一度完成させたものの、操作ミスで全部白紙に……
修正込みで書き直したら、前後編になりました!
ジムリーダーにして董グループ総帥『チュウエイ』の屋敷に招かれたソウマは、
中国に訪れてすぐに起きた誘拐事件で助けたユエとエイに再会する。
ところが翌日、チュウエイのポケモンを狙ってロケット団に所属する一味が現れるが、
チュウエイのバンギラスと協力して一味を撃退に成功した。
その後、ユエとエイ、更に同行者の女性『シア』がソウマの旅に同行する事となり、
一向は河北省へと向かうため、モケモンロードを進むのであった。
・・ポケモンロード 河南省~河北省間 某サービスエリア
洛陽から旅立って早数日、サービスエリアのポケモンセンターに寝泊りしつつ、
河北省に向かって旅を続けるソウマ達は、とあるポケモンセンターで朝食を取っていた。
「どう?初めての旅の気分は?」
「ちょっと不安は残ってますけど、新鮮な感じがして楽しいです。」
「せやけど、ポケモンセンターで寝泊りしとる間は、旅っつう感じはしないんちゃう?
やっぱ、テント張って外で寝た方が旅っちゅう気分を満喫できるで。」
「ユエに野宿なんてさせないでよ!」
「そうは言うけど、河北省からはポケモンロードから降りての旅になるから、
今みたいにポケモンセンターで休めるとは限らないよ?」
「ウグッ……。」
「大丈夫だよ、エイちゃん。エイちゃんもソウマさんもシアさんもいるし、
私だってそれを承知で旅をしたいって思ったんだよ?」
「ユエ……。」
「けど、いきなり旅に出て体を壊すケースも無いわけじゃないから、無理しないでね?
別に焦らなきゃいけない理由も無いし、のんびりと楽しい旅にしてこうよ。」
「はい♪」
そんなのどかな朝食風景が終わり、そろそろ出発しようとした時であった。
『(ん?なんだぞ?)』
「少し騒がしくなってきたな。」
ゾロアが耳を立てて周りを見回し、ソウマ達も周囲がざわついている事に気付いた。
「オイ、あっちでポケモンバトルやってる奴が凄いらしいぜ!」
「次で5人抜きだってよ!」
近くを通ったトレーナーらしき青年達がポケモンセンターを出て行った。
「トレーナー5人抜きか……実力のあるトレーナーでも来てるのかな?」
「おもろそうやな、行ってみるか?」
「そうですね。ユエ達は良い?」
「はい。」
「別に構わないわよ。」
「じゃあ、行ってみよっか。」
ユエ達の承諾を貰い、ソウマ達もポケモンバトルを見に行く事にした。
・・サービスエリア バトルフィールド
ソウマ達が向かっているバトルフィールドには、既に何人も人が集まっており、
かえんポケモン『ゴウカザル』とおたまポケモン『ニョロボン』がバトルしていた。
「しっかりしろ、ニョロボン!ハイドロポンプ!」
『ニョロ……ニョォロォォォッ!』
追い込まれているのはニョロボンらしく、トレーナーの指示で【ハイドロポンプ】を放つ。
「ゴウカザル、かわしてかわらわり!」
『ゴキャッ!ウキャアッ!』
『ニョロッ!?』
【ハイドロポンプ】をかわしたゴウカザルが、そのまま【かわらわり】を振り下ろし、
顔面に【かわらわり】を受けたニョロボンは、顔を抑えて膝を付いた。
「か~ら~の、インファイト!」
『ゴォ……ウキャアァァァッ!!』
『ニョロッ!?ニョ、ニョロォッ!?』
そこに【インファイト】の連続攻撃を叩き込まれ、ニョロボンは戦闘不能となった。
「うしっ、5勝目♪良い感じだよ、ゴウカザル!」
『ウッキャアッ!』
ゴウカザルのトレーナーである少女の言葉にガッツポーズで返すゴウカザル。
「クソッ!相性ではこっちの方が有利だったはずなのに……。」
「相性が良くても、あたし達はそう簡単に負けないわよ♪」
「クッ……。」
倒れたニョロボンをモンスターボールに戻し、悔しげに少女を睨むトレーナー。
「次は俺が相手だ!」
ニョロボンのトレーナーの仲間らしき男が、新たにトレーナーボックスに立つ。
「OK。ゴウカザル、お疲れ様。一旦戻って。」
『ゴキャ』
少女がモンスターボールにゴウカザルを戻すと、別のモンスターボールを取り出し……
「ミミロップ、いざ出陣!」
『ミミィッ!』
新たに呼び出したのは、うさぎポケモン『ミミロップ』だった。
「だったらこっちは、行け!」
『ブルヒヒィ~ンッ!』
一方男のトレーナーの方は、ゼブライカを呼び出した。
「ゼブライカ、【ニトロチャージ】!」
『ヒヒィ~ンッ!』
ゼブライカは【ニトロチャージ】を発動し、スピードを上げてレントラーに突っ込む。
「こうそくいどうでかわして!」
『ミミッ』
ミミロップは【こうそくいどう】を発動し、【ニトロチャージ】を回避した。
「そのままグロウパンチ!」
『ミィロッ!』
『ヒヒ~ンッ!?』
ミミロップは【グロウパンチ】で、そのままゼブライカを殴り飛ばし……
「更にピヨピヨパンチ!」
『ミミロォッ!』
更に【ピヨピヨパンチ】で追い討ちを仕掛け、ゼブライカを吹き飛ばした。
『ブ、ブル……』
どうにか起き上がるゼブライカだが、ダメージは大きかった様である。
「チッ……。」
舌打ちしながら視線を別方向に向けると、近くで見ていたトレーナーが動き出し……
「やれ、シビルドン!」
『シビッ!』
「『!?』」
なんと隣にいたシビルドンに指示を出し、横からミミロップに襲い掛かった。
・・ワウッ!・・
『シビィッ!?』
シビルドンが攻撃しようとした瞬間、シビルドンの真上から突然何かが落下し、
落下による砂塵が消えると、ルカリオに地面に叩き付けられたシビルドンの姿があった。
「何っ!?」
・・バトルの最中に乱入して不意打ちなんて、随分セコイ真似するじゃんか。・・
そこにユエ達を連れたソウマが現れた。(ルカリオも当然ソウマのルカリオ)
「ちっ、何だよ、お前は!横から首突っ込んで来やがって!」
「お前等みたいな連中が気に食わないんでね……いらないかもだけど、加勢するよ。」
「どうも♪……ん?」
「……って、あれ?」
加勢に礼を言う少女はソウマの顔を見て表情を変え、ソウマも少女を見て首を傾げ……
「「……あぁぁーーー!?」」
突然、お互いを指差しながら同時に大声を出した。
「ヒヨシ!?」
「ソウマ!やっぱり、ソウマなんだ!」
ソウマが『ヒヨシ』と呼んだ少女も、ソウマの名前を呼び……
「ソウマァ♪」
「わっ!?」
そのまま首に腕を回す形でソウマに飛び付いた。
「懐かしい♪ちゃんと会うの、3年近くぶりだよね?相変わらず鼻の上に傷あるんだね。」
「大きなお世話だよ……じゃなくて、お前なぁ……今、バトル中なの忘れてない?」
「ふぇ?……あぁ、そうだった。」
ヒヨシはソウマから離れて周囲を見回し、思い出した様に手を叩いた。
「こ、コイツ等、馬鹿にしやがって!ゼブライカ、ギガインパクト!!」
『ヒヒィィィンッ!』
無視されていたトレーナーが激怒し、ゼブライカに指示を出した。
「「かわせ!」」
ソウマとヒヨシが同時に指示を出し、【ギガインパクト】をかわすルカリオとミミロップ。
「ミミロップ、とびひざげり!」
『ミミィロォォォッ!』
『ヒヒィンッ!?』
一気に突っ込んだミミロップが【とびひざげり】が決まり、ゼブライカを戦闘不能にした。
「どうする?まだやるんだったら、僕達も加えてのダブルバトルになるよ?」
目付きを鋭くしたソウマと指を鳴らすルカリオ、更に余力を残すヒヨシ達の姿を見て……
「ク、クソッ、覚えてろよ!!」
返り討ちにされたトレーナー達はそのまま逃げ去ったのであった。
・・数分後
「じゃあ、紹介するね。コイツはヒヨシ、小さい時に近所に住んでた幼馴染みなんだ。」
「どうも♪」
バトルフィールドから離れた後、ソウマはマオ達にヒヨシを紹介していた。
ヒヨシは橙色に近い東雲色のショートカットに扇の様な装飾付きのヘアバンドを付け、
橙色の着物の様な要素が加わっている服を着ていた。
「それにしても、一度地方リーグに優勝した後、海外に行ったって聞いてたけど、
まさかこんな所で再会するとは思わなかったよ。」
「いやぁ……レベル高いから最初は中々勝てなかったけど、やっと様になってきてさぁ。
こっちでのバトルが面白くなって、全然家に帰ってないんだよねぇ~……。」
「たまにはおばさんに顔見せにエンジュへ行ってあげなよ……
おじさん達が離婚しちゃって、おばさんとはもう随分会ってないんでしょ?」
「電話とかはよくしてるんだけどねぇ……。」
ヒヨシは10歳になる前、両親の離婚によって父親に引き取られる事となり、
ジョウト地方ではなくシンオウ地方で初心者用のポケモンを受け取る事となった。
その直後、父親と些細な事から大喧嘩して、半ば家出の様な形で旅立ったのだが、
今はどうにか和解できたと、離婚後もエンジュシティにいるヒヨシの母親から聞いていた。
「……けどまっ、元気そうで良かったよ。」
そう言ってソウマは、ヒヨシの頭を撫でた。
「エヘヘッ♪ソウマにこうして貰うの何年ぶりかなぁ……昔は何時もしてくれたよね。」
「何時も僕やお姉ちゃんの後ろをチョコチョコ追い掛けてきてたからね……
同い年だけど、一人っ子の僕にとっては妹ができた感じで、なんか嬉しかったんだよ。」
「おっと、もう妹キャラからは卒業してるよ?ちゃ~んと色々成長中なんだから♪」
ソウマと同い年という事は、ヒヨシは現在13歳……
確かに日本人にしては、プロポーションは同年代に比べてかなり良い方であった。
「そうやって自分で言ってる内は、まだまだ子供呼ばわりされても仕方ないっての。」
「ムゥ~~……ソウマは昔より意地悪になってる。」
「アハハハッ、そうかな?」
「もぉ~~……でさ。そろそろそっちの子達の事を紹介してくれない?」
「っと、そうだったね。彼女達は洛陽市出身のユエとエイ、それとシアさんだよ。
この間ちょっとした縁があって知り合って、今はこの3人と旅してるんだ。」
「はじめまして。」
「……よろしく。」
「よろしゅうな♪」
「うん、よろしく♪」
「ところでさ。ヒヨシもカナンリーグに挑戦してるの?」
「当然♪今バッジ3個で、これから河南省に行こうとしてたんだ。ソウマは?」
「この間来たばっかだから0。僕達はこのまま北に行って河北省に向かう途中なんよ。」
「へぇ~……けど、どうしてソウマはその子達一緒に旅してるのさ?」
「ユエはずっと旅したかったんだけど、女の子だけの旅になるから許可貰えなかったんだ。
けど、ある一件で僕等と知り合って、僕らと一緒ならってようやく旅に出れたんよ。」
「一件?」
「あの……私とエイちゃんが悪い人に誘拐された所をソウマさんに助けられたんです。」
「誘拐!?」
「ユエはジムリーダー兼財閥総帥の1人娘で、エイはユエのお父さんの秘書の娘なんだ。
それでお金目当てで誘拐されたみたいなんだけど、ちょうど誘拐現場を目撃してさ……で、
追い掛けて誘拐犯しばき倒して、それが縁になったってわけ。」
「相変わらず、姉様と同じで悪人嫌いだね。スケール大きくなってるけど……。」
「否定はしないよ。あぁいうのは見てるだけでも腹立つからね。」
「ねぇ、さっきから言ってるお姉ちゃんとか姉様とかって誰の事?全然話見えないけど。」
「あぁ、ゴメンゴメン。僕達の近所に住んでた、僕等の姉貴分みたいな人でさ。
今はトレーナーとして世界中を旅して回ってるんだ……ほら、この人。」
ソウマはポケギアを操作して画面に1枚の写真を表示させてエイ達に見せると、
今より少し幼いソウマとヒヨシが、緋色の髪の女性と一緒に映っていた。
「今頃どうしてるかなぁ……ん~~!姉様の事思い出したら、バトルしたくなってきた!
ソウマ、バトルしようよ!ソウマとあたし、何時かバトルしようって言ったじゃん!」
「あぁ~、ヒヨシが引っ越す前にね……うん、やろうか。良いかな?」
「はい。」
「まぁ、別に良いけど。」
「2人がどんだけ強いか、見させてもらうわ。」
こうして、ソウマとヒヨシがバトルする事となり、一同はバトルフィールドへ向かった。
・・バトルフィールド
バトルフィールドのトレーナーボックスに立って対峙するソウマとヒヨシ。
『(ソウマァ、頑張るぞ!)』
ゾロアとユエとエイはバトルフィールド脇のベンチに座り、シアが審判の位置にいた。
「使用ポケモンは3体。総当り戦だからバトルに勝ってもポケモンを交代させて、
先に2勝した方が勝ち……それで良いね?」
「良いよ。さて、中国で修行してきたヒヨシに何処までやれるやら……お手柔らかに。」
「そう言っといて、手加減されるの嫌いでしょ?」
「アハハハッ、バレた?」
「バレバレだよ~♪だから、遠慮無しの全力勝負で行くよ!」
「OK!なら、最初は公平のために同時に投げるのはどう?」
「良いよ♪」
「ほな、ウチの合図でボール投げてや?……せぇの!」
「「行けぇ!」」
審判となったシアの号令と共にソウマとヒヨシは同時にモンスタボールを投げ……
『グレェイッ!』
『ガァブッ!』
ソウマの1体目はグレイシア、ヒヨシの1体目はガブリアスであった。
「ん~~……相性では不利だけど……ガブリアス、負ける気無いよね?」
『ガァブッ!』
相性では圧倒的に不利ながらも、ガブリアスはやる気満々であった。
「そうこなくっちゃ!ソウマ、あたし達から行くよ!ほのおのキバ!」
『カブッ!』
「グレイシア、かわしてあられだ!」
『グレイッ!グレェイ……』
突っ込んできたガブリアスの攻撃をかわしたグレイシアが身構えると、目が淡く輝き出し、
周囲の天候が変わって霰が降り始めた。
『ガァブ……』
【あられ】の効果で徐々に体力を削られるガブリアス。
こおりタイプに弱いドラゴンタイプのために辛いはずなのだが……
「あられだからって、あたしのガブリアスは怯まないよ!ガブリアス、ドラゴンダイブ!」
『ガブッ!ガアァァァァッ!』
ヒヨシの言葉に応える様に、ガブリアスは【あられ】をものともせずに駆け出し、
そのままオーラを纏って【ドラゴンダイブ】で突っ込むが……
『ガブッ!?』
命中したかと思えば、グレイシアの体を擦り抜けてしまうガブリアス。
「こおりのキバ!」
『グレェイ、シャアッ!』
『ガアァッ!?』
背後に現れたグレイシアが【こおりのキバ】でガブリアスに噛み付いた。
『グレッ!?』
ところが、噛み付いたグレイシアが突然痛がった様子を見せ、ガブリアスから離れた。
「……そのガブリアス、特性は『さめはだ』みたいだね。」
「そっちこそ、『ゆきがくれ』の特性を活かしてきたね。」
互いの相手のポケモンの特性を理解するソウマとヒヨシ。
「グレイシア。相手が『さめはだ』を持ってる以上、直接攻撃はなるべく控えるけど、
いざ必要な時は指示を出すから、その時は悪いけど頼むよ!」
『グレイッ!』
「ガブリアス!『ゆきがくれ』で当て辛くなってるからって気にしちゃ駄目だよ!
臆せずにガンガン攻めて、あたし達が勝つんだから!」
『ガァブッ!』
トレーナーとポケモン、それぞれが気合を入れ直して向き合った。
「ガブリアス、連続でダブルチョップ!」
「グレイシア、かげぶんしん!」
『ゆきがくれ』に加えての【かげぶんしん】で、無数のグレイシアの分身が出現し、
ガブリアスが連続で攻撃を繰り返すも、攻撃がなかなか当たらない。
「(う~~ん、気にするなとは言ったけど、全然攻撃当たんないなぁ……
霰も中々止まないし……そ~うだ♪)ガブリアス、アクアテール!」
『ガブッ?ガァブゥッ!』
ガブリアスが尻尾を振るうと、水が発生して波の様になってグレイシアに襲い掛かり、
『ゆきがくれ』や【かげぶんしん】による分身を次々に消し去っていく。
「そう来たか。グレイシア、ふぶきで水を凍らせるんだ!」
『グレイッ、グゥレェェェイッ!!』
グレイシアは【ふぶき】を吐き、迫ってきた水を一気に氷漬けにした。
「見っけ!ガブリアス、正面に本物がいる!ほのおのキバ!」
『ガブッ!』
「そうはいくか!グレイシア、氷に向かってアイアンテールだ!」
『グゥレイッ!』
グレイシアの【アイアンテール】が氷を粉砕し、氷塊がガブリアスに襲い掛かる。
「ヤバッ!ガブリアス、飛んでかわしてドラゴンダイブ!」
『ガブッ!ガアァァァァッ!』
その場でジャンプしたガブリアスは、そのまま飛んで上昇して氷塊をかわし、
そのままグレイシア目掛けて【ドラゴンダイブ】で突っ込んだ。
「受けて立つしかないか。グレイシア、もう一度アイアンテール!」
『グレイッ!グレェイ、シャアッ!!』
ガブリアスの【ドラゴンダイブ】とグレイシアの【アイアンテール】が激突し、
しばらくの拮抗の後に互いに弾かれ合って地面に着地した。
どちらも戦闘不能には至っていないが、息が荒くなっていてボロボロであった。
「(多分、次の一撃で勝負が決まる。)」
「ガブリアス、りゅうせいぐん!!」
『ガァァ……』
「りゅうせいぐんを撃たせるな!接近してふぶきだ!!」
『グレイッ!』
ガブリアスがエネルギーを集めている間に懐に飛び込んだグレイシアは、
至近距離からガブリアスに【ふぶき】を吐き、ガブリアスを氷漬けにしていく。
『ガァァ……ガアァァァッ!!』
『!?』
凍っていく中でもエネルギーを溜め切ったガブリアスは空に向かってエネルギーを放ち、
空から無数に降り注いだ【りゅうせいぐん】がグレイシアに直撃した。
「グレイシア!」
「ガブリアス!」
【りゅうせいぐん】によって生じた砂煙が晴れると……
そこには氷漬けになったガブリアスと気絶しているグレイシアが倒れていた。
「グレイシア、ガブリアス、共に戦闘不能!1戦目は引き分けや!」
どちらも戦闘不能になったと判断し、シアは引き分けと宣言した。
「お疲れ様、グレイシア。……相性では有利だったのに、引き分けにされたか。」
「ゆっくり休んで、ガブリアス。体格差ならこっちの方が勝ってたから、おあいこだよ。」
それぞれポケモンをモンスターボールに戻しつつ、互いに言葉を掛け合うソウマとヒヨシ。
「けど、次はこうはいかないよ!」
「当然だよ!」
「ほな2戦目行くで!せぇの!」
シアの号令と共に再びモンスターボールを投げる両者、中から現れたのは……
『コウガッ!』
『ゴウキャアッ!』
2体目のポケモンはソウマがゲッコウガ、ヒヨシがゴウカザルであった。
「おっ、どうやら2戦目はパートナー対決みたいだね。」
「へぇ~、本当に他の地方のポケモンがパートナーなんだ。しかも色違いだし……。」
「まぁ、色々とね。そこで観戦してるゾロアもパートナーなんだけどさ。」
「……準備ええか?ほな、試合開始や!」
「ゲッコウガ、みずしゅりけん!」
『コウ……コウガッ!』
ゲッコウガは【みずしゅりけん】を数枚飛ばした。
「ゴウカザル、かわしてかわらわり!」
『ゴキャッ!』
突っ込みながら【みずしゅりけん】をかわしてからジャンプし、
右手でかわらわりを振り下ろそうと、右手に力を集中させて接近するゴウカザル。
1戦目は引き分けとなったソウマとヒヨシのバトル……
現在1分けとなっているこのバトルの勝敗は果たして……
次回へ続く!
……To be Continued!