遊戯王ー転生した決闘者ー   作:遊戯王を愛する者

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邂逅

 

 

 

やぁ、俺は“八神遊斗”だ。

 

 

 

これを読んでいる君ならこれだけでもうお分かりだろう。そう…“転生者”だ。そして転生した先は皆もご存知の“遊戯王GX”の世界だ。転生した理由についてはテンプレすぎるから説明は省かせてもらう。

 

うん、プロローグつけるならこう…かな?

 

今、俺は…ガードマンに見つからないように周囲に気を配り足音を出さないようにしてある目的地へ向かっている。

 

尚、格好は全身黒い服だ。これ着てるだけで明かりがないとこだと闇に紛れるんだ…おっと、俺の格好はどうでもいいか。

 

え?入学試験の描写はどうしたのかって?

ふふ…よくある転生小説にあるようなワンキルとかじゃなく泥臭いデュエルだったからな…。まぁ話せば長くなるので纏めると…海馬社長からの指令でレッド寮に確実に入る為にピンチを演出してたところもある。まったく社長も人使い荒いぜ。

ということで、あえて描写するような内容でもないのでこれも省かせてもらう…。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

おっと、始まってしまったか。急いで行かねば。

 

 

ーーーー

ーーー

ーー

 

到着した俺が見た光景…デュエルをしているのは我らが主人公の遊城十代と鳥頭こと万丈目準。

状況は十代の場にモンスターの姿はなく、E・HEROフレイムウィングマンが万丈目の場にいる。伏せカードは両者ともゼロ。

確か原作だと…なるほど、ヘル・ポリマーを使われた、か。

 

 

【ヘル・ポリマー】

通常罠

相手が融合モンスターを融合召喚した時に発動する事ができる。

自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる事で、その融合モンスター1体のコントロールを得る。

 

 

「【E・HEROクレイマン】を守備表示で召喚!

ターンエンドだ」

 

 

【E・HEROクレイマン】

通常モンスター

星4/地属性/戦士族/攻 800/守2000

粘土でできた頑丈な体を持つE・HERO。

体をはって、仲間のE・HEROを守り抜く。

 

 

【E・HEROフレイム・ウィングマン】

融合・効果モンスター

星6/風属性/戦士族/攻2100/守1200

「E・HEROフェザーマン」+「E・HEROバーストレディ」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

 

どうやら手札にいいのがなかったようだな。だが十代のことだ。すぐ挽回できるだろうさ。

 

 

「ドロー!俺は【地獄戦士】を召喚!」

 

【地獄戦士】

効果モンスター

星4/闇属性/戦士族/攻1200/守1400

このカードが相手モンスターの攻撃によって破壊され墓地へ送られた時、この戦闘によって自分が受けた戦闘ダメージを相手ライフにも与える。

 

黒い仮面と鎧を着た背の低い男性モンスターが万丈目の場に現れた。

 

うーん、アニメや小説を読んでても思ったけど何故こんな微妙なモンスターを入れてるんだろうね…?自爆特攻じゃ効果発揮しないし。

 

「いけ!【フレイムウィングマン】!

フレイムシュート!」

 

飛び上がったフレイムウィングマンが炎を纏い、クレイマンに突進していく。

クレイマンは無抵抗のまま破壊されて消え去り、フレイムウィングマンは十代の前へ移動する

 

「お前のモンスターだ、効果は説明するまでもないな!」

 

炎が現れ、十代に向かって放たれ、

十代は熱そうに悶える

 

十代:4000-800=3200

 

…フレイムウィングマンって風属性だよな。

なんで攻撃に炎…これはきっと永遠の謎なんだろう

 

「これでお前を守るモンスターは1体も居ない!【地獄戦士】で攻撃!ヘルアタック!」

 

おいおい、攻撃名が安直すぎぃ!

 

十代:3200-1200=2000

 

十代はヘルソルジャーの剣により更にダメージを受ける

十代のライフは残り2000、まぁ主人公だし大丈夫だろ。

 

「融合モンスターを封じられてもう打つ手無しだな!お前はデュエル・アカデミアでやっていけるレベルではない、思い知ったか!?俺は場にカードを伏せて、ターンエンドだ!」

 

え?その程度で融合を封じた?

十代はチートドロー、そして融合を多用するデュエリストだ。融合のカードが1枚しか入っていないはずがない…

E・HEROデッキに融合3枚積みは基本なのだが1枚潰したぐらいでいい気になれるとはおめでたいな…

 

そう思っていると十代は笑いだし、強い奴がいることを喜んでいる事を万丈目に伝える。まったくデュエル馬鹿だな。だがそれが十代の良い所なんだろうな。

 

「俺のターン、ドロー!【E・HEROスパークマン】を召喚!」

 

【E・HEROスパークマン】

通常モンスター

星4/光属性/戦士族/攻1600/守1400

様々な武器を使いこなす、光の戦士のE・HERO。

聖なる輝きスパークフラッシュが悪の退路を断つ。

 

 

「いけぇ【スパークマン】!対象は【地獄戦士】だ!スパークフラッシュ!」

 

スパークマンの電撃が地獄戦士に当たり、破壊される。

しかし破壊された地獄戦士の剣が高く舞い上がり、十代に向かって放たれた。

なるほど…こういうエフェクトなんだ。

 

「モンスター効果の発動だ!

【地獄戦士】は破壊された時、ダメージを相手にも与える効果があるのだ!」

 

放たれた剣は十代を切り裂き、十代にダメージを与える

でも400程度のダメージでドヤ顔するのはカッコ悪いぜ万丈目さんよ

 

十代:2000-400=1600

万丈目:4000-400=3600

 

「アニキ!」

 

「アナタのお兄さん、ちょっと迂闊ね。モンスター効果を無視するなんて」

 

「十代君は本当のアニキじゃないんだ。……なんというか、僕の心のアニキなんだ」

 

水色が丸藤翔で、金髪が天上院明日香だったな。しかし翔…アニキ、ねぇ…まぁそう思うのは自由だからいいんだが…

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

 

「次の攻撃で俺の勝ちは決まりだ!ドロー!…【フレイムウィングマン】、【スパークマン】に攻撃!フレイムシュート!」

 

十代が場の伏せカードを表にしていく

 

「罠カード、【異次元トンネルミラーゲート】発動!」

 

「なに!?」

 

 

【異次元トンネル-ミラーゲート-】

通常罠

自分フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO」と名のついたモンスターを攻撃対象にした相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

相手の攻撃モンスターと攻撃対象となった自分モンスターのコントロールを入れ替えてダメージ計算を行う。

このターンのエンドフェイズ時までコントロールを入れ替えたモンスターのコントロールを得る。

 

 

うんうん、この状況でそれはいい流れだ。E・HERO専用の戦闘時に発動する強制転移みたいな感じだから俺も戦う時は注意しておいた方がよさそうだ。

 

【ヘル・ポリマー】の効果で万丈目の場に居た【フレイムウィングマン】が十代の場に、同時に万丈目へコントロールが移った【スパークマン】には黒いオーラが……ふむ、闇落ちしたヒーロー…アリだな

 

そのままバトルを行い【フレイムウイングマン】が【スパークマン】を燃やし尽くす。

おい、お前は風属性だと何度言えば(ry

 

万丈目:3200-500-1600=1100

 

「アニキ格好いい!」

 

その声に十代は翔に見えるように小さくVサインする。

明日香にお調子者と言われるが万丈目から目を離さない。

 

「くっ、ドロップアウトのオシリスレッドが調子に乗るなよ!俺は手札から【ヘル・ブラスト】を発動!自分のコントロールするモンスターが破壊された時、破壊したモンスターを破壊し、その攻撃力の半分のダメージを与える!」

 

【ヘル•ブラスト】

通常罠

自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。

フィールド上の攻撃力が一番低い表側表示モンスター1体を破壊し、お互いにその攻撃力の半分のダメージを受ける。

 

OCGだとこんな効果で罠のはずだが…微妙な…自爆特攻か反撃されて負けないと使えない通常魔法か。

持っていて損は無いが、それよりも他のカードの方が使い易いと思うが万丈目のことだ。地獄関係で採用したんだろうな…

 

十代:1600-1050=550

 

「更に罠カード、【リビングデッドの呼び声】発動!」

 

 

【リビングデッドの呼び声】

永続罠

自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。

そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。

このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。

そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。

 

 

「【地獄戦士】を特殊召喚!そして【地獄戦士】を生け贄に【地獄将軍メフィスト】を召喚!」

 

 

【地獄将軍メフィスト】

効果モンスター

星5/闇属性/悪魔族/攻1800/守1700

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。

相手に戦闘ダメージを与えた時、相手の手札からカードを1枚ランダムに捨てる。

 

 

また地獄の名前がつくカードか。

貫通効果と戦闘ダメージを与えた時にハンデスする効果はいいんだが攻撃力は高攻撃力下級にも劣る1800…サポートカード入れてあるのかな…

 

「デュエルは99%の知性が勝敗を決する。運が働くのはたった1%に過ぎない!…ターンエンドだ」

 

知性云々は同意するが運はシャッフルする以上1%は余裕で超えるぞ…

 

「その1%に全てを賭ける!俺のターン、ドロー!」

 

十代の顔に笑みが浮かぶが足音が聞こえてくる

 

「ガードマンが来るわ!

アンティルールは校則で禁止されてるし、時間外に施設を使ってるし校則違反で退学かも!」

 

…このタイミングでそれ言う?

あ、そういえば明日香は最初から居なかったっけか。

そして十代は校則の事を知らなかった。

 

万丈目は呆れて取り巻きを連れて帰り、駄々をこねる十代を明日香と翔が強引に連れ出す。俺はそれを見届け脱出する。

 

誰も居なくなった後しばらくしてガードマンが来た。

 

 

 

 

ーーーー

ーーー

ーー

校舎前

 

「あのまま続けていたら、アンティルールで大事なカードを取られていたんじゃないの?」

 

明日香が十代にそう聞くが

 

「いや、あのデュエルは俺の勝ちだぜ」

 

そう言って見せるのは【死者蘇生】

 

【死者蘇生】

通常魔法

自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

 

「俺はあのターン、【死者蘇生】で【フレイムウィングマン】を復活させるつもりだったんだ。万丈目のフィールドには伏せカードも無かったし、【フレイムウィングマン】で攻撃していたら俺の勝ちだったぜ」

 

そろそろ介入しますかね。

 

「その発言、異議あり」

 

「誰だ!」「誰!?」

 

「しーっ、こんな夜遅くに大声出すと外とはいえガードマンに見つかる」

 

「あ、ああ悪い…それで誰なんだ?」

 

「うん?同じレッド寮だから顔ぐらいは知ってると思ってたけど…そういえば名乗ってないんだっけ。俺は八神遊斗。遊または遊斗でいいよ」

 

「遊斗君あの場にいなかったけど…どこから見ていたの?」

 

「通路に隠れて見ていた」

 

「気づかなかったわ…」

 

「それで、遊斗君はどうしてアニキの勝ちで終わりじゃないと?」

 

翔の質問に俺は溜息をつく。

 

「やっぱり皆気づいてないんだね。

【フレイムウィングマン】は融合召喚でしか特殊召喚できないモンスター…つまり死者蘇生だと特殊召喚は不可能だ。」

 

その説明に十代は慌てて【フレイムウィングマン】のテキストを確認する

 

「…本当だ。融合召喚でしか特殊召喚できないって書いてある。と、いう事はあのデュエルは」

 

「まだ勝負は続いていた、ということだね。」

 

「…くっ」

 

十代は悔しそうに唇を噛み俯く。

その姿に翔と明日香はなんとも言えない表情になる。

 

「もう時間が遅い。ひとまず解散するか。俺はこの美人さんを送って行く。」

 

「え!?」

 

おお…赤くなってる…言われ慣れてはいないようだな

 

「あ、十代君。あとでいくらかカードやるからまた万丈目とやる時が決着の時だ」

 

それを聞いた十代はパッと笑顔を見せて

 

「そうだな!今あれこれ悩んでもしょうがねぇ!明日香、またな!」

 

「おやすみー」

 

「ええ、また明日ね」

 

 

 

ーーーー

ーーー

ーー

女子寮へ続く道

 

「天上院さん」

 

「十代にも言ったけど私のことは明日香でいいわ」

 

「分かった。じゃ明日香さんで。明日香さんから見て十代君は面白い人物のようだね」

 

「あら、どうしてそう思うの?」

 

「まずあのデュエル…ガードマンに見つかる前にああいう発言をしていた…普通なら始まる前に言う内容だが、ギリギリまでそうしなかった。これだけなら単に言い忘れたということもありえる…が…もう一つはあくまでも想像だけど…万丈目君とは同じ中等部だった?」

 

「ええ、そうだけど…」

 

「なら想像通りかな。同じ中等部ということは万丈目君の実力は知っている訳だ。となれば彼を基準に十代君がどこまでやれるか見定めようとしていた。理由としてはこんなところかな」

 

そう言い明日香を見ると驚愕の表情を浮かべていた

 

「…どうした?」

 

「そこまで分かるものなの…?」

 

「んー…あの会話と万丈目君と明日香さんの関係が分かればある程度は推察できることだからな…っと、そろそろ女子寮が見えて来たな。俺はここまでにして帰ろう。すぐそこだが気をつけてな」

 

「ええ、わざわざありがとう。また明日ね」

 

さて、もう眠いから早くレッドに帰らねば。

 

 

 

 

 

女子寮の前

 

「遊城十代…確かに面白い人ではあるわ。でも八神遊斗…彼はあの場にいた皆が気づかなかった十代の融合モンスターの特性に気づいていた。そしてレッドなのにあの観察眼…只者じゃないのは確かだわ」

 

腕を組んで思慮にふけっていた明日香だがふと顔を上げる

 

「彼とも一度デュエルしてみたいものね」

 

そう言い、女子寮の中に入って行った




処女作です。

他の方の小説読んでるうちに自分も書きたくなったので書いて見ました。

試行錯誤していますので何かあればアドバイスお願いします。
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