幻想殺しと電脳少女の学園都市生活   作:軍曹(K-6)

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決定打となる引き金 Muzzle_of_a_Gun.

上条がのんびり歩いていると、その最中に人とぶつかった。

今度は五、六十歳ぐらいの初老の女性だ。

 

「親船さん」

「上条君。ごめんなさいね」

「それは、ぶつかった事に対してですか? それとも、これから俺が首を突っ込む事件のことに対して、ですか?」

「正解です」

 

ガチリ、という小さな金属音が聞こえた。

上条は『チャカか・・・』と呟くと親船最中のコートで隠れている拳銃の銃口に手をかざす。

 

「そこまでして、裏切ったフリをするのか」

「すみませんね、本当に」

 

暫くそのまま歩いて、上条達は離れたところにある児童公園に来た。

上条はとりあえずベンチに座って地面の影に、荷物をしまう。

 

「んで、俺はどうしたら良いんだ?」

「世界中で起こっている大きな問題、その解決をあなたにお願いしたいのです」

「具体的には? まさか解決に手っ取り早い『理由』や『原因』が存在するのか?」

「その、手っ取り早い『理由』や『原因』が、()()()()()()()()()()()()()()?」

「聞くなよ」

「ですよね。そして、解決方法はあなただけが持っているものに期待して」

「俺だけが持ってるもの・・・」

 

上条は熟考して答えを導き出す。

 

「まさか・・・・・・()()()()()()()()

「ええ」

「この混乱の裏にはその手の『異能の力』が関わってて、そいつをぶっ壊せばそれで元通り。今ならまだ解決できるって?」

「そういう事です」

「だったら、やるしかねーだろ。どうせ、統括理事会のほとんどの連中は反対するだろうけどな。俺がそんな事するって聞いたら。特に、統括理事長。はな」

 

上条はゆっくりと立ち上がると、学生服の内側から黒塗りの銃を取り出す。

 

「さて、ここからの案内はチミがしてくれるのかな? 土御門元春クン」

「カミやん。やっぱりバレてたか」

「それと、親船に何を言われたか知らねーが、その腰のベルトに挟んでるモノは抜くなよ?」

「バレバレだにゃー。でもそれじゃあ」

「安心しろ。貴音」

「はいな!」

 

影の中から高速で出てきた少女に土御門は数歩後ずさりする。

 

「影縫いで親船さん作れるか?」

「一週間なら」

「十分」

 

上条はそう言うと、ジャッカルをしまい、454カスールカスタムオートマチックを取り出す。それと同時、貴音によって親船最中の体がほんの一瞬だけ影に包まれて元に戻った。

そして、

 

次の瞬間彼女の胸のど真ん中に大きな穴が開いた。細身の人の腕なら余裕で通りそうなぐらい大きな穴だ。

 

「カミ・・・やん?」

「十三ミリ爆裂徹甲弾。これを喰らって無事な化物(フリークス)はいないと言わせた一品だ。土御門、お前が案内してくれるんだろ? このくだらない一連を終わらせるその方法がある場所までよ」

 

上条はカスールをしまいながらそう問いかけた。それを横目に貴音は親船最中の携帯電話で救急車を呼んだ。

 

「説明は後だ。時間が無い」

 

土御門はそう言った。

 

「第二十三学区へ向かうぞ。航空機の用意がある。今回限り、親船最中の力を使って準備させたものだ。そいつを無駄にさせるつもりはない」

「OKOK。行こうぜ」

 

上条は土御門の後に続いて児童公園の外に出ながら、そう言った。

児童公園には、血まみれの親船最中だけが取り残される。

遠くから聞こえる救急車のサイレンを馬鹿にするように銃声とは思えない音が響いた。

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