METAL GEAR SOLID MILLION MONKEYS 作:竜田揚げ丸
「こちらスネーク。港町に潜入した」
『スネーク、そこからピポサルは見えるかい?』
双眼鏡で確認する。ピポサルが三匹見える。
「ああ、オタコン。三匹見える。今すぐゲットアミで・・・」
ゲットアミの持ち手を握り、ピポサルに向かおうとする俺を、しかしオタコンは制止した。
『待ってくれスネーク!ピポソルジャーは鎧を着ているだろう?』
「ああ。そうだが・・・どうした?」
『その鎧はゲッチュの転送を阻害する。鎧を破壊するんだ!』
「了解した」
俺はレーザーガンとメカボーを同時に手に持ちピポサルに近づく。
レーザーガンで一匹を射撃し、弾が飛んでいる間に俺は物陰に隠れる。
「ウキ!?(何だ!?)」
誰に射撃されたか疑問に思った(と思われる)ピポサルがこちらが隠れた物陰に近づいたとたん――
「キキッ!(グアッ!)」
ピポサルを蹴り上げ、
「はあぁ!」
メカボーを振るった。そして、ピポサルの鎧は砕けた。それを追撃するようにゲットアミを振り下ろして例のあの暗号を言い放った――
「ゲッチュゥ!」
ピポサルは転送されていった。そして
『スネーク、うまいじゃないか!どこかで捕まえたことあるのかい?』
「ああ。少し前にツェリノヤルスクでやったことがある」
『そっか、それなら安心だよ!』
「ところでピポサル――人間の味方のほうだ、この先にいるのか?」
『うん。メイ・リンが衛星で確認してくれた』
「了解した。残りの2匹を捕まえた後、合流する」
残りを一匹ずつ確実に仕留める。だがその前に、オタコンに聞いてみた。
「オタコン」
『どうしたんだ、スネーク?もしかして
「いや、違う。何か遠距離からピポサルをゲッチュする方法はないか?」
『遠距離から…そうだ、ネットショットを使うんだ』
「ネットショット?どうするんだ」
『まずゲットアミを変形させてみてくれ。変形の仕方は端末に送っておく』
端末を確認すると、変形の仕方が書かれていた。丁寧なことに図まで書いてある。
書いてある通り変形させて、オタコンに再度話しかける。
「変形させたぞ。次は?」
『あとは持ち手のトリガーを引けば、ネットが発射されるはずだよ』
「そうか、試してみる」
そう言って通信を切り、レーザーガンを持ち直し、レーザーガンのトリガーを引いた。
「キキッ(がぁっ!)」
「ウキッ!?(なんだ!?)」
そして突然の敵襲に驚いているもう一匹のピポサルを
「はぁっ!」
メカボーで思いっきり殴った。
「ウキー・・・・(ぐ・・・・)」
気絶し、鎧も壊れたようなのでネットショットでゲッチュをしつつレーザーガンをもう一匹に向ける。
「ゲッチュ」
「キキッ!(侵入者発見!)」
もう一匹を見てみると、銃を持っている。おそらくレーザーガンの類だろう。
後退しつつレーザーガンで牽制する。
レーザーガンで早撃ちを行った。オセロットを思い出すので正直使いたくなかったのだが。
「ウキキッ!(甘いッ)」
「避けられた…!?」
「キィー!(食らえ!)」
レーザーガンで突っ込んできたところを零距離射撃し、突っ込んできたピポサルを返り討ちにする。鎧も壊れた。ゲットアミに素早く持ち替えると思いっきり振り抜いた。
「近接戦闘ではナイフよりハンドガンのほうがいい時もある。覚えておくんだな。ゲッチュ」
やはり、メサルギアの時の比じゃないな。思い、あたりを軽く見まわした後、先ほどピポサルがいたところに何か落ちている物がある。
「・・・?オタコン」
思いつつ、オタコンに
「こちらスネーク。三匹ともゲッチュした。これよりピポサルと合流する。それから、何かチップを手に入れた」
『スネーク、気を付けてくれ』
「どうした?」
聞くとメイ・リンの声が聞こえてきた。
『スネーク、落ち着いて聞いて。メサルギアかメタルギアかわからないけど、二足歩行のロボットがいるの』
「なに?この装備で破壊できるのか?」
今度はオタコンの声が聞こえてきた。
『スネーク、さっきチップみたいなものが手に入ったって言ってたよね?』
「ああ。しかしこれを何に使うんだ?メタルギアにでも差し込めと?」
『それをこっちに転送してくれ』
「わかった、そっちに送る」
送って数分後。
『スネーク、新兵器ができた。そっちに転送するよ』
巨大なものが送られてきた。
「これは?」
『説明するね。それは
「そうか。これで新型…メタルギアか?と戦えばいいのか。それから、オタコン」
『どうしたんだい、スネーク』
「レーザーガンのエネルギーが減っている。どこでエネルギー補給ができる?」
エネルギー残量が少なくなっていた。恐らくエネルギーがなくなると撃てなくなるのだろう。
『ああ、エネルギー缶を回収して、それを使用して回復するんだ』
「
『ああ。そうだよ』
「ある意味現地調達のは、こういうことか?」
『うん。つまり鎧が壊れたらもしかしたらチップがあるかもしれない。それは僕に送ってくれ。何か作ってほしいものがあったら言ってね』
「了解した。チップを回収次第転送する」
『気を付けてね、スネーク!』
メイ・リンの声が最後に聞こえ、通信を切った。
そして道を進んでいくと、確かにゴリラのようなロボットが街中で暴れていた。
そのでかいロボットはこちらを向き、ミサイルを放った。追尾型だ。
「クソッ!オタコンの奴め!せめてチャフグレネードくらいは用意してくれてもいいじゃないか…!」
使うことはないだろうと思っていたダッシュブーツで辛うじて回避する。
ダッシュブーツで素早く後ろに回り込み、
しかし、見たところあまり効果はなさそうだ。
ダッシュブーツで遠い物陰に行き、オタコンに
「オタコン、どこかロボットの壊れそうなところはないか?」
『両手の甲、両膝、胸、両肩のはずだよ。そこを重点的に攻撃していくんだね?』
「そうだ。それからあいつは追尾型のミサイルを撃ってきていた。チャフグレネードを送ってくれないか?」
『わかったよスネーク。今から転送する』
送られてきた。
『奴の通称が決まった』
『ゴリアックよ、ゴリアック』
「ゴリアックか…仮にあれがメタルギアだとするとさしずめメタルギア・ゴリアックか」
『うん。けど核も積んでいないみたいだから
「そうか。ではあれはメタルギアではなくメサルギア・ゴリアックか」
『うーん、どうなんだろうね、メイ・リン』
『わからないわよ、私に聞かれても。メサルギアなんて見たこともないし』
『メタルギアも、だろう?』
「まぁ、見た見てないはいいが、任務に戻る」
チャフのピンを抜き、ダッシュブーツで移動しつつチャフを投げる。
しかし、なぜがゴリアックの右膝が緑色の爆発に包まれ、破壊された。
「ウキッ(待たせたな)」
そう、緑色の爆発――通称パイナップルボムと言われるそれを投げたのは、もう一人のスネークと言えるピポサルだった。
「君は・・・!」
「ウーキキキ。ウキッ(まだ戦闘は終わっていない。武器を持て)」
「その通りだな。共に戦おう」
俺はBランチャーをゴリアックの左膝に連射した。
左膝が壊れた。
「キキッ(喰らえ)」
ガコン。
すぐに帰還せよ。すぐに帰還せよ。すぐに帰還・・・
しかし、その警告音を聞いても俺たちは攻撃をやめない。
「ブースターユニットを狙え!」
「ウキィ(わかっている)」
攻撃をかけ続け数分、ゴリアックは機能停止した。
「危なかった・・・」
「ウキキキッ。ウゥキ(ゴリアックを転送しろ。それを修復して空中戦艦に乗り込む)」
「わかっているさ。オタコン、任せたぞ」
『ああ、任せてくれ』
通信を切り、ゴリアックを転送する。
「自己紹介しておこうか。俺はスネーク。ソリッド・スネークだ。今回といいメサルギア事件の時といいすまない」
「ウーキキキ。キィッ。ウキー(俺はピポ・スネークだ。久しぶりだな)」
「しかし空中戦艦に乗り込むにはまだ地上のピポサルが全滅していないんじゃないか?」
「ウキーキキキッ。キキッ。キィーッ(大丈夫だ。地上のピポサルは俺が全滅させ、ゲッチュした。俺が遅くなったのはそれが理由だ)」
「そうか。頼りになるな」
蛇が二匹、珍しく意気投合する瞬間だった。
ありがとうございます。三話は空中戦艦突入です。
ピポが遅かった理由は上記の通りです。まあ、実際は待たせたなを言わせたかっただけなんですけど。