遊戯王~先導の神聖騎士団~   作:九戸政景

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政実「どうも、片倉政実です」
勇騎「どうも、本導勇騎です。
……あのさ、まずひとつ言わせてもらって良いか?」
政実「あ、うん」
勇騎「違う方でも言われたろうけど、何でこうなった?」
政実「えっと……最初はひぃこら言いながら書いてたんだけど、途中から「believe in my existence」を聴きながら書いてたら、段々テンションが上がってきて……それで今回の展開になった感じ……かな」
勇騎「……まぁ良いか。後は後書きで話すことにして、今話さないといけない事を話さないとな。

この小説内のルールは、OCGの新エキスパートルールを採用しており、カードプールは第5期までのカードプールとなっています。
尚、リミットレギュレーションは以下の通りです

禁止カード
《ヴィクトリー・ドラゴン》
《混沌帝龍 −終焉の使者−》
《カオス・ソーサラー》
《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》
《キラー・スネーク》
《黒き森のウィッチ》
《サイバーポッド》
《サウザンド・アイズ・サクリファイス》
《処刑人−マキュラ》
《聖なる魔術師》
《月読命》
《デビル・フランケン》
《同族感染ウィルス》
《ファイバーポッド》
《魔導サイエンティスト》
《魔導戦士 ブレイカー》
《八汰烏》
《悪夢の蜃気楼》
《いたずら好きな双子悪魔》
《王家の神殿》
《押収》
《苦渋の選択》
《強引な番兵》
《強奪》
《強欲な壺》
《心変わり》
《サンダー・ボルト》
《蝶の短剣−エルマ》
《天使の施し》
《ハーピィの羽根帚》
《ブラック・ホール》
《突然変異》
《遺言状》
《王宮の勅命》
《現世と冥界の逆転》
《第六感》
《刻の封印》
《破壊輪》
《ラストバトル!》
《リビングデッドの呼び声》

制限カード
《異次元の女戦士》
《E・HERO エアーマン》
《カードガンナー》
《クリッター》
《混沌の黒魔術師》
《スナイプストーカー》
《魂を削る死霊》
《ダンディライオン》
《ドル・ドラ》
《深淵の暗殺者》
《封印されしエクゾディア》
《封印されし者の左足》
《封印されし者の左腕》
《封印されし者の右足》
《封印されし者の右腕》
《風帝ライザー》
《マシュマロン》
《冥府の使者ゴーズ》
《メタモルポット》
《森の番人グリーン・バブーン》
《黄泉ガエル》
《オーバーロード・フュージョン》
《大嵐》
《巨大化》
《高等儀式術》
《サイクロン》
《地砕き》
《次元融合》
《死者蘇生》
《地割れ》
《スケープ・ゴート》
《洗脳−ブレインコントロール》
《団結の力》
《連鎖爆撃》
《手札抹殺》
《早すぎた埋葬》
《ハリケーン》
《光の護封剣》
《封印の黄金櫃》
《抹殺の使徒》
《未来融合−フューチャー・フュージョン》
《リミッター解除》
《レベル制限B地区》
《おジャマトリオ》
《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》
《激流葬》
《死のデッキ破壊ウイルス》
《聖なるバリア −ミラーフォース−》
《ダスト・シュート》
《血の代償》
《停戦協定》
《転生の予言》
《光の護封壁》
《マインドクラッシュ》
《魔法の筒》

準制限カード
《暗黒のマンティコア》
《ネクロフェイス》
《闇の仮面》
《光と闇の竜》
《おろかな埋葬》
《増援》
《月の書》
《魔導師の力》
《魔法石の採掘》
《王宮のお触れ》

制限解除
《イエロー・ガジェット》
《グリーン・ガジェット》
《人造人間−サイコ・ショッカー》
《見習い魔術師》
《レッド・ガジェット》
《強制転移》
《貪欲な壺》
《無謀な欲張り》

以上がこの作品内のリミットレギュレーションです。
カードプールはたびたび追加していく予定ですが、シンクロ・エクシーズ・ペンデュラムに関係するカードは現在未定です。
……っと、こんな感じで良いのか?」
政実「うん、ありがとう。それじゃあ早速……」
政実・勇騎「第1話を始めていきます」


第一章 デュエルアカデミア入学前
第1話 試験デュエル! 聖騎士王VS機械巨人


「ハァッ、ハァッ……」

 

様々な人達が行き交う街の中を、俺達の走る音と声が通り抜けていく。本来ならば走る必要は無い筈なんだが、ある事情から急がなくてはいけなくなっている。

くそっ! あの時にしっかりとさせとけば良かった!

 

 

 

 

俺の名前は本導勇騎、神様に転生させてもらった一人の転生者だ。

転生した先は、ここ『遊戯王GX』の世界で、どういうわけかGXの主人公である遊城十代の家と俺の家が隣同士でかつ、母親同士が幼馴染みであったため必然的に幼馴染みになった。

そして何故か十代には原作にはいない妹の遊城光(ゆうきひかり)がいた。俺というイレギュラーの影響なのかは定かでは無いが、光とも小さい頃からよく遊んでいたため、幼馴染みとなった。

それから何年も過ぎ、俺と十代はデュエルアカデミアに入学することにしたのだが……

 

「ハァッ、ハァッ……十代、急げ! 入試に遅れるとか、洒落にならん!」

「ああ!分かってるよ!」

 

この幼馴染み、遊城十代の寝坊と電車の事故が原因で最初に述べた通り、入試の会場まで走ることになった。

 

「ハァッ、ハァッ……

そもそも何ですぐに起きなかったんだよ! 昨日は早めに寝たはずだろ!?」

「いやー、今日の入試デュエルが楽しみすぎて、あれから中々寝られなくってさ!」

 

お前は遠足前日の小学生か!

俺はそんなツッコミをグッとこらえ、入試会場へと走る。

 

『全く勇騎は朝から騒がしいね。十代の性格は昔から知ってるだろ?』

 

ユベル、それ以上減らず口を叩くなら、それ相応の行動をさせてもらうぞ?

 

『先導者よ。今はユベルに構わず、目的地へと辿り着く事が先決です』

『そうだよ。ガンガン進んでこう!』

 

アーメス、ヤツフサ……お前らくらいだよ、今俺にそう言ってくれるのは。

俺はその事に少し感動を覚えながら、十代と共にひたすら走り続けた。

このユベルは十代が持ってるカードの精霊で、アーメスとヤツフサは俺の持ってるカードの精霊だ。本来ユベルはこの時には十代の精霊となっている筈が無いんだが、これについてはまた別の機会に話すことにしよう。

 

 

 

 

駅から走り続けて幾らか経った頃、ようやく会場近くまで辿り着いた。

 

「頑張れ、十代! もう少しで会場だ!」

「おお! てことは、もう少しでデュエル出来るんだな!

くぅ~、早くデュエルしたいぜ!」

 

……ダメだ、このデュエル脳。早くなんとか辿り着かないと……

そんなことを考えていた時だった、

 

「うわっ!」

「おっと」

 

十代ともう1人の声が聞こえたので見てみると、十代がカードを拾い集めていた。どうやら通り掛かりの人にぶつかりそうになった時に、カードをばら蒔いてしまったようだ。

 

「全く……大丈夫か? 十代」

「勿論、大丈夫だぜ!」

「なら良いけど。

すいません、連れが迷惑をかけてしまって……」

「いや、良いよ。こっちにも非はあるから」

 

その人は穏やかな口調でそう言った。

 

「よし、これで全部だ!」

 

俺達が話している間に、十代がカードを拾い終えたようだ。

 

「本当にすみませんでした。

それじゃあ、俺達はこれで……」

 

そう俺達が再び走ろうとした時、

 

「入試会場へ急いでいるところ悪いが、少しだけ待ってもらっても良いかな?」

 

その人からいきなり呼び止められた。一体何だろうか……

 

「このカード達が君達の所に行きたがってたからさ」

 

そう言ってその人は俺達にカードを差し出した。

このカードはありがたい……でも何でこの人がこのカードを持ってるんだ?

 

「君のそのカードは元々知り合いが持ってたんだ。それが最近知り合いから『このカードが探している人がいるみたい』と言われて、このカードを譲り受けて、このカードが選ぶデュエリストを探してたんだ」

 

不思議そうな俺を見て、その人が説明してくれる。

そう……だったんだ。このカードはアーメスと関わり深いから、一緒にあった方が確かに良いしな。

 

「分かりました、ありがとうございます」

「あ、俺もありがとうございます」

「良いよ。それよりも、2人とも入試頑張ってね」

「「はい!」」

 

俺達はその人と別れ、会場へと再び走り始めた。

 

 

 

 

 

「ふぅ……何とか間に合ったな」

「だな。よし! 早速デュエルだ、デュエル!」

「お前は元気だよな……本当に」

 

何とか受付をギリギリで済ませ、俺達は試験時間までフィールドの近くで待つことになった。因みに俺は十代よりも受験番号は早いんだが、受付をギリギリで済ませたから、十代同様に特別な試験官が相手らしい。

 

「なぁなぁ、試験官は誰なんだ?」

「んー、確か……」

「試験官はワタクシなのーネ!」

 

一際大きな声が会場に響き渡る。その声の方を見ると、金髪の顔が白塗りの男性が歩いてきていた。

やっぱりこの人か……

 

「この人が試験官か?」

「そうだよ、名前はクロノス・デ・メディチ。デュエルアカデミアの実技担当最高責任者だよ」

「実技担当最高責任者……ってことは、強いんだよな! くぅ~! 早くデュエルしたいぜ!」

「お前は……まぁ十代らしいと言えば十代らしいか」

 

俺達がそんなことを話していると、

 

『受験番号110、遊城十代君、試験デュエルを行います』

 

放送で十代の名前が呼ばれる。どうやら十代かららしいな。

 

「おっ、俺の番か。んじゃ、行ってくるぜ!」

「おー、頑張ってなー」

 

十代は意気揚々とデュエルフィールドに歩いていった。まぁ、あいつなら問題ないだろう。

 

「俺は……あいつのデュエルを眺めてるか」

『先導者よ。あの試験官殿の戦法は分かっているのですか?』

「まぁね。俺の知ってる通りであれば、大体は分かってる」

 

アーメスと話しながら、俺は十代の試験デュエルを眺めていた。

 

『行くぜ、先生!』

 

おぉー、十代がフェザーマン出してるな。てことはアイツでも出す気だな。

 

『私は古代の機械巨人を召喚するのーネ!』

 

機械巨人出たか。まぁでも十代なら心配は無いか。

 

『ハネクリボーの効果で俺はこのターン、ダメージを受けないぜ!』

 

ハネクリボー……あの時に貰ったカードだな。と思ったら、十代が傍らのハネクリボーと触れあっている。

十代……デュエルに集中しろよ……

 

『フレイム・ウィングマンの効果で……』

『ペペロンチーノ!』

 

あ、クロノス先生が機械巨人に潰されてる。俺と十代達でやると、机の上とかが多いから、ソリッドビジョンは新鮮だな。ソリッドビジョンって凄いなぁ……

そして、デュエルは十代の勝ちっと。

 

『受験番号30 本導勇騎君 試験デュエルを行います』

 

……っと、俺の番だな。

俺は放送に従い、デュエルフィールドへと向かう。

 

「頑張れよ、勇騎!」

 

十代がすれ違い様にそう言ってくる。

 

「あいよ、俺の精一杯をぶつけて、勝ってくるさ」

 

俺は十代にそう言い、デュエルフィールドに登った。

 

「次は貴方なのーネ。私はクロノス・デ・メディチ。デュエルアカデミアの実技担当最高責任者ですーノ」

「受験番号30、本導勇騎です。よろしくお願いします」

 

俺がお辞儀をしながらそう言うと、

 

「うんうん、礼儀正しくてとてもよろしいのーネ。ですーガ、デュエルには一切手心を加える気は無いですーノ!」

「はい! 勿論です!」

 

俺は笑顔でクロノス先生にそう言い、デュエルディスクを構えた。

 

『さぁ、行きましょう! 我が先導者よ!』

「あぁ、やってやろうぜ! アーメス!」

 

そして、

 

「デュエ~ル!」

「デュエル!」

 

俺の試験デュエルが始まった。

 

 

 

 

本導勇騎 LP 4000

VS

クロノス・デ・メディチ LP 4000

 

 

 

 

「先攻は受験生からなのーネ」

「分かりました。

俺のターン、ドロー!」

 

えっと、手札は……

 

【神聖騎士獣 ういんがる】

【神聖騎士王の号令】

【孤高の神聖騎士 ガンスロッド】

【ドライブチェック!】

【双闘!】

 

初手がこれなら……こうだな。

 

「俺は手札からモンスターを1体裏側守備表示で召喚、カードを1枚伏せてターンエンドです」

 

 

本導勇騎 LP 4000

 

手札

【神聖騎士王の号令】

【孤高の神聖騎士 ガンスロッド】

【双闘!】

 

モンスターゾーン

【神聖騎士獣 ういんがる】(裏側守備表示)

 

魔法・罠ゾーン

【ドライブチェック!】(伏せ)

 

「私のターン、ドロー!

守ってるだけでは勝てないことを教えてあげるのーネ。

私はカードを2枚伏せて、手札から【大嵐】を発動するのーネ!」

 

【大嵐】

通常魔法(制限カード)

 

フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。

 

その瞬間、フィールド上に強い風が吹きわたる。それと同時にお互いの伏せカードが破壊された。

 

「破壊された【黄金の邪神像】の効果、セットされているこのカードが破壊されたことで、私のフィールドに【邪神トークン】を召喚するのーネ。2枚破壊されたので、2体の【邪神トークン】を召喚しますーノ!」

 

【黄金の邪神像】(おうごんのじゃしんぞう)

通常罠

 

セットされたこのカードが破壊され墓地へ送られた時、自分フィールド上に【邪神トークン】(闇属性/悪魔族/☆4/ATK 1000/DEF 1000)1体を特殊召喚する。

 

【邪神トークン】

トークン

闇属性/悪魔族/☆4/ATK 1000/DEF 1000

 

【邪神トークン】が2体……ってことは、あれだな。

 

「2体の【邪神トークン】を生け贄に捧げ、【古代の機械巨人】を召喚するのーネ!」

 

【古代の機械巨人】(アンティーク・ギアゴーレム)

効果モンスター

地属性/機械族/☆8/ATK 3000/DEF 3000

このカードは特殊召喚できない。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、

このカードの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

このカードが攻撃する場合、

相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。

 

クロノス先生のフィールドにとても大きな歯車などで出来た巨人が現れる。

間近で見ると凄いな……

 

「【古代の機械巨人】で守備モンスターに攻撃しますーノ!」

「伏せていたのは、【神聖騎士獣 ういんがる】です」

【神聖騎士】(ロイヤルパラディン)……

聞いたこと無いカテゴリーなのーネ……」

 

【神聖騎士獣 (ロイヤルパラディンビースト)ういんがる】

 

通常モンスター(オリカ)

光属性/獣族/☆4/ATK 1200 /DEF 1000

 

ういんがるは機械巨人の攻撃を受け、破壊された。

 

「すまない……ヤツフサ」

『ううん、気にしないで』

 

ヤツフサはそう言うと、そのまま俺の肩に乗っかる。

さて、こっからが問題だな……

 

「【古代の機械巨人】の効果を発動するのーネ!

【古代の機械巨人】が守備表示のモンスターを攻撃した時、 このカードの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与えられるのーネ!」

 

機械巨人がういんがるを破壊した時の衝撃が俺にじかに伝わり、俺のライフポイントが削られる。

 

「くっ!」

 

本導勇騎 LP 4000→2000

 

「私はこれでターンエンドなのーネ」

 

クロノス・デ・メディチ LP 4000

 

手札

 

モンスターゾーン

【古代の機械巨人】(表側攻撃表示)

 

魔法・罠ゾーン

無し

 

 

やっぱ効くな……2000ダメージも喰らうと。

でもこんなところで止まってられない!

 

「俺のターン、ドロー!」

 

ドローカード

【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】

 

「俺は手札の【孤高の神聖騎士 ガンスロッド】の効果を発動!」

「手札から発動するモンスター効果なのーネ!?」

 

孤高(ここう)神聖騎士 (ロイヤルパラディン) ガンスロッド】

 

効果モンスター(オリカ)

光属性/戦士族/☆8/ATK 2600/DEF 2400

 

手札に存在するこのカードを公開し、デッキの一番上に置くことで、デッキから【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】を1枚手札に加える。その後、デッキをシャッフルする。

自分の墓地に【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】が存在する時、このカードの攻撃力が500ポイントアップする。

 

「【孤高の神聖騎士 ガンスロッド】をデッキの一番上に置き、デッキの中から【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】を1枚探しだし、手札に加え、デッキをシャッフルする。

すいません、シャッフルをお願いしても良いですか?」

「わかったのーネ」

 

クロノス先生は俺からデッキを受け取り、丁寧にシャッフルをする。

そして、クロノス先生からデッキを受け取ってから、俺は次の手に移った。

 

「そして俺は手札から魔法カード【神聖騎士王の号令】を発動!」

 

神聖騎士王(ロイヤルパラディンキング)の号令】

 

通常魔法(オリカ)

 

デッキの上から3枚までカードを確認する。その中に【神聖騎士】と付くモンスターがいた時、1体まで特殊召喚出来る。

その後、確認した他のカードをデッキに戻し、デッキをシャッフルする。

 

「俺はデッキの上の3枚を確認し、その中に名前に【神聖騎士】と付くモンスターがいた時、1体まで自分フィールド上に特殊召喚出来る!」

「なんですート!?」

 

その効果を聞き、外野から『何だよ、それ……』とかの声が聴こえる。

まあ、正直そんな声にも慣れてしまったけどな。

……さてと、何があるかな?

 

確認カード

小さな神聖騎士 マロン

テラフォーミング

連合軍

 

……うん、マロン無かったら危なかったな。

 

「俺は【小さな神聖騎士 マロン】を特殊召喚!」

 

【小さな神聖騎士(ロイヤルパラディン) マロン】

通常モンスター(オリカ)

光属性/魔法使い族/☆4/ATK 1500/DEF 1200

 

フィールド上に青と白の服装の眼鏡をかけた少年が現れる。

……マロンには悪いけど、次に繋がせてもらおう。

 

「俺は【小さな神聖騎士 マロン】を生け贄に捧げ……」

 

さぁ、出番だぜ。アーメス!

 

「立ち上がれ!偉大な先導者の分身!

手札から【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】を召喚!」

 

俺の目の前に聖剣を携えた白い鎧の騎士が現れる。

 

『さぁ、共に参りましょう。我が先導者よ!』

「了解、アーメス!」

 

先導(せんどう)神聖騎士(ロイヤルパラディン )ブラスター・ブレード】

 

効果モンスター(オリカ)

光属性/戦士族/☆6/ATK 2400/DEF 2000

 

このカードが召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時、手札を1枚墓地へ送ることで、相手フィールド上のカードを1枚選択して破壊する。

 

「所詮は攻撃力2400のモンスター。【古代の機械巨人】には敵わないのーネ!」

 

さて、それはどうかな?

 

「【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】の効果発動!

このカードが召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時、手札を1枚墓地へ送ることで、相手フィールド上のカードを1枚選択して破壊する!」

「んなっ! ということは……」

「その通りです! 俺は手札から【双闘!】を墓地に送り、【古代の機械巨人】を破壊します。

打ち砕け! ピンポイントバースト!」

 

ブラスター・ブレードが自分の剣を地面に差し込むとそこから雷が走り、その雷は機械巨人に当たると、機械巨人を破壊した。

 

「【古代の機械巨人】がこんなにあっさりと……」

「そして、ブラスター・ブレードでダイレクトアタック!

バーストバスター!」

「マンマミーア!」

 

クロノス・デ・メディチ

LP 4000→1600

 

よっし、やっとライフを削れた。このまま行けたら良いけど……

 

「俺はこれでターンエンドです」

 

 

本導勇騎 LP 2000

 

手札

【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】

 

モンスターゾーン

【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】(表側攻撃表示)

 

魔法・罠ゾーン

無し

 

 

「私のターン、ドロー!

……機械巨人を破壊したのには驚いたのーネ。でもそれだけではまだまだ甘いですーノ!

私は手札から【歯車街】を発動!」

 

歯車街(ギア・タウン)

フィールド魔法

 

「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくする事ができる。

このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の手札・デッキ・墓地から「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター1体を選んで特殊召喚できる。

 

歯車街……ちょっとマズイかな。

 

「そして【天よりの宝札】も発動するのーネ!」

 

【天よりの宝札】

通常魔法(原作効果)

 

互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにカードを引く。

 

天よりの宝札……! それも確か原作効果だよな、あれって。

 

「さぁ、貴方も手札が6枚になるようにドローするのーネ」

 

まぁ助かることは助かるんだけど、これはこれでマズイかもな……

 

ドローカード

【双闘!】

【ドライブチェック!】

【神聖騎士王の号令】

【閃光の神聖騎士 イゾルデ】

【神聖騎士龍 ソウルセイバー】

 

ふむ……悪くは無いけど、良くも無いな。最後の攻めには使えるカードはあるけど、今はまだ準備が足りていないからな。

 

「更に手札から【磁力の召喚円 LV.2】を発動!」

 

磁力の召喚円 LV.2】(マグネットサークル レベル.2)

通常魔法

 

手札からレベル2以下の機械族モンスター1体を特殊召喚する。

 

「手札から【古代の歯車】を一体召喚しますーニョ!」

 

古代の歯車】(アンティーク・ギア)

効果モンスター

地属性/機械族/☆2/ATK 100/DEF 800

 

自分フィールド上に「古代の歯車」が表側表示で存在する時、

手札からこのカードを攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

 

えっと……てことは、

 

「【古代の歯車】の効果で手札からもう1体の【古代の歯車】を召喚!」

 

だよな。これで終われば良いけど、そうはいかないよな。

 

「【歯車街】の効果、このカードがある時『アンティーク・ギア』と付くモンスターを召喚するのに必要な生け贄を一つ少なく出来るのーネ。よって、フィールド上の【古代の歯車】1体を生け贄に捧げて、手札から【古代の機械巨人】を召喚するのーネ!」

 

再び【古代の機械巨人】がフィールド上に現れる。これはマズいな……これで【歯車街】が破壊されたら、目も当てられない……!

 

「ふっふっふ、恐れ戦くと良いのーネ!

手札から【サイクロン】を発動!」

 

【サイクロン】

速攻魔法

 

フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊する。

 

やっぱり握ってたか……!

 

「【サイクロン】で【歯車街】を破壊、【歯車街】の破壊時効果で墓地から【古代の歯車】を蘇生召喚するのーネ!」

 

最悪だ……この後に来るのは、間違いなくあのモンスターだ。

 

「さぁ、その目に焼き付けるのーネ!

手札の【融合】を発動して、フィールド上の【古代の機械巨人】と【古代の歯車】二体を融合!

融合デッキから【古代の機械究極巨人】を融合召喚!」

 

古代の機械(アンティーク・ギア)究極巨人(アルティメット・ゴーレム)

融合・効果モンスター

地属性/機械族/☆10/ATK 4400/DEF 3400

 

「古代の機械巨人」+「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター×2

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。

このカードが破壊された場合、自分の墓地の【古代の機械巨人】1体を選択し、

召喚条件を無視して特殊召喚できる。

 

やっぱり来るか…… こいつだけは出てきて欲しくなかったのに……

 

外野からも『入試デュエルで初めて見た……』とか『あいつ終わったな……』とか聴こえる。俺だって本来なら諦めたいところだ。

 

先導者(マイ・ヴァンガード)……』

「大丈夫だよ、アーメス。俺には今はまだ''こいつ''がいるから」

 

そう。今はまだ、だ。

あるカードを凌いだ後に引けなければ、俺の敗けは確定する。

 

「覚悟は良いのーネ?

【古代の機械究極巨人】で【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】を攻撃!(入試デュエルでこれを出すことになるとは、思わなかったのーネ……我ながらやり過ぎなのーネ)」

 

究極巨人の拳がブラスター・ブレードに迫る。そして当たる瞬間に、青い盾を構えた女性が立ち塞がる。

 

「それは、何なのーネ!?」

「……手札から【閃光の神聖騎士 イゾルデ】の効果を発動。

相手モンスターの攻撃宣言時、このカードを墓地に送ることで、その攻撃を無効にする」

 

【閃光の神聖騎士(ロイヤルパラディン) イゾルデ】

 

光属性/戦士族/☆4/ATK 1000/DEF 2000

 

相手モンスターの攻撃宣言時に発動することが出来る。

このカードを墓地に送ることで、その攻撃を無効にする。

 

「また手札からのモンスター効果……中々しぶといのーネ」

「負けられないですから……」

「は?」

「あいつが……十代が勝ったのに俺が負けてたら、あいつに合わせる顔が無いですから!」

 

そうだ、イゾルデが作ってくれたこのチャンス、無駄にするわけにはいかない……!

 

「入試デュエルでこんなにアツい受験生を見るのは、初めてなのーネ……それならば、全力で相手になりますーノ!

私はカードを1枚伏せて、ターンエンドなのーネ(伏せカードはリミッター解除、これを越えられるのーネ?)」

 

 

クロノス・デ・メディチ LP 1600

 

手札

 

モンスターゾーン

【古代の機械究極巨人】(表側攻撃表示)

 

魔法・罠ゾーン

【リミッター解除】(伏せ)

 

 

「俺のターン……」

 

ドクン……デッキに手を乗せた瞬間に、俺の鼓動の音が聴こえた。このドローで全てが決まる……なら、やってやる……!

 

「ドロー!」

 

ドローカードは……

 

ドローカード

【神聖騎士王 アルフレッド】

 

……来てくれたか、アル!

 

「手札から【神聖騎士王の号令】を発動!」

 

確認したカード

【神聖騎士獣】 ういんがる

【聖剣 ブラスター・ブレード】

【神聖騎士達の絆】

 

「【神聖騎士獣 ういんがる】を特殊召喚。

クロノス先生、度々申し訳ありませんが、シャッフルをお願いします」

「わかったのーネ」

 

クロノス先生からデッキを受け取り、俺はフィールドのアーメスとヤツフサを見据える。

 

『行きましょう、先導者』

『僕らの準備は出来てるよ!』

「あぁ、これで終わらせる!

フィールド上の【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】と【神聖騎士獣 ういんがる】を生け贄に捧げ!」

 

頼んだぜ、アル!

 

「降臨せよ、騎士達の主!

手札から【神聖騎士王 アルフレッド】を召喚!」

 

聖剣を携えた騎士とその相棒たる騎士獣の魂を継いで現れたのは、大きな白い鎧を纏った、鋭い眼光の一人の騎士王だった。

 

神聖騎士王(ロイヤルパラディンキング) アルフレッド】

 

効果モンスター(オリカ)

光属性/戦士族/☆10/ATK 3500 DEF 2800

 

このカードは特殊召喚することが出来ない。

このカードは装備魔法の対象にならない。

このカードが表側表示で存在する時、このカードの攻撃力と守備力は、このカードを除く自分フィールド上に存在する、名前に【神聖騎士】と付くモンスターの数×200ポイントアップする。

このカードが表側表示で存在する時、ライフポイントを1000ポイント払うことで、デッキから名前に【神聖騎士】と付くモンスターを1体特殊召喚する。

 

『私の出番か、先導者よ』

「あぁ。共に勝利を勝ち取ろう、アル!」

『承知した!』

 

そう言って、アルフレッドは自分の愛馬を嘶かせながら、相手のフィールドを睨み付ける。

 

「攻撃力3500……確かに強力ですーガ、この【古代の機械究極巨人】の攻撃力には程遠いのーネ!」

「【騎士王 アルフレッド】の効果!

ライフポイントを1000払うことで、デッキから名前に【神聖騎士】と付くモンスターを1体特殊召喚出来る!」

 

本導勇騎

LP 2000→1000

 

「な、何ですート?!」

「再び立ち上がれ! 偉大な先導者の分身!

【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】!」

 

俺のフィールド上に二人の信頼し合う騎士達が並び立った。

 

「【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】の効果!

手札の【神聖騎士龍 ソウルセイバー】を墓地に送り、【古代の機械究極巨人】を破壊する!」

 

ブラスター・ブレードの放つ雷により、究極巨人がバラバラに崩れ落ちる。

 

「【古代の機械究極巨人】が……

し、かーし! ここで【古代の機械究極巨人】の効果を発動!

このカードが破壊された場合、自分の墓地の【古代の機械巨人】1体を選択し、召喚条件を無視して特殊召喚出来るのーネ!」

 

その言葉通り、究極巨人からおちた部品の一部達が組み上がり、【古代の機械巨人】の姿を作り出した。

 

「それでも俺達は越えていく!

【神聖騎士王 アルフレッド】で【古代の機械巨人】に攻撃! この時、【神聖騎士王 アルフレッド】の攻撃力は自身の効果で200ポイントアップする!」

 

【騎士王アルフレッド】ATK 3500→3700

 

「ここで伏せカードオープン!

【リミッター解除】!」

 

【リミッター解除】

速攻魔法(制限カード)

 

このカードの発動時に自分フィールド上に表側表示で存在する

全ての機械族モンスターは、ターン終了時まで攻撃力が倍になる。

このターンのエンドフェイズ時、

この効果を受けたモンスターを全て破壊する。

 

「【リミッター解除】は自分フィールド上の機械族のモンスターの攻撃力をターン終了時まで倍にするカード。これで機械巨人の攻撃力を倍にするのーネ! 残念だけど、返り討ちにさせてもらいますーノ!」

 

【古代の機械巨人】ATK 3000→6000

 

「まだまだぁ! それにチェーンして、手札から速攻魔法【ドライブチェック!】を発動!」

 

【ドライブチェック!】

速攻魔法(オリカ)

 

自分のバトルフェイズにのみ発動出来る。

自分のモンスターの攻撃宣言時に、デッキの上から二枚までを確認する。その中にモンスターカードがあった時、攻撃宣言をしたモンスターの攻撃力をその数×500ポイントアップする。

確認したカードは効果発動後に墓地に送る。

エンドフェイズ後にモンスターの攻撃力は元に戻る。

 

「このカードは自分のモンスターの攻撃宣言時に、デッキの上から2枚まで確認して、その中にモンスターカードがあった時、そのモンスターの攻撃力をモンスターカードの数×500ポイントアップするカードです」

「だとしても、最終的に4700までしか上がらないのーネ!」

「更にチェーンして、手札から速攻魔法【双闘!】を発動!」

 

双闘(レギオン)!】

速攻魔法(オリカ)

 

このカードは自分のバトルフェイズ時にのみ発動出来る。

自分のモンスターの攻撃宣言時、自分フィールド上にそのモンスター以外のモンスターがいた場合、1体まで選択する。

選択したモンスターの攻撃権を放棄し、そのモンスターの攻撃力を、攻撃宣言をしたモンスターの攻撃力に加える。

エンドフェイズ後にモンスターの攻撃力は元に戻る。

 

「更にチェーンですーノ!?」

「速攻魔法【双闘!】も自分のモンスターの攻撃宣言時に発動するカード。自分フィールド上に攻撃宣言をしたモンスター以外のモンスターがいた時1体を選択し、そのモンスターの攻撃の権利を放棄する代わりに、そのモンスターの攻撃力を攻撃宣言をしたモンスターの攻撃力に加える。

俺はブラスター・ブレードを選択し、その攻撃力―2400ポイントをアルフレッドに加える!」

 

【騎士王 アルフレッド】ATK 3700→6100

 

「こ、攻撃力6100?!」

「【双闘!】の効果が解決したので、次に【ドライブチェック!】の効果を発動!

ファーストチェック!」

 

確認カード

【沈黙の神聖騎士 ギャラティン】

 

「ゲット、モンスターカード!

続いて、セカンドチェック!」

 

確認カード

【閃光の神聖騎士 イゾルデ】

 

「ゲット、モンスターカード!」

「と、ということは……!」

「えぇ、【騎士王 アルフレッド】の攻撃力は1000ポイントアップします!」

 

【騎士王 アルフレッド】ATK 6100→7100

 

「行け! アルフレッド!」

 

橙色の鬣の青い馬に跨がったアルフレッドは、機械巨人に向かって跳躍すると、その体を自身の剣で切り裂いた。

 

「そんなバカなー!!」

 

クロノス・デ・メディチ

LP 1600→500

 

くっ……! 流石に削りきれなかったか。

 

「俺はこれでターンエンドです」

 

 

本導勇騎 LP 1000

 

手札

【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】

 

モンスターゾーン

【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】(表側攻撃表示)

【神聖騎士王 アルフレッド】(表側攻撃表示)

 

魔法・罠ゾーン

無し

 

 

そして、クロノス先生にターンが渡る。

 

「わ、私のターン……」

 

クロノス先生のドローする手が、そして声が震えている。

「ドロー……」

 

ドローカードを見た、クロノス先生の顔が少しだけ明るくなった。

 

「私は手札から【古代の機械工場】を発動するのーネ」

 

【古代の機械工場】

通常魔法

 

手札から「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターカード1枚を選択する。

選択したカードの倍のレベルになるように墓地の「アンティーク・ギア」と名のつくカードをゲームから除外する。

選択したカードはこのターンに限り召喚時に生け贄は必要なくなる。

 

「私は手札にある【古代の機械巨人】を選択しますーノ。そして墓地にある【古代の機械巨人】を2体ゲームから除外して、手札にある【古代の機械巨人】を生け贄無しで召喚するーノ!」

 

三度、【古代の機械巨人】がフィールド上に現れる。

 

「最後まで足掻かせてもらいますーノ!

【古代の機械巨人】で【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】を攻撃!」

 

「っ……!」

 

 

本導勇騎

LP 1000→400

 

 

再びクロノス先生のライフポイントが俺のライフポイントを越える。

 

「私はこれ以上出来ることは無いのーデ、これでターンエンドですーノ」

 

 

クロノス・デ・メディチ LP 500

 

手札

無し

 

モンスターゾーン

【古代の機械巨人】(表側攻撃表示)

 

魔法・罠ゾーン

無し

 

 

クロノス先生の眼にはさっきまでの暗さは無く、デュエリストとしての誇りがあった。

それなら、俺も答えなきゃな。

 

「俺のターン、ドロー」

 

ドローカード

【孤高の神聖騎士 ガンスロッド】

 

「行きます、【騎士王 アルフレッド】で【古代の機械巨人】に攻撃!」

 

 

クロノス・デ・メディチ

LP 500→0

 

デュエルディスクのブザーが鳴り、俺の試験デュエルが幕を閉じた。会場は静まり返り、声1つしていない。そんな中、クロノス先生が俺の方へ歩いてきた。

 

「お見事だったのーネ。入試の結果は後日、シニョール本導の元に送らせてもらうのーネ」

「わかりました。試験の相手をして頂き、ありがとうございました」

「最後まで礼儀正しくて、結構ですーノ」

 

そう言って、クロノス先生はフィールドから降りていった。それを見送ってから、俺もフィールドを降りた。

……ふぅ、何とかなったってところだな。

 

「勇騎ーー!!」

「……ん? あぁ、十代か。お疲れ様」

「お前もな! なぁなぁ、帰ったら俺ともデュエルしようぜ!」

……はい?

 

「ちょっと待て、十代。流石に俺も疲れてるんだが……?」

「えー! お前のデュエル観て、俺もう待ちきれないんだよ!」

 

こ、こいつは……

 

『クリクリー……』

『十代殿……』

『あはは……平常運転だね……』

 

ハネクリボーとアーメス、そしてヤツフサも呆れ気味だ。

 

『十代がやりたいと言ってるんだ。相手をしなよ、勇騎』

 

よし、ユベルには後でキツい仕置きをくれてやろう。

 

「はぁ、わかったわかった。これは他のクランにも手伝ってもらうことになりそうだ……」

 

俺は十代からの言葉に嘆息した。そして入試での心地よい疲れを味わいながら、俺と十代は帰路についた。

 

 

 

 

ほう……あの【E・HERO】使いともう一人はどうやら中々やるようだな。

是非ともデュエルしてみたいが、名前を聞いていなかったな……さて、どうするか……

 

「彼も中々やるみたいだな。クロノス先生すら知らないカードの使い手とは……」

「さっきの【E・HERO】使いの人もカッコよかったっすよね?」

 

……ん? どうやらさっきの2人について話しているようだな。

彼らなら名前を知っていそうだし、ちょっと聞いてみるとするか。

 

「すまない、少し良いか?」

「ん? 君は……」

「自己紹介がまだだったな。

俺の名前は毛利雨竜(もうりうりゅう)だ」

「毛利君だな。そういえば君も見たことが無いカードを使っていたな」

「あぁ、俺の家に伝わるカード達でな」

「そうなんっすね」

「君とも是非デュエルしてみたいものだ。

ところで何の用だったんだい?」

「先程の【E・HERO】使いともう一人の名前を知っていないかと思ってな」

「なるほどね。【E・HERO】使いの彼は遊城十代、もう一人は本導勇騎だ」

「すまない、助かった」

「構わないよ。それでは次はアカデミアで会おう!」

「それじゃあっす」

 

そう言って、彼らは会場を後にした。

遊城十代と本導勇騎……か。ふふ、早くデュエルしてみたいものだ。

それに応えるように、デッキの中の仲間達がカタリ、と音を立てた。




政実「はい、第1話いかがだったでしょうか?」
勇騎「さて、こっちは反省会しようか?」
政実「はい……」
勇騎「まずデュエルの内容だけど、ああなった理由は前書きで分かったけど、だいぶプレイングが酷い気がする」
政実「うん……反省してる。これから学んで改善していくつもり」
勇騎「じゃあ次だな。だいぶ俺の現在の状況についての紹介が雑なんだけど?」
政実「それはわざと。次回に色々書いてくつもりだったから」
勇騎「了解した。まだ言いたいことはあるけど、今回はここまでにしとくか」
政実「そうしてもらえると助かるかな」
勇騎「それじゃあそろそろ締めるか」
政実「そうだね。それでは」
政実・勇騎「また、次回」
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