BattleField GRAVITY-ZER0- 作:yukari5000
しばらく移動してからある違和感を覚えた。
「………おかしい。」
ここまでかなりの時間移動しているが最初の敵兵とトラップ以外襲ってきて居なかった。
既に撤退したのだろうか……そう考えていると突き当たりの部屋に着いた、扉の横に立ち中を覗く。
「…………誰もいないな。」
事が事なので恐らくとは思うがそれでもこう上手くいくと逆に不信感を抱く。
「試してみるか。」
部屋にC4爆弾を投げ込み爆破させる。
巨大な爆発音と共に熱風の閃光が走る。
しかしそれでも反応はない、既に撤退したんだろうと思い部屋に突入する。
「……ものけのから…だな……。」
ため息を吐き身を翻す…その時だった。
何処からかエンジン音が聴こえる。
「まさか…。」
慌てて外を見ると戦車が数台こちらに向かってきている。
「クソッ!罠だったのか!?」
部屋から出ようとするが既にロックが掛かっていた。これでは部屋から出ることが出来ない完全な密室と化していた。
「どうする……どうやって逃れる…?」
冷静に思考を巡らせ考える、辺りを見渡す。
「占めた、あのハシゴから降りるか!」
これもまた運任せな方法でハシゴを降りる。
降り終えると戦車が突っ込んでくる音が聴こえた。
「後はしばらくここでやり過ごすか……」
地下を見渡す、当然ながら暗い為良く見えない。暗視スコープを取り出し付け見渡すとある程度の視界を確保する。
「危なかった……。」
別のマガジンを装填しながら奥へ進む。
VSSを背負いホルダーから44magnumを取り出す。
「いい加減脱出したいんだがな」
インカムを起動し外部との通信を試みるが電波が届かないのか不調なのかあっちが遮断してるのか繋がらなかった。
「面倒な仕事を押し付けてこのザマは酷くないかなっての……。」
もうちょい良心という物は無いのかと思うが考えるだけ無駄なので切り捨てた。
しばらく進むと光が見える。恐らく出口だろう。
「ようやく外に出れるな、無駄に長かった……。」
外を見回し敵がいないか確認。
「クリア……問題なしっと……。」
外に出て日光を浴びる。
「ああ私は今日も生き残ったぞー…。」
あとは通信が入るまで待機するだけだ。
しばらく座り込み休むことにした
「……い……おい…!起きろ!」
目を開けると同じ部隊兵が来た、どうやら休んでいる間に眠っていたらしい。
「……ん…なんだ…ようやく来たか、おせェよ…」
文句を言いながら装甲車に乗り込む
「呑気に寝てる奴に言われたくねぇよ、敵が来たらどうすんだっての……」
運転してる同僚が文句を言う
「連絡一つも寄越さないで何してんだよったく」
文句垂れながら同僚の頭を小突く。
「いてっ、いたいって…!」
こうして無事、帰還することができた。
***
「報告です、特殊部隊[薔薇の箱庭]の狙撃手翠原緑緒が無事帰還されました。彼女の報告によるとあの館は罠だと言うことが判明されました。」
秘書と思わしき人がそう告げると椅子に座って鎮座している紫髪の少女が振り向く。
「なるほど、報告ありがとう。彼女には充分休むよう伝えておくれ、彼女には無理難題を押し付けてしまったお詫びだと言って欲しい。」
そう言うと彼女は眉を潜める、
「了承しました、ではこれで。」
「ああ、待ってくれたまえ、」
彼女が身を翻そうとすると少女が呼び止める。
「何でしょうか」
「久しぶりに少し私の遊びに付き合ってくれたまえ。」
少女はチェス盤を取り出し駒を何処からか出した。
「仕方ありませんね、一回だけですよ?」
彼女がクスッと笑うと少女は少し楽しそうにチェスの準備を始めていった。
どうも、yukari5000です、2話目掲載がようやく出来ました、自分の才能が時折恐ろしくなります、嘘ですちょっと調子乗ってました、さて今回は前回の続きとなっています、どうでしたか?コメントくれると嬉しいですね、ではまたいつかお会いしましょー