幻想殺しと電脳少女の学園都市生活   作:軍曹(K-6)

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展開される本物の闇 Up_the_Castle&Battleship.

いつの間にか上条はフィアンマの秘密基地の近くまで来ていた。

 

「さて、突入したいわけだが。どういう事か周りに人も居なければ迎え撃つ気配もない。何故だ?」

『ん? 決まっているだろう。重要な右腕を持ったお前を招くためだよ』

「あらそう。お招きありがとう」

 

上条はそう言うと、小麦粉で練られた小さな人形を右手で壊す。

そのすぐ後だった。上条の視界が揺れた。地面が爆音を鳴らす事によって。

 

「は?」

 

その時上条の携帯が着信音を鳴らす。相手は貴音だった。

 

「どしたァ!」

『ご主人大変ですっ! 世界中の教会から何か色んなもんがロシアに向かって飛んでいます!』

「はい!?」

『恐らく右方のフィアンマの術式よ! ロシアで何かするつもりなんだわ!』

「予想は的中って訳か。エネ、準備の方は?」

『バッチリです!』

「ならよし!」

 

上条が頷いた瞬間。ゴッ!! という轟音が上条の真下から響き渡った。

その事に気づいたときには、すでに上条の体は宙に浮かんでいた。

今まで立っていた雪の大地に持ち上げられて、そう錯覚するほどに。地盤を大きく崩すように、上昇する。

 

「うっはwww これが『プロジェクト=ベツレヘム』か!?」

 

さらに加速した地盤は、霧のようなものを通り抜け、青空が見える場所まで出た。

 

「おぉ~! 雲の上じゃねーか!」

 

上条は目の前で更に膨張・構築を続ける巨大な要塞を前に、携帯を見つめる。ものの見事に圏外だった。

 

「貴音ェ!! ヤツを発進させろ! てめぇがメンタルモデルのアイツだ!」

(は!? ご主人正気ですか!!)

「良いから。こんな巨大なのを落とせるのは・・・次元波動爆縮放射器しかねーからよ!」

 

そうやって叫ぶ上条は、いつの間にか古めかしい室内に居た。それと同時、エネとの念話も切れる。

そんな上条の耳にノイズ混じりの音声が聞こえてくる。

 

『準備していたのは、巨大な霊装や施設などではない。()()()()()()()()()()()()()()()

「ここは? 何なんだよ」

『・・・では、歓迎しようか。俺様の城「ベツレヘムの星」へ』

「世界一嬉しくない歓迎だぜ」

 

上条は苦笑いをすると外を見る。見る限り学園都市製の戦闘機が飛んでいる。

 

『天使の媒体サーシャ=クロイツェフ。一〇万三〇〇〇冊の遠隔制御霊装。儀式場のベツレヘムの星。そして俺様の力を振るうに相応しいお前の右腕。必要なものは全て手に入った事だし、そろそろ脇役にはご退場願おうか』

「・・・何する気だ」

『出撃だ、大天使「神の力(ガブリエル)」。全部吹き飛ばせ』

 

その言葉の後、世界が夜へと変じた。

一瞬にして黒く塗り潰したような夜空へと変質していた。

 

「夜・・・。吸血鬼(俺達)の時間か」

『いいや、この場合はミーシャ=クロイツェフと呼んだ方が良いのかな?』

「どっちも正しいんだろ? 魔術の事はよく知らねーけどよ」

 

上条は呆れ気味に言う。

 

(ま、もっとも「御使堕し」を基にしてる時点で安定してないんだろうけど・・・・・・。だが相手は天使。科学サイドはどう出るか・・・・・・。まあ一番の要はエネがあれを動かしてくれるかだがな)

 

 

 

―――学園都市第二十三学区。

 

「システムオールグリーン。ロ号艦本イ400式次元波動缶異常なし」

「発進準備、すべて完了」

「上部ハッチオープン」

 

突然、二十三学区の滑走路の中で何かが動くような感覚と同時、接続ボルトが抜かれた地面が左右に開いていく。

 

「ドック上昇」

 

完全に開いた地面の下から、巨大な鉄の塊が固定された状態で第二十三学区に出現した。

 

『理事! 学園都市第二十三学区に巨大艦を確認!』

「船・・・だと? 陸にか!?」

 

「補助エンジン、始動」

 

巨大艦、そう呼称されたその船の後方、巨大な穴の下に開いた二つの穴から大出力の炎が吹き出し始める。

 

「続いて第一、第二フライホイール、接続」

 

巨大な船の後方から音が鳴り始める。巨大なエンジンが回転するような音が。

 

「ガントリーロック解除」

 

巨大な船を固定していたロックが外れ、後方に噴射されていた炎の推進力で船が前進し始める。

 

「BBY-01発進」

「ロ号艦本イ400式次元波動缶接続! メインエンジン点火!」

 

巨大なノズルが火を噴き、巨大な船は加速する。

 

「安定翼展開」

 

「あ! こ、これは・・・・・・!」

 

同時刻。その船は全国で確認された。日本は特に学園都市の監視と称し、常日頃から学園都市の生中継を行っていたのだが、それに映されたのだ。その船が。

そしてそれを見た者は興奮するものが大勢居た。

それは学園都市の科学力を持ってしても再現不可能とされ、建造がされなかった夢の船。

 

正式名称を『型式番号BBY-01恒星間航行用超弩級戦艦』

通称を

 

「ヤマトだ・・・。宇宙戦艦ヤマトだ・・・・・・!」

 

―――ヤマト内部

少女、エネは次元羅針盤の上に座っていた。

 

「目標、高度三〇〇〇メートル。ロシアに浮かぶベツレヘムの星。見てなさい。邪魔するヤツは全部食い破って直進してやるから」

「・・・相変わらず過激だな。エネは」

「それがたかねの良いところだと私は思うけどネ」

 

第一艦橋にはエネを含めて三人居た。

戦闘指揮席には比企谷八幡。コスモレーダー受信席に泉こなた。

上条の友人と、(自称)嫁がそこに居た。

 

「しかしベツレヘムの星・・・ねぇ」

「無法のビアンカも何しようとしてんだろうね」

「右方のフィアンマな」

「あ、そか」

「あのふざけた浮遊大陸に原作通り大砲をぶち込んでやりましょう! ・・・だから邪魔すんな蚊蜻蛉共!!」

 

半ギレ状態のエネがメンタルモデルの力を使って99式空間戦闘機(コスモファルコン)を操り、ロシア軍の戦闘機を撃ち落としていく。

 

「うわ酷ェ」

「本当に虫みたいだネ」

 




宇宙戦艦ヤ~マ~ト~。

メンタルモデルの設定は蒼き鋼のアルペジオからです。
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