『く…!この悪魔…!』
「アニキ助けてッス!」
「ふふっ、悪魔だって?酷いなぁ。十代君がいけないんだよ…?」
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「え?試験勉強?」
『そう、もうすぐ試験があるでしょ?それでゆまが勉強はしたものの分からなくて知恵熱だしちゃったらしいのよ』
現在電話中で、相手は明日香である。晩御飯を食べ終え、自室でカードの整理をしていたのだが電話がかかって来たのだ。
「はぁ、それで「ーーー」俺とどう関係が…?」
『貴方、スピリットモンスター使ってたでしょ?扱いづらいカード類であれだけの戦術を見せたと言うことは知識はそれなりにあるということよ』
「まぁ自慢することではない「ーーー」けど…」
『それでね、皆で勉強会をやろうかと思って…どうかしら?』
「まぁ確かに教えたり「ーーー」教わったりで理解も深まるって言うし…こっち、問題児も数名いるから皆でやろうか」
『そう、良かったわ。何名か声かけておくわね。ところで、さっきから何か聞こえるけど…』
「……レッド寮ってさ、壁薄いんだよね。だから話してる内容が丸分かりなんだけど、聞こえてくる内容から察するに翔君が何かに祈ってるみたい」
『…つまり神頼み?』
「多分。そんな暇あったら少しでも勉強すればいいのに、とは思う。」
電話口の向こうで明日香が苦笑いしてるようだ。
「…勉強会だけど、女性がこっち来るのも問題あるし、そっち行くのも翔君が問題起こしちゃったからやめておいたほうがいいね」
『そうね、そうなると学校の教室かしら?』
「そうだね。教室のほうは俺のほうで準備しておくよ」
『ありがとう。じゃまた明日ね。』
「また明日。」
…さて、十代達の部屋に行って説明してこなきゃ。ついでに会わせて欲しい人の件もお願いしておくか
「十代君達、いるー?」
そう言いドアを開ける
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時間は次の日の放課後。場所はアカデミアの教室。
「さて、翔君…十代君はどうしたのかな?」
現在、翔を手作りの十字架に磔にして問い詰めている。
「なんでも勉強なんてやってられるか!俺は実戦派なんだー!とか言って逃げちゃったっス…」
「よし、枕田さん、浜口さん。例のアレを。」
「分かったわ!」
「うふふ…楽しみですわね」
「あの〜お2人とも…なぜ笑顔で両手に羽根を持ってるっスか?」
「翔君、分からないかな?罰ゲームだよぉ」
そう言うとジュンコとももえはジリジリと翔に近づく。何をされるのか察した翔はジタバタするが…もう遅い。
「処・刑」
その瞬間、翔に飛びかかる2人
「ぎゃはっ!ちょ、まっ、あはははは!そっ!ぎゃははははははは!」
さて、あとはお2人に任せてこっちは勉強始めねば。
「あぅぅ、あれほっといていいんですかぁ…?」
ゆま…本当に純粋で優しい娘だな。
「大丈夫、罰ゲームだから気にしなくていいんだよ」
「これで十代は来るのか?」
困惑した顔でそう聞いて来るのは三沢だ。昨日、十代達にお願いして会わせてもらった。その際に勉強会のことも話したら快く来てくれたのだ。
「三沢君、十代君は翔君のアニキだってさ。知ってるよね?」
「ああ、知ってるが…?」
「十代君ってさ、情に厚い人なんだよね。それはつまり、弟分の翔君を見捨てれないってことさ」
そういうと三沢は呆れたように苦笑する
「君を敵に回したくはないな」
「褒め言葉として受け取っておくことにするよ。さて、勉強会始めようか」
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勉強会を始めて30分がたったがまだ来る気配はない…おや…?足音が聞こえるな。十代か?
「遊斗!来たぞ!翔を解放し…ろ?」
ドアを慌てて開けて入ってきた十代が見たものはスッキリした顔のジュンコとももえと…
磔にされているのに幸せな顔をして気絶している翔だったーーーー
「十代くぅん…試験まであと1週間あるんだけど十代君と翔君、成績ヤバいって先生から聞いたよ」
「う…でもほら、俺実戦は強いからさ!」
「「「………」」」
無言で三沢と明日香を呼び移動する
「十代、そこまで勉強嫌いなのね」
「明日香さん、十代は直感でデュエルするから…。」
「どうしたものか…」
3人で考えているがふと思いついた。
あの“約束”を利用すればいいんだ。
「…この手は使いたくなかったが…十代君!」
そう言って立ち上がり十代に声をかけるが、十代はビクッとする。
「お、おう…なんだ?」
「以前カードをいくつかやるって話したよね」
「ああ、言ってたな」
「この勉強会に参加して勉強しなければあの話はなかったことにするよ」
「何ぃ!?あ、悪魔…!」
「もちろんちゃんと毎日参加して勉強すればその日の終わりに1枚ずつ褒美としてあげるよ…?」
そういい、カードを1枚十代に見せる
「そ、そのカードは…!く…!」
冷や汗をかく十代。
「さぁ…どうするんだい十代君…この悪魔の誘惑…受け入れるかい?」
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試験日当日
結果から言うと十代は原作通り大遅刻した。
だが到着してからは本当に集中して解いていた。あの様子なら赤点はないだろう。
というのも連日十代と翔は「鬼!」だとか「悪魔!」とか悲鳴をあげながらも三沢や明日香や俺に教わりながら勉強していたのだ。ゆま、ジュンコ、ももえは少し教えたら後は大丈夫だったというのに…
そう…十代は悪魔の誘惑に乗ったのだった…
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お腹が空いてたので購買で昼ご飯食べてる時にトメさんと話が盛り上がってしまい、午後の試験に遅れた。
俺の出番はまだだったのは幸いだったが十代のデュエルは始まってしまっていたようだ。
「遅かったじゃないか遊斗」
「トメさんと会話が盛り上がってしまってな。三沢君…今の状況は?」
「ああ、今は万丈目が【VWータイガー・カタパルト】を出して十代の【E・HEROクレイマン】を破壊したところだ」
ライフは…万丈目が4000のままで十代は2800、そして場はなにもなし…マズイかな
【VWータイガー・カタパルト】
融合・効果モンスター
星6/光属性/機械族/攻2000/守2100
「V-タイガー・ジェット」+「W-ウィング・カタパルト」
自分フィールド上に存在する上記のカードをゲームから除外した場合のみ、融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードを必要としない)。
手札を1枚捨てることで、相手フィールド上モンスター1体の表示形式を変更する。
(この時、リバース効果モンスターの効果は発動しない。)
【前線基地】
永続魔法
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札からレベル4以下のユニオンモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
万丈目の手札は1枚……手札使いまくってたんだね。ドローソースが欲しいところだ。
「デュエルはまだこれからさ!ドロー!…【E・HERO スパークマン】を守備表示で召喚!カードを1枚伏せ、ターンエンド」
「ふむ、今は堅実に防御してやり過ごすしかないか…」
「ユニオンモンスターを多用するデッキなら前線基地潰さないと…でも除去カードが来てないようだから十代君は更にジリ貧になるね」
「俺のターン!【Xーヘッド・キャノン】を召喚!更に【前線基地】の効果で手札より【Zーメタル・キャタピラー】を特殊召喚!」
【Xーヘッド・キャノン】
通常モンスター
星4/光属性/機械族/攻1800/守1500
強力なキャノン砲を装備した、合体能力を持つモンスター。
合体と分離を駆使して様々な攻撃を繰り出す。
【Zーメタル・キャタピラー】
ユニオンモンスター
星4/光属性/機械族/攻1500/守1300
1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに装備カード扱いとして
自分の「X-ヘッド・キャノン」「Y-ドラゴン・ヘッド」に装備、
または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で装備カード扱いになっている時のみ、装備モンスターの攻撃力・守備力は600ポイントアップする。
(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。装備モンスターが戦闘によって破壊される場合は、代わりにこのカードを破壊する。)
「更にリバースカード【リビングデッドの呼び声】を発動!墓地からモンスターを特殊召喚する!出でよ!【Yードラゴン・ヘッド】!」
【Yードラゴン・ヘッド】
ユニオンモンスター
星4/光属性/機械族/攻1500/守1600
1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに装備カード扱いとして自分の「X-ヘッド・キャノン」に装備、または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で装備カード扱いになっている時のみ、装備モンスターの攻撃力・守備力は400ポイントアップする。
(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。装備モンスターが戦闘によって破壊される場合は、代わりにこのカードを破壊する。)
十代の伏せカード…確か【ヒーロー見参】だったはずだ。全体攻撃で十代の負けかな…
「行くぞ十代!X、Y、Zで合体!」
…ん?
「【XYZードラゴン・キャノン】!」
【XYZードラゴン・キャノン】
融合・効果モンスター
星8/光属性/機械族/攻2800/守2600
「X-ヘッド・キャノン」+「Y-ドラゴン・ヘッド」+「Z-メタル・キャタピラー」
自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ、エクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
手札を1枚捨て、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その相手のカードを破壊する。
「まだだ!俺は更に【XYZードラゴン・キャノン】と【VWータイガー・カタパルト】で合体召喚する!」
…はい?
「完成!【VWXYZードラゴン・カタパルトキャノン】!!」
【VWXYZードラゴン・カタパルトキャノン】
融合・効果モンスター
星8/光属性/機械族/攻3000/守2800
「VW-タイガー・カタパルト」+「XYZ-ドラゴン・キャノン」
自分フィールド上に存在する上記のカードをゲームから除外した場合のみ、融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードを必要としない)。
1ターンに1度、相手フィールド上のカード1枚をゲームから除外する。
このカードが攻撃する時、攻撃対象となるモンスターの表示形式を変更する事ができる。
(この時、リバース効果は発動しない。)
「凄いわね」
「ええ、あそこまでカードを使いこなすなんて……」
「流石に十代でも無理でしょ」
「アニキ…」「十代さん…」
「万丈目…やるな」
え…皆気づいてないの?…いや、いいや。
「【VWXYZードラゴン・カタパルトキャノン】の効果発動!」
【スパークマン】が塵になって消えていく
「【スパークマン】!?」
「【VWXYZードラゴン・カタパルトキャノン】の効果!1ターンに1度、相手フィールドのカード1枚を除外できる!バト「ちょっと待った!罠発動だ!」ちぃっ!」
【ヒーロー見参】
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
自分の手札1枚を相手がランダムに選ぶ。
それがモンスターだった場合、自分フィールドに特殊召喚し、違った場合は墓地へ送る。
やっぱりそのカードだったか。
「…1番右だ!」
「……ラッキー!【E・HERO バーストレディ】を守備表示で特殊召喚!」
「…無駄だ!【VWXYZードラゴン・カタパルトキャノン】が攻撃する時、相手モンスターの表示形式はこちらの自由だ!【バーストレディ】を攻撃表示に変更して攻撃!VWXYZーアルティメット・デストラクション!」
「ぐっ!」
十代:2800-1800=1000
「ターンエンド。これでまた丸裸だ!お前を守るモンスターは1体もいやしない!」
確かに場には何もない。…だが万丈目。前回もそうだったけど十代を甘く見ているぞ。
「俺は、俺のデッキを信じる!俺と共に最後まで戦ってくれるモンスターがこの中にいる限り、俺は戦い続ける!ドロー!」
「俺は【ハネクリボー】を守備表示で召喚!」
『『『かわいい〜〜!!』』』
黄色い声援がうるさい…
【ハネクリボー】
効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻 300/守 200
フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
ターン終了時まで、自分が受ける戦闘ダメージは全て0になる。
「カードを1枚伏せ、ターンエンド」
「ドロー!無駄だ!【VWXYZードラゴン・カタパルトキャノン】の効果発動!【ハネクリボー】を除外!して、十代にダイレクトアタックだ!アルティメット・デストラクション!」
「来たぜ相棒!手札2枚を捨て、速攻魔法【進化する翼】発動!」
【VWXYZ】の撃った砲撃が【ハネクリボー】に当たる直前、【ハネクリボー】から大きな翼が生えた。
【進化する翼】
速攻魔法
自分フィールド上に存在する「ハネクリボー」1体と手札2枚を墓地に送る。
「ハネクリボー LV10」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。
【ハネクリボー LV10】
効果モンスター
星10/光属性/天使族/攻 300/守 200
このカードは通常召喚できない。
このカードは「進化する翼」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを生け贄に捧げる事で、相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力の合計分のダメージを相手ライフに与える。
この効果は相手バトルフェイズ中のみ発動する事ができる。
「何が起きた!?」
「【進化する翼】によって、【ハネクリボー】が進化したんだ!【ハネクリボー】は今、レベル10!」
進化というよりは小さな竜と合体した…いや、これ以上は何も言うまい。
「【ハネクリボー】の効果発動!バトルフェイズ中のみ発動することができ、このカードを生け贄に捧げることで攻撃表示になっている相手モンスターを全て破壊する。そしてその元々の攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える!」
「なんだと!?」
進化した【ハネクリボー】が光り、波動を放ったことで【XYZVW】が粉々に破壊され、破片が万丈目へ降り注がれる。
万丈目:4000-3000=1000
「くっ!ターンエンド!」
「俺のターン!万丈目、お互いのライフは1000。場には何もない。ここで俺が攻撃力1000以上のモンスターを引けたら面白いよな」
1000…そういやあいつがいたな。十代の引きなら来るだろう
「そうやすやすと引けてたまるか!」
「でも引けたら面白いよな!ドロー!…………来たぁ!【E・HERO フェザーマン】を攻撃表示で召喚!」
やっぱり引けたか
「そ、そんなバカな……!」
「万丈目にダイレクトアタック!フェザー・ブレイク!」
フェザーマンがヒーローらしからぬ攻撃で万丈目に襲いかかり…ライフが0になる。
パンチやキックならともかくヒーローが爪ってお前…あ、戦隊でも爪を武器としてるのがいたな。
万丈目:1000-1000=0
ここで十代が決めセリフを万丈目に言う
「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」
ーーーー
ーーー
ーー
ー
「万丈目強かったぜ」
と、楽しそうな顔をした十代が帰ってきたので疑問に思っていたことを聞く。
「十代君、俺が連日渡したカードはどうしたのさ」
「あー、昨日いつの間にか寝て今日寝坊しちまってよ…デッキに入れてないんだ。」
なるほど。だからか。
納得して頷いていると俺の名前が読み上げられる。
「ん…俺の出番か。さぁて俺の相手は誰だ?」
周りを見ると女性陣、皆真面目な顔をしている。
十代と翔、三沢は何のことか分からない顔をしている。
…そういえば“彼女”がいない…まさかな
「…よろしくね」
明日香が真剣な顔で言ってくる。
それだけで分かった。相手が誰なのか…
「楽しんでくる」
皆に背を向け歩き出す。
到着し、舞台へ上がる。
そこにいたのはーーーーー
ーーー艶然(えんぜん)と微笑む藤原雪乃だったーーー
「ふふっ、リベンジさせてもらうわ」
お気に入りが40件以上…!?ありがとうございます。
今回の話は少し読みにくいかもしれません。
何か改善点などあればアドバイスお願いします。