勇騎「どうも、本導勇騎です」
政実「今回の話は第5話の前編となっております」
勇騎「加えて1度投稿した話の再構成版でもあるな」
政実「うん、ゴッドバードアタックの下りがあまりにも杜撰だったからね」
勇騎「書いた本人がそう感じるってことは読んだ人達全員がそう思っただろうな」
政実「うん、その点については本当に反省してる……」
勇騎「まあそれについてはあとがきで言うとして、そろそろ始めてくか」
政実「うん」
政実・勇騎「それでは第5話の前編をどうぞ」
「……なあ。翔の奴、どうしたんだ?」
「俺に訊かれてもなぁ……」
「……同じく」
俺達は様子のおかしい翔の様子を見ながら、話し合っていた。体育の時間だというのに、とてもだらしない笑顔で笑っている様は正直怖い……
「何か良いことでもあったのかな?」
「良いことねぇ……クロノス先生の授業は……良いことでは無いしなぁ」
一応解説を入れると、この体育の前にレッド・イエロー・ブルーでの合同授業があり、その時に翔はクロノス先生から当てられたものの、上がり症のせいで答えられず、クロノス先生から嫌みを言われた挙げ句、明日香を除いたブルー生達から笑われるという仕打ちを受けていた。そこに十代が入試の時の事を持ち出し状況が一変、今度はクロノス先生が笑われることになり、クロノス先生は悔しさのあまりハンカチを噛み締めるということがあったのだった。
……やっぱりこれは良いことでは無いよな、たとえ良いことだったとしてもあんなににやつく程の事でも無いだろうし。
俺がそんな事を考えていると、
「まあ後で聞けば良いよな。それに翔があんなに嬉しそうなら邪魔するのも何か悪いし」
十代が翔の事を見ながらそう言い出した。まあ確かにそうかもな。
「そうだな、今は授業に集中するとしようか」
「承知した」
こうして俺達は今の嬉しそうな翔の事を放っておいてやることにした。
……ただ、何かを忘れてる気がするんだよなぁ。
俺はそんなモヤモヤした物を感じつつ、今日一日を過ごした。
その日の夜のことだった。俺と十代がデュエルをしていると、突然俺達のPDAが鳴り出した。
何だろう、この嫌な予感は……そんな予感を感じつつ、PDAの画面を見た瞬間に、忘れていたものを思い出した。
「あー、このイベントの日だったのか」
「イベント?」
「そう。簡単に言えば翔が覗き犯に間違えられてるから、それを助けに行かなきゃ無いって奴だな」
「それなら早く行こうぜ! えっと……場所はブルーの女子寮で、俺と勇騎と雨竜で来いってさ!」
「俺も画面は見てるから分かるよ。
さて……今回は誰に任せるかな?」
悩んだ末、俺は三つのデッキを手に取った。どれを使うかはあっちで決めることにしよう。
準備を終えた俺達はお互いに頷いた後に、一緒に寮の部屋から出た。
「翔ー! 助けに来たぞー!」
「アニキ! 勇騎君! 雨竜君! 」
寮の前で雨竜と合流し、俺達は桟橋からボートでブルーの女子寮へと来ていた。因みに翔はロープでぐるぐる巻きにされた挙げ句、桟橋に転がされていた。
流石に可哀想になるな、この光景……
「やっと来たのね、貴方達」
明日香が俺達を見ながらそう言った。
「これでも急いできたんだけどな。一応翔を捕まえた理由を訊いて良いか?」
俺が明日香達にそう訊くと、
「コイツが女子寮のお風呂を覗いたのよ!」
枕田ジュンコが翔を指差しながら、俺達にそう言い放つ。
……やっぱり理由はそれか。
「だから僕は覗いて無いッス! 手紙で呼び出されただけで……!」
「明日香さんがあんたみたいなのを相手にするわけ無いって言ってんでしょうが!」
「これがバレたら退学は確定ですわね、丸藤翔さん?」
「だから僕は覗いて無いってぇ……」
翔が枕田ジュンコと浜口ももえの二人からボロクソに言われ、少し涙目になっている。
……うん、早く助けてやろう。
そう思った俺は明日香に話しかけた。
「なあ、明日香。お前は翔が覗きに来たとは思ってないよな?」
「ええ。だからそのまま返してあげても良いのだけれど、それだとジュンコ達が納得しないのよね……」
明日香は少し考えるようなしぐさをした後にこう言った。
「だから私達と貴方達でデュエルして、全員に勝てたら返してあげても良いわ。ジュンコ達もそれで良い?」
「はい、明日香さん」
「私も異論はありませんわ」
明日香の提案に他の二人も納得したようだ。
正直これで納得してくれなかったら、どうしようかと思ってたから、本当によかった。
俺がそう思っていると、
「さて、最初は誰から来るの?」
俺達を見回しながら明日香がそう訊いてきた。どうやら向こうサイドは誰が行くかはもう決まったみたいだ。
「俺達はどうする?」
「俺はいつでも良いが……」
「俺もデュエル出来るなら、何でも良いぜ?」
ふむ……なるほどな。
それなら俺から行こうかな。そしてあっちはたぶん明日香が最後だろうから、十代を最後にして雨竜を二番目にするか。
「分かった。それじゃあ、俺から行くよ」
「了解した、頑張れよ」
「翔のためにも負けるなよ!」
「分かってるよ」
十代達にそう言ってから俺はデュエルディスクにデッキをセットした。
今回はコイツらに頼むとするかな。
明日香達の方を見ると、枕田が前に出てきていた。そしてそのままもう一隻のボートに乗る。
「俺の相手はお前か」
「そうよ! あんたなんかささっと倒して、あの変態を先生達に突き出してやるわ!」
「逆にささっと倒されないことを祈ってた方が良いぞ? コイツらは並大抵のことじゃ負けないからな」
コイツらは主人公の一時的な持ちデッキになったり、ラスボスになったりしてたからな。そんなやつらが簡単に負けるなんて……
「私があんなのに負けると思ってるのが、オシリスレッドの愚かなところよね」
……は?
「お前……あいつらの事をあんなのとか言ったか?」
「言ったわよ? どうせクロノス先生に勝ったのもマグレに決まってるわ!」
……よし、コイツには一切の容赦はしない。見せてやるよ、お前があんなのとか言った奴等の仲間の力を!
「デュエルの後でもそんなふざけたことが言えるか、楽しみにしといてやるよ」
「オシリスレッドの分際で……! あんたなんかぐうの音も出ない程に倒してやるわ!」
そう言いながら枕田がデュエルディスクを構える。
さて、いつまでそんな態度でいられるかな?
「「デュエル!!」」
本導勇騎 LP 4000
VS
枕田ジュンコ LP 4000
先行は……俺か。
「俺のターン、ドロー!」
手札
【神聖都市 ユナイテッドサンクチュアリ】
【暗黒騎士獣 フルバウ】
【奈落龍の咆哮】
【暗闇の暗黒騎士 マクリール】
【奈落龍の誘い】
ドローカード
【暗黒騎士龍 ファントム・ブラスター】
ふむ、初手で来てくれたのはかなり嬉しいな。よし、これで行くか。
「俺は手札からフィールド魔法【神聖都市 ユナイテッドサンクチュアリ】を発動!」
【神聖国家 ユナイテッドサンクチュアリ】
フィールド魔法(オリカ)
フィールド上に存在する名前に【神聖騎士】または【暗黒騎士】と付くモンスターの攻撃力と守備力を500ポイントアップする。
フィールド上の【神聖騎士】または【暗黒騎士】と付くモンスターが破壊または墓地に送られた時、手札から1枚を墓地に送ることで、そのカードを手札に加える。
「【神聖都市 ユナイテッドサンクチュアリ】の効果で、名前に【神聖騎士】と付くモンスターと【暗黒騎士】と付くモンスターの攻撃力と守備力は500ポイントずつアップする。そして手札から【暗黒騎士獣 フルバウ】を召喚する」
【
効果モンスター(オリカ)
闇属性/獣族/☆4/ATK 1500/DEF 1300
このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】を1枚手札に加えることが出来る。その後、デッキをシャッフルする。
【暗黒騎士獣 フルバウ】ATK 1500→2000 DEF 1300→1800
俺のフィールド上に黒く輝く装甲を纏った獣が現れる。さあ、フルバウ。お前の主を呼び出してくれ。
「【暗黒騎士獣 フルバウ】の効果、このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】を1枚手札に加えることが出来る。そしてその後にデッキをシャッフルする、枕田、シャッフルを頼む」
「良いわ、貸しなさい」
枕田からデッキを受け取り、俺は次の手に移った。
「俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ」
本導勇騎 LP 4000
手札
【暗闇の暗黒騎士 マクリール】
【奈落龍の誘い】
【暗黒騎士龍 ファントム・ブラスター】
【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】
モンスターゾーン
【暗黒騎士獣 フルバウ】(表側攻撃表示)
魔法・罠ゾーン
【奈落龍の咆哮】(伏せ)
フィールドゾーン
【神聖都市 ユナイテッドサンクチュアリ】
「あんなに強気だったわりには大したこと無いじゃない。私のターン、ドロー!
私は手札からフィールド魔法【ハーピィの狩場】を発動するわ!」
【ハーピィの狩場】
フィールド魔法
「ハーピィ・レディ」または「ハーピィ・レディ三姉妹」がフィールド上に召喚・特殊召喚された時、
フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を破壊する。
フィールド上に表側表示で存在する鳥獣族モンスターは攻撃力と守備力が200ポイントアップする。
【ハーピィの狩場】……てことは、枕田のデッキはハーピィデッキか。これはまた厄介な……
「そして私は手札から【ハーピィレディ1】を召喚するわ。そして【ハーピィの狩場】の効果を発動! あんたの伏せカードを破壊させてもらうわ!」
【ハーピィレディ1】
効果モンスター
風属性/鳥獣族/☆4/ATK 1300/DEF 1400
このカードのカード名は「ハーピィ・レディ」として扱う。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、風属性モンスターの攻撃力は200ポイントアップする。
【奈落龍の咆哮】が破壊されたか……これは少しマズイかな。
「更に【ハーピィの狩場】と【ハーピィレディ1】自身の効果で【ハーピィレディ1】の攻撃力と守備力がアップするわ!」
【ハーピィレディ1】 ATK 1300→1800 DEF 1400→
1600
これならまだ何とかなるけどな……この後に何を出してくるかによっては状況が変わってくる。
「更に手札から【悪魔のくちづけ】を発動するわ!」
【悪魔のくちづけ】
装備魔法
(1):装備モンスターの攻撃力は200アップする。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた時、200LPを払って発動できる。
このカードをデッキの一番上に戻す。
【ハーピィレディ1】ATK 1800→2500
やっぱりフルバウを越えてきたか……!
「バトルよ! 【ハーピィレディ1】で【暗黒騎士獣 フルバウ】を攻撃!」
「くっ!」
本導勇騎 LP 4000→3500
「私は手札からカードを一枚伏せて、ターンエンドよ」
枕田ジュンコ LP 4000
手札
?(残り2枚)
モンスターゾーン
【ハーピィレディ1】(表側攻撃表示)
魔法・罠ゾーン
【悪魔のくちづけ】
フィールドゾーン
【ハーピィの狩場】
「俺のターン、ドロー」
ドローカード
【暗黒騎士の集結】
良いカードを引いたな。これでアイツを出すことが出来る。
「俺は手札から通常魔法【暗黒騎士の集結】を発動する」
【
通常魔法(オリカ)
デッキの上から三枚までを確認する。その中に名前に【暗黒騎士】と付く☆4以下のモンスターがいれば一体まで特殊召喚する。それ以外のカードはデッキの一番下に置く。
「【暗黒騎士の集結】の効果により、デッキから三枚までを確認する」
確認したカード
【暗黒騎士獣 ドランバウ】
【サイクロン】
【暗黒騎士城 ドンナーシュラーク】
ふむ、この中だとコイツしかいないか。
「俺は確認した中から【暗黒騎士獣 ドランバウ】を選択し、特殊召喚する」
【
効果モンスター(オリカ)
闇属性/獣族/☆4/ATK 1600/ DEF 1400
自分フィールド上に【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】が存在する時、このモンスターの攻撃力と守備力は500ポイントアップする。
さて……ドランバウには悪いが、コイツを召喚させてもらうか。
「そして俺は【暗黒騎士獣 ドランバウ】を生け贄に捧げて、コイツを召還する。
殲滅せよ、偉大なる先導者のもう一つの分身。我らの敵をその漆黒の剣で凪ぎ払え! 【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】!
そして【神聖都市 ユナイテッドサンクチュアリ】の効果により、攻撃力と守備力がアップする」
【漆黒の
効果モンスター(オリカ)
闇属性/ 戦士族/☆6/ ATK 2400/ DEF 2000
このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、手札を一枚墓地に送る事で、相手フィールド上のカードを一枚選択し破壊する。
【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】ATK 2400→2900 DEF 2000→2500
俺のフィールド上に黒い鎧を纏った鋭い眼光の騎士が現れる。
「黒い、ブラスター・ブレード……?」
明日香からそんな声が聞こえる。
まあそう思うよな、俺も最初はそうかと思ったし。
「ようやくお前に出番をやれたよ、ユーノス」
『……出番なぞどうでも良い、今はあの小娘に我らの力を知らしめることが重要だ。我らの先導者よ』
「そうだな。さあお前達の力を見せつけてやろうぜ、ユーノス!」
『……承知した』
そう言うとユーノスは【ハーピィレディ1】の方へ顔を向けた。その瞬間、【ハーピィレディ1】が怯えたような顔になった。だが……
「そんなモンスターが出たところで破壊すればどうってこと無いわ!
リバースカードオープン! 【ゴッドバードアタック】!」
【ゴッドバードアタック】
通常罠
(1):自分フィールドの鳥獣族モンスター1体をリリースし、フィールドのカード2枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
【ゴッドバードアタック】……! マズイのが出てきたな。
「【ハーピィレディ1】を墓地に送り、【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】と【神聖都市 ユナイテッドサンクチュアリ】を破壊するわ!」
【ハーピィレディ1】の姿が光に包まれ、俺のフィールドへとすごい勢いで飛んでくる。そして【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】と【神聖都市 ユナイテッドサンクチュアリ】を自身の爪で切り裂いた。それにより【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】は倒れこんだ後破壊され、【神聖都市 ユナイテッドサンクチュアリ】は建物が次々と崩れ落ちていき、そのまま破壊された。
「ユーノス……! くっ、俺はこれでターンエンドだ……」
本導勇騎 LP 3500
手札
【暗闇の暗黒騎士 マクリール】
【暗黒騎士龍 ファントム・ブラスター】
モンスターゾーン
無し
魔法・罠ゾーン
無し
モンスターも伏せカードも無い、これはかなりマズイな……
「私のターン、ドロー! 私は【ハーピィレディ・SB 】を召喚するわ! そして【ハーピィの狩場】の効果で、【ハーピィレディ・SB】の攻撃力と守備力がアップするわ」
【ハーピィレディ・SB《サイバーボンテージ》】
効果モンスター
風属性/鳥獣族/☆4/ATK 1800/DEF 1300
このカードのカード名はルール上「ハーピィ・レディ」として扱う。
【ハーピィレディ・SB】ATK 1800→2000 DEF 1300→1500
攻撃力2000……これならまだ何とかなるけど……
「更に私は手札から装備魔法【守護神の矛】を発動し、【ハーピィレディ・SB】に装備するわ!」
【守護神の矛】
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は、お互いの墓地に存在する
装備モンスターと同名のカードの数×900ポイントアップする。
【ハーピィレディ・SB】ATK 2000→2900
そんなのまで握ってたのか……!
「さあ、ダメージを受けなさい! 【ハーピィレディ・SB】でダイレクトアタック!」
「ぐっ……!」
本導勇騎 LP 3500→600
「やっばり大したこと無いわね。オシリスレッドごときがオベリスクブルーに楯突くことが愚かなことだと身に染みて分かったんじゃない?」
枕田がバカにしたように俺にそう言う。
愚か……ねぇ。俺は全くそうは思わないけどな。それにまだ勝負はついてない。こっから巻き返せば良いだけだ。
そう思った俺は枕田の方を向きこう言った。
「まだ勝負はついてないぜ? それなのにそんな言葉を吐いて大丈夫なのか、枕田?」
俺がそう言うと、枕田の顔がみるみる内に怒りに染まっていく。
「まだそんな減らず口を叩くとはね……なら良いわ!
あんたがそんなことを言えなくなるほどに叩きのめしてやるわ!
私はこれでターンエンド。さあやれるもんならやってみなさい!」
枕田ジュンコ LP 3600
手札
?(残り1枚)
モンスターゾーン
【ハーピィレディ・SB】(表側攻撃表示)
魔法・罠ゾーン
【守護神の矛】
フィールドゾーン
【ハーピィの狩場】
ならやってやるよ、こいつらと共に!
「俺のターン、ドロー!」
ドローカード
【暗黒騎士の集結】
「手札から通常魔法【暗黒騎士の集結】を発動」
確認したカード
【髑髏の暗黒騎士 ネヴァン】
【虚空の暗黒騎士 マスカレイド】
【暗黒騎士獣 グルルバウ】
なるほどな、それなら!
「俺は確認したカードの中から【髑髏の暗黒騎士 ネヴァン】を選択し、特殊召喚する!」
【
効果モンスター(オリカ)
闇属性/魔法使い族/☆4/ATK 1000/DEF 1500
このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、ライフポイントを500ポイント支払うことが出来る。払った場合、デッキからカードを2枚ドローする
「【髑髏の暗黒騎士 ネヴァン】の効果を発動、このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、ライフポイントを500ポイント支払うことが出来る。払った場合、デッキからカードを2枚ドローする」
本導勇騎 LP 600→100
ネヴァンの持つフラスコから紫色の煙が立ち上ぼり、俺にまとわりつく。その後煙は徐々に消えていき、完全に消えた時、俺の手にはカードが2枚握られていた。
闇のゲームの時にはこの効果はあまり使いたくないな。……とりあえず気を取り直して、カードの確認をしよう。
ドローカード
【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】
【知略の暗黒騎士 バイヴ・カー】
……! 来てくれたか、ユーノス!
「そして俺は【髑髏の暗黒騎士 ネヴァン】を生け贄に捧げて、手札からコイツを召喚する。
再び現れよ、偉大なる先導者のもう1つの分身!
【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】!」
再び俺のフィールドに漆黒の鎧を身に纏った騎士が現れる。
「ユーノス、さっきはゴメン……」
『構わん。先も言ったが、我らにとって重要なことはあの娘に我らの力を知らしめることだ。そして……』
「そして?」
『我らの先導者が愚かでないことを証明する、それが我々の為すべき事だ』
「ユーノス……」
ユーノスにここまで言わせたんだ。この勝負、絶対に勝ってみせる!
「【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】の効果、このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、手札を1枚墓地に送ることで、フィールド上のカードを1枚破壊する。
俺は手札から【知略の暗黒騎士 バイヴ・カー】を墓地に送り、【守護神の矛】を破壊する!」
「……っ! 【守護神の矛】が……!」
【ハーピィレディ・SB】ATK 2900→2000
「そして【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】で【ハーピィレディ・SB】を攻撃!」
【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】が無言で【ハーピィレディ・SB】の体を切り裂く。【ハーピィレディ・SB】は斬られた箇所を押さえながら片膝を着き、その後倒れこみそのまま破壊された。
「【ハーピィレディ・SB】まで……!」
枕田ジュンコ LP 3600→3200
「俺はこれでターンエンドだ」
本導勇騎 LP 100
手札
【暗闇の暗黒騎士 マクリール】
【暗黒騎士龍 ファントム・ブラスター】
モンスターゾーン
【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】(表側攻撃表示)
魔法・罠ゾーン
無し
「負けるわけにはいかない、あんたみたいなやつに!
私のターン、ドロー! 私はモンスターを裏側守備表示で召喚してターンエンドよ」
枕田ジュンコ LP 3200
手札
?(残り1枚)
モンスターゾーン
?(裏側守備表示)
魔法・罠ゾーン
無し
フィールドゾーン
【ハーピィの狩場】
裏側守備表示……恐らくリクルーターだとは思うが、こんなところで臆するわけにはいかない。
「俺のターン、ドロー」
ドローカード
【奈落龍の誘い】
「俺は【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】で裏側守備表示のモンスターに攻撃する!」
「破壊されたのは【ドラゴンフライ】よ! そして【ドラゴンフライ】の効果、このモンスターが戦闘によって墓地に送られた時、デッキから攻撃力1500以下の風属性のモンスターを1体自分のフィールド上に特殊召喚出来るわ!」
【ドラゴンフライ】
効果モンスター
風属性/昆虫族/☆4/ATK1400/DEF 900
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下の風属性モンスター1体を自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
やっぱりリクルーターだったか。
「私はデッキから【ハーピィレディ1】を選択して、フィールド上に特殊召喚するわ! そして【ハーピィレディ1】自身と【ハーピィの狩場】の効果で攻撃力と守備力がアップする!」
【ハーピィレディ1】ATK 1300→1800 DEF 1400→
1600
【ハーピィの狩場】の破壊効果が魔法・罠だけなのが唯一の救いだな。
「俺はこれでターンエンドだ」
本導勇騎 LP 100
手札
【暗闇の暗黒騎士 マクリール】
【暗黒騎士龍 ファントム・ブラスター】
【奈落龍の誘い】
モンスターゾーン
【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】(表側攻撃表示)
魔法・罠ゾーン
無し
「私のターン、ドロー。私は【ハーピィレディ1】を生け贄に捧げて、【風帝ライザー】を召喚するわ!」
【風帝ライザー】
効果モンスター
風属性/鳥獣族/☆6/ATK 2400/DEF 1000
(1):このカードが生け贄召喚に成功した場合、
フィールドのカード1枚を対象として発動する。
そのカードを持ち主のデッキの一番上に戻す。
「【風帝ライザー】の効果、このカードが生け贄召喚に成功した時、フィールド上のカード1枚をそのプレイヤーのデッキの一番上に戻す。
私は【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】を選ぶわ!」
その声と同時に【風帝ライザー】が強力な風を作り出し、【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】へとぶつけた。【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】は自身の剣を地面へと刺し何とか堪えようとしたが、ついに力尽きた後に吹き飛ばされ、デッキの一番上に戻った。
……後で絶対に謝ろう。
俺はデッキの一番上を見ながらそう思った。
「そして私は手札から装備魔法【団結の力】を発動するわ」
【団結の力】
装備魔法
装備モンスターの攻撃力・守備力は、
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体につき800ポイントアップする。
【風帝ライザー】ATK 2400→3200 DEF 1000→1800
「さあ、とどめよ! 【風帝ライザー】でダイレクトアタック! 」
「なら手札の【暗闇の暗黒騎士 マクリール】の効果を発動、相手モンスターの攻撃宣言時、このカードを墓地に送ることで、その攻撃を無効にする!」
【暗闇の
効果モンスター(オリカ)
闇属性/戦士族/☆4/ATK 1000/DEF 2000
相手モンスターの攻撃宣言時に発動することが出来る。
このカードを墓地に送ることで、その攻撃を無効にする。
手札にあってよかった、マクリール。やっぱり
「手札から発動するモンスター効果……! 私はこれでターンエンドよ……」
枕田ジュンコ LP 3200
手札
無し
モンスターゾーン
【風帝ライザー】(表側攻撃表示)
魔法・罠ゾーン
【団結の力】
フィールドゾーン
【ハーピィの狩場】
「俺のターン、ドロー!」
ドローカード
【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】
「俺は手札から【奈落龍の誘い】を発動する」
【奈落龍の誘い】
通常魔法
自分のライフポイントを半分支払う。
支払った場合、デッキから☆6以下の【暗黒騎士】と付くモンスターを一枚特殊召喚する。
その後デッキをシャッフルする。
「俺はライフポイントを半分支払い、デッキから【知略の暗黒騎士 バイヴ・カー】を特殊召喚する」
本導勇騎 LP 100→50
【知略の
効果モンスター(オリカ)
闇属性/魔法使い族/☆6/ATK 2000/DEF 2200
このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキの一番上のカードを確認する。そのカードが名前に【暗黒騎士】と付く☆4以下のカードだった場合、そのモンスターを特殊召喚する。それ以外の場合はデッキの一番下に置く。
こうなったらコイツでどうにかするしかないな。
「【知略の暗黒騎士 バイヴ・カー】の効果、このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキの一番上を確認する。そのカードが名前に【暗黒騎士】と付く☆4以下のモンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚する」
確認したカード
【暗黒騎士獣 ドランバウ】
「確認したカードが【暗黒騎士獣 ドランバウ】だったので、俺のフィールド上に特殊召喚する」
これで手筈は揃った、後はコイツにご登場願うか。
「俺は【知略の暗黒騎士 バイヴ・カー】と【暗黒騎士獣 ドランバウ】を生け贄に捧げて、コイツを召喚する。
呪われし龍よ、出でて邪悪な力を振るえ! 【暗黒騎士龍 ファントム・ブラスター】!」
【知略の暗黒騎士 バイヴ・カー】と【暗黒騎士獣 ドランバウ】の2体の周りに渦が現れ、2体がその中へと消えていく。そして突然その渦が真っ二つに引き裂かれ、その中から邪悪なオーラを纏った黒龍が現れた。
【
効果モンスター(オリカ)
闇属性/ドラゴン族/☆8/ATK 3500/DEF 3000
このモンスターは特殊召喚する事が出来ない。
このモンスターの攻撃宣言時、自分フィールド上のモンスターを二体まで選択し、墓地に送る。墓地に送った場合、ターン終了時までこのモンスターの攻撃力は墓地に送ったモンスターの数×500ポイントアップし、このモンスターが守備表示のモンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフにダメージを与える。
『我の力を欲するか、
「ああ。俺に力を貸してくれるか、シング」
『……良かろう、この呪われし力、存分に振るうとしよう!』
シングはそう言うと、手に持っていた武器を一振りした。
頼りにしてるぞ、シング。
「さて、バトルといくか。【暗黒騎士龍 ファントム・ブラスター】で【風帝ライザー】を攻撃!」
【暗黒騎士龍 ファントム・ブラスター】が【風帝ライザー】に近づき、何も言わずにただ武器を1振りし【風帝ライザー】を切り裂いた。
「くっ!」
枕田ジュンコ LP 3200→2900
「俺はこれでターンエンドだ」
本導勇騎 LP 50
手札
【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】
モンスターゾーン
【暗黒騎士龍 ファントム・ブラスター】(表側攻撃表示)
魔法・罠ゾーン
無し
後は枕田の引きとその後の俺の引き次第か。
「……私のターン、ドロー。私はカードを一枚伏せてターンエンドよ」
枕田ジュンコ LP 2900
手札
無し
モンスターゾーン
無し
魔法・罠ゾーン
?(伏せカード)
伏せカード……おそらくミラーフォースとかだろうな。
「俺のターン、ドロー」
ドローカード
【奈落龍の誘い】
……ふむ、今これを引いたか。
「俺は手札から通常魔法【奈落龍の誘い】を発動する。ライフポイントを半分支払い、デッキから【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】を特殊召喚する」
本導勇騎 LP 50→25
俺のフィールド上に3度漆黒の鎧を身に纏った騎士が現れる。
『さて、終幕といこう、
「そうだな。
【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】の召喚時効果により、手札の【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】を墓地に送り、枕田の伏せカードを破壊する」
「そ、そんな……」
枕田の顔が驚愕の色に染まる。
「いくぞ、枕田。【暗黒騎士龍 ファントム・ブラスター】と【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】でダイレクトアタック!」
【暗黒騎士龍 ファントム・ブラスター】と【漆黒の暗黒騎士 ブラスター・ダーク】が枕田に攻撃をしたと同時にデュエルディスクからデュエルの終了を告げるブザーが鳴り響いた。
政実「第5話の前編、いかがでしたでしょうか」
勇騎「さて、まずはやることがあるな」
政実「うん……全てのシャドウパラディン使いの皆さん、並びに全てのハーピィデッキ使いの皆さん、この度は本当に申し訳ありませんでした。これからはこのような事が無いように努めていきますので、これからもこの作品を読んでいただけたらと思っております。本当に申し訳ありませんでした」
勇騎「さて、謝罪もすんだところで。再構成版の内容は作者的にどう思う?」
政実「前よりはまだマシだけど正直プレイングはまだ杜撰だし、本当に自分はまだまだ勉強不足だと思ってる」
勇騎「まあそうだな。それについては書いていく間にどうにかするとしよう。さて、次回の更新予定は?
政実「出来る限り1~2週間くらいで……」
勇騎「了解。さて、そろそろ締めてくか」
政実「うん」
政実・勇騎「それではまた次回」