ロザリオとバンパイア ~刃の音撃戦士~   作:オンドゥルッフ

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第2の巻「刃鬼参上!!(いろんな意味で):後編」

 僕は猫目先生に呼ばれ職員室へ行った。

 

 刃「1年3組松坂刃、入ります!猫目先生に呼ばれたので来ました。」

 

 僕は最初鬼になったのがバレタと思っていたが

 

 猫目「刃君こっちですよ~~」

 

 僕はコソコソと猫目先生の近くへ行くと、

 

 猫目「はいコレ入部届」

 

 と猫目先生は「入部届け」と書かれた一枚の書類を渡した、

 

 刃「そういえば、入部届を貰うの忘れていましたね。」

 

 猫目「刃君ってもしかして忘れやすいの?」

 

 刃「まあ、確かに今まで何度か修行するのを忘れて先輩方とかに怒られた事はありますね・・・斬鬼さんのときは怖かったな~。」

 

 猫目「にゃははは、それで今日の放課後はどうするつもりかしら?」

 

 刃「部屋に戻って入部届を書いた後、筋トレを!」

 

 猫目「刃君別に今すぐ書かなくてもいいから色んな部活動を見てまわってはどうかしら?」

 

 刃「はあ・・・でもそれで他の部活動に入ったらどうするのですか?」

 

 猫目「あ!!それは困りますね~」

 

 と猫耳を垂れて困った顔で言っていた。僕は軽く笑いながら

 

 刃「冗談ですよ先生、自分は一度決めた事は変えない主義なので、」

 

 猫目「刃君先生を騙そうとするなんて酷いですよそれなら単位w「今度新鮮な魚を持っていきますので!」許します!!」

 

 刃「すいません、今度“仕事”が入ったら帰りに買っていきます。」

 

 猫目「わかりましたよ。それで斬鬼さんって魚釣りは好きですか?」

 

 突然猫目先生はそんな事を言ってきたので僕は

 

 刃「へ?なぜそんな事を聞くのでしょうか?」

 

 猫目「いいじゃないですか、でどうなの?」

 

 確か昔僕が斬鬼さんと一緒にバケガニを退治する時に(轟鬼さんは別の所に行っていた。)海辺に行った時に斬鬼さんが海を見て

 

 斬鬼「ココの海はいつ来てもいいな・・・仕事じゃなければ魚釣りでもしたいな・・・」

 

 と言っていたような・・・でも腕はいいのか知らないから僕は

 

 刃「釣りに興味はありそうですが、腕前はどうかは知りませんね。お役に立てなくてスイマセン。」

 

 猫目「そうですか今度向こうの休みがいつ取れるか聞いてみますね♪」

 

 僕はその一言を疑問に感じ、猫目先生に恐る恐る聞いてみた。

 

 刃「あの~先生もしかして先生は斬鬼さんの・・・ストーカー?」

 

 猫目「違いますよ!!斬鬼さんとは少しながらお付き合いを・・・ね。」

 

 刃「ウ、ウェエエエエエエエエエエ!?!?(○W○;)」

 

 と僕は思わずオンドゥルな王子みたいな叫び方をしてしまった・・・あ、でもそのおかげで斬鬼さんが無茶しなくなった事もあるのかもとりあえずお礼を言っとこ

 

 刃「ありがとうございます。」

 

 猫目「にゃ!?」

 

 猫目先生は驚いていたが周りの先生からの視線がきつかったので僕はさっさと職員室から抜け出そうとした。でも、猫目先生はそんな僕を止め、

 

 猫目「それと忘れていましたがこれ」

 

 と二つ折りにされている一枚のメモを渡してきた。

 

 刃「ん?なんですかこれ?」

 

 猫目「なんか刃君へって上から言われたの」

 

 僕は内容が気になったが、それは一人の時にと言われたため僕はそれを胸ポケットにしまって職員室を出た・・・最後まで他の先生方の視線は冷たかったが、

 

 僕は受け取ったメモを見るとそこにはこう書いてあった。

 

 学園の中での変身はもっと派手に暴れても問題は無いのでこれからも頑張りたまえ。

 

 それと烈斬を返すからディスクアニマルをコチラによこすように

 

                       理事長より

 

 あれ?理事長ってこんな性格だっけ?とりあえず僕は休み時間に茜鷹と光鷲を起動させ、理事長室へ向かうよう指示した。

 

 ~そして放課後(飛ばしすぎ?なに、気にする事は無い)~

 

 僕は他に部活動があるのか見てまわる事になったのだが、

 

 空手部員「是非空手部に!!」

 

 プロレス部「いや、空手なんかではなく我らのプロレス同好会に来てくれ!!」

 

 柔道部「プロレスなんて甘いものではなく、柔道部へ柔道部は君を待っている!!」

 

 運動部の勧誘に捕まっています。事の発端は少し前月音君たちと色んな部活を見てまわっていると空手部のデモンストレーションでバーベルを持ち上げていた。すると

 

 空手部員「さあさあ、この100キロ以上ある墓石を持ち上げたら一万円を贈呈します!!ただし出来なかったら1000円頂きます。」

 

 と聞いて僕は冗談で

 

 刃「月音君、GO!!」

 

 月音「いやなんで俺!?」

 

 刃「いや、ノリで」

 

 萌香「でも、こういうのはどちらかと言うと刃君が向いてない?」

 

 と萌香さんが言って最近力が鈍ってないか確認するために挑戦した。勿論持ち上げれていた。バケガニとか持ち上げていたらなんか出来た。一時期はオリンピック目指せるのじゃないかと言われたほどだ。(まあ原因は特異体質のおかげで鬼の力がでやすいらしい。)

 

 そしたらこの有様である。月音君達はとっくの前に逃げていた。僕は

 

 刃「すいません自分もう部活は決まっていますので」

 

 といって逃げた。誰もいない屋上に行くと茜鷹と相棒が烈斬と斬撤を持ってきた。

 

 刃「おお、お疲れさん・・・あ、相棒にメモが」

 

 相棒の足にメモがあって、読んでみると

 

 烈斬の威力を調節できるようにしてみた。今度妖怪相手にやってみてくれ。

 

 と書いてあったが、理事長それははっきり言えば生徒を実験台にしてみろと言っているようなものですよ・・・それとディスクアニマルには録音機能がある事を説明したのですからそれを使ってみてくださいよ。

 

 と思っているとプールの方から男の叫び声が聞こえたのでそっちの方へ見てみると水泳部の人が新入生を襲っていた。そしてその襲われているなかには月音もいた。

 

 刃「コレはやばいな・・・今回は弦の方の変身で行くか。」

 

 僕は腕につけていた変身音弦を鳴らし、額の前に持っていき天に腕を突き出した。

 

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 俺は水泳部の様子が変わったと思うとまわりの人たちは先輩達にかまれ、老人みたいになり、僕が慌てていると水泳部部長の一ノ瀬珠魚先輩が後ろから抱きつくと、

 

 珠魚「慌てなくても大丈夫、あなたは特別よ月音君♪」

 

月音「ひっ!」

 

珠魚「実はね・・・私入学式の頃からあなたに目をつけていたのよ。」

 

 月音「・・・!?」

 

 珠魚「それからはずっとあなたに夢中なのだってホラ・・・月音君て人間みたいにおいしそうな匂いがするから・・・」

 

すると珠魚先輩の口が割れ、

 

 珠魚「ずっとあなたを「キャアアア!!」何事!?」

 

するとプールサイドにギターみたいなものが突き刺さり、何故か前にあったときとは違い、左の角が伸びている刃鬼さんが両手に精気を座れた人達を抱えていた。そしてプールには顔に足跡がついた先輩達が浮いていた。

 

刃鬼「また会ったな少年、君は災難を引き寄せる才能があるのかな?」

 

そういうと抱えていた生徒を降ろし、

 

刃鬼「ハッ!」

 

ジャンプして、他の精気を吸われた生徒の近くに行き、片手で生徒を掴みまたジャンプをし次々と救出するが、

 

月音「俺も助けて下さいよ~!!」

 

刃鬼「あ~すまん今から行く!!」

 

と刃鬼さんプールの中へ入っていこうすると萌香さんがきた。

 

萌香「月音っこれは!?」

 

すると珠魚先輩は萌香さんに

 

珠魚「何よっまた来たの邪魔しないでっ泳げもしないクズ妖怪のくせに!」

 

俺はその言葉に驚いていると、

 

珠魚「図星でしょ!有名な話だもの水がだめなあなたには何もできないのよね!!?ザマないわせいぜいそこで・・・」

 

と言いかけていると萌香さんはプールに飛び込んだ。するとプールに電撃がはしり、胡夢さんが来た。

 

胡夢「何これ・・・何でモカが水に飛び込んでんの!?」

 

その一言に刃鬼さんが言った。

 

刃鬼「あっ、確かバンパイアって水に弱いってお師さん(斬鬼さん)が言っていたな・・・ってヤバいじゃないか!!」

 

胡夢「そうよ!水はバンパイアの力を奪ってしまうから飛び込むなんて正気じゃないわ!!」

 

俺は急いで萌香さんの所へ潜った。

 

・・・許して萌香さん!

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

月音君が潜って行った少し後、萌香さんが沈んでいるあたりから強大な妖気を感じ、裏萌香になった。僕は烈斬を引き抜き斬徹を装着していつでも音撃ができるよう、そして加勢するためにプールに飛び込んだ。すぐに烈斬を濡らさないように(ザンキさんに殺されたくないから)裏萌香さんの隣に行き、

 

刃鬼「萌香さん、微力ながら加勢させて貰いますよ。今の貴方は本調子ではないのでね。」

 

裏萌香「ふん好きにしろ、それよりも貴様等・・・よくも、よくも好き放題やってくれたな」

 

と人魚に殺気を放っていた僕も便乗して殺気を放った(魔化魍に放つ殺気より100分の1程度ですが)。

 

 人魚「な、何よ今のあんたなんて怖くないのよ!!」

 

 と指を鳴らし他の人魚達が僕達に向かってきて、僕は直ぐに月音君をプールサイドに、裏萌香さんを上空に放り投げた。そして烈斬の鬼石のところを水につけ、技名を叫んだ。

 

 刃鬼「音撃斬「雷電斬震」!!!!」

 

 雷電斬震を放ったが、この技には一つ問題があった・・・それは雷の技であるから半分自爆技であったのだ。勿論(間違って殺っちまわないように)技の威力は抑えたから僕には大して聞いては無いが昔を思い出しそうだな・・・痛かっんだよ本物の雷電斬震。

 

 人魚ら「「「「キャアアアアアアアアアアアアア!?!?!?!」」」」

 

人魚達は痺れ浮かび、上空に飛び上がった人魚らも裏萌香さんには全く手も足でず叩き落とされ、プカーと浮いていた。

 

僕がプールサイドに戻ると、裏萌香さんは月音君にビンタし、

 

裏萌香「自分のことしか考えられぬような男に私のそばにいる資格はない!失せろ・・・月音」

 

と言い放ち去り、僕もその場を去った。

 

その日から3日後、僕は猫目先生に出し忘れた入部届を出しに行くと、月音君、萌香さん、 胡夢さんが笑顔で話していた。

 

僕は彼らの笑顔を見て、仲直りが上手くいって嬉しく思った。すると猫目先生が僕に気づき、

 

猫目「あ、刃君あなたの他にも新入部員が3人も出来たよ!これで新聞部を安心して活動できる!」

 

刃「良かったですね!」

 

すると三人は僕の顔を見て、

 

月音「え、俺達の他にいる1年生って・・・」

 

萌香「刃君だったの・・・?」

 

胡夢「その体格で?」

 

と順番に言ってきたので

 

刃「左様ですが、それがなにか?」

 

と言うと三人がハモって叫んだ。

 

三人「嘘だ―――――!!!」

 

なにが嘘だ!!だよ、胡夢さんに至っては僕とは(松坂刃の方)初対面だよ!なにこの扱い酷い!酷すぎる!!

 

・・・・でもその一言に納得してしまう自分もなんか酷いな。まあ、普通身長180のマッチョが新聞部に入るわけ無いもんな・・・でもしょうがないじゃん!だって僕鬼だもん!!


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