幻想殺しと電脳少女の学園都市生活   作:軍曹(K-6)

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世間はクリスマスですね。

あちこち楽しそうですよ。

ケッ。







それでは諸君。

メリークリスマス(地獄で逢おうぜ)!!


C文書・神の右席『左方』編
あまりにも暗い聖堂 Bread_and_Wine.


左方のテッラ。

彼はバチカンの聖ピエトロ広場にいた。広場は幅に二四〇メートルぐらい楕円形で、中心からやや外れた所には噴水がある。テッラはその噴水の縁に腰を掛け、頭上の星空を静かに見上げている。

人工的な明かりの乏しい広場では、彼の顔は見えない。そのシルエットだけが優しい闇に包まれ、一種のヴェールとして機能していた。

 

「また飲んでいるのか、テッラ」

 

低い男の声が聞こえた。

そちらにいるのは、テッラと同じ『神の右席』の一人、後方のアックア。

彼の隣には豪奢な礼服に包まれた老人もいる。

ローマ教皇。

このバチカンにおいて最も力のある人物は彼のはずだが、『神の右席』が二人も揃うとなると、不思議なぐらい存在感が翳ってしまっている。

 

「これでも一応、補充しているんですがねー。『神の血』ってヤツを」

「パンに葡萄酒か。ミサの仕組みだな」

「私の『神の薬(ラファエル)』は土を示しますから、力を補充するためには、大地の『実り』や『恵み』を利用するのが手っ取り早いのですよ」

 

それは神が『信仰』を、吸血鬼が『血』を必要とするように。

彼は自らの力を必要とするために、それらを口にしていた。

 

「安酒だな。こんなものは観光客向けのぼったくり店でもお目にかかれないであろう。『神の右席』の名を使えば、もう少しマシな銘柄を集められたはずである」

「よしてくださいよ。酒の味など分かりません。ただの儀式に使ってる道具ですからねー、贅沢な事を言っては本当の酒飲みに失礼です」

「・・・・・・信徒の指導者としては、派手な飲酒は控えていただきたい所だがな」

「おっと、私が責められるのは心外です。私の場合は儀式として必要に迫られているだけですが、アックアの方はそうでもないのに酒の味や銘柄に詳しいようですがねー?」

「傭兵崩れの嗜みだ。戦場ではそういう物も必要でな」

「ハハッ、アックアはごろつきですからねー。我々、敬虔な信徒と違って悪い子なんですよ」

 

軽い口調で口添えするテッラに、教皇は顔をしかめた。

それから教皇は、三十万人もの人員を収容できる大きな広場を見渡し、

 

「しかし・・・・・・ろくな護衛もつけず、『神の右席』の二人ローマ教皇(わたし)まで野外に集まるとはな。やはり会合は屋内で行うべきではないのか。この状況を警備の者が見たら泡を噴きかねんぞ」

「大丈夫じゃないですかねー。『使徒十字(クーチェディピエトロ)』の霊装効果はまだ有効ですし。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。無数の結界が衝突・競合しすぎてオーロラみたいに揺らいでいます。あの壁をぶち抜いて呪術狙撃するのは難ですよ」

 

テッラはワインを口にしながら、夜空を見上げてそう言った。

 

「さて、と」

 

テッラはゆっくりとした動作で立ち上がると、軽く背筋を伸ばしながら、

 

「『神の血』の補充も終わりましたし、そろそろ私は行きましょうかねー」

()()を使うのか」

「民間人を使う事が不服ですかねー、アックア」

「・・・・・・殺し合いなら、それで糊口を凌ぐ兵隊に任せれば良いであろう」

「ハハッ、貴族様らしい意見です。しかし、我々ローマ正教の最大の武器は、数です。二十億人という数字は大きな強みです。わざわざこれを出し惜しみほうが不自然なんですよ。学園都市の総数は()()()二三〇万。まさに文字通りの桁違いというヤツです」

「戦争の勝敗は人員と物資の量で決まる、か。野蛮だな。旧時代の戦争を覗いているような気分である」

「それに、吸血鬼が相手なら、こちらには()()()()がありますしね-」

「・・・そうか」

「我ら『神の右席』は不完全なれど、その神秘性をもって民を導くもの。ならば怯える子羊達には勝手に導かれてもらいましょうよ。この羊飼いである私の手によって・・・・・・笛に合わせて消えていった子供達のように」




話を考えるのも疲れるけど、小説の話を大方そのまま書くのも疲れるんですよな~。



あ、書き溜めが切れたので週一投稿に戻します。

二日に一回投稿の方が良いという方も我慢してください。

オナシャス
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