METAL GEAR SOLID MILLION MONKEYS 作:竜田揚げ丸
読みづらい・待ってた割にしょぼいなどの感想は厳粛に受け止めると同時に善処していきたいと思っています。
では、お楽しみください。
俺たちはウルフをゲッチュしてそのチップを回収したのち、再び走り出した。
ウルフは弾薬補給やその他もろもろを作るためにほかのピポサルたちよりも多く(といっても2~3枚程度だが)チップを多く所持していたらしい。
そしてブリッジに突入するため格納庫に入ろうとしたら、音楽が聞こえた。
この音楽は…‼
「フォックス‼」
「『ああ、間違いない…マンティスだな』」
と、その時格納庫のシャッターが突如として開いた。
その中から大量のマシンが動き出し、俺たちに襲い掛かってきた。
すべて無人で動いていた(ように見えた)が、マンティスのことだから超能力で動かしているのだろうと見当がついた。
まさかピポヘルが超能力さえも再現しているとは驚いたが。
「すごい数だな…」
「『確かにな…しかしこれはどうやって操作しているんだ…?見たところ無人機のようだが…』」
大佐がその疑問について通信を入れてきた。
『おそらく、奴は乗っているピポサルたちを操って操作しているんだろう。しかし一度に数体程度のピポサルしか操るのできないのだろうな』
なるほど大佐の言葉通り、メカ達は一度に五機ほどしか動かなかった。
無人機のように見えたのはコックピットから少しはみ出てレバーをガチャガチャやっているピポサルが見えないからか。
しかしヘビータンクやヘビーメックなど高火力の機体が一気に動いてきて弾丸やミサイル、レーザーを吐き出すさまはもはや悪夢だ。
「『チッ…これじゃまともに動けなさそうだな…』」
「ここは一旦外に出て、俺がかなり壁際のところからランチャーを撃ち込んだほうがいいか…?」
「『そうだな…後ろは俺に任せて、お前はいったんこの格納庫から出て外からロックしてランチャーで撃ち込んで一機ずつ破壊、もしくは機能停止に追い込んでくれ。俺は俺でメカを破壊する』」
作戦を練ったところで、俺たちは後ろに向かって駆け出す。
ミサイルやレーザーが格納庫のコンテナや格納しているハッチに当たり、コンテナは壊れハッチも歪んでいた。
フォックスが後ろでミサイルやレーザーを反射してくれているが、それでも入口付近に戻るのはかなり危なかった。
爆発音が後ろからも前からも、絶え間なく鳴る。
レーザーやミサイルによる攻撃でできた瓦礫で道が塞がれていたりするのをマシンガンで破壊しつつ、何とか入口付近まで戻る。
俺が元に戻ったのを確認したのち、フォックスは再びステルス迷彩を使用したうえで再び部屋の中に入っていく。
が、相手が読心しているためか、確かにステルス状態で入っていったのに弾丸がフォックスを狙いに行った。
その間に俺はランチャーを構え、発射する。
向こうにいるフォックスの猛攻もあり、メカたちは次々と機能を停止する。
ネットショットを使い、出てきたピポサルたちをゲッチュしていく。
そうして―—―。
「フォックス、そっちはどうだ?」
『問題はない。メカたちも完全に機能を停止したようだ』
オタコンも話に参加してくる。
どうも奴はウルフとの話は終わったらしい。
『こっちから見ても、熱源はあまりないね…うわっ』
「どうした?」
よく聞くと無線にノイズが走っているのがわかった。
電波障害が起こっているのだろうかと思っていると、音楽が聞こえてきた。
あの音楽…サイコ・マンティスの洗脳ソングだ。
『…ネー…。…ソ…、…まで…つ…筈…に…』
「オタコン?オタコン‼…通信環境がおかしいのか…?…まさか!」
「『ああ、この音楽とマンティスの超能力で電波がおかしくなっているんだろう。相変わらず、すさまじい能力だな…』」
また無線が通信を拾う。
今度はメイ・リンからだ。
『ス…ク…。…えて…。…答…て…。…ネェ…ェク…!』
「やはり間違いない。マンティスだ」
「『やはりどこの無線も狂っているようだな…俺たちが離れたとしても連絡は取れないだろう』」
「ああ。近くにいたほうがよさそうだ」
俺たちは互いに警戒しながら進んでいく。
俺は歩きながらシャドー・モセスの時はどうやってマンティスに勝ったんだったかを思い出す。
あの時は…たしか…。
そうだ。
つまり今回も思考を読まれなければ俺たちには勝機はあるかもしれない。
そうして歩きながら思考を巡らせていると、ふとフォックスが立ち止まった。
「どうした?」
「『…スネーク…』」
フォックスが深刻そうに話しを進める。
そういえば、シャドー・モセスで奴はメリルを操って俺と戦わせていた。
待て、操る?
奴は他人を意のままに操れる。ピポヘルがそれ再現していたとしたら?
「まさか…‼」
「『ああ。どうもそのまさからしい。体が言うことを聞かん』」
その予感は的中した。フォックスは突如として俺にとびかかってきた。
「まずい…!」
「『避けろ…!』」
辛うじてカタナ型リフレクボーを避ける。
しかし確実に後ろに下がっていなかったら首が持っていかれていた。
誰かが操られるともはや実力行使で気絶させるしか解除できない。
しかたなく、俺はメカボーを引き抜いた。
「『フ…さすがだな』」
「お前…まさか楽しんでいるのか?」
その答えを聞かずに、フォックスは再び飛び掛かってくる。
それをよけながら、メカボ―の一撃を叩き込んだ。
しかしさすがにしぶといのがフォックスだ。
「『もっとだ…!俺に生きている実感をくれ!』」
「…ッ…!」
今度はもっと素早い。
身体をそらし、避ける。
髪が少し切り裂かれていた。殴打が基本のメカボーで髪を切り裂いてきた。
相変わらずの技量だ。
しかし黙って避けているだけの俺ではない。
隙を見て攻撃をするが、フェイントを入れたり殴る位置を直前に変えたりして攻撃を進めていった。
挙句、ランチャーでフォックスを殴ろうとする暴挙に走りかけたが、素早いフォックスにはそれは無謀だということに気が付いた。
というか重火器で敵を殴る兵士など前代未聞だ。
これを十分以上繰り返して、ようやくフォックスが膝をついた。
しかし、言い方は悪いがまた操られる可能性がある。
「『…ふん。このまま操られるのは癪だ…。俺を気絶させろ』」
「ああ。そうさせてもらう」
前代未聞の重火器による殴打でフォックスの意識を刈り取る。
強化外骨格がなかなかに防御性が高く、意識を刈り取るのに三回ほど殴ることになってしまった。
マンティスとの戦いを控えているのに軽く息切れを整えつつ、ようやく周りを気にする余裕が出てきた。
すると、先ほどまでそこにはいなかったはずのガスマスクをつけたピポサルが鎮座していた。
そいつは最初にこう言ったのだった。
「ブラックアウト!!」