勇騎「どうも本導勇騎です。今回はやっと雨竜とのデュエルだな」
政実「うん、かなり悩みながら書いてたよ……効果とかカード名とかがうまく決まらなかったりしたからね」
勇騎「歴史上の物との兼ね合いがあるからな」
政実「そういうこと。さてと、そろそろ始めていこうか」
勇騎「だな」
政実・勇騎「それでは第4話をどうぞ」
「うー……眠い、ひたすらに眠い……」
「大丈夫っすか? 勇騎君」
入学式の翌日、フラフラとしている俺の様子を見て、一緒に歩いている翔が心配そうに訊いてくる。
「何とかな……」
「昨日は、かなり遅くまで起きていたようだからな」
「ああ。十代のデュエルに付き合ってたら、わりと遅い時間になっててさ……」
「なるほどな」
俺の言葉を聞き、雨竜が納得したようにそう言う。
因みに当の十代はというと……
「よっし、今日からはりきって行こうぜ、勇騎!」
同じ時間に寝たとは思えないほど、元気に満ち溢れていた。
「……なあ、十代。お前も同じ時間帯に寝てて、何でそんなに元気なんだ?」
「へへっ、今日から色んな奴とデュエル出来るんだぜ? それなのに眠いとか言ってられないぜ!」
そうか、デュエル欲は眠気にも勝るのか……俺もそれくらいになれば眠気に苦労せずにいられるのかな……
俺がそんな事を考えていると、雨竜が話し掛けてきた。
「勇騎、頼みがあるんだが良いか?」
「どうした? 雨竜」
「今日の放課後に俺とデュエルをしてくれないか?」
「それは別に構わないけど……どうしてだ?」
「ただ単にお前の実力を肌で感じてみたいと思ったのと……一つ確かめたいことがあるからな」
「確かめたいこと?」
「ああ。もっとも今は言えないがな」
「……? まあ良いか。
分かった、それじゃあ放課後に寮の前でやろうぜ」
「了解した」
俺達がそんな事を話していると、それを聞いていた十代が俺達の話に入ってきた。
「雨竜! 俺ともデュエルしようぜ! お前のデッキを見たこと無いから、見てみたいんだよ!」
「勇騎とのデュエルの後でなら構わないが……」
「それでも良いぜ! デュエルが出来るんなら、いくらでも待ってられるからな!」
十代は嬉しそうにそう言う。
まあ十代らしいといえばらしいかな。
「よっし、そうと決まればさっさと学校行こうぜ!」
「学校に行く気満々なのは良いが、授業中とかに寝るなよ?」
「うっ……だ、大丈夫だよ。ほら行こうぜ、皆!」
十代の様子に何となく不安を覚えながらも、俺達は学校へと向かった。
「さて、勇騎とのデュエルで欲しい答えが得られれば良いが……」
昼休み、俺は購買に行くという勇騎達と一旦別れ、人目に付かない場所で話をしていた。
『雨竜よ。貴様の知りたいことは、あの勇騎という小僧がお前と同じ存在であるかであろう?』
「ああ。もしそうなら色々と話をしたいと思っている」
『ふむ、そうか』
「とりあえず現時点では、勇騎くらいしかいないからな。俺と同じと思われる奴は」
『あの十代や翔という小僧共が違うという理由は何だ?』
「まず翔は俺のデュエルを一度観ているが、お前達の名前に一切の反応が無かったからな。十代に関しては……ただ何となくだな」
『何となく……か。
まあよい、とりあえず今はあの小僧との戦に集中するとしよう』
「そうだな」
『そして、あの小僧共に儂や義弟達の力を存分に見せつけてやるぞ、雨竜よ』
「承知した」
そこで会話を終え、俺達は勇騎達がいる購買へと向かった。
「よっし、今日の授業終わり! 勇騎、雨竜! 早速デュエルしに行こうぜ!」
授業終了のチャイムが鳴り、先生が教室から出ていったと同時に、十代が俺達に声を掛けてきた。
「分かったから少し落ち着け。デュエルは逃げたりしないぞ?」
「待ちきれないんだよ!雨竜がどんなデッキを使うか気になるしさ!」
十代は子供のように目をキラキラさせながら俺に返事をした。
はぁ……まったく……
「すまないな、雨竜。十代が急かしちゃって」
「別に構わんさ。俺も早くデュエルしたいとは思っているからな」
「そっか。よし、俺も準備終わったし……それじゃあ行くか、皆」
「「おー!」
「承知した」
俺達は教室を出て、寮の方へと向かった。
寮に向かって歩いている途中、俺はあることが気になった。
「そういえば雨竜。昼に少しだけ別の用事があるって言ってたけど、何だったんだ?」
「ああ、ちょっとな。それについては機会があったらお前達にも話すから、今は訊かないでおいてくれ」
「ん、了解」
そんな事を話している内に、俺達はオシリスレッド寮に着いた。するとそこには三沢と明日香がいた。
「三沢、それに明日香も。どうしたんだ?」
「十代から君達がデュエルすると聞いたものでね」
「私達の知らないカードを使う、貴方達のデュエルを見逃すわけにはいかないもの」
うん、そう言ってもらえるのは嬉しいけど、その分プレッシャーが凄いんだけど……?
「……まあ良いか。それじゃあ始めようぜ、雨竜」
「ああ」
俺達は向かい合うと、同時にデュエルディスクを構えた。
「「デュエル!!」
本導勇騎 LP 4000
VS
毛利雨竜 LP 4000
先行は……俺か。
「俺の先行、ドロー!」
手札
【神聖騎士獣 ういんがる】
【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】
【神聖騎士王 アルフレッド】
【神聖騎士の絆】
【神聖騎士王の号令】
ドローカード
【導きの神聖騎士 ゼノン】
初手でブラスター・ブレードもガンスロッドも無しか……まあそれならそれでやるか。
「俺は手札から【導きの神聖騎士 ゼノン】を攻撃表示で召喚」
【導きの
効果モンスター(オリカ)
光属性/魔法使い族/☆4/ATK 1500/DEF 1800
このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキの一番上を確認する。そのカードが名前に【神聖騎士】と付くモンスターだった場合、そのカードを手札に加える。それ以外の場合はそのカードをデッキの一番下に置く。
「【導きの神聖騎士 ゼノン】の効果を発動。このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキの一番上を確認する。そのカードが名前に【神聖騎士】と付くモンスターだった場合、そのカードを手札に加える。それ以外の場合はデッキの一番下に置く」
確認カード
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】
「確認したカードが【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】だったから、俺はこのカードを手札に加える。そして手札から【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】を発動!」
【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】
フィールド魔法(オリカ)
フィールド上に存在する名前に【神聖騎士】または【暗黒騎士】と付くモンスターの攻撃力と守備力を500ポイントアップする。
フィールド上の【神聖騎士】または【暗黒騎士】と付くモンスターが破壊または墓地に送られた時、手札から一枚を墓地に送ることで、そのカードを手札に加える。
「【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】の効果、フィールド上に存在する名前に【神聖騎士】または【暗黒騎士】と付くモンスターの攻撃力と守備力を500ポイントアップする」
【導きの神聖騎士 ゼノン】 ATK 1500→2000 DEF 1800→2300
「俺はこれでターンエンドだ」
本導勇騎 LP 4000
手札
【神聖騎士獣 ういんがる】
【神聖騎士龍 ソウルセイバー】
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】
【神聖騎士の絆】
【神聖騎士王の号令】
モンスターゾーン
【導きの神聖騎士 ゼノン】(表側攻撃表示)
魔法・罠ゾーン 無し
フィールドゾーン
【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】
「俺のターン、ドロー。
俺は手札から永続魔法【楽市楽座】を発動」
【楽市楽座】
永続魔法(オリカ)
この効果は1ターンに一度のみ使用できる。
手札からカードを選択し、墓地に送る。その後その枚数だけデッキからカードを引く。
【楽市楽座】……? 何だかどっかで聞いたような名前だな。
「【楽市楽座】の効果、手札からカードを選択し、それを墓地に送る。そしてその枚数だけデッキからカードを引く」
そう言うと雨竜は手札から三枚を墓地に送り、デッキからカードを三枚ドローした。
墓地に送ったカード
【戦国の鉄砲部隊】
【戦国の足軽部隊】
【戦国の騎馬部隊】
【戦国】って付くモンスターカードを墓地に送った……? 【ダーク・ネクロフィア】とかと同じ召喚方法のモンスターか……!
「最初から攻めこませてもらうぞ、勇騎。
自分の墓地に【戦国】と付くモンスターが三体以上存在する時、このモンスターは生け贄無しで召喚出来る。俺は手札から【戦国の義勇将軍 長政】を攻撃表示で召喚する!」
【戦国の
効果モンスター(オリカ)
地属性/戦士族/☆6/ATK 2300/DEF 2500
自分の墓地に名前に【戦国】とつくモンスターが三体以上存在する時、このモンスターは生け贄無しで召喚できる。
このモンスターが攻撃対象に選択された時、このモンスターは守備表示になり、守備力が500ポイントアップする。
雨竜のフィールド上に戦国時代を思わせる甲冑を纏った男性が現れる。
というか長政って……もしかして、
「行くぞ、長政!
【戦国の義勇将軍 長政】で【導きの神聖騎士 ゼノン】を攻撃!」
【戦国の義勇将軍 長政】が【導きの神聖騎士 ゼノン】に刀を降り下ろす。刀で斬られたゼノンは斬られた場所を手で押さえつつ倒れこみ、そのまま破壊された。
「くっ!」
本導勇騎 LP 4000→3700
「俺はカードを二枚伏せて、ターンエンド」
毛利雨竜 LP 4000
手札 ?
モンスターゾーン
【戦国の義勇将軍 長政】(表側攻撃表示)
魔法・罠ゾーン
?
?
マズイな……一ターン目からダメージを受けるとはな。
でもこんなところで怯んではいられない。
「俺のターン、ドロー」
ドローカード
・【聖剣 ブラスター・ブレード】
【聖剣 ブラスター・ブレード】……このカードなら何とかなるかもしれない。
「俺は手札から通常魔法【神聖騎士王の号令】を発動!」
【
通常魔法(オリカ)
デッキの上から三枚までカードを確認する。その中に【神聖騎士】と付くモンスターがいた時、一体まで特殊召喚出来る。
その後、確認した他のカードをデッキに戻し、デッキをシャッフルする。
さてさて、誰が来てくれたかな。
確認カード
・【小さな神聖騎士 マロン】
・【神聖騎士獣 ういんがる】
・【テラフォーミング】
ふむ、これならこうだな。
「俺は確認したカードの中から【小さな神聖騎士 マロン】を選び攻撃表示で特殊召喚する。そして雨竜、デッキのシャッフルを頼んで良いか?」
「ああ」
【小さな
通常モンスター(オリカ)
光属性/魔法使い族/☆4/ATK 1500/DEF 1200
雨竜からデッキを受け取り、俺は次の手へと移った。
「フィールド上の【小さな神聖騎士 マロン】を生け贄に捧げて、俺はこのカードを攻撃表示で召喚する。
立ち上がれ、偉大な先導者の分身! 【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】!
そして【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】の効果で攻撃力と守備力が500ポイントアップする」
【
効果モンスター(オリカ)
光属性/戦士族/☆6/ATK 2400/DEF 2000
このカードが召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時、手札を1枚墓地へ送ることで、相手フィールド上のカードを1枚選択して破壊する。
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】ATK 2400→2900 DEF 2000→2500
俺の目の前に白い鎧を身に纏った騎士が現れる。
『私の出番ですね、
「ああ。お前の力を貸してくれ、アーメス」
『承知しました』
さて……浅井殿には悪いが、ここで退場してもらおう。
「【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】の効果、手札から【神聖騎士獣 ういんがる】を墓地に送り、【戦国の義勇将軍 長政】を破壊する!
打ち砕け! ピンポイントバースト!」
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】が剣で地面を突いたと同時に、そこから【戦国の義勇将軍 長政】へ向けて雷が走る……!
「ふっ、やはりそう来るか。
伏せカードオープン! カウンター罠【影武者】!」
【影武者】
カウンター罠
自分フィールド上のモンスターが相手モンスターからの破壊効果の対象となった時に発動できる。
その効果の対象をこのカードに移し替える。
雨竜のフィールド上に黒い影が出現し、それは【戦国の義勇将軍 長政】の姿になった。するとブラスター・ブレードの放った雷が影の方へと進路を変え、そのまま影へと命中した。
「【影武者】……?」
「このカードは自分のモンスターが相手モンスターからの破壊効果の対象になった時に発動できる。そしてその効果の対象をこのカードへと移し替えることが出来る」
「なるほどな……なら次の手だ!
俺は手札から装備魔法【聖剣 ブラスター・ブレード】を【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】に装備する!」
【聖剣 ブラスター・ブレード】
装備魔法
このカードは【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】にのみ装備できる。
このカードを装備したモンスターの攻撃力を1000ポイントアップする。
装備モンスターが守備表示のモンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフにダメージを与える。
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】ATK 2900→3900
見た目としては変わらないけど、立っている時のオーラが強くなっているのを感じる。
「さあ、バトルだ!
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】で【戦国の義勇将軍 長政】を攻撃!
バーストバスター!」
「なるほど。確かにかなり強い力を感じるな、だがここで【戦国の義勇将軍 長政】の効果を発動! このモンスターが攻撃対象となった時、このモンスターは守備表示に変更され、守備力を500ポイントアップする」
【戦国の義勇将軍 長政】DEF 2500→3000
守りを固めた【戦国の義勇将軍 長政】に【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】が斬りかかる。刀と剣がぶつかり合い、両者が至近距離でにらみあう。そしてその戦いは【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】の剣が【戦国の義勇将軍 長政】の刀を撥ね飛ばし、長政の体を斬りつけたことで終結した。そしてその余波が雨竜を襲う。
毛利雨竜 LP 4000→3100
「ぐっ……! 俺にダメージが……!?」
「【聖剣 ブラスター・ブレード】の効果だよ。このカードを装備したモンスターが守備表示のモンスターを攻撃した時、守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけダメージを与える」
「なるほどな……だがそのくらい、俺達がはね除けてやる!」
「期待してるぜ、雨竜。俺はこのままターンエンドだ」
今のところは安心できるが、雨竜もまだ何かを隠していそうだから、油断せずに行こう。
本導勇騎 LP 3700
手札
【神聖騎士獣 ういんがる】
【神聖騎士王 アルフレッド】
【神聖騎士の絆】
モンスターゾーン
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】(表側攻撃表示)
魔法・罠ゾーン
【聖剣 ブラスター・ブレード】
フィールドゾーン
【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】
「俺のターン、ドロー。
……なるほどな。
俺は手札から通常魔法【合戦の狼煙】を発動する」
【合戦の狼煙】
通常魔法(オリカ)
デッキから攻撃力1500以下の名前に【戦国】と付くモンスターを一体選択し特殊召喚する。
その後、デッキをシャッフルする。
「【合戦の狼煙】の効果で、俺はデッキから攻撃力1500以下の名前に【戦国】が付くモンスターを一体特殊召喚出来る。俺はデッキから【戦国のうつけ者 吉法師】を特殊召喚する
そしてデッキのシャッフルを頼む」
「分かった」
【戦国のうつけ者
効果モンスター(オリカ)
闇属性/戦士族/☆4/ATK 1500/DEF 1200
このモンスターが召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時、相手モンスターを一体選択し、そのモンスターの攻撃力と守備力を500ポイントダウンする。
雨竜のフィールド上に髪を結った少年が現れた。
吉法師って織田信長の幼名だよな……何だか嫌な予感がする。
「そして【戦国のうつけ者 吉法師】の効果を発動、このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、相手モンスターを一体選択し、そのモンスターの攻撃力と守備力を500ポイントダウンする」
【戦国のうつけ者 吉法師】が手に持った何かを【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】に投げつけた。
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】ATK 3900→3400
『ぐっ……! 一体何を……』
「たぶん……抹香だな。吉法師……織田信長は父親の葬儀の場で位牌に抹香を投げたらしいから。まあ抹香を投げた理由は諸説あるらしいけどな」
アーメスにそう言った後、ふと雨竜の方を見ると、何かを考えているようだった。
「雨竜? 他にはあるか?」
「……ああ、すまない。俺は手札からフィールド魔法【決戦の大地 関ヶ原】を発動する」
【決戦の大地 関ヶ原】
フィールド魔法(オリカ)
名前に【戦国】と付くモンスターの攻撃力と守備力を500ポイントアップする。
このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーはバトルフェイズにモンスター1体でしか攻撃できない。
このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーが受ける戦闘ダメージは倍になる。
「【決戦の大地 関ヶ原】の効果、名前に【戦国】と付くモンスターの攻撃力と守備力を500ポイントアップする」
【戦国のうつけ者 吉法師】ATK 1500→2000 DEF 1200→1700
「そして装備魔法【魔王の証明】を【戦国のうつけ者 吉法師】に装備する。
そして【戦国のうつけ者 吉法師】で【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】を攻撃!」
攻撃力の劣る【戦国のうつけ者 吉法師】で攻撃……?
てことは伏せカードにそれをサポートするカードがあるってことになるな……
「そして伏せカードオープン!
速攻魔法【国崩しの砲撃】!」
【国崩しの砲撃】
速攻魔法(オリカ)
フィールド上の表側表示モンスター1体を対象にして発動する。
そのモンスターの攻撃力を半分にする。
雨竜のフィールドに大砲が一門出現し、【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】に砲撃を開始した。
『ぐっ……!』
「アーメス!」
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】ATK 3400→1700
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】が砲撃により片膝をついているところに、【戦国のうつけ者 吉法師】が近付き、小刀で斬りつけた。
「くっ!」
本導勇騎 LP 3700→3100
まさかアーメスがこんな形でやられるとはな……
俺がそう思っていると、さらに雨竜が攻めあげてきた。
「そして【戦国のうつけ者 吉法師】に装備している【魔王の証明】の効果を発動!
【戦国のうつけ者 吉法師】と【魔王の証明】を墓地に送り、デッキからこのカードを召喚する。
【戦国の魔王将軍 信長】を特殊召喚!
そして【決戦の大地 関ヶ原】の効果で【戦国の魔王将軍 信長】の攻撃力と守備力が500ポイントアップする」
【魔王の
装備魔法(オリカ)
このカードは【戦国のうつけ者 吉法師】にのみ装備できる。
このカードを装備したモンスターが相手モンスターを破壊した時、このカードと装備したモンスターを墓地に送ることで、デッキまたは手札から【戦国の魔王将軍 信長】を特殊召喚する。この効果で特殊召喚した【戦国の魔王将軍 信長】は召喚したターンは攻撃できない。
【戦国のうつけ者 吉法師】の周りに渦が発生し、その姿を包み込んだ。そしてその渦が消えたとき、その場にいたのは銀色の甲冑を身に纏い、赤いマントをはためかせた武将の姿だった。
【戦国の魔王将軍 信長】
効果モンスター
闇属性/戦士族/☆8/ATK 3000/DEF 2400
このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、相手フィールド上のカードを一枚効果を無効にし破壊する。
このモンスターの攻撃宣言時、自分のフィールド上に【戦国の蝮姫 帰蝶】が存在する時、そのバトル中のみこのモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
【戦国の魔王将軍 信長】ATK 3000→3500 DEF 2400→2900
『ようやく儂を呼んだか、雨竜よ』
「出来ればもっと早く呼びたかったけど、手順があるからな」
『ふん、まあ良い。
今成すべきは我らがこの合戦に勝利することだ』
「その通りだ。さあ、やるぞ信長!」
『貴様こそ遅れを取るで無いぞ! 雨竜!』
雨竜と【戦国の魔王将軍 信長】がそんな話をしている。というか雨竜も持ってたんだな、精霊が宿っているカード。
「さて……ここで【戦国の魔王将軍 信長】でダイレクトアタックをしたいところだが、この方法で召喚した時は召喚したターンに攻撃することは出来ない。だが、【戦国の魔王将軍 信長】の効果で【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】は破壊させてもらう!」
【戦国の魔王将軍 信長】が火縄銃を構え、そのまま発砲した。その弾に【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】のカードが貫かれると、俺のフィールドに出現していた建物達が崩れ落ちていった。
……マズ過ぎる。この状況は実にマズ過ぎる。
「俺はこれでターンエンドだ」
毛利雨竜 LP 3100
手札
?
モンスターゾーン
【戦国の魔王将軍 信長】
魔法・罠ゾーン
無し
フィールドゾーン
【決戦の大地 関ヶ原】
……どうしたもんかな。ここであれさえ引ければ何とかなるけど……まあ迷ってても仕方無いか、ここはやるだけやるしかない。
「俺のターン、ドロー!」
ドローカード
【神聖騎士王の号令】
よし、これならまだ一ターンは何とかなる。
「俺は手札から【神聖騎士王の号令】を発動」
確認したカード
【神聖騎士獣 ういんがる】
【神聖騎士達の絆】
【サイクロン】
「俺は確認したカードの中から【神聖騎士獣 ういんがる】を選択して特殊召喚する。そして手札から【神聖騎士達の絆】を発動する!」
【
通常魔法
フィールド上に存在する名前に【神聖騎士】と付く☆4以下のモンスターを一体選択して発動する。
自分の手札に選択したモンスターと同名のモンスターがいる場合、そのモンスターを特殊召喚出来る。
「【神聖騎士達の絆】の効果、フィールド上の名前に【神聖騎士】と付く☆4以下のモンスターを一体選択する。手札に同名のモンスターがいる場合、そのモンスターを特殊召喚出来る。
俺はフィールド上の【神聖騎士獣 ういんがる】を選択して、手札からもう一体を特殊召喚する!」
俺のフィールド上に二体の【神聖騎士獣 ういんがる】が並ぶ。
『だいぶピンチみたいだね、勇騎』
「ああ、まあな。
……すまないな、ヤツフサ。こんな形でしか出番やれなくて」
『あはは……別に良いよ。慣れてるから、気にしないで』
「次はもっと良い出番をやれるように努力するよ。
俺は二体の【神聖騎士獣 ういんがる】を生け贄に捧げ、こいつを召喚する。
降臨せよ、戦士達の主!
【神聖騎士王 アルフレッド】!」
【
効果モンスター(オリカ)
光属性/戦士族/☆10/ATK 3500 DEF 2800
このカードは特殊召喚することが出来ない。
このカードは装備魔法の対象にならない。
このカードが表側表示で存在する時、このカードの攻撃力と守備力は、このカードを除く自分フィールド上に存在する、名前に【神聖騎士】と付くモンスターの数×200ポイントアップする。
このカードが表側表示で存在する時、ライフポイントを1000ポイント払うことで、デッキから名前に【神聖騎士】と付くモンスターを一体特殊召喚する。
『追い込まれているな、
「ああ。だからお前の力を貸して欲しいんだ」
『良いだろう。俺の力で勝利への道を切り開くとしよう!』
【神聖騎士王 アルフレッド】はそう言うと眼前の【戦国の魔王将軍 信長】の姿を見据えた。
どうやらやる気は満々みたいだ。
「【神聖騎士王 アルフレッド】の効果、ライフポイントを1000ポイント払うことでデッキから名前に【神聖騎士】と付くモンスターを一体特殊召喚出来る。俺はデッキから【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】を特殊召喚!
これにより【神聖騎士王 アルフレッド】の攻撃力と守備力が200ポイントアップする!」
【神聖騎士王 アルフレッド】ATK 3500→3700 DEF 2800→3000
フィールド上に二人の騎士が並び立つ。
「さあ、やるぞ!
【神聖騎士王 アルフレッド】で【戦国の魔王将軍 信長】に攻撃!」
【神聖騎士王 アルフレッド】が馬を駆り、【戦国の魔王将軍 信長】へと走っていく。そして自身の剣を握り直し、【戦国の魔王将軍 信長】へと降り下ろした……!
それと同時に【戦国の魔王将軍 信長】が刀を抜き、【神聖騎士王 アルフレッド】を斬りつけようとしたが、【神聖騎士王 アルフレッド】がその刀ごと【戦国の魔王将軍 信長】を斬り、【戦国の魔王将軍 信長】は片膝をついた。
『……見事だ、異国の
『貴公もな。またいつか戦場で相見えよう、信長殿』
『ふほ……そうだな。その日を楽しみにさせてもらうぞ』
その後、【戦国の魔王将軍 信長】は倒れ込み、破壊された。
「……」
毛利雨竜 LP 3100→2700
「俺はこれでターンエンドだ」
本導勇騎 LP 3100
手札
無し
モンスターゾーン
【神聖騎士王 アルフレッド】
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】
魔法・罠ゾーン
無し
「……俺のターン、ドロー」
雨竜は自分がドローしたカードを見ると、目を閉じて笑った。そして、
「俺はなにもせずターンを終了する」
「本当に良いのか?」
「ああ、もう手は無いからな。
それならば潔く敗けを認めよう」
雨竜は落ち着いた口調でそう言った。
毛利雨竜 LP 2700
手札
?
モンスターゾーン
無し
魔法・罠ゾーン
無し
フィールドゾーン
【決戦の大地 関ヶ原】
「……分かった。俺のターン、ドロー」
俺はアーメスにアイコンタクトを送り、指示を出した。
「【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】でダイレクトアタック!」
【先導の神聖騎士 ブラスター・ブレード】が雨竜に攻撃したと同時にデュエルディスクからデュエル終了のブザーが鳴り響く。
毛利雨竜 LP 2700→0
「ありがとう、勇騎。良いデュエルだった」
「どういたしまして」
そう言いながら俺達が握手をしていると、十代達が近付いてきた。よく見ると、翔達と同じ部屋の前田隼人先輩もいる。いったいいつからいたんだ……?
「勇騎! 雨竜! 良いデュエルだったぜ!」
「ん、サンキュ。正直ひやひやした展開ばかりだったけどな」
「それすらも君は乗り越えていったけどな。まだまだ君達のデッキについて研究が必要なようだな……」
三沢が考え込みながらそう言う。
「まあ研究するのは良いけど、やり過ぎないようにな」
「そうだな。明日香君はこのデュエルを観てどう思った?」
「そうね……」
それから暫くの間、俺達のデュエルの考察が続いた。
「それで? 確かめたいことって何だったんだ?」
明日香達と別れた後、俺と雨竜と十代はレッド寮の俺と十代の部屋で話をしていた。翔と前田先輩には先に戻ってもらっている。
「それを話すのは構わないが……十代、少しの間席を外していてくれるか?」
「ん? 何でだ?」
「それは……今から話すのはあまりにも現実離れした内容だからだ」
「あ、それなら大丈夫だぜ? 俺はそういうことは受け止められるし」
「しかし……」
「雨竜、大丈夫だ。十代を信じてやってくれ」
「……分かった。それでは話そう」
そして雨竜は話し始めた。
「まず勇騎達は転生というものを知っているか?」
「知ってるも何も……な、勇騎」
「だな。俺が転生者だから、俺と十代にとってはかなり身近なものだな」
「やはりそうだったのか。信長達を見て反応をしていたから、もしやとは思っていたが」
「まあ、前世で慣れ親しんだ戦国武将の名前が突然出てきたからな」
「それはそうだろうな。俺も初めて彼らを見た時には驚いた」
雨竜はその時の事を思い出したようで、少し懐かしそうな顔になった。
そういえば……
「雨竜、昼の用事ってもしかして……?」
「ああ。彼らと話をしていた。今日のデュエルの事や勇騎が転生者だった場合についてな」
やっぱりか。俺は十代と光がいたからそういう事をしなくても良かったけど、雨竜の場合はそうもいかないしな。
俺がそう考えていると、十代が雨竜に質問をした。
「雨竜はあのカード達をどこで手に入れたんだ?」
「彼らは俺の家に代々伝わっていたんだ。それに俺が触れた時にカード達が光輝いてな、それを見た父さん達がこのデッキをくれたんだ」
「なるほどな……」
この様子だともしかしたら俺とは違う形で転生してきたのかもな。ちょっと確かめてみるか。
「なあ、雨竜。お前が転生する時に神様には会ったか?」
「神様か……確かに会ったな。あの時に転生特典を決めてほしいと言われたんだが、俺には決められなくてな……その時に俺に相応しいカードを用意しておくと言っていたが、もしかしたらこのデッキのことだったのかもしれないな」
「そうかもな。
……雨竜、もし他の転生特典が分かるとしたら知りたいって思うか?」
「そうだな……分からないままよりは知っていた方が良いかもしれないな」
「分かった、後で俺達の知り合いの神様に調べてもらうように頼んでみるよ」
「確かにファルなら調べられそうだしな」
十代が少し笑いながらそう言う。出来ても出来なくてもファル用のお礼を用意しとこう。
「ありがとう、勇騎」
「お礼なら出来た時に本人に言ってあげてくれ。きっと喜ぶだろうから」
「ああ、承知した」
雨竜が微笑みながらそう言う。その顔からは安心したような様子が見てとれた。まあ自分と同じ様なやつがいて、更にそれを受け入れてくれるやつもいたわけだから、そうなるよな。
俺はそう考えた後、十代の方を見た。すると十代も俺の顔を見ていた。俺達は少し笑った後、同時に雨竜に手を差し出した。
「雨竜、改めてよろしくな」
「よろしくな、雨竜!」
雨竜は差し出した手を見た後フッと笑い、二つの手を取ってこう言った。
「ああ、よろしく頼む。勇騎、十代」
政実「第4話いかがでしたでしょうか」
勇騎「今回はあまり長くはならなかったな」
政実「そうだね。でもその分、デュエルまでの流れがおざなりかなとは思ってる」
勇騎「そこはこれからの課題だな」
政実「だね。何とか技術を上げていかないと……」
勇騎「そういえば第4話は元々俺が負ける予定だったんだっけ?」
政実「うん。でももっと先の話のつじつまが合わなくなりそうだから、急遽変更したんだ。だからまた別の回で負け回を書く予定」
勇騎「了解した。さて、そろそろ締めるか」
政実「だね」
政実・勇騎「それではまた次回」