ブラックリベリオンでの敗北後
黒の騎士団はゼロという屋台骨を失い崩壊寸前に陥っていた。
カレンは残りの団員達と今後についての会議から解放され、自分の部屋に帰り彼女は今自分の部屋でベッドに横たわっていた
「ライ…‥」
ポツリと彼女はある自分の名前を口にした。
その人物の事を彼女は想い更けていた。
自分の左手で輝きを失わず光輝く物を見ながらそれを自分に贈ってくれた人物を…‥愛しい人の事を想っていた。
彼の無邪気な笑顔が好きだった…‥
彼の吸い込まれるような蒼い瞳が好きだった…‥
彼の優しい温もりが愛しかった…‥
彼との二人で過ごす普通の自分でいられる時間が愛しかった…‥
…‥もう二度と共に居ることが不可能に近いと知りながらも想わずにはいられなかった…‥
「…‥またアイツの事を考えているのか?」
不意に声をかけらて彼女は焦った。よりによって一番見られてはいけない者に見られた事を。
「何時から其処にいたのよC.C.!!」
そう言って彼女は自分の部屋に我が物顔で立っている緑色の髪をしている女性に殺気を放ったが、C.C.はそれを無視して、部屋のソファーに寝そべり手に持っていたピザの箱から一切れ取りだしそれを口にした。それを見た彼女は沸き上がる怒りを抑えきれず怒鳴った
「聞いてるでしょ!!答えなさいよ!!C.C.!!」
怒りに任せて怒鳴った
それを聞いてC.C.は呆れたようにだがどこか面白そうな顔をしながらこちらに振り向いた。それを見た彼女は心の中で(しまった!)と叫んだ。彼女が自分の反応を楽しんでいる事に今やっと気がついたのだ。そしてC.C.は悪戯をしたくてたまらない子供のように、彼女の問い掛けに答えた。
「何時からだったかなぁ~?お前が左手を見ながらアイツの名前を愛しそうに呟いたくらいかなぁ~?」
「なっ!?」
それを聞いた彼女は自分の顔が徐々に赤く熱くなっていく事がわかった。それを見たC.C.は久しぶり面白くなってきた事を確信しさらに話してきた
「カレン…‥そんなに溜まっているなら直ぐに会いに行けばいい。アイツが今何処に居るかは分かっているじゃないか。アイツもお前が自分を求めていると解れば快く抱いてくれると思うぞ」
「抱くって!?私そこまで口にしてないわよ!!」
「ほう?抱かれたい事は否定しないのだな?」
「うっ!?いいでしょ別に!!それに…‥今の私がライに会えるわけないでしょ…‥こんな私が…‥」
そう呟きカレンはベッドの上で膝を抱えた。C.C.はその様子を見て呆れたように話し続けた
「なら他のヤツでもいいだろ。欲求不満なら他の男で済ませれば簡単だろ。お前のファンは沢山いるからその中から選び自室に連れ込むだけだしな」
「…‥欲求不満なのかな」
それを聞いたC.C.は愕然とした。まさかカレンが自分の気持ちにここまで気が付いていないとは想像していなかった。もはや呆れるところを通り越しカレンへの怒りが沸いてきた事にC.C.は気が付いたが、その気持ちを圧し殺した。
「…‥はぁ~カレンお前は本当に女なのか?」
「はぁ!?あんた私を馬鹿にしてるの!?」
「なら自分が欲求不満でただ抱かれたいのか。自分の愛する男に愛し愛されたいのか。なぜ分からない?見ているこっちが恥ずかしくなる。」
「そっ!?それは!?」
「それは?なんだと言うんだ。理由を聞かせてもらおうか?」
その問いかけにカレンは直ぐには答えられなかった。
なぜならC.C.にそんな事を言われるとは思ってもいなかったためどう答えていいか分からないでいた。いや、答えたくても答えられなかった。C.C.に言われた事は全て的を射ている事にカレンは気が付いた。やっとカレンは自分の本心に気づいた。彼に逢いたいと…‥彼に愛されたいのと…‥彼の温もりを感じたいと…‥気付いてしまった…‥そして自分の目頭が熱くなるのを感じた…‥
それを見たC.C.はやっと自分の気持ちに気が付いたカレンを見て大きなため息を着いた。そして以前から思っていた事をカレンに言ってみることにした。
今しか言うことが出来ないから…‥と自分の心に言い聞かせた…‥
「…‥カレン…‥今ならまだ間に合うぞ…‥」
「なにがよ…‥」
「黒の騎士団を辞めてライの元に行く事だ…‥愛する男の元に行く最後のチャンスだ…‥
正直言えば今お前に辞めれば黒の騎士団は確実に崩壊する…‥だがこれはお前の人生だ。お前の選択を邪魔する権利は誰にもない。それに…‥同じ女としてお前には幸せになって欲しいと思う…‥だからこそ最後のチャンスだ…‥アイツと…‥ライと殺しあわず、共に居ることが出来る最後のな…‥」
「…‥C.C.」
カレンはC.C.がなぜ今になってこんなことを言うのかそれを直ぐに理解した。その理由は数日前のニュースにあった。
数日前、ブリタニアではあるニュースが大きな波紋を巻き起こしていた。当然、ブラックリベリオン後潜伏生活をしていたカレンたちの耳にも入ってきた。
『史上最速でナイトオブラウンズに選任された騎士 』
そこに写っていた人物にカレンとC.C.は言葉を失った…‥
人の目を奪う綺麗な銀髪
吸い込まれるような深い蒼い瞳
そしてまるで何処かのお姫様のような綺麗に整った顔立ち
忘れる訳がない…‥見間違えるはずがない…‥自分が…‥自分が愛する人の顔を…‥
「ライ…‥」
写真の下にはその騎士の名前があった…‥
ナイトオブエイト ライ・アッシュフォードと…‥
その記事には彼のラウンズに選任された経緯が書かれていた。
ブラックリベリオンから3カ月後、ゼロに触発されて各地の植民地エリアでもテロリズムが多発していた。それが突如、その時期から急速に鎮圧されていた。各地のエリアにナイトオブラウンズと共に派遣されてきた騎士が陣頭指揮を取り次々とテロリストを殲滅していた。
カレン達もその人物を警戒し散々調べたが、結局解らず仕舞いでいた。それが今明らかになった。
『ライ・アッシュフォード卿 ラウンズ選任の経緯』
ブラックリベリオン時に負傷 軍を一時的に退役
3カ月後 ブリタニア軍に復帰
ナイトオブナイン ノネット・エニアグラム卿の元 エリア5で発生した暴動を鎮圧 エリア18で発生した旧政府による暴動を鎮圧。旧政府の粛清
ナイトオブトゥエルブ モニカ・クルシェフスキー卿の元 エリア10で発生した暴動を鎮圧
ナイトオブセブン枢木スザク卿、ナイトオブテン ルキアーノ・ブラッドリー卿 と共に白ロシア戦線に参加 白ロシアの攻略の全面指揮を任されナイトオブラウンズと共に多くの敵兵、敵軍を殲滅 白ロシア戦線攻略に貢献
上記のナイトオブラウンズとシュナイゼル宰相閣下からナイトオブラウンズへの推薦を受ける
先日行われた式典でナイトオブラウンズ ナイトオブエイトに選任とあった。
「ルルーシュを…‥ゼロを取り戻せばブリタニアも動く。次は必ずラウンズが介入してくる。枢木スザクだけとは限らない。そうなれば他に介入が考えられるのはエリア11に詳しい者になるはずだ…‥つまり…‥」
「彼が…‥ライが選ばれる…‥」
「…‥そうだ」
そう言ってC.C.はカレンの目を見ながら語りかけるように話す
「良く考えろ。お前の選択を…‥お前の進むべき道を…‥どんな道を選ぼうと誰もお前を責めたりしない…‥」
そう言ってC.C.は部屋を立ち去った。部屋にはカレン一人が残された。
静かにベッドからおり、机の上に置かれた写真立てを手に取った。そこには学園祭の時に彼と取った写真が入っていた。
カレンはそれを胸に当ててこれからの事を…‥自分の道をどうするか考える…‥
「…‥ライ…‥私は…‥」
リアルが忙しくなるので早めに投稿させていただきます
出来るだけ早く投稿する様に頑張ります