幻想殺しと電脳少女の学園都市生活   作:軍曹(K-6)

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リメイク後の変更点。
ストーリー。
上条の戦い方。


闇夜の黒猫は黒皇龍へと

とある冬の日のこと。

人身売買に手を染めていた研究所が何者かに襲われた。

 

「なっ・・・何者だ、お前は!」

「冥土の土産だ教えてやる。俺は黒猫(BLACK CAT)だよ」

 

銃声が響く。少年の前にいた研究者は額から血を流して床に倒れ込んだ。

 

「ウィッス。こちら黒猫。掃討完了だぜ」

『こちら闇夜(Darkness)。それで、一人か二人ぐらいは生かしてるんでしょうね?』

「あ・・・」

『バッカじゃないの? 情報を聞き出さなかったら意味ないでしょ!?』

「あっはっはっ」

『笑って誤魔化すな!』

「でも安心しろ。子ども達の居場所は聞いてる。まだ移動させられる前の子達がいるはずだ」

『どこ?』

「第十三学区」

『私達が通う学校がある学区じゃない』

「○○小学の地下だと」

『なるほど。現在も使われている小学校の地下に牢獄を作る、ね。考えるじゃない』

「そっちは任せて良いか?」

『どうするの?』

「俺は能力者狩りを行ってるスキルアウトの方に向かう」

『了解』

 

黒いコートをなびかせ、黒猫と名乗った少年は学園都市の闇に消えていった。

 

 

 

 

―――大きな廃倉庫。

 

「・・・はっ。何が学園都市だ。何が超能力者の町だ・・・。意味ねェじゃねェか」

「なァお前ら! 超能力者が憎いか!」

「「「おう!」」」

 

スキルアウトのメンバーが能力がある者達へ強い反感を持っていた。

その理由は簡単。力を持つと人は力の無い者を見下し始めるからだ。

大人が子供を、社長が部下を・・・。

 

「・・・・・・・・・」(・・・コイツら。根は良い奴なんだが・・・。やはり俺ではまとめ上げ切れんか・・・?)

「東城のアニキ。どうします?」

「ん? ああ。何の話だったか」

「決まってるじゃないっすか。次の能力者をボコるんすよ」

「調子に乗ってるあいつらをまた締め上げるのが目的です!」

「・・・そうか」

 

第七学区辺りを占めるスキルアウトのリーダー。東城鬼彪(とうじょうおにとら)は好き勝手するメンバーに手を焼いていた。

先代リーダーから受け継いだグループだったが、どうも自己主張が強すぎる奴らで上手く扱いきれないようだった。

 

(・・・こいつらをまとめ上げるほどの器の持ち主はいないのか・・・)

「グアッ!」

 

と、その時。メンバーの一人がボロボロの姿で倉庫内に放り出された。

 

「なっ!」

「どうした!?」

「あ・・・化物・・・」

「誰が化物だ」

 

そう言ってその倉庫の唯一の入り口と言って良い扉から入ってきたのは、黒いコートをなびかせたボサボサ頭の少年だった。

 

「誰だテメェ」

「一応黒猫と名乗ってはいるが、好きに呼んでくれ」

 

悪党でも、糞野郎とでもな。と笑う少年に、少し気圧されたスキルアウト達だったが、すぐさまナイフやパイプを持ち出して臨戦態勢に入る。

相手の少年はただひっそりと、どこからともなく二丁の拳銃を取り出した。リボルバーの装飾銃とオートマティックの装飾銃。

 

「な・・・テメェ。銃は卑怯だろ」

「・・・裏の世界に卑怯も何もあるか。俺達は明日を生きるために今を闘ってるんだよ」

「・・・・・・」(コイツ・・・強い)

「・・・スキルアウトをなめんなよッ!!」

「不吉を、届けに来たぜ」

 

鉄パイプやナイフを持って襲いかかるスキルアウトに、黒猫は容赦なく銃弾を撃ち込んでいく。

 

「ガッ!」

「グァッ!」

「・・・ゴム弾!?」

「テメェも警備員(あいつら)と同じか!!」

「舐める? 特殊な火薬のおかげで警備員(アンチスキル)のより数倍痛いんだぜ」

「ガハッ!」

「アガァッ!」

 

―――数分後。そこでは呻き声しか聞こえなくなっていた。それと悲鳴。まだ数人残っているが、完全に戦意喪失している。

 

「・・・アンタがここのリーダーか?」

「・・・・・・ああ、東城鬼彪だ。お前は?」

「・・・上条当麻だ」

「聞かない名だな。それだけ強ければ知られていてもおかしくない」

「不良じゃないし、この前入学したばかりの小学生なんでね」

「・・・どう見ても大人だが?」

「そこは上の都合さ。俺を動かすのに身体が大きいほうが動かしやすいんだろ」

「・・・そうか」

 

東城は上条が両手に持つ銃に目を向ける。

 

(今までの戦闘で分かったのは、あの銃が両方とも化物だって事だ。金属バットの衝撃(フルスイング)を受けて傷一つ入っていないリボルバーに、明らかに装弾以上の銃を撃ち出している大きさからして普通じゃないオートマティック・・・)

「・・・どうした? リーダー格。来ないのか?」

「・・・・・・お前、優しいんだな」

「・・・は?」

「何言ってるんですかアニキ! コイツのせいでみんなやられたんですよ!?」

「・・・ああ。だがコイツの銃の腕からして、今頃撃たれた奴全員あの世逝きだったろうよ。ゴム弾で良かったな」

「・・・・・・なっ!?」

「・・・なぁ黒猫。頼みがあるんだが」

「・・・・・・力ずくでなら聞いてやるぜ?」

「・・・・・・そうか」

 

東条が唯一と言っても良い能力を発動させる。それは低能力(レベル1)発火能力(パイロキネシス)だが、その低さ故に体温を上げる程度もしくはマッチのみの炎しか生み出せない。

 

「・・・もう良いだろ?」

「―――ッ!?」

 

ポツリとつぶやいた上条は、正面にリボルバーを構える。

それは何かの咆哮のようだった。

ワケの分からない音が響いて、倉庫の壁に穴が開いた。分かったのはそれだけだった。上条は、能力者を恨むのはやめておけ。とだけ言い残し、その場を去った。

 

「何なんだ・・・アイツ・・・」

「まるでバケモンのビームだぜ!?」

「ゴジラだぜ。ゴジラ!」

「・・・・・・上条当麻・・・か」(フッ・・・。強いじゃないか『不吉』の届け屋(プレゼンター)。またいつか・・・どこかで会ったら弟子にでもしてもらおうかな)

「・・・ニキ。アニキ!」

「ん? おうどうした?」

「アイツ。上条当麻の事ですが。アイツの最後の技、『竜王の咆哮(ドラゴンブレス)』なんてのはどうです?」

「あははっ。いいな。よしお前ら、都市伝説風にウワサを流しな。XIIIの黒龍には近づくな。ってな!」

「「「「りょーかいィッ!」」」」

 

―――何だかんだで仲が良く気さくなヤツらなのかも知れない。

 

 

 

―――少し離れた場所。

 

「こちら黒猫。応答願う」

『どうした黒猫』

「スキルアウトを懲らしめる任務完了だ。しかし、良いのか?」

『良いんだよ。そこの奴らは基本良い奴らだ』

「へぇ・・・」




既に彼は暗部組織に所属しているかも・・・。
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