幻想殺しと電脳少女の学園都市生活 作:軍曹(K-6)
―――とある夏の日。
「あ・・・いや」
「うへへへ」
「お前マジでそういうのが好きなのか?」
「わかんねーな・・・」
「分かんなくて良いんだよ。俺はこういう子が好きなだけだから」
「どう見ても小学生だよね」
「テメェはロリコンか」
「「「!?」」」
「よう糞餓鬼共」
「
「は? 風紀委員? 風紀委員ってのは校外に口出しできないんじゃねーのかよ」
「ああ。確かに管轄外だぜ?」
「でもさ。こういう場面を見て放っておけってのは」
「「何か違うんじゃねーの?」」
そう言って少年は不良達に近づいて、
「大人しくしといてくれよ? 警備員は呼んである」
一瞬で全員倒してしまった。
「ふぅ・・・。よぉ、大丈夫か小学生」
「あ、ありがとうございます・・・」
「当麻。警備員が来ますよ」
「お、そうか」
「名前。教えてもらえませんか・・・」
「上条当麻だ」
「榎本貴音よ」
「風紀委員なんですよね・・・?」
「なんで校外の事件に首を突っ込んでるか、だろ?」
こくりと頷いた少女に上条はこう答えた。
「目の前で困ってる人がいて、手を伸ばせば助けられるなら。助けるしかねーだろ」
「・・・・・・!」
「ゲッ。当麻!」
「ん?」
「こらー! またお前等じゃん!?」
「ゲッ。黄泉川! じゃな!」
「黒子、白井黒子ですの!」
「・・・じゃあな! 黒子!」
「またね、黒子ちゃん!」
「こら! そこで待つ!」
「「嫌だね!!」」
警備員から逃げるように去って行った二人だった。
ちなみに、この日であった白井黒子という少女と上条達は暫く一緒に遊ぶことになるのだった。
「え? 黒子ちゃん風紀委員になるの?」
「はい!」
「止めとけ止めとけ。馬車馬のように働かされるぞ」
「私達みたいな事してたら警備員に目をつけられるしね・・・」
――またある日。
「なぁ。上条」
「ん? なんだ?」
「お前、榎本先輩とどういう関係なんだよ」
「貴音先輩? 親しい間柄ではあると思うぜ? 確か義理の姉弟だったはずだから」
「名字が違うじゃねーか」
「確かに。でも養子だったはずなんだよな・・・覚えてないけど」
「ふーん」
少しずつ暑くなってきた七月の頃。上条はクラスメイトから質問攻めにされていた。
一年生の上条当麻が二年生の榎本貴音と仲良く下校していた。という噂が原因だった。
ちなみに本日この中学校の二年生は外で能力の計測中だ。
「貴音ぇ~聞いたわよぉ」
「え。な、なにを?」
「一年坊主と仲良く下校デートしてたんでしょ? どんな関係なのよ」
「え!? あ、ぇ、えと・・・。っていうか! どこ情報よそれ!」
「えぇ~? 知りたい~?」
「知りたいに決まってるでしょ!」
「あっは~教えて上げなーい」
「お・し・え・な・さ・いっ!」
貴音が追いかけた少女が逃げた先では、テレポーターがいた。その子にぶつかったため、少女の演算がぶれる。変な演算をしたからか、本来飛ばせないはずのグラウンドの土を抉って、貴音の頭上にテレポートさせていた。
「へ?」
「貴音ぇ! 避けて!」
「あ・・・」
それなりに固められたグラウンドの土は、かなりの質量を持って貴音を押し潰した。教員は焦り、
―――病院。
「ゲコ太ァ!」
「病院内では静かにしてほしいね? まあ今の君には何を言っても無駄だろうけど?」
「貴音は? 貴音先輩はどうなってる!」
「一命は取り留めたね? でも、聞いた限りじゃ相当な質量に押し潰されたみたいだからね? 起きるかどうかは分からないよ?」
「・・・・・・」
心の準備は良いかな? と、聞かれた上条は一度頷き『榎本貴音様』と書かれた病室に入る。
そこには、生命維持装置に入った貴音の姿があった。
「一応彼女自身に配慮して病院服のまま入れてるけどね? 目を覚ます兆候は未だ見られていないんだよ?」
「・・・早く起きやがれ。馬鹿音」
上条はその後、面会終了時間まで一緒にいた。
肩を落として家に帰ると、パソコンにメールが届いていた。
「メール? 仕事か・・・?」
確認のためメールを開いた上条。その瞬間彼のパソコンが一瞬フリーズする。
「ん?」
そして女子向けアニメの変身シーンのように、青いジャージの少女がデスクトップ上に表示された。
『初めまして・・・ですね。ご主人。メール、開いてくれてありがとうございます。これから、このパソコンに住まわせてもらうことになりました。エネです。よろしくお願いしますね』
「あ・・・貴音?」
『?』
「貴音だろ!? 流石の俺もその見た目と声じゃ間違えねぇぞ!?」
『アハハ。前のご主人なら騙せたんですけどねぇ』
「おい。それは何だ? 嫌がらせか?」
『ご主人と呼んで上げると言ったでしょう? ご主人様』
「・・・・・・ハァ。不幸だ」
『こんな超絶プリティ電脳ガールを前に不幸だとはどういう事ですかぁ!!』
「・・・いや。もうなんか前より騒がしい」
『かーっ! 腹立ちますね。イラッときましたよ。ご主人の秘蔵ファイル捨てておきましょう』
「待った待った待った!!」
上条はあわててマウスを握りファイルを移動する。
『大人しく捕まりなさい! 捨てておきますから!』
「嫌だね!」
数十分後・・・
「で・・・どうするんだよ。その姿」
『戻れるんですかねぇ』
「以前も、なんて言ってたから戻る方法は分かってるんじゃねーの?」
『分かってるんですが・・・。まだその条件が整っていないんです』
「じゃあ条件とやらが整うまで」
『この姿というわけです』
「ハァ・・・」
『そんな落ち込まないでくださいよぅ』
「風紀委員のメンバーにはなんて言えば良い」
『はて? 何と言いましょう』
「どうにかしないと駄目だろ・・・・・・」
伏線は・・・張れたと思います。