六連続試験の息抜きにいわゆるアフターとして書き上げました。クオリティはお察し。
今回三人称視点っぽいのが入りますが、それは最初に出てきた人物の視点という形にしているのでよろしくお願いします。
前回のぼっち、3つの出来事
・唐突な水着回、なお天海「泳げません」
・高校生「オイゴラァ!」 小学生「やめてくれよ(絶望)」 留美「コッチだよコッチ!(逃走)」ピカー
↓
天海「絶望的だね、うん、絶望的だ」 小学生「ウーン...」 留美「私のこの手が光って唸る!」ドゴォ 天海「b」 留美「b」 比企谷「えぇ……」
・ゆーれい「じゃあの」 比企谷「」天海「」
「「ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」」
大体こんな感じ
「やったー!!勝ったーっ!!」
「……強い。完敗」
「国近先輩、凄くポ○モン強いんですねー……」
「やりこんだからねー!やっほー!」
「……本当だー、500時間とっくに超えてますねー……」
「ふっふっふ。ハピ○ス道場にこもったり厳選したりを繰り返した結果だよー」
「天海先輩はなんか、カッコいい系が好きなんですねー。ライボ○ト、エル○イド、○カリオ……」
「ホントだ。かくとうタイプとか、でんきタイプが多いねー」
「レン○ラーとか、格好良くて好き」
「でもなんで1匹だけネ○ドール?」
「……ロマン?」
「「(センスが)ダメみたいですね」」
「それより、先輩は」
「うーん……国近先輩は……ガチですね」
「600族のオンパレード」
「マンダにグロスにヌメルにカブ……まあ、こんなのばっかり使うわけじゃないけどねー。ダブルバトルとかならケッキ○グとデ○カーンとか!」
「その構成難しくないですかー?環境的に」
「あいつら仲いいな」
「国近先輩、うちの作戦室の常連っすよね。目的はゲームですけど」
「出水が迎えにくるまでほっとくか」
「そっすね」
※茶番タイトル「ダークホール使うドーブルきらい」じつはちょっとだけ本編に関係する要素があります。ちょっとだけ。先っちょだけだから!
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阿呆みたいに取り乱したせいで高校生連中から不審な目で見られ続けた林間学校が終わった。結論から言うと、あのグループはぶっ壊れた。元々の俺達の行動に加えて、天海が手を加えたことにより、一層酷かったようだ。あと、その関係で、二人目の生贄の子(名前忘れた)が留美に謝り、なんかちょっと仲良くなったっぽい。ぽい というのは、その時の俺がクールじゃなかったからだ。どうやらCOOLからHOTになっちまったようだな。COOL!COOL!COOL!COOL!COOL! いや逆にクール過ぎた。全身が寒気に襲われたような感じ。幽霊に出くわせばそうなっても仕方がないと思うんだ。天海を見ろ、学校についた今でこそいつものように落ち着いているがあの日の夜なんか一人で寝られないとか言って上目遣いまでしてきたんだぞ?いくらコイツが男だとはいえ流石に言葉が詰ま
『比企谷くん、お願い。隣にいて』
『任せろ、一生隣にいるぞ』
いや、即答だった。とは言っても同じ布団とかではなく手を繋いで寝ただけ。凄い。凄くスベスベ。もちもち肌ってこういうことだったんだなって。因みに、
『ねえねえ、僕とも手、繋がない?』
という戸塚の提案により両手が塞がったことをここに宣言しておく。あ、戸塚の手はマメとかあってテニスへの情熱を感じられる手だった。いつもこうして帰りたい。でも二人共童顔だし小さいからもしこれで三人で歩いてたら俺が不審者扱いされそう。世の中は金と目つきってハッキリわかんだね。
悲しくなった。
「家に帰るまでが合宿だからな。各自気をつけて帰るように。では、解散!」
合宿だったのかよ。俺、初めて知ったような気がするんだけど。まあもう終わったしいいか。
小町の荷物を車から降ろしていると、天海から声がかかった。
「……二人共、御飯はどうする?」
「あー、考えてなかったな」
「帰りに何か買って帰るー?」
そんな会話をしていると、
「……よければ、僕の家、来る?」
「いいんですか!?」
おい、食いつくのが早すぎだろ。
「……今回の目的は小町ちゃんだから。ナツが喜ぶ、と思うから」
「じゃあお言葉に甘えて!」
「比企谷くんは?」
「……わーったよ」
小町もいるし飯も食えるし、行かない理由はなかった。
「じゃあ雪ノ下、俺らは先に――――――」
「……!?」
と、その時。近くにいた雪ノ下の表情が変わった。気になって雪ノ下の視線を追うと、金持ち感溢れる黒塗りの高級車が停まっているのが見える。
「ハーイ、ゆっきのちゃーん♡」
「姉さん……」
「雪乃ちゃんったらゼンゼンおうちに帰ってこないんだから!お姉ちゃん、心配で心配で……迎えに来ちゃった!」
アニメだったら☆マークがついていそうなあざとい笑顔。……さて、
「天海、行くか。ほら、小町も」
「……はいさー」
「ん」
ここはそう、無視するに限る。あの人に巻き込まれたら大概厄介事になるような気がするのだ。ならば俺達が取る手段は速やかな逃走、コレだ。
「ひっきがっやくーん」
うわぁ……。
「うわぁ……」
「いきなりその反応はちょっとキツくないかな?」
出たな魔王。現れたのは雪ノ下陽乃。通称魔王。別に通称じゃないけどな。
「お兄ちゃんお兄ちゃん、この人は誰?はっ、もしかして!」
「違うからな?雪ノ下の姉の陽乃さん。関わらない方が平和に暮らせる」
「……ねえ、随分ハッキリとものを言うようになったよね。誰の影響を受けたのかなー?」
「さあ、誰でしょうね」
天海をチラリと見る。
目を逸らされた。
しばらく見つめる。
明後日の方角を向かれた。おいコラ。
「まあいいか。それよりもいつも大変だねー」
「何がですかね」
「またまたー、私は知ってるよー?」
彼女は笑顔を絶やさない。それはもう不気味なくらいに綺麗な仮面を被って。そして言うのだ。
「ね、比企谷隊の隊長さん?」
と。
…………は?
え?
あれ?
「な、なんで」
「いやだって、ボーダーの公式HPに書いてるし」
「……………………あ」
そういえば そんなサイトも あったなと
思うが覆水 盆に返らず ハチマンクソ一句
なんだこれ。本当にクソみたいな俳句ですね失望しました那珂ちゃんのファンやめます。いやそんな場合じゃない。ワクワクを百倍にしてパーティーの主役に……なれるわけないんだよなぁ。
ふと横を見る。
「………………」
固まっていた。そりゃあんだけボーダーの人達に口止めお願いしといてこれだもんな。まあでもJ組に変にボーダーの状況気にする奴はいないだろうし、問題は寧ろ俺だろう。というか、
「雪ノ下さんもそんなの見るんですね」
「何か私の事非常識な人だと思ってない?」
「そりゃ勿論おも……ってるわけないじゃないですかヤダナァ」
「よし」
途中から寒気を感じた。この感じ、プレッシャーか!?俺はニュータイプだったのか。
「それはないんじゃないかな」
「なんで平塚先生といいアンタといい簡単に人の心が読めるんですかねぇ……?」
謎だ。
「ま、ウチはボーダーともちょっと繋がりがあるからねー」
「は?」
「ああ、雪乃ちゃんから聞いてなかったかな。雪ノ下建設って名前」
「…………あっ」
成程、道理で。ボーダーはその職務の関係上、建設系の会社には中々お世話になっているらしい。根付さんがこの前俺に愚痴って来た。よりにもよって俺なんかに来たのだから相当ストレスが溜まっていたのだろう。「白髪増えました?」とは決して聞けなかった。
さて、そんな自由奔放な魔王の視線は俺の隣りにいる奴へと向かう。
「そ・れ・よ・り。そっちの女の子は?」
「天海は女じゃないです」
この説明そろそろ疲れたんだけど。こいつがまだC級隊員の時一緒に歩いてたら「彼女か?」とか言われたけど勘弁してほしい。天海も戸塚も天使であり、とても目が悪魔だとか言われる俺の彼氏なんて言われたら可哀想だろう。二人共女じゃないけど。本当に残念だ!!
「へ?マジ?」
珍しくキョトンとした顔を浮かべられた。珍しくってのは俺の想像だけどな。でもこの人の驚いた顔を見られるというのは中々ないんじゃないだろうか。
「マジです」
「んー……ん~?」
しばらく雪ノ下さんが唸る。天海を見ながら、探るように。数十秒それを続けた後に、「………………あぁ成る程、そういうことか」と呟いた。
「?」
俺には何がなんだか分からなかったが、天海は何かに気づいたようだ。
「……ッ!」
「君も、でしょ?」
「…………」
雪ノ下さんは天海を見つめたあと合点がいったかのように頷いてから再び天海に笑顔を向けた。その瞬間に天海が少し身体を強張らせて俺の服の裾を掴むってそれはやめろ。……ああ、コイツにも分かったのか。
少し固まっていた天海だが再起動され、真剣な目つきに戻らなかった。何時もの少し眠たそうな、感情が死んだかのような顔つきに戻るだけ。…………表面上は、な。これは雪ノ下にも見抜けないだろう。見抜けるとするなら俺のように余程ぼっちを拗らせた手遅れな人間か――――
それを見て一層笑みを深くする目の前の魔王だけだろう。
「改めて。雪ノ下 陽乃だよ~」
「天海 樹、です」
「お互い大変だね」
その言葉に天海が少し首を傾げた後少し目を見開いてから、車へと歩いていく雪ノ下の方を向き、それからもう一度雪ノ下さんを見た。
「……僕の場合は半ば望んでるので」
「でも、中々出来ることじゃない」
「……他に方法が無かっただけです。僕は貴方ほど完璧にはなれない」
「そうだろうね。だからそうなった」
「……多分、近いうちに」
「そっか。頑張ってね」
まるでどっかの監督のような会話が進む。そらそうなればそうなるわな。なにいってだこいつ。とにかく、俺には全く内容が理解できない。いや、それは正確ではないだろう。
何故初対面であるはずの二人がこんなに簡単に会話が出来ているかが理解できない。
などと考え事をしている内にいつの間にか雪ノ下さんは平塚先生の所にちょっかいをかけに行ってしまった。そして雪ノ下も由比ヶ浜に何か言ってから車の方に歩いていった。丁度いい、少し聞いてみるか。
「天海、お前あの人と何話してたんだ?」
「……『雪ノ下先輩>こんにちは天海くん
僕> 何か用ですか?
雪ノ下先輩> 比企谷隊攻撃手に挨拶しようと思ってね
僕>っ!! ……この事は
雪ノ下先輩> 私は言わないよ
僕> そうですかありがとう仮面すごいですね
雪ノ下先輩>それほどでもない』」
「なんで会話ログ形式なんだよ」
「……何故分かったの?」
「いや、なんとなく」
「ん」
どうやら順調に俺達は比賀に毒されつつあるらしい。隙あらばFFを布教するのはやめていただきたい。俺はどちらかというとDQ派だからな。因みに9と3が好きだ。ぼっちプレイも出来るし現実と違って仲間を作ることができるからな。うわぁ……。自分で引くのかよ。
そもそもあいつがさも楽しげにネットのネタを使うのが悪いんだ。草生やさないだけマシか。
「つか、お前よくあの人が仮面被ってるって分かったな」
さっきの笑顔で察したのだろう。そして「貴方ほど完璧にはなれない」という言葉は恐らくあの仮面の事だと思われる。そうなると天海も仮面を持っているということになるのだが、俺の前でコイツが仮面を被ったことはない。人間観察が趣味の俺が言うのだから間違いないだろう。そもそも仮面を被った所を見たことが……あったわ。あいつがバイトしてる時だ。あの時は確かに俺と接するときとは雰囲気がまるで違っている。ということはワンチャン天海と雪ノ下さんは見知った顔の可能性があるな。付き合い上、雪ノ下さんがあそこに行くのも容易に想像が出来る。
「見慣れてるから」
「……マジ?」
「ん。道場の師匠、皆あんな感じ」
「人外魔境かな?」
「笑顔で10km走らされたり」
「それ多分仮面じゃなくてドSだな」
あんな人が何人もいるような道場があって、しかもそこに小さい頃から通っていた天海。そりゃ見抜けるわけだ。とか思ってたらただのドSの集まりだった。
「……ああ」
「どうかしたのか」
「……ごめん、少しだけ待ってて」
「? おう」
そう言うと天海が雪ノ下の乗る車の方に行ってしまった。一体何の用があるのだろう。目で追うと、窓のノックして開けさせ、なにか雪ノ下の耳元で囁いているように見える。もしかしてあの二人、付き合って……るわけないか、あの二人だしな。……付き合ってないよな?
「何話してたんだ?」
「ん。競争の必要性について」
「何話してたんだ……」
え、国際教養科ってのはこんなことばっかり考えてるのかよ。何、意識高い系なのか?そういえば、天海も雪ノ下も英語の発音がいい。総合授業の時にあのイントネーションで横文字のオンパレードとかだったらやばそうだな。
そうだな、例えば……
『……ここには○○さんをassignすることによってagendaをよりsmoothに行えるんじゃ』
『いいえ、ここはより複数のgovernmentがallianceを組むことによってsynergy効果が得られるのではないかしら。ならそれをsupportするためにもより私達はschemeを大切にするべきだと思うわ』
『成程。ならできるだけEarly Majorityにとってadvantageが得られるようなplanをbufferがある内にfixさせたほうがいい』
『そうね。resourceも限られていることだし、pendingをできるだけ残さないようにしつつcustomerとよりwin-winな関係を築けるようにしましょう』
やばい想像しただけで笑えてきた。これ以上考えるのやめやめ。
「比企谷くん。顔が変」
そして見事に顔に出ていたようだ。天海がこっちを見る。
『Early Majorityにとって~』
やめろ出てくるな。
「いや、天海、すまん」
「? 僕に何か、した?」
「元から兄はこんなんですから」
「小町、俺お前に何か悪いことしたか?」
「元から小町はこんなんだよお兄ちゃん」
「あっそっかぁ」
悲しいなぁ。
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車の中で、雪ノ下雪乃は考えに耽っていた。瞳の透明な、不思議な少年の言葉が、彼女の思考を占領していた。
『今の貴方は自ら檻に入ろうとしている。抜け出したかったらまず自分を見つめ直して拘りを捨てること。例えば……姉への劣等感とか』
『……貴方に何が分かると言うの!?』
『分からない。だけど、これだけ。意固地になるから周りが見えなくなる。あの人の本質を一つも見ずに勝ち負けを考える内は、貴方は絶対にあの人には勝てない。……それじゃ』
『………………』
少年はあの姉の本質を見抜いたという。あの初対面だけで。あの、たった数分だけで。
「(どうして天海君はそれを私に?檻とは何?何を私に伝えたいの?)」
彼女は悩み続ける。
「いやー、それにしてもあの樹くん?でいいのかな? 凄いよね」
そんな時、姉から発せられた言葉に思わず思考を中断する。今考えていたのは丁度その少年のことであったからだ。
「だって、あの子ある意味『私以上』かもしれないよ」
「……なんですって?どういう事かしら?」
「雪乃ちゃんにはまだ教えてあげられないなぁ。フフフ」
「……っ(この姉さん以上?)」
人の神経をこれでもかというくらい逆撫でしてくる態度に思わずカッとなりそうになるが、雪乃はそれを抑えて黙り込む。それを見て陽乃も満足したように再び前を向いた。
窓から流れる景色を見る余裕もなく、下を向いて考える。
「(天海君。貴方は一体何を知っているの?姉さんの本質とはどういうこと?そして…………貴方は、何者?)」
答えてくれる者はここにはいない。答えを知っている姉は使えない。本当に使えない。意地と性格の悪さは八幡レベル、それ以上かもしれない。
目の腐った少年を風評被害に巻き込みつつ、雪乃は心の中でそう結論づける。やはり自分で見つけるしかない。だが、今の自分に答えが見つけられるのか?
少女は悩み続ける。それが見つかるまでには、まだ遠い。
短くてごめんなさい 息抜きなんです
モトネタトカコネタトカ
・冒頭の茶番
ゲーマートリオですが、それぞれ得意分野が違います。国近はRPG系とかアクション系が得意みたいですよ。
・どうやらCOOLからHOTになっちまったようだな。COOL!(以下略
『COOL - RENTAL BODY GUARD -』より。最高に意味が分からない漫画でした。打ち切りなのが残念。因みに作者は確かテニヌの人。
・那珂ちゃんのファンやめます
2 - 4 - 1 1
・ニュータイプ
ワートリで一番当てはまるのは誰だろう。
・どっかの監督
そらそれがそうなればそうなるわよ
・会話ログ
そうですかありがとうグラットンすごいですね
それほどでもない
これは謙虚ですねぇ
・FFDQ
私はFF6とDQ4が一番好きです。ホイミン復帰あくしろ
*結局あの後どうなったんだよ
なんとか件の事件は平塚先生に許してもらえました。また、比企谷と天海の取り乱し様を見た葉山達からの好感度がちょっぴりアガった模様。
*意識高い系会話
適当にやってみた。私は意識低いので普段の会話は「うん」「わかる」「あーなるほど」 こんなんです。
*天海VS雪ノ下姉時の天海の挙動は何?
天海が目を見開いたのは1mmくらい。比企谷とかが注意しないと驚いてるって分からないレベル。なんで二回も驚いてるかというと、二回とも驚く要素が違うから。
*道場の師匠
内一人は天海にアクロバティックな格闘を教えたフレッドという人らしいですよ
*人外魔境
割りとガチ。この話はまだ考えてないからいつか書けたら書きます。
*雪乃の苦悩その1
天海が瞬間で見抜けたのは二人が一種の「同類」だから。だから陽乃も天海の本質に直ぐに気づきました。と言っても天海が気づいたのは一部だけですが。さすが魔王は格が違った
*雪乃の苦悩その2
よって、もし雪乃がその本質に気づいたら天海の本質にも一気に近づくことになります。
*なにこのクソみたいな文章
勉強のストレスガンガン溜まってます
まるでシリアスみたいだぁ……コメディってなんだよ(哲学) つまりはシリアルですね。