METAL GEAR SOLID MILLION MONKEYS   作:竜田揚げ丸

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お久しぶりです。本当は昨年内に投稿したかったですが、かなり長くなったので分割するはめになりました。なので後編と言いましたが、このエピソードは中編となります。
相変わらず拙い文章ですが、お楽しみいただけると幸いです。


act13~因縁~

「今度こそ僕が助けに来たよ!」

 

鉄塊から出てきたその男は笑顔を見せ、こちらに近づいてくる。

その男は声こそ俺の相棒に近いが、そのすgたhあ俺noあdんrの知tteいkmwそwhwぁな;:@あな;:;、mlるpじnnburaつと

 

 

【対象の認識書き換えに成功しました】

 

 

窮地に陥った俺達を助けてくれたのは相棒、オタコンことハル・エメリッヒだった。

ぼさぼさの髪、丸い眼鏡。どうやらVR空間に入るにあたりなぜかシャドー・モセスの頃の姿を再現しているらしいオタコンに、俺は色々と聞いてみることにした。

 

「オタコン、どうやってここに? それにあの戦車…戦車なのか、あれは? あんなものをどこから?」

「うん? そんなことはどうだっていいじゃないか。大事なのは、僕が君を助けに来たということだけだ。それにアレはソ連の兵器を参考に僕が作ったんだって君も知っているだろう? まぁ、実際かなりの改造は施したけどね」

 

…ソ連の兵器を改造?ここ最近のオタコンからそんな話は聞いたことが無い。そもそも経済状況が火の車とはいえないまでも大型兵器にまで手を回す余裕がないほどには困窮しているフィランソロピーが旧ソ連のものとはいえ購入することはまずできない筈だし、鹵獲したものを改造するならば普段は鬱陶しいくらいに改造していることを示唆してくるが、今回はそういうことはなかった。

 

「…そんな話は聞いたことないぞ」

「まったく、君は話を聞いていなかったのかい?さんざん説明しただろ?」

「…そう、だったか?」

 

俺のそんな返答が癪に障ったのか、小康状態とはいえ戦場であるにもかかわらずオタコンはじとりとした視線をこちらに向けて責め立てるような説教をしてきた。

俺はそれを聞き流しながらいつでも動けるように周囲を確認していると、妙なことに気づいた。

ウイルスチャル達が攻撃の手を止めて、こちらの様子を観察している。

 

「あぁ、安心してくれ。一時的に攻撃の手を止めさせているから、今は攻撃してくることはないよ」

「…トモウキさん達がそういうプログラムを組んでハッキングした…っていうことですか?」

「いや、僕が指示系統から攻撃指示を止めてるんだ」

 

オタコンはどうやらハッキングしてこのVR空間にダイブしてくるに辺り、ついでにウイルスチャル達の制御系統を乗っ取ってきていたらしい。この状況ではキリが無かったので、はっきり言ってオタコンのこのハッキングはありがたい。

そんな感謝を胸に、俺はオタコンにこれからどう動くべきかを聞くことにした。はっきり言ってこのVR空間からどうすれば出られるかが皆目見当つかないためだ。

 

「オタコン、どうすればこの空間から出られる? このままだとやられかねん」

「なるほど…。とりあえず、向こうの方に進めそうなブロックがある。空いてるブロックを制圧していけば、おのずと道が開けるはずさ」

「…そういうものでしょうか…?」

「そういうものさ。…それともハルカは僕の言うことは信じられないかい?」

 

どうやらハルカの言動はどこか癪に障ったらしく、オタコンは若干むっとしながらハルカにそう聞き返す。そんな珍しいオタコンの様子に、ハルカは少したじろいだ。

初めて会った男に詰め寄られたのだ、小学生の女の子には怖いだろう。当然と言えば当然だ。

俺はハルカを庇うようにハルカとオタコンとの間に割り込み、次の動きに移ろうと提案する。

 

「ここでいがみ合っていたって仕方がないだろう。…オタコン、案内してくれ」

「君に言われちゃしょうがない。それより、これで君も分かってくれるだろう?」

「…一体何の話だ?」

「僕が味方で君達の仲間だってさ」

 

そんなことはわざわざ言われないでもわかりきっていることだが…。

俺はそんな困惑を抱きつつ例のソ連製兵器に乗り込もうとするオタコンの背を見つめる。それと同時に、今まで事態を静観していたウイルスチャル達が再び戦闘の態勢をとったのを俺は見逃さなかった。

瞬時に俺とハルカは戦闘の態勢をとり、襲いかかろうとするウイルスチャルを返り討ちにせんと構える。だが、その必要はなかった。

 

『やっぱり大型兵器はあるのとないのじゃ大違いだ。さぁ、このまま突っ切ろうじゃないか!』

 

オタコンが兵器を操り、ガトリングや電撃ユニットを使った攻撃の他、その機体サイズを使った体当たりを駆使してチャル達をなぎ倒し、最終的には何もない空間に向けてブースターで加速して突っ込んでいった。

 

「おい! その先には何もない、落ちるだけだぞ!」

『VR空間っていうのは、こうやって進むのさ!』

「何を言って…」

 

俺が困惑の声をあげた瞬間、オタコンの乗っている兵器は何もないはずの空間に衝突し、空間そのものに亀裂が入った。

それを確認したであろうオタコンが更にブースターの出力を上げると、空間に入った亀裂は更に広がっていきそこからまた別の空間が見え隠れしている。

それを見てどういう状況か把握したのか、ハルカはボソリと呟いた。

 

「…なるほど。背景のテクスチャを被せてたんだ…」

 

その呟きを聞いて、俺もようやく理解が及んだ。ようするに今のオタコンの攻撃は背景と同化するよう巧妙に作られた隠し扉を発見すると同時に、それを破壊しているようなもののようだ。

 

「流石にこの手のものには理解が早いな、ハルカ」

「基本的には参加する側ですけど、作る側の知識も多少はありますから。…話を戻しますが、多分あの先の部屋もセキュリティが組まれていると思います」

「ウイルスチャルか?」

 

ハルカのその発言に、俺はすかさず問うた。

ここまで結構厄介な相手であることは先ほどまでの戦闘で身を以て体感している為、できれば奴等とは戦いを避けたいのだ。

しかし、俺のそんな問いと願いにはっきりとした答えは返ってくることはなかった。

 

「わかりません。またチャルさん達が出てくるかもしれませんけど、もしかしたら違うセキュリティが組まれているのかも」

「予測はできるか?」

「…ごめんなさい。それともう一つなんですけど…」

「どうした?」

 

ハルカは先程オタコンが乗り込んだ戦車らしきものをちらと見やった後、不安そうに俺に視線を戻してきた。

その瞳には不安の中に猜疑心が宿っており、そして彼女は俺にとってかなり予想外な発言を繰り出した。

 

「…あの人の事、そこまで信用しないほうがいいと思います」 

 

一瞬だけ、ハルカが何を言っているのか理解が遅れた。

オタコンを信用しない方がいい、というのは一体どういうことなのだろうか。

それを聞く前に、オタコンが例の戦車らしきものから拡声器で呼びかけてくる。

 

『何をしてるんだ、二人とも! 早くこの場から離れよう!』

 

オタコンのそんな声を聞き、俺達は戦車…らしき鉄塊が開いた空間に浮かぶ亀裂へと向かっていく。

それをウイルスチャル達は邪魔をしない。銃すらも構えはしない。この先は俺達が進むべき道ではないのではないか。俺達は誘導されているのではないか。そんな漠然とした予感を朧げに感じながら、しかしほかに道がない為、亀裂に足を踏み入れた。それと同時に、辺りを軽く見渡す。

周囲のぼんやりと輝く景色は青色から、緑色へと変わっている。しかし、床やVR空間への印象は先ほどまでとさして変わりはない。

警戒しながら、俺達はオタコンの駆る戦車らしき兵器の後ろをついていく。

入ってきた亀裂から数歩進んで、床の中心辺りに来たところで再び重低音の転送音が響き、周囲にウイルスチャル達が現れた。ただし今度はライトメックではない二足歩行のマシンに乗って、だ。

そのマシンを見た瞬間、オタコンの激怒した声が拡声器から響いてくる。

 

『…僕の研究成果を勝手に使うなんて、ふざけてるのか!?』

 

その怒りに、俺は思わず違和感を覚える。オタコンはメタルギア以外の開発した兵器にこだわる男だっただろうか。

しかし、それについて考えることは後回しにせざるを得ない。俺が違和感を覚えたのを狙いすましたかの様に、ウイルスチャル達が襲い掛かってくるからだ。

キャタピラとタイヤを使った高速移動に、搭載されたガトリングによるエネルギー機関砲。一機だけでもかなりの脅威であるのにも関わらず、それが複数機襲い掛かってくるとなればやつらのようなマシンを使っていない俺達には明らかに不利だ。ただし、それは俺達だけでここに踏み込んだ場合。

今回は大型兵器に乗り込んでいるオタコンがいる。大型兵器の制圧力やその大きさによる遮蔽が可能と考えれば、よほどマシな戦況だ。

俺はそう考えていたのだが。

 

『冗談じゃない…! こんなの、僕は聞いていないぞ…!』

 

オタコンは想像以上に激昂しており、また方針のすり合わせをすることもなく大型兵器を駆ってウイルスチャル達を挽き潰し、搭載された小銃で穴を空け、蹂躙し続けた。

それ自体は目的に合致するために問題はなかったが、しかし問題が二つもある。

第一に、オタコンの操縦が激しすぎて俺たちをも巻き込みかねない。第二に、その行為はハルカに対し精神的な傷を負わせかねない。

故に、俺はオタコンに対して大声を出して注意を呼び掛けたのだが。

 

『わかってる、でも君たちも動線や射線に入らないでくれるか!? それくらいできるだろう!?』

「オタコン、お前は…」

『それとも、僕の言うことが信じられないっていうのか!? 君たちはいつもそうだ! あのときも…僕は仲間だって言ってるのに、君たちは…!』

 

と激情を銃口と共にそのままこちらに向けてくる。それに気づいた瞬間、俺はハルカの手を引いて即座に踵を返して空間に浮かぶ亀裂に向けて駆けだした。亀裂は先程見た時よりもかなり小さくなっていっている。自動で修復されているのだ。

足を動かしながら、俺はようやく気付いた。あの男はオタコンではaeina]]o;ie:oeok::aoa:okamnoa:pfaowo

 

 

【対象の認識の書き換えに成功しました】

 

 

いや、オタコンにはああいう一面もあったはずだ。今回はただその沸点が低かっただけだ。

 

 

…本当にそうだっただろうか? オタコンはあんなふうにヒステリーを起こすような人間だっただろうか?

そもそも言っていることが理解できない。裏切ったとはいったい何のことだろうか。

いや…あの男は本当に、オタコンなのか?

俺はそんな疑問を胸に、先程まで俺達が居た空間へと繋がる亀裂へと走る。

亀裂の丁度目の前についたところで、亀裂は手が届かない程に小さくなっていく。

どうやら遅かったらしい。俺達はあのマシンを相手に逃げ道を完全に塞がれてしまっているようだった。

この装備でアレを相手にどこまでやれるか…。俺は覚悟を決め、それ以上逃げの選択を取ることをやめた。

 

──

 

同時刻。暗がりの部屋で、腕が長く足が短い異形の存在は口元を邪悪に歪めてVR空間という自分の箱庭で追い詰められている獲物達のささやかな抵抗を見守ろうとしていた。

最後に一つ、もう一度認識阻害プログラムを起動。それだけでこちらが再現して用意したAIを自分の仲間だと思い込む。

再現すればするほど手に負えなくなったが、しかし手間をかけて奴の仲間にそっくりな人物を再現した甲斐はあった。そっくりな人間であればあるほど認識阻害プログラムは効力を倍増させる。エンターキーを叩くだけで隙を作れるとは、楽なものだ。

これで厄介な連中の一つである伝説の傭兵達はここで潰れて消える。

異形の存在──ピポトロンクラックは確信する。が、しかし。いつまで経ってもソリッド・スネークは警戒の構えを解く様子はない。

不審に思い、プログラムを動かしているコンピューターの方に視線をやれば、そこには【エラーが発生しました】の文字が浮かんでいた。

ここにきて、何故。ピポトロンクラックは興をそがれながらも原因を確認していくと、そこには。

 

『な、なんだこれは!? こんなプログラム…書いた覚えがないぞ!?』

 

プログラムの一部が書き換えられている。しかもそれはリアルタイムでだ。一瞬硬直している間に、ソースコードが凄まじい勢いで書き換えられている。まったく違う箇所を、同時に。

どこの誰にだ、とピポトロンクラックは焦りと怒りを胸にプログラムを書き換えようとするも、初動が遅すぎた。

あっという間に認識阻害プログラムはもはや原型を留めない何かへと書き換えられていた。バックアップを復元してプログラムを復興させようにも、なぜかバックアップは既に消失している。

であれば、と急いでソリッド・スネークが相対しているAIのデータを確実に抹殺できるように書き換える。かつて存在し、今もなお脅威を振りまく最悪の兵器…メタルギアに。

その作業をなんとか終えた瞬間に、画面の右下に通知が表示される。

それはメールの受信を知らせるものだった。

この状況でどこの誰が何のための報告をしてきたんだと、若干怒りを交えながらピポトロンクラックはそのメールのタイトルに視線を移す。

 

件名は──はじめまして、ピポトロンクラック。

 

ピポトロンクラックの背筋にぞくりと悪寒が走る。中身も見ずにメールを削除しようとした瞬間、中身が突如として開かれた。

その、中身は。

 

『君の負けだ。』

 

その一文だけだった。

 

(まさか、まさか!?)

 

ピポトロンクラックがそう思い、VR空間のモニターに視線を戻すと、そこには先程抹殺用に書き換えたAIロボットの他に、もう一機のロボットがそこにあった。

あれは。あの機体形状は、まさか。

 

『…メタル、ギア…REX…』

 

──

 

俺がオタコンが乗ったマシンと戦おうとした刹那、マシンの形状が突然変わった。

 

「あれは…REXか!?」

 

あのシャドー・モセスで相対した悪夢のマシンが、再び俺の前に姿を現す。

恐らくデータを差し替えただけであるが、恐らく多分あの時のものと同じだ。

そう考えて俺はランチャーを構えるが、しかし。

 

『大丈夫。あれはただのハリボテさ』

 

再びオタコンの声がしたと思いきや、その瞬間凄まじい振動が襲いかかった。

気がつけば、俺達は巨大な影の中にすっぽりと包まれている。そして、その影を作っているのもまた。

 

「REXが二機…!? まさか複数機同時に稼働させるつもりか…!?」

『あー…そうか、あのハリボテのテクスチャもREXだったな…。そんな反応にもなるか…。…スネーク、大丈夫だ。時間はかかったけど…ようやく介入できた。ここは僕に任せて、すこし休んでいてくれ』

 

REXの拡声器から穏やかながらも確かな自信に満ち溢れている声が聞こえてくる。

 

『先に誤解をとかなきゃね。結論から言えば、さっきまで君の話していた『オタコン』は偽物だ。本物の僕はドクター・トモウキやミス・アキエの協力でさっきようやく無理やりここに入ってきたところさ』

「…本当にオタコンなんだろうな?」

『本物さ。…ハルカちゃんも居る手前あんまり言いたくはないんだけど…シャドーモセス、忍者、ロッカー、…そしてその…えーっと、漏らした…。この4ワードで信じてくれたら僕としても助かるよ…』

 

俺はそんな弱々しいオタコンの発言を聞いてふっと笑いながらも確信する。間違いなくこいつは本物だ。何故ならその件は俺とオタコン、それからフォックスしか知らない出来事だからだ。他の人間達にとってはどうでもいい出来事である為にもしあの件を観測していたとしても残しておく理由もない。データには残らない、俺達の思い出というわけだ。

 

「任せてもいいんだな?」

『勿論。あれの中身は型落ち(オールドモデル)だからね、データ上の再現であるとはいえ、比較的新しいマシンであるREXに勝てる訳がない。片手でも勝てるさ』

 

オタコンがそう言った瞬間、相手のREX──オタコンに言わせればハリボテから、怒り狂った男の声が響いてくる。

 

『お前が誰かなんて僕は知らないけど、それは僕の作ったZEKEやサヘラントロプスの技術を盗用したものだろう!? 科学者としてのプライドは無いのか!?』

『…まさかと思ったけど、やっぱりそういうことか。だったら…』

 

オタコンは一つ深呼吸をしてから、偽物に向けて問いかけた。その声音に秘められた感情は、今のところ俺には量りしれなかった。

 

『…今のあんたに聞いたって仕方がないのかもしれないし、僕には聞く資格がないのかもしれない。それでも、一つ聞かせてくれ。…あんたは…あんたはなんで核兵器を作ってしまったんだ? 核を廃絶しようとか、考えたことはなかったのか?』

『当然、思ったさ! でも僕のその意志(SENSE)はいつも誰かに踏みにじられてきたんだ! 核抑止だ、民族解放だともっともらしいことばかり言って、みんな核を捨てることを辞めないんだから仕方ないだろう!? 僕はいつだって奴らにいいように扱われてきたんだ!』

 

偽物の言葉はだんだんとヒートアップしていくが、オタコンは黙ってそれをただ聞いていた。

俺からすれば奴が自分が被害者だと振舞っている様で、しかし自分の作った兵器に誇りを持ってしまっている以上はあまり同情する気にはなれない。隣に立っているハルカはそもそも言っていることがころころ変わる偽物の主張に理解ができないという表情だった。

そして偽物の話が一区切りしたところでオタコンは様々な感情が籠った、しかし静かな声で結論を出した。

 

『…今のあんたに、何を言っても無駄なのはわかってる。でも、あんたの話を聞いて改めて思ったよ。…科学者は自分の作ったものに責任を持たなくてはいけない。僕はREX(これ)を作ったことを、これからも後悔しながら生きていく。メタルギアは…核兵器は、世界にあってはいけない悪魔の兵器なんだ』

 

オタコンはそう言い切り、瞬間REXはハリボテに向けてミサイルを射出しつつ突進していく。

俺達はその間、襲い掛かってくるウイルスチャル達を撃退しつつREXの様子を見ていると、オタコンの自信の通り圧倒している。

器用にも左脚部に足を引っかけて体制を崩し、その瞬間に体当たりを仕掛けて相手の機体を完全に倒す。その後は左脚部を股間部のレーザーで切断し、そのまま右脚部をも切断する。

そのままレールガンをその質量のまま何度も踏みつけてへし折り、レドームはこれでもかとミサイルを撃ち込んで粉砕。

偽物側は最後の抵抗としてミサイルハッチからミサイルを発射するが、しかしそれも読んでいたようでオタコンは機関銃でそれを撃ち落としていく。

やがて偽物側のミサイルも尽き、完全に沈黙する。

 

『違う…! 僕は…僕は皆のために…!』

『…そうか。あんたの中ではそうなんだろうな。だけどあんたはきっと何かが欠けていて、何かが悪かったんだろう。それが何かは僕にはわからない。それは時代かもしれないし、環境かもしれない。だから一方的にあんたが悪かったなんて言うつもりもない。だけど…八つ当たりだとわかっていても、最後にいくつか言わせてくれ』

 

そう言ってオタコンは静かに息を吸い込んで、そしてきっぱりと言い切った。

 

『あんただけが悪かったわけじゃない。僕にも義母にも責任はあるから、そこは謝る。だけど…E・Eを巻き込んだことは、僕にはどうやっても許せなさそうだ。だから…ここで眠っていてくれ』

 

オタコンはそう言って、レーザーを起動させて相手の機体を両断するのだった。

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