投稿が遅れたのは久しぶりに38℃越えの熱がでたからでした。不甲斐無いわ。
感想も来た事ですし今回は短めですが投稿いたしました。
それではどうぞ
闇鍋。
それは暗闇の中で策を持って如何に生き残るかを競うゲーム。
闇鍋。
それは影で暗躍し相手に危険物を如何様に食べさせるかを競うゲーム。
ただし見ているものは参加者の指の先ほども楽しめるものではない。
ワアアアアアアアアアアアアッ!
観客席の方で客席が沸いている。多分あのおっさんと黒いのの戦がが終わったのだろうか。
そんなことをぼんやり考えながら薄暗い通路に座り香ばしいタレの匂いがする串焼きを食いきった肥ま・・・・デブ。トムは今コロシアムへと向かう選手通用口に居た。手に持つ紙袋にはトーラス焼きの文字がある。
今はKoBの団長と黒い剣士様が肉に比べれば遥に安い男のプライドをかけた決闘を行っている。要は嬢ちゃんを賭けて決闘だ。ただしKoB現団長で在らせられるおっさんについては男女の関係を望んでいるとは思えないが。あのおっさんきっと一生ボッチじゃねえかな。
気付けば先ほどよりも辺りが暗くなっていたので顔を上げると其処には噂のおっさんことヒースクリフが立っていた。
「・・・よお、おっさん。やっぱり勝っちまったか。つってもどうせキリトの攻撃速度に反応できなくてセコい手でも使ったんだろ?」
「そんな手があれば初めから使っていると思うが?仮にそんな力があれば今頃攻略ペースはもっと上がっているだろう。」
「ちげぇねぇな」
ハッハッハと高らかに笑うデブとフッと控えめに笑みを浮かべる団長殿。しかし表情とは対照的に場の空気は徐々に冷え込んできていた。
「で、俺を此処に呼んだ理由は何だ?まさかこんな茶番を見せたかった訳じゃないだろ?」
「ああ、キリト君とデュエルをすることになった時にアレを使う可能性があったのでね。君はその保険だ。案の定使うことになったのだから私にも勘というものが備わってきたのだろうね。」
「心にもないことを・・・。で、何だ、俺は黒いのを監視でもすりゃいいのか?それとも『外』からクラックしてる奴らへのお仕置き?はたまたMHCPの調整?どうでもいいが早くしてくれ。外で俺のステディーたちが脂を垂らして待ってんだ。」
肉を揺らし苛立ちながら自分への依頼を諭すデブ。
「君への依頼は彼の護衛だ。」
そう言ったヒースクリフが指差す方向を見ると其処にはアスナに抱き起こされているキリトの姿が見えた。
「彼らには敵も多い。現に我がKoB内でも彼に対して敵意を向けている団員は少なからず存在する。まだ勇者の資質を持つ者に死なれては困るのだよ。」
「それぐらい自分でやれよ。そんなもんアンタなら片手までデキんだろうが。」
「時間がないから言っている。それに断れば君の姉がどうなるか分かっているだろう?」
「手を出すつもりは無いくせによく言うよまったく。・・・ハイハイ分かった分かりましたよ。そういう契約だったもんなアンタとは。だからそんな顔すんなよカルシウム足りてんのか?」
溜息を吐いたヒースクリフはトムのその態度に呆れながらも再度依頼の確認を行った。それにトーラス焼き(50本目)を齧りながら耳を傾ける肉饅頭は契約内容を頭の中で咀嚼し吸収していく。
程なく説明は終わり
「では、頼んだぞトム君。」
そう言って薄暗い通路を進み始めたヒースクリフに向かってトムは食べ終わったトーラス焼きの串を投げつけた。
「おっさん、これで例の契約は履行完了だ。これが終わり次第俺は自由に動かせて貰うが文句はないな。」
それにヒースクリフは指2本で後ろ手に串を挟み応じる。
「ああ、契約は守るさ。お姉さんの安全は保障しよう」
「そっちは端から心配してねぇよ。俺が言いたいのはもうおっさんの駒にはなんねぇぞって事だよ。」
「そちらも守ろう。・・・では良い旅を、トム君」
そう言ってヒースクリフは此方を振り返らずに立ち去った。
「ったく、あのおっさんも相変わらずだな。まあとりあえず依頼は一先ず置いといてまずは外でステディーたちとデートだな。」
そう呟いてトムはコロシアム外で良い匂いを漂わしているであろうステディー(焼きトウモロコシ)に向かって腹を揺らしながらスキップしていった。
今回伏線しかありませが続くかどうかは未定です。