…確かに完結はしましたが、まったくもって簡潔ではありません。
まさかの後半が一番長くなるという。
そして、感想を書いてくれたmamさんありがとうございました。
それでは長くなってしまった後半をどうぞ。
Side 明久
え、今僕なんていった…?
『好きだ』
…なにさらっと告白してるんだ、僕。
どうしよう、美波に引かれたかもしれない。
不安になりながら美波を見ると、困ったような顔をしてこちらに近づいてきた。
「アキ、ごめん。」
告白するつもりも勇気もなかったのに告白してフラれてしまった。
「あ、その、僕の方こそごめん。い、いきなりだったもんね!」
「そうよ、準備が必要なんだから。」
泣きたい。とても泣きたい。
僕だけが動揺して、美波はとても冷静に対応していた。
「美波…」
「なによ?」
「これからも友達でいてくれる?」
せめて、せめて友達ではいたい。
美波といるのは楽しいから。
僕のわがままだけれど。
「なにお別れみたいなことをいってるのよ」
呆れ顔でいわれてしまった。
あれ?僕フラれたんじゃ?
「ウチはただ何を言ったか聞こえなかったからごめんっていったのに、それがどうしてそうなるのかしらまったく…」
ほう。
つまり、あれか。
僕が勘違いしていただけ、と。
フラれたとかじゃなくて聞こえなかった、と。
…ほう。
恥ずかしさで泣きそう。
「いや、ごめん!なんでもないよ!」
「本当に?」
「うんうん!」
「アキ顔赤くないかしら…?」
「気のせい気のせい!」
「それならいいんだけど…。でも本当に大丈夫?」
「大丈夫だって!!」
ー数十分後
「…ねぇ、美波。」
「…たぶん同じことを思ってるわ。何かしら、アキ。」
「…このやり取りやめようよ。」
「…ええ。」
お互い一歩も引かず押し問答しあい、気づいたら時計の針が180度以上回っていた。
これ以上の話し合いは無意味だし、と移動しようとしたその時。
「!!?」
「アキ?」
感じる、
いまの状況を見られたら
見られる前に隠れないと。
美波まで
「美波、こっち!」
「え、アキ、ここ…!」
手近な所にあった小さな部屋に入る。
中はとても暗くて…ここはなんのゲーム?
「ごめん美波、引っ張っちゃって。」
「いいのよ。それよりもアキ、コレやりたいの?」
美波が指差した画面には
"恋愛相性チェッカー"の文字が。
「その、美波は…?」
「ウチ!?ウチは…や、やってみたいけど…」
正直僕も気になる。
さっき聞かれていないとはいえ告白してしまったわけだし。
「じゃ、やろっか。」
「え、えぇ。」
二人で一枚ずつ100円玉を入れ、質問に答えていく。
もちろん美波の回答は見えない。
美波の回答と僕の回答で相性をはかるそうだ。
ー3分後
"相性:良好
アドバイス:二人とも積極的に見えて消極的なようです、思いきって自分の想いを口にしてみてはいかがでしょうか。その時にプレゼントもあると可。"
「「…。」」
結果用紙のせいで、二人とも無言になってしまい、とりあえず僕が美波を待っていた時に座っていたベンチに二人で座る。
ー数十分後
あのまま無言で過ごし、約束の時間が迫っていた。
このまま、帰りたくない。
「美波」「アキ」
「「あ、先どうぞ」」
タイミングが被ってしまいなんだか言い出しづらくなってしまう。
いや、男、吉井明久、頑張るんだ。
「いや、やっぱ僕から言う。」
美波を真正面から見ながら、真剣な顔で言う。
「僕は、美波が好きだ。相性チェッカーに影響された、とかじゃなくて、本心、なんだ。あと、その、プレゼントもあって。あぁ、いやでも相性チェッカーの影響じゃなくて…その…大好きです、付き合ってください!」
カッコ悪いけど、僕の全力で、美波に告白をした。
そして、美波がパンチングマシーンをしている間にとって来たノインちゃんのぬいぐるみも渡した。
少し怖くて、美波の顔を見れないでいると、上から優しい声が降ってきた。
「ウチも、アキが大好きです。こちらこそよろしくお願いします。…あとその、プレゼント。ウチも相性チェッカー関係なく用意してたものだから。」
思わず顔をあげるとそこには今まで見た中で一番素敵な笑顔を浮かべている美波がいて、僕はすっかり、美波に惚れていることを実感した。
美波からのプレゼントは、赤と青のイルカのペアストラップだった。
きっとコレをつけていたら周りから沢山言われるだろうけど。
僕は、美波という素敵な彼女のおかげで、なんでもできそうな、そんな予感がしていて。
「アキ」
「何かな?」
「よろしくね」
「こちらこそ」
二人で微笑み、家路につくために反対方向へ進む。
あぁ、人生って素晴らしいな!
ーその後
「明久くん…?なんで私をおいていったんですか?」
「アキくん、正座しなさい。」
姫路さんのことをすっかり忘れ、家に帰ってしまった僕は、当たり前だけれど、姫路さんと姉さんにこっぴどく叱られた。
それに加えて、二人の料理(?)を完食するという(二人には悪いけれど)拷問を与えられた。
前言撤回、なんでもできるとはいったけど、二人の料理(?)は、無理。
終わり
はい。いかがでしたでしょうか。
この話、実は根本となるのはとてもシンプルです。
生き生きとした美波が書きたい。
それと最近ゲームセンターに行きまして、パンチングマシーンを見たときに、美波がやったらどうなるんだろうか、と。
おかしいですね、明久との恋を主にしてないんですよ。
まさかのパンチングマシーンです。
まぁ、それでですね、ゲームセンターといえば、となったときに、この話の大元となった話を思い出しまして。
あ、ifで書きたい。と思い立ったのがこの話を書いた裏話(?)だったりします。
コレ以外にもifで書いてみたい話が沢山あったため、ここに自分の作品を投稿することにした、というわけです。
誤字脱字、ご指摘、アドバイスや感想ありましたら、気軽にいってくださるととても喜びます。
それではまた次のお話でお会いしましょう。
(気まぐれではありますが)
ではでは。