前回
少年、幻想入り
第1話 ~幻想郷の迷子~
「はぁ………ふぅ」
やっとあの人を振り切った……人というより死神のほうが合ってる気もするけど。
それにしても……ここどこだろ?
闇雲に逃げたせいでどこかわかんないぞ?
あたりに建物も見当たらないし……
「とりあえず、歩くか…」
こんなところでぼーっとしてても意味ないし。
……あれ?荷物軽くなってないか?
何か落ちたのかな…ちょっと確かめるか。
えーと、非常食に、水(あと1.5L程度かな)に……あ。
まず服が無い。ほかに2,3日分持ってきてたんだけどなぁ。
後無くなってるのは……一応持ってきてたコンパスが無いくらいか。
そうなるとあるのが非常食・水・あと時刻表もあるな。こうなった以上時刻表要らないし、ここに置いてくか。
あとは充電器…そうだ!携帯の電波は……届いてないか。
歩くしかないか………
少年迷走中………
………あれから1時間ぐらい歩いてるけど、森の出口どころか人工物が何も見当たらないぞ?
まだ昼飯も食べてないんだよなぁ。その辺の木の下で食べるか。
えーと、たしか食い物は鞄の底の方に…あったあった。
食糧っつっても非常用の○ロリーメイト1箱だけど…無いよりはましだろ。
しかし広い森だなここ。この1時間まっすぐ歩き続けてたのに一向に出口が見つからない。
もう非常食もないし、あと1L強ある水が尽きたら死ぬしかないぞ?
早く森をでないと………ん?
前方…かなり遠いけど、明るくなってる?
もしかしたらあっちに行けば森を抜けられるかな?
ちょっと行ってみよう。抜けられなかったらまた歩けばいいし。
…あ。
抜けられた……のはいいけど、何も無いじゃん。
正面に山があるけど、この上に人がいるとは思えないし…時計回りに一周してみるか。人の手がかりがあればよし、無かったら……森の縁に沿って歩きますか。
少年探索中………
だいたい山を半周したかな?ここらで何か無かったらもう何か見つかることは無いだろうし……弱ったな。
雪は止んだけど、少し積もってるから道は見つけられないだろうなぁ。
「………ありゃ?」
地面に足跡が残ってる。
雪の上についてる……一筋しかないけど。
じゃあこの先に行けば少なくとも誰か人はいるんだろう。
でも反対側に村あるかも知れないんだよなぁ。
どうしよう。
雪の上に一筋しか残ってないってことは、この人はどこか行くところかどこかから帰るところだったんだろうけど……
流石にどこか行くところじゃあないよなぁ。僕もこんな天気で外出たくないし。
そうなると帰るところか…じゃ、これを辿れば村があるかなぁ?
えーと、どっちに向かってるんだろ………左か。
あとどのくらい行ったら着くんだろ……やれやれ。
僕は紅葉を見に来ただけのはずなんだけどなぁ。
あらら。このあたりは雪が積もってない。
だいたい2時間歩いてるから、降って無くてもおかしくはないけど、周りになにか…あ!?
石段がある!
これを上れば人里につけるかな?
とにかく上ろう。もうこれしか希望が無いし。
……………………きつい。
何段あるんだこの石段。
下はもうずっと遠くなってるし、上もようやく門に近づいたところ。
村じゃなくて寺か?当てが外れたなぁ。
まあいいか。人がいるのは変わらないし。
…………
やっと着いた。
誰かいるといいんだけど…
「ごめんくださーい」ドンドン
…………………
…………………
………あれ?
「ごめんくださーい」ドンドン
…………………
……………え?
「誰かいませんかー?」ドンドン
…………………
…………………
…誰も、いない?
いやいや、あの足跡追ってきたんだから誰かいるでしょ普通!
まさか、もう人がいなくなってるなんてこと………ない、よな?
「誰かいませんかー?」ギイィッ
……開いちゃったぞおい。
ただの廃墟だったの?ここ。
にしてはきちんと手入れされてるみたいだし……
誰かいないと変なんだけどなぁ。
…………誰もいないのかなぁ。もしそうなら今夜はそこの家で寝ることになるか?
でも、ほとんど唯一の望みが無くなって、この先どうすりゃいいんだろ……
ザザッ…
…!今後ろに誰かいる!でも、さっきまで誰もいなかったみたいなのに誰が?
「入ってくるなっ……!」
「え……があっ!?」
視界が回転していく。
無機質な冷たさが体を侵食していく。
何があったのかまったくわからなかった。
誰………が…………
そして、視界が闇に覆われていった……………
今回、結構時間軸ぶれてるような気がしなくもない…
次回…なんですが、次は別の話を書く予定(東方原作ではないです)なので、また20日ほど開くと思います。