幻想殺しと電脳少女の学園都市生活   作:軍曹(K-6)

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前回の一方通行の名前。黒夜海鳥の逆にしてます。伏線ではないですが、黒夜なら白夜かな~、と。



御使堕し編
現実世界のパラレルワールド


不幸な少年。こと上条当麻は、海岸にいた。

 

上条達の住んでいる超能力開発期間『学園都市』は東京西部に存在する。よって、内陸に位置する学園都市の住人にとって、海ほど縁の遠いものはないものだ(まぁ水産学校などに行くと水族館じみた海水プールなんてものもあるのだが)。

 

そして、学園都市では機密保持と各種工作員による生徒(サンプル)拉致(さいしゅ)の危険性などを考慮して、極力学生を街の外へ出す事を好まない。

 

許可をもらうには三枚の申請書にサインをして、血液中に極小の機械(ナノマシン)を注入して、さらには保証人まで用意しなくてはならない、のだが。

 

(けど、来ちゃったんだよなー、海)

 

上条は自分の右の二の腕をさする。無痛注射針(モスキートニードル)の痕は、触った程度では分からない。

今回のケースは異例だった。普通は学生が申請書を書いて『外に出してくださーい』と先生にお願いするのだが、上条は過保護な義伯父から『外行ってろバカ』と命令されたのである。

 

先日の一件。第一位を無能力者が倒したのだ。

夏休みで生徒間の交流も少ないのに、その情報(ウワサ)はあっという間に街中に広まった。それで上条当麻の地位が飛躍的に向上したかというと、そうではなくて。

 

そっかー、あの無能力(レベル0)バカをやっつければ学園都市最強の称号がもらえるんだー、という意見の元、腕に覚えがある不良さんが達が大々的な人間狩り(サバイバルゲーム)を始めてしまったのだ(とはいっても異能力者以上の者だけ、武装無能力者(スキルアウト)は裏の彼に幾度となく出会っているので、上条当麻には手を出さない)

 

そんな理由で上条当麻はあきれ顔で海にいた。晴天の夏・ビーチとくれば健全な男子なら何を思い浮かべるであろうか。

 

無論  ビキニ水着だと思う。だが我らが主人公は観点が人とずれている。

 

「海か。海っつったら焼きそば、かき氷、貸し出し用ボート、イ○娘・・・」

「・・・つまりご主人は海の家が好きなんですね」

 

こんな風に、もちろんきれいな海にはそれなりに人がいる。もちろん小学生から大人まで、クラゲが大量発生して―――なんていうフラグもなく、平和なものである。

そんな中上条は隣に立つ少女。貴音を見る。この間まで画面越しにしか見ることのできなかったその姿を水着で見るのは新鮮である。綺麗な白い肌(胸はAAだが)。そのかわいい顔でナンパの恰好の的である。

 

上条の中でこうやってジロジロと眺める事はイコール『攻撃』という方程式(水着のため夏限定)が建っているのだが、どうしても見てしまう。

 

「・・・ご主人」

「ん?」

「やはりご主人は私の肢体(からだ)に夢中なんですね」

「おう」

 

素直に返事しながらも、攻撃が飛んでこない事を上条は幸せに思っていたりする。そんなやりとりが彼等は深い関係なのだということを暗示しているのだろう。

 

「・・・・・・ご主人?」

「何かね」

「そんなに見られると恥ずかしいですよぅ・・・」

「いいじゃん。減るもんじゃあるまいし」

「恥ずかしいんですってばっ!」

 

優しく押すようなその動き普通ならおっと。危ないな~。なんて光景が繰り広げられるのだが、上条の体は数十メートルほど地面を離れて飛び、そのまま水に落ちた。

 

「・・・たかね。とうまが吹っ飛んだんだよ」

「え?! あ!! ご主人っ!」

 

色んな人の注目を集めた上条だが、水面から顔を出すと両手を後ろに向け、そこから勢いよく()()()()()()()

 

「とぅぁあくぁあぬぇえええ!!」

「ひぃぃぃ! 人間魚雷がこっちに来ます!」

「回天の事かな? 大丈夫。あれはとうまだから」

「だからいろいろと問題なんですよぅ!」

 

大量の砂を巻きあげて、上条が着弾する。

 

「お前は力加減を間違えるなッ!」

「ごめんなさいー!」

 

 

 

 

八月二八日、天気超晴れ。

おにいちゃーん、という女の子のミルキーボイスで高校生・上条当麻は目が覚めた。

 

「・・・・・・、何だ。今のトリハダボイス」

 

上条は七割方覚めていた頭を覚醒させながら、身体を起こす。右手からわき出た水球に顔を突っ込み完全に覚醒する。

女の子の声は、ドアの向こうから聞こえてきたみたいだった。

 

起こした視界には六畳一間の和室。床はボロボロの畳張りで、天井には古めかしい四角い電灯カバーのついた蛍光灯、油っぽい汚れのついた押入れの襖に家のトイレにでも使われていそうな簡単なカギのついた木のドア。エアコン代わりの扇風機はプラスチックのボディが黄色く変色していて、ちょっと鼻を動かすと潮の香りがした。

 

「あー。そっか。外にいたんだよな・・・」

 

基本和室のその部屋の、海岸側に取り付けられた唯一の洋風スペース。そこのカーテンを開け放ち、上条は外を眺める。少し明るくなった外に映えるように輝く海が見える。

その空気をこれでもかというほど吸い込むと、上条は窓から飛び降り海岸へ着地する。

 

「まだ誰もいないな」

「当り前ですよ。こう言ってはなんですが、朝ですし」

 

上条と同様に二階から飛び降りてきた貴音はニコリと笑う。

 

「そう言えばさっきの媚声はなんだ?」

「さあ? ですがご主人・・・空気が何か変です。今回の相手は相当かもしれません・・・!」

「急にバトルものになるな」

 

真剣なまなざしで今にも死亡フラグを吐きそうな貴音を手刀で黙らせる。

 

「痛いですご主人!」

 

まあ最も、こんな事で倒れるように鍛えられているわけではない貴音である。上条も手加減していたのも相まって、かなりの音がしたのに気絶どころかたんこぶ一つできていなかった。

 

「朝飯にするかー」

 

貴音の発言を完全に無視し、上条はわだつみに戻っていく。

 

「あー! 待って下さい待って!」

「あーはいはい。待たねぇ待たねぇ」

 

 

 

 

 

 

 

「オイ。何があった」

 

和室の大広間に入った上条の第一声である。

 

「ん? どうした当麻。何かおかしいか?」

「何がじゃねーよ何がじゃ! ・・・ちょっと待ってくれ」

 

上条の事を不思議そうに見つめてくる少女に右手で触れる。だが、変化は一向に起きなかった。

 

「・・・ん、んー?」

「どうした当麻。母さんがそんなに気になるか?」

「・・・オイロリコン。屋上へ行こうぜ・・・久々に・・・キレちまったぜ・・・」

「貴音さーん。ちょっと黙ってて下さるかな?」

 

見た目インデックスの上条詩菜から上条は手を離す。とりあえずこの状況は放置のまま、朝食はすんだ。

 

 

 

海。海岸にパラソルを立てた上条は周りを見る。見事に“上条当麻”と“榎本貴音”以外の恰好がチグハグになっている。いや『上条刀夜』も変わっていない。

 

「一体全体・・・何が起きている・・・?」

 

なるべくインデックス(青髪ピアス)を直視しないようにしながら上条は頭を抱えていた。上条の完璧な記憶力という名の辞書から引き出される結論。朝のおにいちゃんは竜神乙姫(御坂美琴)のものだ。

 

「『異変』・・・かなぁ?」

「・・・・・・どうでしょうか・・・。まあこれほど大規模なものですからね・・・。私達で言う『異変』ですね」

 

その時、上条のケータイが鳴る。

 

「おふぁあ?!」

「ぷっwwちょwwご主人www何ですか今のwww」

「うっせーなー!」

 

ぶっきらぼうになりながらも電話に出る上条。

 

「はい? 一体誰・・・」

『上条ォ! 何がどうなってやがンだァ!!』

「・・・白夜さん? あーた、なんでこの事件の事知ってんの?」

『しらねェよ! お前どこにいンだ! 学生寮か、ホテルか!? 盛ってンなァ!』

「勝手に盛り上がるんじゃねェ! 外だよ外。海の家わだつみ」

『・・・・・・十秒で行く待ってろ』

「・・・ハァ!? お前出国審査は・・・・・・」

 

一方的に通話は切られた。そして、十秒後。上条の目の前に鉄製の円柱が突き刺さる。

 

「おうわっ!」

「待たせたな」

「スネーク!」

「乗るな、乗るな! 貴音。お前は乗らなくていい! それと白夜! お前はいつから桃白白になった!」

「伊達に第一位やってねェ!」

「おぉっ!」

「い・ば・る・なァァアアアアアア!!」

 

上条は一息つくと白夜に向かって言った。

 

「白夜。アレを見てみろ」

「・・・えェェええええええええ!!!?」

「そこで鈴科が目にしたものとは!」

「・・・まあ茶番は置いといて、コイツを見てくれ、どう思う?」

「・・・ああ」

「・・・凄く・・・大きいです・・・」

「・・・・・・あァ?」

「どこを見とんじゃ我ェ!!」

「きゃー! ご主人が起こったー!」

「・・・相変わらず・・・か」

 

上条の股間を凝視していた貴音は全速力で逃げる。そして、上条に追う意思が無いのが分かると、全速力で戻ってきた。

 

「・・・で、この状況なンだよ」

「「『異変』」」

「・・・またお得意の異変かよ・・・。どうするか具体的な策はあるンだろうな?」

 

パラパラとしか人がいないビーチを見まわしながら白夜は言う。

 

「それが何もなくてさー」

「あァ!?」

「うにゃーっ! カミやーん、やっと見つけたんだぜーい!」

 

海岸に響いたその声に上条と貴音は過剰に反応する。

 

「その声はっ!」

土御門元春(シスコン軍曹)!!」

「変なあだ名をつけないでほしいぜい。ツインテール馬鹿」

「なっ! ツインテールは悪くねェだろ!」

 

上条の言われているツインテールは誰もが知る髪型のことである。初めこそツインテールはそこまでだった上条だが、榎本貴音がツインテールと言うこともあり、今では万人のツインテールを愛している。(別にツインテールを()()()()()が好きなのではなく、彼が好きなのはあくまで髪型のみ)

 

「ふ・・・フフ・・・いいだろう! お前らが納得するようにツインテールの素晴らしさを語ってやろう」

「というよりカミやん、一個確認するけど・・・・・・お前はオレが『土御門元春』に見えてるぜよ?」

「ああ!? 土御門君。まさか君俺のツインテール講義を聞きたくないからと逃げに・・・」

「となると、いや、まさかにゃー・・・・・・」

 

上条が鬼の形相で土御門を睨むが、土御門は一人でブツブツ言った後。

 

「ま、いいか。とにかくカミやん、ここから逃げよう。ここは危ない。何が危ないって、もうすぐ怒りに我を失ったねーちんが来襲してくるあたりが激ヤバぜよっ!」

「は? ねーちんが・・・・・・来襲? おい、まさかまだ何かあんのかよ」

「いいから隣人の言う事は聞くんだぜい!」

「それはこの『異変』の関係あることか?」

「・・・それだぜい! ねーちんはカミやんが魔術を使って『入れ替わり』を引き起こした犯人だと思ってるんだぜよっ!」

「はぁ? ってゆーかお前姉貴居たの・・・・・・?」

 

と、上条が訳が分からず首をかしげた瞬間に、

 

「見つけました、上条当麻・・・・・・ッ!」

 

何か、思いっきり憎しみの込められた女の声が横合いから飛んできた。

うわちゃー、と天を仰ぎ見る土御門。上条は声のした方を振り返っ・・・ることはせず。

 

「つまり、・・・・・・だからだな。あの、人の感情を体現したかのような動きが・・・」

「・・・いや、俺は必要ないぞ上条。ツインテールいいと思うし」

「白夜ァ! 分かってる分かってるねェ! そう。俺はツインテールを愛してるんだ!」

「上条当麻! あなたがこの入れ替わりの魔術――――『御使堕し(エンゼルフォール)』を引き起こした事は分かっています! 今から三つ数えますからその間に元に戻しなさい!」

「・・・・・・結論を言うとだな、ツインテェェルゥゥゥ! サイコォォォオオオオオオオルソラァ!」

 

上条の後ろ首に愛という名の手刀が叩き込まれたため、上条は変な声を上げて気絶しかける。

 

「ご主人! 恥ずかしいからやめてくださいっ」

「おう、ナイステール」

「ツインテールに生き、ツインテールによって死ンでいったか・・・」

「殺したらダメだぜい」

「・・・・・・で? 何? 土御門君。君もしかして魔術師なの?」

「そーゆー事。俺も『必要悪の教会(ネセサリウス)』の一員だって事だぜい」

 

あっさりと。あまりにもあっさりと、土御門は言った。

 

「なるほどねェ・・・。それで土御門の身体から異質な力を感じたのか・・・」

「んにゃ? もしかしてカミやんは気付いていたのかにゃー?」

「気づいちゃいなかったよ。そもそも魔術自体半信半疑・・・、禁書目録に会うまで知らなかったんだから。・・・でも、ただの人間には放てないオーラっつーか空気が違うのは感じられたぜ?」

「おいちょっと待て。話についていけねェ。何だ? 魔術って」

「MP消費して体力回復できる奴ですよ」

「・・・なるほど」

「改めて問いますが、暴露しても良かったのですか、土御門」

「別に。とっくに上層部には知られてるからにゃー。知ってて泳がされてる状態だぜい。今は掌で踊って様子見ってトコですたい」

 

土御門は青いレンズの向こうで目を細めて

 

「ま、つまりオレが握ってる情報は緊急で口を封じるような価値はないってこった。・・・・・・確かに、虚数学区・五行機関は正体を知った所で手に負えない。悪いが仕事(サラリー)とはいえ、いや仕事(ビジネス)だからこそ割り切るぞ。ここは一度退くべきだぜい、これ以上は深入りだ。あれだけではアレイスターに対抗する有功打(カード)にはなりえない。まったく、学園都市も厄介な闇を抱えてるもんだぜい」

「ん? 何? 土御門君キミはあの馬鹿に恨みでもあるのかい?」

「まーありそうですよね・・・。あんなテンションの人には・・・」

 

土御門は上条と貴音のその言葉に眉をひそめて

 

「オイ待てカミやん。お前はまさかアレイスターを知っているのか!?」

「知ってるも何も・・・」

「この間の禁書目録事件の時も窓のないビルの中でお世話になりましたけど?」

「・・・・・・一体どういう関係だ」

「知り合いだよ知り合い。しいて言うなら友達」

「「は?」」

 

時間が止まる土御門と神裂。白夜は全くリアクションを起こす事はなかった。

 

「ま、こっちの話は置いておくとして」

 

土御門はあっけなく言い捨てると

 

「今はそっちをどうにかしようぜい。入れ替わりだよ入れ替わり。カミやんも何か気付いてんだろ」

「ああ。一応な、まず最初にコイツが何らかの『原因』で起きた『異変』だって事。それとこの『異変』は世界規模で起きてるって事ぐらいだな」

 

あともう一つ厄介なのが地上に・・・。と上条は言いかけてやめた。言っても分かってもらえないと思ったからだ。

 

「実は俺もそこそこですたい。分かってんのは『入れ替わり』が『本題』じゃない事。この『入れ替わり』は単なる『副作用』にすぎないって事ぐらいかにゃー」

「えー? じゃあ何? この異変。まだ何かあるの?」

「土御門、カバラの樹を知らない者に理を解しているのかと問うのは酷です」

「分かってるぜい。けど、だとすると神裂の仮説は間違っているってことになるにゃーん?」

 

土御門は笑って次のセリフを言おうとして

 

「セフィロトの樹っつー生命の樹の事か? エデンにある」

「・・・理解してるのか?」

 

真剣な顔つきになった。

 

「理解してるっても、そこらへんの人が興味本位でインターネットで調べたぐらいだよ。えーと確か、セフィロトの樹っていうのは・・・身分階級の表だったか? 魂の位を十段階評価したピラミッド・・・『神様絶対主義』ってやつだ」

「人の数も神の数ももっぱら最初っから決まってるから、人は人。神は神。っていう考え方でしたっけ」

 

その後二人が、こっちの地上は天界の事何も理解してねェよな。と頷き合っていたのを土御門が聞き逃さなかった。

 

「ちょっと待てカミやん。どういう事だ今の言葉。それは全世界の魔術師を敵に回す発言ぜよ」

 

訂正しろ。という土御門の言葉に上条が

 

「だってよ。どうあがいても神の位にあがれなかったって諦めた奴らが考えた持論だぜ? 一回も神の国に行ったこともなければ主に会った事もない奴が作った創造論(フィクション)を信じてる奴らが神だの何だも言ってもね」

「カミやん。やめろ!」

「あー分かったわかった。んで、エンゼルフォールってのは一体どんな『魔術』なんだ?」

「そうですね。現在、世界規模でとある魔術が展開されています。英国図書館の事件簿にも記載されない未知の現象で、詳しい術式・構成も不明。我々は起きた現象の特徴から、便宜的にその魔術を『御使堕し』名付けました」

「は?」

 

上条は苛立つように急かすように神裂に先をせかす。

 

「だから何だよ。セフィロトの樹はどこへ行ったんだよ」

「『御使堕し』というものは、文字通り、天の位にいる天使を強制的に人の位へと堕とすもの、元より満杯の盃のごとき人の位の中へ、さらに一滴の雫を注ぐように天使が落ちてきたのですから―――――と、どうかしたのですか?」

 

上条はあごに手を当て、いかにも何か考えてますと言った雰囲気で「それであの・・・」とか、「そもそも俺は?」とか言っていたりした。

 

「・・・まあつまりですね。コイツが発動した中心にご主人がいたって話ですよね?」

「ん? ああ。そう言う事になるにゃー」

「っつうかよォ。魔術だの何だの言ってるが、要するにこいつを発動させた奴がいて、そいつが作った魔法陣があって、そのどちらかを壊せばいいって事なンだろ?」

「ええ。そういうことです」

「じゃあご主人。儀式場探しちゃってください!」

「ああ? めんどくせェ」

「そんなこと言わずに~」

「そもそも、探査だとか捜索だとかそういった類の物はお前の本分だろうが!」

 

上条達が言い争いを始める。いつもの事だったので白夜は気にしないが、土御門は二人の会話から何か情報を聞き出そうとしていた。

 

「・・・とにかく! 俺は俺の気が向くまで動かねェ! だから土御門君も帰った帰った」

「白夜さんももう大丈夫でしょう?」

「・・・あァ。何かよくわからねェが。どうせ最後には動くンだろ? なら安心だ」

 

そう言って向きを操り飛んで行った白夜を見送った貴音は、上条の後を追ってわだつみの方へ歩いて行った。

 

「・・・・・・どうします? 土御門」

「うむ。今までの経験からカミやんは動くと思うけど・・・今回に限ってカミやん何か怪しいにゃー」

「そうですか・・・」

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