幻想殺しと電脳少女の学園都市生活   作:軍曹(K-6)

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主は閉じた世界の神の如く DEUS_EX_MACHINA.

「やっぱこういう時は上に向かうのが吉だよな」

『そりゃあ、何とかと煙は高い所が好きと言いますし。大抵の偉い人間は一番上に自分の私室を作りますからね』

「研究者は反対に地下の一番深い所だったりするけどな」

『それはご主人が潰しに行くからでしょうが・・・・・・』

 

くだらない会話を交わしながら上条は塾の中を歩いていく。少しばかり時間を食っていたため現在時刻は既に最終下校時刻(PM6:30)は過ぎてしまっている。

 

『夜。ですね』

「吸血殺しのところにはやっぱり集まってるのかね。吸血鬼共」

『さて、今のところは大丈夫なんじゃないんですか?』

「エネがそう言うなら間違いないだろうな。なんて言ったてエネだから」

『なんですかその私に対する変な信頼は。いや、嬉しくないと言うことはないんですが。珍しく、いや以前のご主人からしてみれば珍しく、私のことをベタ褒めしてくださってるので少々嬉しくて舞い上がってます。はい』

「当たり前だ。俺の中でエネは大切なパートナーなんだから」

『それにはどういう意味が?』

「・・・エネが体を取り戻し次第伝えるよ」

『えー!? 気になりますね・・・・・・』

「今は気にしなくて良いだろ? 大体・・・・・・ステイル」

『あ、ハゲ神父』

「そのネタはもうやったよ」

「ん? 君がここにいると言うことは―――ここはやはり日本なのか? 東洋人ばかりだからなんだと思っていたけど、しかしなんだ? この奇妙な結界構造、見覚えのある魔力だが」

「あ、そう。だったら―――」

 

 

 

「―――さっさと思い出せ未成年喫煙者!」

 

上条は恐らく錬金術師にやられたのだろう馬鹿な魔術師のおでこに、掌底を叩き込んだ。

 

 

 

ステイルに追いかけ回され、諸々の事情を説明したら、

 

「それなら最初から行くと言ってほしかった」

 

とステイルに睨まれたので、

 

「途中で気が変わったんだよ」

 

と説明したら、

 

「お気楽だな君は」

 

と返されたので少し落ち込んだ上条だった。

 

「で? アイツの錬金術ってなんだよ」

「良く分かっていないんだよね。恐らく偽物であろうヤツには会ったんだが」

「ふーん。言葉一つで何でも思いどーりかと思ったんだけどな」

「思い通り・・・・・・か。嫌な言葉だね。アルス=マグナを思い出してしまう」

「それってたしか錬金術の最終形態みたいなもんだったよな。もしそれをアイツが極めちまってたらどうすんだ?」

「そんなはずは無いっ!」

「あっはい」

 

上条は珍しいステイルの反応に思わずすぐに返事を返してしまった。

 

「・・・・・・ちょっと時間を潰してる間にインデックスまで捕まっちまってるみたいだな」

「何?」

「いや、一度ここに来ようとしたんだけど途中で忘れ物を思い出して寮に戻ったら寮の中にはインデックスはいないわペタペタルーンは張ってあるわで『あーこりゃステイルを追ってインデックスが三沢塾に行ったパターンだわ』なんて当たりをつけただけだ」

「・・・・・・ヤツの目的が分かった。禁書目録だよ」

「ん? 錬金術師が魔道書を・・・・・・。あー“パートナー”ね」

「そうだ。三年前、ヤツはインデックスの先生だった」

「それで? 自分のことを思い出してもらおうとするって事か」

「まあもっとも、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()けどね」

「ん?」

「これは簡単だ。台無しにしたのは君だ。既に救われている存在を、もう一度救うなんてできるはずが無い」

「あ・・・(察し)」

「ついたようだ。ご丁寧に扉が開いてる」

 

 

 

『三沢塾』北棟の最上階―――校長室への巨大な扉は、上条達を迎え入れるように開いていた。

 

そして、上条にとっては途轍もなく馬鹿馬鹿しく、聞いているこっちがあほらしくなるような会話が魔術師二人の間で会話されていたが、

 

「だが、吸血鬼ならば。永遠に知識を蓄えて生き続ける吸血鬼ならば、彼女を救うことが出来る」

「はは―――あっはっはっはっはっ!!」

 

もう、無理だった。一度でてしまった笑いはもう止まることを知らなかった。

 

「何がおかしい」

「笑う場面では無いはずだよ」

「ククク。いやごめ・・・クッ! あーっおっかしい。魔術師ってのは何奴も此奴も()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

「何?」

「じゃあ質問その1。インデックスの脳が圧迫され一年の記憶しかできません。さて、その容量は?」

「当然。十五パーセントだ」

「じゃあ完全記憶能力者が一年で十五パーセントも記憶容量を使うとして、完全記憶能力者の脳が自然に圧迫されるのはいつで来る?」

「・・・・・・・・・」

「答えは六年と半年だ。小学一年生で完全記憶能力者は死んじまうことになる。おっかしよなー? 何だってそれだけしか生きられないんだよ」

「っそれは、十万三千冊もの魔道書が」

「だから一般常識が欠如してんだっつの。そもそも本の知識と、読んだ思い出は入れ物が違うんだよ。燃えるゴミと燃えないゴミみたいな? そもそもこれ、外の高校ですら習う一般常識だからな? 別に学園都市が特別とかじゃねーから。まじで魔術師にできないんだから他の誰にもできないみたいな風潮今すぐ止めろ赤っ恥かくぞコラ。ああそうそう。これだけ言わせてくれ、インデックスを救う救わないとか言ってるけどさ。()()()()()()()()()()()()()?」

「な、に―――」

 

怪訝な顔で上条を見ていたアウレオルスは、上条当麻の顔を凝視した。

 

「そういう事さ。インデックスはとっくに救われてるんだ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。ほんの一週間ほど前だったかな」

 

そして、上条はそのステイルの言葉の続きを盗って、

 

「そう言えばお前の願いはインデックスがパートナーと幸せになることだったよな。安心しろ。インデックスは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「――――――、は」

 

アルレオルス=イザードは、自分を支える全てを破壊されたように狂笑する。

 

「はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

「・・・・・・、とうま?」

 

アルレオルスの巨大すぎる狂笑に反応して目を覚ましたインデックス。だが。その目はすぐ近くにいるアウレオルス=イザードなど見ていなかった。




可哀想なアウレオルスさん。別に悪くないんですよね。彼。

というか、デウスエクスマキナってタイトルなんですね。機械仕掛けの神。ご都合主義の象徴ですね。
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