何かが可笑しい聖杯戦争   作:黒ウサギ

1 / 2
もう何もかもが嫌になったのでFate書きます(迫真)
アーチャー・・・一体何垣楓さんなんだ・・・
キャスターも一体これは何崎何子なんだ・・・
例え分かってもばらさない様にお願いします(目逸らし)


やさしいせいはいせんそう

 聖杯戦争とは何か。

 そもそも聖杯とは何か。

 『聖杯』とは端的に言えば願いを叶える願望機である。

 その叶えられる願いに限度は無い。英霊が受肉を行う事も可能であり、魔術師が起源に至る事も可能である。

 そんな聖杯戦争であるが、この作品の戦争は何かが間違っている。主にシリアスが欠けている。

 そんな可笑しな聖杯戦争のお話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 衛宮切嗣は目の前に置かれている聖遺物を見て戸惑っていた。

 正史であれば、本来ならば彼の所属するアインツベルン陣営が用意しているのは『全ての遠き理想郷(アヴァロン)』であった。が、現在用意されているのはマイクである。

 もう一度言おうマイクである。

 声を遠くまで届けるようなマイクである。どうしてこうなった。

 本気でこれで英霊を召喚するつもりなのかと頭を抱えたが、アイリは何も言わずに笑顔で佇んでいるだけ。もう一度言わせてほしいどうしてこうなった。

 今回で四度目となる聖杯戦争だが、仕様が少し変わったという事は聞いている。もしやこれはその仕様変更によって生まれた弊害なのだろうか。そもそもマイクで喚ばれる英霊なんているのかと思わないでもない。

 しかし切嗣にはこんな胡散臭い物を使ってでも成し遂げたい夢がある。戦いの根絶、恒久的な平和の実現。これを成し遂げる為には何を犠牲にするのも躊躇うつもりは無かった。

--故に彼はこの聖遺物(マイク)を使い英霊を召喚する。

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。

 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」

 

閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。(みたせ みたせ みたせ みたせ みたせ)

 繰り返すつどに五度。

 ただ、満たされる刻を破却する」

 

               

「―――――Anfang(セット)

 

「――――――告げる」

 

「――――告げる。

 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

 

「誓いを此処に。

 我は常世総ての善と成る者、

 我は常世総ての悪を敷く者。

 

 されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者――。

 

 汝三大の言霊を纏う七天、

 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

 召喚の為に用意された魔法陣から魔力が溢れ出す。

 やがてその魔力が治まり、陣の中には一人の少女が立っていた。

 腰に届きうる程の長い黒髪を背に流し、凛としたたたずまいを崩さずにこちらを見続けている。その瞳には一転の曇りも無く、まさに彼女は英霊と呼ぶに相応しい・・・

 

「ふーん、アンタが私のプロデューサー?」

 

「え」

 

「え?」

 

 英霊とは何だ(困惑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 遠坂時臣はうっかり者である。

 根源に至るために聖杯戦争に向けて多大な金額を投じ最高の英霊を召喚するための聖遺物も用意した。にも関わらず時臣の前には薄緑の髪色をした女性が立っていた。

 弟子として召喚に連れ添っていた言峰綺礼は頭を抱えていた。やっぱりこうなってしまったのかと。

 言峰は既に召喚を終えている。本来であれば師である時臣と共に召喚をする手筈となっていたのだが、遠坂家の固有技能であるうっかりが発動し言峰一人で召喚する事となっただが

 

『えっと・・・白坂、小梅です・・・。おじさんが、私のプロデューサーですか・・・?』

 

 少女であった。身の丈からすればワンチャン幼女でも通じそうなまでに少女であった。

 そもそもが可笑しかったのだ。何で聖遺物なしでギャンブルよろしく呼ばれる英霊も分からずに召喚しなければならなかったのか。その結果が小梅だよ!

 まぁ今は会う機会も減ってしまっている娘と、何れは向き合わなければならないし、そのためにこうして小梅と仲を深めていけばその時に役に立つかも知れない。それに自分の召喚した英霊がアサシン(小梅)であり、直接的な戦いは出来なくても、師の用意した聖遺物があれば聖杯戦争は勝ったも同然である。そう思っていたのだが

 

「あっ」

 

 召喚の際に、召喚されるであろう古代ウルクの王ギルガメッシュの為に用意した数々の日本酒を時臣が倒したのが切っ掛けであった。机の上から倒れ落ち、そして地面を転がっていった酒瓶は蛇の抜け殻を押しのけ中身を溢れだし始める。

 召喚を止めようとして慌てて詠唱を止めたのも拙かったのか。結果として呼ばれたのは

 

「折角こうして召喚されたのですし、ワインでお祝いン。なんて如何かしら?」

 

 EFB。時臣はその場に崩れ落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雨生龍之介はアイドルの熱狂的なファンである。彼は只管アイドルと言う美を追求し、我武者羅にアイドルに近づく為に勉学に励み今もプロデューサーに成るべく机に向かっている。

 とはいえ一日中机と向かい合っていると気が滅入るものであり、彼は暇つぶしを兼ねて実家の倉を漁っていた。その時に一冊の古書を発見し、興味本位で記述されていた儀式を行い

 

「汝、我が友に成のであれば。我の汝の生を捧げよ(貴方が私のプロデューサーさんですねっ。一緒に頑張りましょう!)」

 

 堕天使が降臨した。

 悪魔を呼び出す儀式なのに出てきたのは堕天使とは一体・・・。

 龍之介は動かなかった。正確に言えば動けなかった。

 そんな龍之介の様子に堕天使は反応が無かったからなのか寂しそうに近寄ってくる。

 何故龍之介が動けなかったのか。答えは簡単。彼が求めた美が目の前に現れたからだ。

 横に二つに纏められた銀の髪。真紅に彩られた瞳。肌は白く、除く素肌は触れれば壊れてしまう陶器の様。まぁつらつらと述べては見たが、要するに。雨生龍之介20を超える生にして初めての恋だった。

 堕天使が目の前まで近づいて来た事により龍之介は再起動する。目の前で手を振る彼女の手を握り、そのまま家に戻り姉の元に辿り着いた。

 以前は険悪であったが、龍之介が夢を目指してひた向きに勉学に励むようになってからは溝が埋まり、今では一番の理解者として存在する姉の元に。

 

「姉ちゃん!天使だよ!完全無欠な天使が俺の目の前に現れたんだよ!」

 

 姉の慈悲亡き110番が鳴らされた瞬間であった。




さぁ皆もどの陣営に誰が来るのか考えよう!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。