……気分悪いなぁ
現在外見がかなり特徴的なクロノス教諭のデュエル学の講義を受けていて、先程翔が当てられた。
フィールド魔法についての説明を求められたのだがどうやら翔はあがり症らしく上手く答えられないでいるようだ。
クロノス教諭がもういいと翔を座らせてその後レッドがうんたらかんたら…その直後にブルー生徒を中心に笑いが起こる。いや…三沢だけは複雑な顔をしているか。そういやまだ三沢とは話してないな。
笑われて落ち込んでいる翔に助け舟を出したのが隣に座っている翔が(心の)アニキと呼ぶ遊城十代。
「でも先生、知識と実戦は関係ないですよね。だって俺入試で先生に勝っちゃてますから」
そう言われ悔しそうにハンカチを噛み締めているクロノス教諭。
ハンカチをあんな風に噛む人いるんだ…
そしてそれを聞いて笑うレッド生徒たち。…でも知識も必要だぞ。相手の出すカードからコンボを予測したりとかな
そうして講義が終わって講義を終え自身の執務室に戻ったクロノス教諭は十代に対して何かをするための準備をしていた。
「ドロップアウトボーイ!よくもワタ〜シをコケにしてくれました〜ノ」
クロノス教諭は口紅を塗り、その口で手紙に封をした。
手紙の封には、クロノス教諭の唇の後がくっきりと…
「これで完璧なの~ネ。うじゃじゃじゃじゃ」
部屋にクロノス教諭の高笑いが響き渡る
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「うわー!授業始まってるー!」
そう叫び更衣室へ入ってくるのは翔。
慌てて更衣室の自分のロッカーを開けるとアニキである十代の靴が入ってた
「もうーアニキったら間違えて!ここ僕のロッカーだよぉ」
靴を取り出すと手紙が落ちた
「ん…?何かが落ちて…えっ!?これってもしかして!?」
慌てて周りを見て誰もいない事を確認するとロッカーの陰に隠れて封を切る
「初めて会った時から貴方の事が好きでした。今夜女子寮の裏で待ってます。天上院明日香。…ええー!」
翔は驚いて尻餅をつく
「ぼ…僕明日香さんからラブレター貰っちゃった…」
場所はどこかの花畑。そしてお互いの元へ走り出す男女
「翔くーん!」
「明日香さーん」
「「ふふふふ!あははは!」」
明日香が目を潤ませて翔に向かって
「…好き」
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…翔のダイジェストはこんなとこか?
現在体育の時間なのだが、翔がすごくだらしなく「にへへ」と笑っている…
笑顔や行動がすごく…キモいです
「なぁ、遊斗、翔の奴どうしちまったんだ?」
翔を眺めていると後ろから十代が語りかけてくる。経緯は原作通りなら知ってるけどどうしたものか…
「十代君か。さぁ…?」
無難にこう答えたほうが良さそうだね。
しかしこれで今夜はあのイベントが起きるか…十代のことだ。俺も巻き込んでくるだろうからデッキ考えておくか。
時間は変わり、夜。女子寮に向かってボートを漕いでいる者がいる。
「明日香さーん!今行きまーす!」
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翔がボートで女子寮へ向かっているのと同時刻、場所は変わり、女子寮の風呂場
ふう…お風呂はやっぱり気持ちいいわ
今私はいつも一緒にいる活発な女の子の“枕田ジュンコ”、ぽわぽわしている女の子の“浜口ももえ”と一緒にお風呂に入ってる。
他愛ない会話をしているとジュンコが急にこんな事を言い始めた。
「それにしても今年入学の男子はろくなのいないですわねー。特にあの遊城十代と言ったら!うるさくてかなわないわ!」
「まぁ…」
うるさいのは事実なので苦笑するしかない明日香だった。
「でも…一度デュエルしてみたいのよね」
「ええー!あんなうるさいレッドと!?」
「レッド…ですか?得られるものがないのでは?」
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。…私、十代を見極めたいのよ」
クロノス教諭を倒しているのだけどあの夜の万丈目君とのデュエルも途中だったからイマイチよくわからないのよね…
「あ、それでしたら八神遊斗とかという殿方はどうです?」
「ああ、彼かぁ…」
「…2人とも遊斗のこと知ってるの?」
2人とも知ってるなんて驚きだわ
「ええ、宮田さんが青山さんという殿方に絡まれてまして、それを助けたのが彼なんですのよ」
「私たち最後のほうしか見てなかったんですが、ノーダメージでワンターンキルしてましたよ」
ブルー生徒を相手にノーダメージどころかワンターンキルまで決めるとはやはり只者じゃないのね…
「そういえばゆま見かけないけど…」
するとももえが苦笑して
「彼女なら試験勉強による知恵熱で寝込み中ですわ」
「そう…「キャー!覗きよ!」…!」
素早く着替えて裏庭へ行くとそこにいたのは大勢の女子に囲まれた翔君だった
その後皆を帰らせ、翔君から事情を聞いていると寮長の鮎川先生が話し掛けてきた。
私は慌ててジュンコとももえに目配せすると3人で翔君を隠す
「何かあったの?」
「うう…重い…」
「失礼ね!」
「大人しくなさい!」
女性に「重い」は禁句よ翔くん…
「いいえ!何でもありませんわ、お騒がせしてすみません」
「そう?それじゃ皆さんも早くお部屋に戻って寝なさい」
そう言うと先生は部屋に戻る
「明日香さん」
「私に考えがあるわ」
これはチャンスだわ
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時間はまた変わり、真夜中
「…は?」
デュエルする可能性が高いのでデッキを組んでおり、終わった時にPDAに電話がかかってきた。
相手は十代なのだが翔が捕まったという発言があり、知ってはいたものの思わず呆けた声を出してしまったのだ
『いや、翔がさ、女子寮で捕まってるみてぇなんだ。俺はあいつの兄貴だ。だから助けにいく』
「いや、それはいいんだけど何故俺も?」
『あー…向こうがな、俺と遊斗を指名してきたんだ』
やっぱり俺もデュエルするのは確定か。
「事情は分かった…着替えるから池のボードが置かれてるところに先に向かっててくれ」
『おぅ、サンキューな!』
そういうと慌ただしく切る十代
「…翔は後できっちり説教したほうがいいね」
池に到着すると先に着いていた十代がせっせとボートの準備をしていた。
「おぅ、来たか。じゃ行こうぜ」
「そうだな。」
2人で乗り込み、オールを動かす。
向こう岸に着くとそこには縄で縛られた翔と明日香、浜口ももえ、枕田ジュンコがいた。そしてもう1人…
「…君は?」
「ふふっ、藤原雪乃よ。よろしくね」
“ヒーロー娘”がいるからなんとなくそうじゃないかと思ってはいたが…
「翔!これはいったいどういうことだよ!?」
「アニキ…それが、話せば長いような、長くないような……」
「こいつがね、女子寮のお風呂を覗いたのよ!」
ジュンコがそう叫んだ。
「翔君…」
半目で翔を見つめていると
「遊斗君!信じてぇー!」
翔から悲鳴があがる。
「きっと学校にばれたら退学ですわ」
「だから覗いてないって言ってるのに!」
「あなたたち、私たちとデュエルしない? もし私たちに勝ったら、彼の風呂場覗きの件は大目に見てあげるわ」
翔の悲鳴、皆スルーか。まぁ明日香にとってはこっちがメインな訳だしいいのか。
「なんだかよくわかんないけど、まぁいいや。そのデュエル、受けて立つぜ!」
「俺もかい?」
「ええ、まずは私と十代からよ!」
「おう!いくぜ!」
その後男と女でボートに分かれ湖の中央で向かい合いデュエルディスクを構える十代と明日香。
「「デュエル!」」
十代:4000
明日香:4000
「私の先攻ね。ドロー。私は、【エトワール・サイバー】を攻撃表示で召喚。カードを一枚伏せてターンエンド」
【エトワール・サイバー】
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1200/守1600
このカードは相手プレイヤーを直接攻撃する場合、ダメージステップの間攻撃力が500ポイントアップする。
「俺のターン、ドロー!俺は【E・HEROスパークマン】を攻撃表示で召喚する。」
十代の斬り込み隊長が出てきたな。
「【エトワール・サイバー】に攻撃!スパークフラッシュ!!」
スパークマンがエトワール・サイバーに電撃を飛ばすが明日香が伏せカードを表にしていく
「罠発動!!【ドゥーブル・パッセ】!!」
【ドゥーブル・パッセ】
通常罠
相手モンスターが自分フィールドの表側攻撃表示モンスターに攻撃宣言した時に発動できる。
攻撃対象モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与え、その相手モンスターの攻撃を自分への直接攻撃にする。
その自分のモンスターは、次の自分ターンに直接攻撃できる。
「なっ!」
「このカードは、相手モンスター1体の攻撃をダイレクトアタックにする事が出来る。そして攻撃対象になった自分のモンスターは次の自分のターンに相手プレイヤーにダイレクトアタック出来る!!」
「何!!」
電撃が【エトワール・サイバー】をよけ明日香へ飛んで行く。
「くっ!」
明日香:4000-1600=2400
ドゥーブル・パッセか…他のカードと組ませれば強力だな。
「なんて奴だ。自分のライフもいとわずこんな罠を仕掛けてくるなんて!…ターンエンドだ」
「そう…私のターン、ドロー。…さっきのターンのお返しよ!【エトワール・サイバー】でダイレクトアタック!!エトワール・サイバーはダイレクトアタックする時攻撃力が500ポイントアップする!」
エトワール・サイバー
攻1200→1700
「何!?ぐぁ!」
十代:4000-1700=2300
エトワール・サイバーの蹴りを受け片膝を付いてしまう十代
うむ、これを見てしまうとソリッドヴィジョンといえど女性からの蹴りは受けたくないな…。痛そうだし。
「アニキ!」
「翔君…デュエルはまだ始まったばかりだ。応援しよう」
「…うん、わかった!」
「メインフェイズ2に移行し、手札より魔法カード【融合】を発動。手札の【ブレード・スケーター】と場の【エトワール・サイバー】を融合!!」
2体の女性モンスターが背中合わせに立つ。その周りを光の渦が渦巻いていき、1体のモンスターとなっていく。
ふーむ…融合のエフェクトってこうなのか。
「【サイバー・ブレイダー】を融合召喚!」
【融合】
通常魔法
自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合デッキから融合召喚する。
【ブレード・スケーター】
通常モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1400/守1500
氷上の舞姫は、華麗なる戦士。
必殺アクセル・スライサーで華麗に敵モンスターを切り裂く。
【サイバー・ブレイダー】
融合・効果モンスター
星7/地属性/戦士族/攻2100/守 800
「エトワール・サイバー」+「ブレード・スケーター」
このモンスターの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
●相手のコントロールするモンスターが1体のみの場合、このカードは戦闘によっては破壊されない。
●相手のコントロールするモンスターが2体のみの場合、このカードの攻撃力は倍になる。
●相手のコントロールするモンスターが3体のみの場合、このカードは相手の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にする。
光の中から現れるのはバイザーを装着した長髪の女性型モンスターだ。
「さらに手札より【地割れ】で【スパークマン】を破壊する!」
【地割れ】
通常魔法
相手フィールド上の攻撃力が一番低いモンスター1体を破壊する。
「私はこれでターンエンド」
「く…俺のターン、ドロー…来た!手札よりフィールド魔法【フュージョン・ゲート】を発動!」
十代ぇ…!初手に来なくとも次のターンに引き込むとかどんだけチートドロー…!
【フュージョン・ゲート】
フィールド魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、ターンプレイヤーは手札・自分フィールド上から融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、その融合モンスター1体を融合召喚扱いとして融合デッキから特殊召喚する事ができる。
「手札の【E・HEROフェザーマン】と【E・HEROバーストレディ】を除外し!【E・HEROフレイムウィングマン】を攻撃表示で融合召喚だ!」
【E・HEROフェザーマン】
通常モンスター
星3/風属性/戦士族/攻1000/守1000
風を操り空を舞う翼をもったE・HERO。
天空からの一撃、フェザーブレイクで悪を裁く。
【E・HEROバーストレディ】
通常モンスター
星3/炎属性/戦士族/攻1200/守 800
炎を操るE・HEROの紅一点。
紅蓮の炎、バーストファイヤーが悪を焼き尽くす。
ブラックホールみたいな黒い穴ができ、そこへ吸い込まれる2体のモンスター。吸い込まれた後その穴から融合したモンスターが飛び出る。
融合とは違うエフェクトなんだな。見てるだけでも楽しめるなこれ。
「出た!アニキのフェイバリットモンスター!!」
「だけど攻撃力は同じ2100…どうするのかしら十代?」
「まぁ見てな。俺は、永続魔法【騎士道精神】を発動。」
【騎士道精神】
永続魔法
自分のフィールド上モンスターは、
攻撃力の同じモンスターとの戦闘では破壊されない。
なるほど、一方的に倒す算段か。狙いは悪くはない…が
「万丈目とのデュエル見てたなら知ってるよな?」
「ええ」
明日香が不敵に笑ってるが十代は気づいているのかね…
「【サイバー・ブレイダー】に攻撃!フレイムシュート!」
…炎についてはもうツッコまん。ツッコまんぞ…!
爆発が起こる。しかし煙がはれるとそこには、【サイバー・ブレイダー】が立っていた。
それに驚く十代と翔。
「何!?」
「どうして【サイバー・ブレイダー】がまだいるっスか?」
「パ・ド・ドゥ」
「…?」
「【サイバー・ブレイダー】の効果!相手モンスターが一体だけの場合このカードは戦闘破壊されない!」
「なに!!…くっ 、カードを一枚伏せてターンエンド」
場の表になってるカードのテキスト確認しようよ十代
…いや、十代に限らずこの世界の人もか
「さすがです明日香さま!」
「へへーん、どうだ!」
…向こうの2人うるさいな
「貴女たち静かにしなさいな」
お、雪乃が注意してくれた。彼女の言うことを聞くとは…明日香=雪乃>ジュンコ=ももえか…
「私のターン。…私は手札から装備魔法【デーモンの斧】を【サイバー・ブレイダー】に装備」
サイバー・ブレイダー(デーモンの斧装備)
攻2100→3100
「一気に攻撃力3100!?」
攻撃力3000超えで一々驚くのか?あ、いや社長のあのカード基準で考えたら不思議ではないのか?
「【サイバー・ブレイダー】で【フレイムウィングマン】を攻撃!!トライデント・ショック!!」
「ぐぁぁぁぁぁ!」
装備魔法を装備したら攻撃方法が蹴りから電撃に変わった。いいねソリッドヴィジョン!いい仕事してるぞ!
十代:2300-1000=1300
「ああっ、アニキ!」
「これで終わりかしら?ターンエンド」
…大丈夫。なんたって十代だもの。すぐ挽回できるよ
「ぐっ、俺のターン、ドロー…!!よし!魔法カード【黙する死者】でスパークマンを蘇生、更にフィールド魔法【フュージョン・ゲート】の効果を使い手札の【E・HEROクレイマン】、場の【スパークマン】を除外!」
先程と同じく2体が穴に吸い込まれる
「【E・HEROサンダー・ジャイアント】融合召喚!」
【黙する死者】
通常魔法
自分の墓地に存在する通常モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを表側守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはフィールド上に表側表示で存在する限り攻撃する事ができない。
【E・HEROサンダー・ジャイアント】
融合・効果モンスター
星6/光属性/戦士族/攻2400/守1500
「E・HEROスパークマン」+「E・HEROクレイマン」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
自分の手札を1枚捨てる事で、フィールド上に表側表示で存在する元々の攻撃力がこのカードの攻撃力よりも低いモンスター1体を選択して破壊する。
この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに使用する事ができる。
「攻撃力2400…それじゃ【サイバー・ブレイダー】は倒せないわよ!」
「慌てんなって。【サンダー・ジャイアント】の効果発動!手札を捨てることで元々の攻撃力が【サンダー・ジャイアント】より低いモンスターを破壊する!」
「何ですって!?…しまった!【サイバー・ブレイダー】は元々の攻撃力が2100!」
「そういうこと!【サイバー・ブレイダー】破壊!…これで壁はなくなった!いけ、【サンダー・ジャイアント】!」
【サンダー・ジャイアント】が腕に電撃をまとい、それを明日香へ飛ばす
「ボルテックサンダー!!」
「きゃあああああああああああああ!!」
明日香:2400-2400=0
1度名前が上がった【E・HERO】シリーズは下の名前だけ表記します。
また融合HEROはアニメに準ずるとややこしいのでこの小説では「このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない」で統一します。
効果の方に関しては展開上アニメ版である必要がある場合、アニメ効果と明記することにしますのでよろしくお願いします。