新しく投稿したサイトが閉鎖など、色々な問題が重なり、遅くなりました。
他のサイトに載せていためのも此方で続けていくつもりなのでそちらも宜しくお願いします
ライは自分の執務室でスザクから与えれた機情のデータを見ながら今後の事を考えていた。
ルルーシュは記憶を取り戻している。
ルルーシュならこのデータに乗っている構成員の大半は対処可能だろう。
ルルーシュのギアスはかつて自分が持っていた物と同じ『絶対順守』の能力だ。
効果は一人に付き一回だけだか、その能力の強制力はギアスの中でも随一の物だ。
それを使えば簡単に学園は掌握できるだろう。
だが、今現在で学園は掌握できていない。
理由は機情でチームリーダーをしている人物
『ヴィレッタ・ヌゥ』
彼女はかつてルルーシュにギアスを使われているらしい。
つまりルルーシュのギアスはもう使えない
彼女を何とかしないと例え彼女以外を対処出来ても意味がない。
差すが機密情報局に居るだけであって彼女を支配できるような情報が全くない。
ヴィレッタは元々は純血派の一人
しかも純血派の中心人物の一人だった
純血派は皇族への忠誠心が厚い人物達が多かった。
そんな派閥だからこそ不正や汚職を人一倍嫌っていた
「やっぱり何も出てこないか……」
ライは機情のデータファイルを閉じ、リヴァルから貰った歓迎会の写真を見ていた。
自分達は参加する事は出来なかったが、リヴァルが息抜きにでも使えとライにコピーを渡していた。
楽しそうなミレイやシャーリー達の写真を見ながらライはコーヒーを飲んでいた。
「何を見ているの?」
「リヴァルがくれた歓迎会の写真だよ」
カレンは昼間の出来事で元気を無くしているようだが、ライを心配させないようにあえて元気に振る舞っていた
だが、ライには見抜かれていた……
「一緒に見ない?」
そう言ってライは椅子を1つ自分の隣に置いた。
カレンは無言で椅子に座ってライと一緒だと写真見始めた。
ライは写真をスライドショーにした。
そこには歓迎会の準備の様子や、当日の生徒会メンバーの楽しそうな様子が写っていた。
見初めてから少し経ち、写真の内容が各部活動の出し物の様子を写したものになった時
「あれ?この人……」
「どうしたの?」
それは水着姿で顔をひきつりながらポーズを取っているヴィレッタの写真だった
「職員室で会った時には気が付かなかったけど、彼女前の学園祭に扇さんと一緒にいた女性だと思う」
「本当に!?」
ライはすぐさま学園祭の時の写真のファイルを開き、写真を確認し始めたが、そんな姿を写した物は一枚もなかった。
このファイルは機情が改竄する時に生徒会のパソコンから接収した写真のファイルだ
「やっぱり消されてるみたいね」
「あぁ。使えると思ったんだけどなぁ」
その時、ライはあることを思い出し、デスクの引き出しからある写真立てを取り出した。
誰にも見せる事の出来ない写真。
カレンと扇さん達と撮った写真。
自分の立場が危うくなるため飾ること出来ない写真だ。
ライはその写真立ての後ろを外して中からあるものを取り出した。
「何?それ?」
「僕のメモリーカードだ。カレンと扇さん達の写真が入っているから隠しているんだ。これには学園祭直後にリヴァルから貰った写真のデータも入っている」
ライはパソコンにメモリーカードを挿入し、メモリーカードのファイルから学園祭の写真を引き出した。
そこには機情の手に触れていない写真がはいっていた。
その中に探している物があった。
自分とミレイが写ってる写真のすみに扇さんと腕を組む褐色の肌の女性が写っていた。
他にもシャーリーと回っている時の物や、ユフィとのツーショット写真にも写っていた。
「これなら使える!」
ライは喜んでいたが、カレンは横で無言でその写真を食い入るように見ていた。
ライはカレンが自分とは違う所に意識がいっているような気がしていた。
「カレン?」
「随分と楽しそうな写真ねライ……会長にシャーリー、こちらはユーフェミアにナナリー……私がクラスの出し物をしている時にこんな幸せそうなイベントがあったのね……」
(しまった!カレンには話してなかった!)
ライはこの事を隠していたのを今見つけた情報の喜びで完全に忘れていた。
「それは……ミレイさんやシャーリーに無理やり……」
「私とは回ってないのに……会長やシャーリーとは楽しそうに……」
カレンの耳にはもうライの声は届いてはいなかった……
カレンは今、嫉妬の炎が理性を燃やしつそうとしていた。
「別に何もなかったよ!」
「当たり前でしょ!」
カレンの理性は完全に燃え尽きた……
我慢の限界だ……
「何かあって言い訳ないでしょ!私達付き合い始めたばかりだったじゃない!しかもこのあとあなたは何食わない顔をして私と会って、私の初めてを……その……あぁ!もう!!」
「ぐはぁ!?」
カレンは照れ隠しと嫉妬と怒りを織り混ぜ、その思いをライへ拳として打ち込んだ。
急所にクリーンヒットしライは一撃で倒された……
『あのナイトオブラウンズが女性に一発KO!!』
ライは明日の朝のニュースのタイトルを思い付いた……
「知らない!!バカ!!」
カレンは倒れたライをそのままにして帰ってしまった……
10分後ライは冷たい大理石の床で目覚め、一人寂しく家路に着いたが、勿論帰った場所にもカレンはいた。
一緒に生活しているのだから当たり前だ……
その日カレンは一言も喋らず、寝るときにはライに枕を渡してソファーを指差した……
今日のライの寝床はソファーになった……
一人寂しく寝ながらライはカレンに秘密を作らない事を心に誓った……
自分の命は大切だからね……
「首が痛い……」
「自業自得でしょ……」
朝になってもカレンは怒ったままだった……
そんな状態でもやらないといけない事があるため学園に来ていた。理由は勿論、喧嘩の原因にもなったあの写真のデータを渡すためだ。
だが、正面から渡すわけにはいかない。
証拠が残ってしまう。
だから見られても不自然ではないルルーシュの協力者であろう人物に渡す事にした。
「頼むよカレン。許してなくても君に助けてもらわないと僕の命が無いんだからね」
「……もう怒ってないわよ。でも埋め合わせをしてもらうから」
「分かったよ」
学園の地下にある浄水槽のフロアにその人物を呼び出した
「何でしょうか?アッシュフォード卿」
その人物とは、ナナリーの居場所を奪い、ルルーシュの弟として彼を監視している人物。ロロ・ランペルージだ
「これをルルーシュに渡して欲しいんだ」
「何故僕に?」
ロロは顔を変えずに問い掛けてきたが、ライには分かった。
ロロが暗殺者としての姿に変わった事に……
それでも、ライは確信を付いた
「だって君。ルルーシュの協力者だろ」
それがライの意識の中でロロと対峙しているときに最後に話した言葉だった。
ライの意識はそこで停止した……
ロロはギアスを使った。
ロロはライがギアスにかかっているのを確認し、ライを処分するため懐からナイフを取り出そうとした時だった
「動かないで!彼に何かしようとしたら容赦なく殺すわ!」
ライの後方にある柱の裏からカレンが銃を構えながら出てきた。
ライはバベルタワーの時の経験からロロのギアスの能力を割り出し、対人仕様時の弱点を推測した。
ロロのギアスの弱点は主に2つ
ひとつは発動範囲内の人間のみ効果の対象になる事
もうひとつは効果範囲を広げるには一度に能力を解除しなければならない事
つまり、最初に発動範囲外に伏兵を忍ばせればいいのだ。
だが、これは賭けだ。
ロロが解除して直ぐにまたギアスを使う可能性もあったがそれも対処済みだ
「解除してからもう一度使っても無意味よ!彼と私の体に着けた爆弾は心音に連動してるわ!言っている意味分かるわよね……」
「……分かりました」
ロロは自分が後手に回った事を理解した
ロロはギアスを解除して、ナイフを捨てた。
その瞬間、ライは意識を取り戻した。
カレンはそれを確認して胸を撫で下ろした……
「安心して。私達もルルーシュの味方よ」
「本当に兄さんの仲間ですか」
『兄さん』か……ルルーシュも上手い事を考えたと思った。
暗殺者として育った彼の心に訴えかけるとは予想していなかった。
てっきりギアスを使ったと思っていたが、自分を殺さないという事が出来るということはギアスを使われていない証拠だ
だからライも嘘をつかないで話すことにした。
「本当だよ。これが証拠。ルルーシュの問題を解決してくれるはずだよ」
そう言ってロロに例の画像が入ったメモリースティックを渡した
「パスワードは……『約束の物』だって言ってたら分かるよ」
そう言ってライはカレンと一緒に立ち去ろうと思っていたがこの際にあることをルルーシュに伝えておこうと思い付いた
「あと、ルルーシュに伝えておいて欲しい事があるんだ」
「何ですか?」
ロロは敵意剥き出しだが、ライは話し続ける事にした。
主導権を握り続けていなければならないからだ。
一度主導権を奪われたら自分達の『保険』が効果を無くしてしまうためだ
「学園では協力するけど、戦場では容赦しない!って」
そう言ってライは自分の体の爆弾をロロに見せ付けた。
『分かっているな……』無言の主張をロロにした。
「分かりました……」
ロロが『保険』の事を理解した事を見て、ライとカレンは其処から立ち去る事にした。
「それじゃあ宜しく」
そう言ってライとカレンは自分達の爆弾を外して、浄水槽に投げ込んだ。
あわててロロはそこに身を伏せたが何も起こらなかった……
その時、ロロは騙された事に気が付いた……
爆弾はフェイクだった……
それに気が付いたロロはライ達に目線を向けだがそこには二人の姿はなかった……
「何とか上手くいったな」
「えぇ……でも、もうあんな無茶はしないで……」
エレベーターの中でカレンとライはキスをした…
自分達の存在を確かめるために……
これでルルーシュの問題は方が付いた。
残る問題はあと1つ……
自分とカレン……そしてマリーカ。
三人の今後の関係に影響する大事な問題……
今日の夜、その問題にも方を付ける……
そう二人で決めていた……
出来れば夜が来ないで欲しい……
ライはずっとそう思い続けていた……
それはカレンも同じだった……