘だけど、ヒビキさんならきっと納得いくような説得をしてくれるはず!!」
全員「「「「あ~~…確かに…」」」」
その時俺はあることを思い言ってみた。
月音「本当にモカさんに勝ちたいだけなのかな…」
萌香「つくね?」
月音「いや…オレ今朝あの子に危ない所を助けてもらってさ優しいコだと思ったよ。だからあのコが追いかけてくるならそれなりに理由でもあるのかなと思って…」
刃「理由ねえ…封印する前だから裏萌香さんが表になっているはずだから…裏限定シスコンかモカさん限定Mのどっちだ?後者だと僕から少しくらいはMの方の対処法は教えることができるけど…僕の彼女がMだし・・・」
刃君がそういうとモカさんは苦笑いを浮かべ、
萌香「それは嫌だな・・・でもいいの元々ただの姉妹喧嘩だし、ココアの事は私が何とかするから…」
モカさんはそう言い去って行ったが刃君は俺に顔を向けると
刃「月音君後を追うぞ。」
月音「え?でもモカさんが自分で何とかするって…」
刃「まあね…でももし彼女の相手が表の萌香さんではなく“裏”の萌香さんだけなら絶対月音君の存在が必要でしょ?他の皆は月音君の護衛な。」
月音「そ、そうか!!」
みぞれ「刃の頼みなら仕方ないが、刃はどうするつもりなんだ?」
みぞれさんの一言に刃君は雷光を持って
刃「このままだと二人の闘いは喧嘩から殺し合いレベルに発展するかもしれないからそれだといけないから、僕が審判をすることでそれを決闘に固定させる。それともし心愛さんが武器を持っていたら…」
紫「持っていたら?」
刃「萌香さんに武器を渡すだけだよ…雷光をね」
月音「へー、雷光を…ってえええええええええええええええええええ!?!?!?」
胡夢「雷光ってそれでも殺し合いになっちゃうじゃない!!」
刃「安心しろ、確か鬼刃刀を退けたから…今はただの鈍器だ。」
紫「で、でも刃さんの先輩鬼の方も雷光みたいな武器で大量のバケバナをぶっと飛ばしてましたよね?」
胡夢「それに確かとかはずだからとかはっきりしないわね・・・」
ゆかりちゃんとくるむちゃんの一言に刃君は目をそらして
刃「あ~~…うん、そんジャ!」
と言って走り去っていった…すごく心配だよ!!
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僕は急いでのアンパイアの服に着替え、萌香さんを捜すと
ドゴォォォーン!!
砂煙が偽墓場(墓石だけで中に何も入ってないから)の方から上がり
刃「ほんと、萌香さん絡みの喧嘩は見つけやすいね~…って始まってる!?急がねば…ユクゾッ!!」
両手を水平に広げ、砂煙が上がった方へ走っていくと、モーニングスターを構えた心愛さんと鉄の棒でできた十字架を持った萌香さんがいたが、
刃「武器に差があるな・・・よし!」
僕は雷光・改を袋から取り出し、心愛さんがモーニングスターを振り上げた瞬間
刃「萌香さん…受け取れ!!」
と二人の間の地面に刺さるように投げ、地面に刺さると二人はこっちを見て
萌香「刃君どうしてここに!?」
心愛「ちょっとあんた何邪魔しているのよ!!」
刃「萌香さんの質問には砂煙が上がったから見つけたという所で、心愛さんの質問には君の武器と萌香さんの武器の差があまりにもひどいから武器を貸しただけさ。後お互いが大けがを負うとこっちが色々と困るから審判としてきました。」
萌香「で、でも私清めの力は…」
刃「ああ、安心しなさい。清めの力は鬼を通してなら出るけど、武器だけなら全く問題ないよ。少し重いかもしれないけどね。」
僕がそういうと萌香さんは十字架を捨てて雷光を恐る恐る地面から引き抜き、逆手で構えた。心愛さんもそれを見てモーニングスターを構え直し、僕は両手を広げ
刃「さてこれでお互いの武器の差は縮まったはずだから…ファイッ!!」
胸の前でクロスしながら叫ぶと心愛さんはジャンプしながら上段で振り下ろし、萌香さんは斜め下から振り上げるように雷光を振り、お互いの武器がぶつかり
ガキィイン!!
激しい音が鳴ると雷光は宙を舞い、萌香さんの後ろに立ってある木に刺さり、僕は右手を天に向かってあげ
刃「勝負あり!!勝者、朱染心愛!」
萌香「わ…私の負けよココア…これでも精一杯頑張ったもの…だからもうこれで喧嘩は終わりに…」
萌香さんがそう言いかけた時心愛さんが呟き始めた。
心愛「…うして…」
萌香「え?」
刃「む?」
心愛さんの顔には涙が浮かび始め
心愛「どうして本気で戦ってくれないの?おねえちゃん」
萌香「ココ…ア?」
心愛「あたしがどれだけこの戦いを待っていたと思う?喧嘩相手もいない…静かになったあの家でおねえちゃんがいなくなったあの日からずっとどんな気持ちでいたと思っているのよぉぉ」
心愛さんが涙を手でふき取っていると月音君達が来た。
月音「…そうか君は…モカさんがいなくて寂しかったんだね…」
萌香「……!みんな…」
僕は木に刺さっていた雷光を引き抜き、皆の方を見ると
月音「これからは同じ学校でモカさんとずっと一緒にいられるんだから…」
ハートフルドラマみたいな光景が広がり、
萌香「折角の姉妹だもんねこれからはまた仲良くしてくれる?」
と萌香さんが近づこうとした時、雰囲気が変わり、
心愛「…ちがう…ちがあぁ――――うっ!!やっぱりわかってくれてないじゃなーい!!」
心愛さんはモーニングスターを振り回し、
月音「ええええ、違うの!!?結構いい話でまとまりかけていたのィィィ!!」
月音君は叫ぶが、僕は音叉を鳴らし額にかざした。
心愛「何が「仲良く」よ!あたしは…あたしはねぇ!!」
その時のモーニングスターの下に萌香さんがいて、月音君も萌香さんの元へ駆け寄ろうとして僕も急いで二人の元へ駆け寄った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
心愛「あんたなんか大っ嫌いなんだからぁぁ―――っ!!」
あたしが男を二人巻き込んで萌香おねえちゃんを潰すと中から懐かしい声と男の声が聞こえた。
??「…フンまさか実の妹にここまで嫌われるとはな…」
??「いやはや、大変ですね~~萌香さんも」
強大な妖気と別の物を感じ、背中に悪寒が走るとこうちゃんが持ち上がって行って中から腕を組んでいる銀色の髪のお姉ちゃんとこうちゃんを指2本で押し返す異形の鬼の姿があった。(後、血がいい匂いをする男)
裏萌香「まあいいこの私に刃を向けるものは誰であろうと蹴散らすだけだ。」
鬼「身の程を知れってか?萌香さんらしいね。」
鬼はやれやれといった感じで首を振るとこうちゃんを殴り飛ばし、あたしがバランスを崩した瞬間萌香おねえちゃんはあたしの懐に近づき・・・
裏萌香「身の程を知れ!!」
心愛「きゃああああああああああああああああああ!!」
あたしに腹に蹴りを入れて、あたしは大きく吹き飛ばされた。
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僕は心愛さんの方を見て
刃鬼「しかし今回も飛んだね~およそ20m後半だね。」
月音「モカさん!!」
月音君が駆け寄ると裏萌香さんは
裏萌香「…月音、刃鬼助かったぞ…月音がロザリオを外し、刃鬼が攻撃を受け止めなければ危なかったぞ。」
裏萌香さんがお礼を言ったことに軽く動揺はしたが
刃鬼「でも、まだでしょうね・・・」
裏萌香「ああ、心愛とてバンパイアこの程度ではくたばりはしない」
その時吹き飛ばされた方から妖力が出て墓石のかけらが吹き飛び胡夢さんとみぞれさんは心愛さんの様子を見て
胡夢「ええええモカの蹴りが効いてない!?」
みぞれ「しかもこの妖気モカ並みに凶々しくて強大な…」
驚いていて、月音君と紫ちゃんは頬を汗が伝い見ていた。
心愛「おおおおおお・・・・」
裏萌香「…来い心愛、久しぶりの姉妹喧嘩だ。気が済むまで相手してやるよ。」
心愛「おおおおおおおおおおおおおおおお・・・」
心愛さんの妖力が高くなって行き、皆は身構えるが、
心愛「…おねえさま」
心愛さんの一言に皆は固まり、月音君が
月音「…おねえさま?」
月音君がそうつぶやくと心愛さんは裏萌香さんにお姉さまと叫びながら抱き着き、裏萌香さんも珍しく混乱して
裏萌香「なっ何のつもりだ心愛?お前は私の事をきらっていたんじゃ・・・」
心愛「会いたかった…ずっと会いたかったよおねえさまぁぁ!!もうどこにも行かないで~~」
僕が頬を掻きながらその光景を見ていると
裏萌香「じ、刃鬼これはどういう事なんだ!?」
刃鬼「恐らく心愛さんは強い萌香さん、表ではなく“裏”限定のシスコンだと・・・思います。」
みぞれ「やれやれ…人騒がせな姉妹だよな…」
僕がそう答えると心愛さんは僕の方を見て、
心愛「ってかあんたは誰よ!!審判はどこに逃げたのよ!!」
裏萌香さんに抱き着きながら言うと
裏萌香「そいつがさっきの審判だ。」
刃鬼「そうです・・・ホラ」
僕は顔の変身を解いて言うと裏萌香さんは顔に小さく笑みを浮かべながら
裏萌香「しかもそいつはこの私よりも“強い”ぞ、なにせ学園最強の称号を持っているからな。」
刃「ヴェ!?Σ(○W○;)何言っているの萌香さん!!?この前萌香さんに負けたじゃん!!」
裏萌香「確かにあの時お前に勝ったが、お前手加減しただろ?それに輝も使ってないしこの前(北都戦)だってこの私に説教をしたではないか?」
刃「ええええ!?そりゃ友達に本気で闘えないし、輝だって使ったら萌香さんが僕に近づくだけで体力削られるし、あの時は萌香さんが怪我をしていたから下がってほしいと頼んd「なんですってええええええ!?」」
心愛さんは蝙蝠をハンマーに変えると僕に襲いかかったが、僕は素早く雷光で防いで、押し返すと雷光を心愛さんの腹に向け、
刃「新装備、妖怪用拘束アーム起動!!・・・ポチッとな」
ネックについたボタンを押すと雷光から銀色のアームが出て心愛さんを拘束すると、素早く斬光を装着して
刃「音撃斬「雷光斬震」ハア!」
音撃を放ち、決めてアームを解除すると心愛さんと蝙蝠は
心愛「アビャビャビャビャ…」
蝙蝠「キュー…」
口から煙を出し手足をピクピクしながら伸びていた。裏萌香さんは
裏萌香「ほら強いじゃないか。」
刃「いやいや、彼女はまだ実戦経験が少なくて武器を大きく重いものを使っているから隙だらけで何とかなったんだよ…もしかしてこの前の事怒っているのですか?」
裏萌香「それは違うな、心愛は普段は封印されている私の方が好きだが、表に戻ればまた覚醒させようと襲ってくるだろう…」
みぞれ「つまりその矛先を少しでも常に強い状態の刃に向けさせようというわけか…中々酷いことするな。」
刃「ま、僕は構わないよ。バンパイア相手に闘うのは良い修行になるし、彼女にも多少は闘い方を教えるのは嫌いじゃないから、後心愛さんは僕が明日夢兄さんの元へ持っていきます。」
月音「刃君、本当にいいの?」
刃「いいんだよ。だって僕鍛えてますから…シュッ!」
僕はそういうと雷光を袋に入れ、蝙蝠を袋のポケットに心愛さんを担いで皆と別れた。
~翌日~
心愛「こら~~~まて~~もう一回変身してあたしと勝負しろ!!」
心愛ちゃんはハンマーを振り回しながら襲い掛かってくるが
刃「はっ!やなこった!!僕はこれから公安の所へ行って報告所に目を通して、その後君が昨日壊したところの修復に行かなきゃならないのにどうして君の相手をしなくてはいけないのだよ!!っつか飯食わせろ!!しかも君には変身しなくても勝てるわ!!」
心愛「うるさいうるさいうるさぁああい!!あたしだって誇り高きバンパイアのがあるのよ!!第一あんたがおねえさまより強いなんて嘘に決まっているでしょ!!」
心愛ちゃんはそう言いながらハンマーを振って、僕はそれをしゃがんで避けうどんを食べながら
刃「ズゾゾゾゾゾ・・・腹が減っては193はできないって言うだろうが!!それに僕が最強なんてデマだし、昼休みに相手してやるから今はやめろ!!」
と言った。もちろんこれで収まると思っていなかった…が攻撃はぴたっ止まり僕は後ろを振り向くとハンマーを蝙蝠に戻した心愛ちゃんは
心愛「あんた…そ、その言葉嘘じゃないわよね!!」
刃「嘘じゃないよ…今日昼飯食べたら暇だし…ほんの少しだけだけど相手できるのはほんとだよ?(あり?予想と全然違う)」
心愛「疑問形なのが怪しいけど、こうちゃんを監視につけるから、それじゃあたしは教室に戻るわ、じゃあね。」
と言って踵を返して教室に戻って行った。蝙蝠のこうちゃんは僕の方に止まり、
刃「心愛さん、予想していたのより超あっさり帰って行ったね…なんでだろう?」
こうちゃん「キュー?」
刃「萌香さんの聞いた話と全然違うぞ?…ズゾゾゾゾゾ」
僕は首をかしげながらうどんをすすり、廊下にすする音が響いた…この後お行儀が悪いと猫目先生に怒られたのは言うまでもない。
刃「まさか・・・恋愛の方のフラグが立ったとか・・・嫌だなあせめて師弟としてのフラグの方が数億倍ましだ・・・これ以上修羅場はウンザリだ。」
~今回の猛士報告~
・・・よく分からないけど多分鬼的な意味じゃなくて闘い方の弟子が出来た・・・はず。
byジンキ
ヒビキ「なんかはっきりしないな~」
イブキ「ザンキさんからの話ですと萌香さんの妹が刃君に襲い掛かり、刃君が約束をしたら大人しく帰って行ったそうです。」
トドロキ「それだけなら普通じゃないッスか?」
イブキ「でも、超粘着質な人だそうであっさり引いたことに萌香さんは驚いていたそうです。」
キョウキ「またフラグか・・・ジンキもげろ!!」
アマキ「そうと決まったわけじゃないですけど、九曜さんからの話では彼女ツンデレというやつだそうです・・・。」
ヒビキ「じゃあ、彼女候補か?」
香須美「またですか!!ジンキ君は後何人の女性を落とせば気が済むのでしょうか?」
おやっさん「いや、まだそうと決まってないから・・・」
本日の金言 「ジンキ、モゲロ!! byキョウキ&イブキ」 「ただの弟子あることを祈りましょう。 byその他」
刃「だといいのですが・・・おっと、そろそろ時間か。いくぞこうちゃん!」
こうちゃん「キュー!!」