「…………この建物、怪しい」
万丈目を見送った後、登校まで時間がまだあるので散策しようとブラブラしている時だ。
そこには場違い感が半端ない建物があった。
建物というよりはまるで研究所のような…しかもなんか中から鳴き声聞こえるし。
建物の周囲を調査しているときに何か気配を感じたので上を見ると、木の上に猿…それも複数が建物の中を見ている。
これでぴんときた。
「なるほど…『SAL』の研究所か」
(これは俺一人の手には余るな。モクバ副社長に連絡を入れておいたほうが良いだろう)
そう判断し、PDAを操作する
「もしもし、モクバさんですか?実は…」
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「万丈目君を探す?」
「おう!やっぱほっとけなくてな!」
十代あれだけ邪険にされていたというのに心配するとは人が良いを通り越してなんというか…
「まぁ授業が嫌だからというのもあるだろうけど…」
「遊斗は探さないのか?」
「うん、そもそも抜け出す理由がないんだし…」
「そっか、遊斗も来いよ!あ、やべ、先生来た。行って来るわ」
「万丈目君はもう島から出てるから探すだけ…ってもういないし」
十代が出て行った方向を見て溜息をつく
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「君は…八神君ですかニャー」
(この気の抜ける声は…)
「ああ、大徳寺先生でしたか。何故ここに?」
「それはこっちの台詞だにゃー」
振り返った先にいたのはレッド寮の寮長をつとめているが普段どこにいるかわからない大徳寺先生だった
「この建物が怪しいので調査をしに」
「それはご苦労様だにゃー」
「ありがとうございます。あ、そうでした。ひとつ貴方に言いたいことがあります」
「何かにゃ?」
「自惚れかも知れないけど廃寮の時、助けてくれてありがとうございました」
そういうと雰囲気が一瞬変わった
「…なんのことかにゃ?」
「あの時と同じ気配が貴方からしているんですよ。私はそういう能力を持っているので…ああ、安心してください。貴方が敵対しないかぎりはバラしたり敵対する気は無いので。」
殺気が膨れ上がったがそう伝えると殺気が霧散した。
「そうか…気付いていたか…」
「まぁ貴方にも何か目的があってそうしたのでしょうが、あの時は助かったので礼を言いたかったのですよ。」
「…その言葉は受け取っておくよ八神君」
「では調査に行きますね」
「待て」
大徳寺先生が呼び止めたので振り返るとデュエルディスクを展開していた
「先生?」
「…君の可能性を見せてもらいたい」
(セブンスターズ関係…かな?まぁでも、こっちとしても大徳寺先生とはデュエルはしたかったし願ったり叶ったりかな)
「意図はよく分かりませんがデュエルは受けますよ」
こちらもデュエルディスクを展開すると大徳寺先生がフッと笑う
「ありがたい。では…」
「ええ…」
「「デュエル!!」」
大徳寺:4000
遊斗:4000
「私の先行、ドロー。【異次元の生還者】を攻撃表示で召喚、2枚伏せてターンエンド」
【異次元の生還者】
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1800/守 200
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードがゲームから除外された場合、このカードはエンドフェイズ時にフィールド上に特殊召喚される。
除外デッキか…これから使うデッキは相性が悪いがいけるところまでいくしかないか
「俺のターン、ドロー。フィールド魔法【天空の聖域】を発動する。」
森林の中にいたのに大空に浮かぶ神殿が場に現れ、それに伴い景色も変わっていく
【天空の聖域】
フィールド魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、天使族モンスターの戦闘によって発生する天使族モンスターのコントローラーへの戦闘ダメージは0になる。
「1枚伏せ…【コーリング・ノヴァ】を攻撃表示で召喚。」
【コーリング・ノヴァ】
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1400/守 800
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下の天使族・光属性モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
フィールド上に「天空の聖域」が表側表示で存在する場合、代わりに「天空騎士パーシアス」1体を特殊召喚する事ができる。
(あの罠カードを発動するのか、しないのか…)
「【異次元の生還者】に攻撃!」
返り討ちに合うが最後の力とばかりに鈴を鳴らす
その鈴の音に誘われるように聖域の門から影が飛び出る
「【天空の聖域】の効果で俺は戦闘ダメージを受けない。さらに【コーリング】の効果、【聖域】が存在する場合デッキより【天空騎士パーシアス】を特殊召喚できる!」
【天空騎士パーシアス】
効果モンスター
星5/光属性/天使族/攻1900/守1400
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
また、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「そのためのフィールド魔法か…さすがだな」
「【パーシアス】で【生還者】に攻撃!」
大徳寺:4000-100=3900
「そして効果で1枚ドローする」
「フ、リバースカードオープンする!」
【マクロコスモス】
永続罠
このカードの発動時に、手札・デッキから「原始太陽ヘリオス」1体を特殊召喚できる。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、墓地へ送られるカードは墓地へは行かずゲームから除外される。
「この効果でデッキから【原始太陽ヘリオス】を特殊召喚する」
場に包帯を巻いた女性と分かる体形で頭が太陽ののモンスターが現れた
【原始太陽ヘリオス】
効果モンスター
星4/光属性/炎族/攻 ?/守 ?
このカードの攻撃力・守備力は、ゲームから除外されているモンスターの数×100ポイントになる。
(何故【コーリング】の時に発動しなかった?…バトルで【ヘリオス】を破壊されるのを嫌った?)
「…ターンエンド」
「私のターン、ドロー。【ヘリオス】を生け贄に捧げることで【ヘリオス・デュオ・メギストス】を特殊召喚する!」
【ヘリオス・デュオ・メギストス】
効果モンスター
星6/光属性/炎族/攻 ?/守 ?
このカードは自分フィールド上の「原始太陽ヘリオス」1体を生け贄に捧げる事で特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力と守備力は、ゲームから除外されているモンスターカードの数×200ポイントになる。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた場合、エンドフェイズ時に攻撃力・守備力を300ポイントアップさせて特殊召喚される。
【ヘリオス・デュオ】
攻撃力/守備力 ? → 400
「さらにリバースカードオープン。【リビングデッドの呼び声】で【生還者】を蘇生する」
(…なるほど、自分の場の展開を優先したのか)
「【異次元の戦士】を召喚!」
【異次元の戦士】
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1200/守1000
このカードがモンスターと戦闘を行った時、そのモンスターとこのカードをゲームから除外する。
「バトル!【異次元】で【パーシアス】を攻撃!」
大徳寺:3900-700=3200
「ダメージは受けたが…【パーシアス】を道連れにして除外!」
【ヘリオス・デュオ】
攻撃力/守備力:400 → 800
「【ヘリオス・デュオ】と【生還者】でダイレクトアタック!」
遊斗:4000-800-1800=1400
「ち…」
「【強欲な壺】で2枚ドロー…ドローした2枚をそのまま伏せてターンエンド。」
「俺のターン、ドロー。」
(攻撃力800を残している、ということはあの2枚の伏せカードは除外に関するものかまたはブラフか…)
「【天空の使者ゼラディアス】を攻撃表示で召喚、」
【天空の使者ゼラディアス】
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻2100/守 800
このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。
デッキから「天空の聖域」1枚を手札に加える。
また、フィールド上に「天空の聖域」が存在しない場合このカードを破壊する。
「【ゼラディアス】で【ヘリオス・デュオ】に攻撃!!」
「リバースカードオープン!!」
【針虫の巣窟】
通常罠
自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。
「このカードの効果でデッキから5枚、【マクロコスモス】の効果で除外!…5枚中3枚モンスターの為【ヘリオス・デュオ】の攻撃力アップ!!」
【ヘリオス・デュオ】
攻撃力/守備力:800 → 1400
大徳寺:3200-700=2500
「1枚伏せてターンエンド」
「私のターン、ドロー。【生還者】を生け贄に捧げ、2枚目の【ヘリオス・デュオ】を召喚!」
場に再び【ヘリオス・デュオ】が出たことで思わず舌打ちする。
(このままターンが過ぎれば過ぎるほどこっちが不利になっていくな)
「…【ヘリオス・デュオ】を生贄に捧げ、【ヘリオス・トリス・メギストス】を特殊召喚する!」
【ヘリオス・トリス・メギストス】
効果モンスター
星8/光属性/炎族/攻 ?/守 ?
このカードは自分フィールド上の「ヘリオス・デュオ・メギストス」1体を生け贄に捧げる事で特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力と守備力は、ゲームから除外されているモンスターカードの数×300ポイントになる。
このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた場合、エンドフェイズ時に攻撃力・守備力を500ポイントアップさせて特殊召喚される。
相手フィールド上にモンスターが存在する場合、もう1度だけ続けて攻撃を行う事ができる。
【ヘリオス・トリス】
攻撃力/守備力:? → 2700
(ゼラディアスの攻撃力を上回ったか…)
「【ヘリオス・トリス】で【ゼラディアス】に攻撃!フェニックス・プロミネンス!」
「くっ」
聖域の効果によりダメージは受けなかったものの、攻撃の余波で顔をしかめる
「ターンエンド。【生還者】を特殊召喚する」
【ヘリオス・トリス】
攻撃力/守備力:2700 → 2400
「俺のターン、ドロー…3枚伏せ、【マーズ】を攻撃表示で召喚、ターンエンド!」
【力の代行者マーズ】
効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻 0/守 0
このカードは魔法カードの効果を受けない。
自分フィールド上に「天空の聖域」が表側表示で存在し、自分のライフポイントが相手より上の場合、その数値だけこのカードの攻撃力・守備力がアップする。
「ターンエンドする」
「私のターン、ドロー…ここで幕引きかな?【生還者】を生け贄に捧げ、【黄金のホムンクルス】を攻撃表示で召喚!」
【黄金のホムンクルス】
効果モンスター
星6/光属性/戦士族/攻1500/守1500
このカードの攻撃力・守備力は、ゲームから除外されている自分のカードの数×300ポイントアップする。
【ヘリオス・トリス】
攻撃力/守備力:2400 → 2700
【ホムンクルス】
攻撃力:1500 → 4200
「これはまずいか…?リバースカードオープン!【女神の加護】でライフを3000回復!」
【女神の加護】
永続罠
自分は3000ライフポイント回復する。
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードがフィールド上から離れた時、自分は3000ポイントダメージを受ける。
遊斗:1400+3000=4400
【マーズ】
攻撃力:0 → 1900
「【ホムンクルス】で【マーズ】に攻撃っ!!ゴールデン・ハーヴェスト!!!」
「かかった!リバースカードオープン!【レインボー・ライフ】、チェーンして【非常食】発動!」
「!?」
「【非常食】で【女神の加護】、【レインボー・ライフ】を墓地へ送ることで2000回復!【レインボーライフ】で手札から1枚捨てることで【女神の加護】のダメージを回復に変換!」
【非常食】
速攻魔法
このカード以外の自分フィールドの魔法・罠カードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。
自分はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードの数×1000LP回復する。
【レインボー・ライフ】
通常罠
手札を1枚捨てて発動できる。
このターンのエンドフェイズ時まで、自分は戦闘及びカードの効果によってダメージを受ける代わりに、その数値分だけライフポイントを回復する。
遊斗:4400+2000+3000=9400
【マーズ】
攻撃力:1300 → 6900
「攻撃力6900…!」
「返り討ちです!」
巨大化した槌をホムンクルスへ向け、たたきつけるマーズ
「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!?」
大徳寺:2300-2700=0
「まさか返り討ちにあうとはな…ふ、幕引きだったのは私の方だったか…」
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「八神君、さすがだにゃ。」
「結構危ないところでしたよ…そういえば先生はどうしてここに?」
そういうと先生はポンと手を叩く
「そういえばそうだったにゃ。十代君達が森の中に入っていったので追いかけてきたんだにゃ」
「そこに調査にきた私と遭遇したわけですか…」
「今から追うけど、八神君も行きませんか?」
「かまいませんけど。」
(まぁモクバさんにお願いして応援をよこしてもらっているし、多分そろそろ着くころだろうな。建物の座標は教えてあるから大丈夫だろうし。)
「じゃ行きますかにゃ」
そういい歩き出したので後を追おうと自分も歩き出す
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「ーーーで、SALとデュエルし、ゆまさんとジュンコさんを助け、今に至ると…」
「ええ、本当助かったわ遊斗」
現在十代達と合流し、今までの流れを雪乃から聞いているところである。
なぜ原作にはいなかったゆまと雪乃も加わっていることに関しては野暮なので目をつぶることにする。
俺と大徳寺先生が十代達と合流した時は研究者とボディガードらしき男が数名いた。
だが十代達と背後にいた猿達に向けて銃を向けていたので大徳寺先生と一緒に乱入し、鎮圧した後応援で来た社員達に突き出した。
なんでも無許可で建てた建物だったらしく、また中に入ると研究の一環といえど動物虐待と思わしき形跡があったそうで、余罪もありそうだということで怒り狂った海馬社長の命令で連行することになったそうだ。
わざわざ来てくれた方、仕事増やしてすみませんでした、と心の中で謝っておく。
「君達なんで森の中に入ったんだにゃ?」
「万丈目を探しにあっちこっち探してるんだ」
「万丈目君なら八神君が知ってるけど…聞いてないのかにゃ?」
「「「「「「「「え!?」」」」」」」」
大徳寺先生から聞いた皆が俺のほうに振り向く
「なんで言ってくれなかったんだよ遊斗!」
十代がそう言ってくるが…
「言おうとしたら十代君さっさと行くから…」
そういうとバツが悪そうに視線をそらした
「十代…」
「アニキ…」
翔と隼人も呆れ顔をする。
「ま、まぁいいじゃねぇか!結果として猿助け出せたんだしよ!あ!もうこんな時間かよ!」
そういい駆けていく十代
ポツリと一言。
「……逃げたな十代君…」
雪乃達も苦笑し歩き出す。
ー---万丈目、俺達は待ってるぜ